父親介護を拒否したい…育児放棄された過去と、迫られる介護問題。40代女性が抱える苦悩と解決策
父親介護を拒否したい…育児放棄された過去と、迫られる介護問題。40代女性が抱える苦悩と解決策
この記事では、父親からの育児放棄というつらい過去を持ちながら、40代で仕事と子育てを両立する女性が、介護問題に直面した際の苦悩と、その解決策について掘り下げていきます。介護問題は、個々の状況によって複雑さを増し、正解がない問題です。この記事を通して、ご自身の状況に合った解決策を見つけるヒントを提供できれば幸いです。
私は幼いころ、母と死別し、その後父が私と弟を祖父母の家に預けそのまま育児放棄（電話で会話する機会もなく、手紙も来ないし、養育費もいっさい届くことがありませんでした。）
そして私は高校卒業後すぐ祖父母の家をでて離れ就職やがて職場結婚。子供一人。弟は２歳年下で、高卒後、実家と同じ町の近所の団地に入居し嫁をもらい、子供はいません。
育児放棄した父親が約３年ほど前、実家へ戻ることになりました。その理由は「警察から連絡があり、父が栄養失調で倒れてる。保護したので迎えにきてください」とのこと。飛行機じゃないと行けないほど遠い地で新しい家庭を持つこともなく、まともに職もつかず、資格もとらず、その日ぐらしだったようです。
その当時、祖父母は亡くなっていて伯父（独身）が実家にいます。弟夫婦が父を迎えに行き、弟の嫁が中心となって父の世話をしてくれていました。
私にとっても弟にとっても当然迷惑なことです。育ててくれなかった父を介護なんて。
弟の嫁は一生懸命やってくれていました。私は子育てと仕事で精いっぱいだし、旦那の父も体を患っていてそっちで出向くことのほうが優先になってしまい、負担をかけていました。
一時期は父親の体調が回復し、一人で弟宅近所の団地に一人暮らし。でも、やがて不摂生を続けていたせいかまた派出所で油を売ってるさなかに倒れたようで、また入院。若いころに痛めた膝の痛みが再発し、一人での着替えなどが困難な体になったようです。
またその世話は近所に住んでる弟夫婦がすることに。やがてその怒りは私へと向けられて。。私が世話しないことが不満なようです。
現在父はまだ入院してますが、受け入れてくれる施設を探していて見つかり次第すぐ引っ越しをしなくてはなりません。地元の施設を申し込んで審査そして最近「受け入れ不可」と返事が。離れて都市の施設は一応空いてるようでもしそこへ入居した場合毎月３万円以上の出費だという。
弟の嫁が「そっちでその費用を払ってください。それが無理なら父を引き取ってください。返事急ぐのですぐ連絡ください」と言われ困惑しています。
私はほかの家に嫁いだ身です、たまには協力しなければと思いますが、すべて受け入れるのは無理です。どう考えても嫁いできた嫁がいうことではなく弟が直接私と話し合うことじゃないのかな？そしてあなたたちは子供いないんだしそっちで面倒みることが筋じゃないのかな？って思うのですが…
私が冷たすぎるのでしょうか？一番の理想は私も弟も父の介護を拒否することなのですがそんな都合のいい権利ないですよね？……なんかいい知恵をお持ちの方アドバイスお願いします。
はじめに：介護問題の複雑さと、あなた自身の感情に向き合うこと
介護問題は、親の介護、家族の介護、そして自身のキャリアや生活とのバランスなど、多くの要素が絡み合い、非常に複雑です。特に、今回のケースのように、過去に育児放棄というつらい経験がある場合、感情的な葛藤は計り知れません。介護を拒否したいという気持ちは、決して冷たいものではなく、当然の感情です。まずは、ご自身の気持ちを否定せず、受け入れることから始めましょう。
1. 感情の整理：過去の経験と向き合い、介護に対する感情を理解する
介護問題に直面したとき、まず行うべきは、ご自身の感情を整理することです。育児放棄という過去の経験は、介護に対する感情に大きな影響を与えます。怒り、悲しみ、罪悪感、無力感など、さまざまな感情が入り混じるかもしれません。これらの感情を無視せず、ノートに書き出したり、信頼できる人に話したりすることで、心の整理をしましょう。
- 過去の出来事の振り返り： 育児放棄された当時の状況、ご自身の気持ちを具体的に思い出してみましょう。
- 介護に対する感情の特定： 介護をすることへの抵抗感、不安、怒りなど、具体的な感情を特定しましょう。
- 感情の記録： 日記やノートに、その日の感情を記録する習慣をつけましょう。
感情を整理することで、介護問題に冷静に向き合い、適切な判断をすることができます。また、自分自身の感情を理解することで、他者とのコミュニケーションも円滑に進めることができます。
2. 状況の把握：現在の状況を客観的に分析し、情報収集を行う
感情の整理と並行して、現在の状況を客観的に把握することも重要です。具体的には、以下の情報を収集し、分析を行いましょう。
- 父親の健康状態： 現在の病状、今後の見通し、必要な介護のレベルなどを把握します。
- 利用できる制度： 介護保険、生活保護、障害者総合支援法など、利用できる制度を調べます。
- 利用できるサービス： 訪問介護、デイサービス、ショートステイ、施設入所など、利用できるサービスを調べます。
- 経済状況： 介護にかかる費用、ご自身の経済状況、弟夫婦の経済状況などを把握します。
- 家族関係： 弟夫婦との関係性、伯父との関係性など、家族間のコミュニケーション状況を把握します。
情報収集は、役所の窓口、地域包括支援センター、ケアマネージャー、弁護士など、専門家から行うことができます。インターネットの情報も参考になりますが、信頼できる情報源から情報を得るようにしましょう。
3. 家族との話し合い：率直な気持ちを伝え、協力体制を築く
状況を把握したら、家族との話し合いを行いましょう。この話し合いでは、ご自身の率直な気持ちを伝えることが重要です。育児放棄された過去の経験から、介護をすることに抵抗があること、経済的な負担が大きいことなど、正直に伝えましょう。その上で、どのように協力できるのか、具体的な方法を話し合いましょう。
- 話し合いの場を設ける： 弟夫婦、伯父など、関係者全員で話し合う場を設けましょう。
- 事前に準備をする： 伝えたいこと、聞きたいことを事前に整理しておきましょう。
- 感情的にならない： 感情的になると、話し合いがこじれる可能性があります。冷静に、客観的に話しましょう。
- お互いの立場を理解する： 相手の気持ちを理解しようと努め、建設的な話し合いを心がけましょう。
- 落としどころを探す： 理想的な解決策が見つからない場合でも、妥協点を見つけ、協力体制を築きましょう。
家族との話し合いは、円満な解決のためには不可欠です。お互いの理解を深め、協力体制を築くことで、介護問題に対する負担を軽減することができます。
4. 専門家への相談：介護に関する悩みや疑問を解決する
介護問題は、専門的な知識が必要となる場合が多くあります。一人で抱え込まず、専門家への相談を検討しましょう。相談できる専門家としては、以下のような人々が挙げられます。
- ケアマネージャー： 介護保険に関する相談、ケアプランの作成、サービスの手配などを行います。
- 社会福祉士： 福祉に関する相談、制度の利用支援などを行います。
- 弁護士： 介護に関する法的問題、相続問題などについて相談できます。
- 精神科医・カウンセラー： 精神的な負担、心のケアについて相談できます。
専門家は、あなたの状況に合わせて、具体的なアドバイスやサポートを提供してくれます。また、客観的な視点から問題解決をサポートしてくれるため、一人で悩むよりも、ずっと心強く、問題解決もスムーズに進むでしょう。
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5. 介護サービスの活用：負担を軽減し、質の高い介護を実現する
介護保険制度を利用して、介護サービスを活用しましょう。介護サービスには、訪問介護、デイサービス、ショートステイ、施設入所など、さまざまな種類があります。これらのサービスを適切に利用することで、介護者の負担を軽減し、質の高い介護を実現することができます。
- 訪問介護： ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介助を行います。
- デイサービス： 日帰りで施設に通い、食事、入浴、レクリエーションなどを行います。
- ショートステイ： 短期間、施設に宿泊し、介護サービスを受けます。
- 施設入所： 介護老人福祉施設、介護老人保健施設などに入所し、介護サービスを受けます。
ケアマネージャーは、あなたの状況に合わせて、適切な介護サービスを提案してくれます。また、サービス利用の手続きや、費用の相談にも対応してくれます。介護サービスを積極的に活用することで、介護者の負担を軽減し、介護の質を向上させることができます。
6. 経済的な問題への対応：費用負担を軽減するための方法
介護には、様々な費用がかかります。介護保険の自己負担、施設利用料、医療費など、経済的な負担は大きいです。経済的な問題を解決するためには、以下の方法を検討しましょう。
- 介護保険の活用： 介護保険サービスを利用することで、自己負担を軽減できます。
- 高額介護サービス費制度： 介護保険の自己負担額が高額になった場合、払い戻しを受けられる制度です。
- 医療費控除： 医療費控除を利用することで、税金の負担を軽減できます。
- 生活保護： 経済的に困窮している場合は、生活保護の申請を検討しましょう。
- 親族間での費用分担： 弟夫婦や伯父など、親族間で費用を分担することも検討しましょう。
経済的な問題は、介護問題の大きな悩みの一つです。専門家や行政機関に相談し、利用できる制度を最大限に活用しましょう。また、親族間で費用分担について話し合うことも重要です。
7. 精神的な負担への対処：心の健康を保つために
介護は、精神的な負担が大きいものです。介護者の心の健康を保つためには、以下のことに注意しましょう。
- 休息を取る： 疲れているときは、無理をせずに休息を取りましょう。
- 気分転換をする： 趣味を楽しんだり、友人との交流を図ったりして、気分転換をしましょう。
- 相談する： 家族、友人、専門家など、誰かに悩みや不安を相談しましょう。
- サポートグループに参加する： 同じような境遇の人々と交流し、情報交換や励まし合いをしましょう。
- 専門家のサポートを受ける： カウンセリングや精神科医の診察を受けることも検討しましょう。
心の健康を保つことは、介護を続ける上で非常に重要です。無理をせず、自分自身の心と体を大切にしましょう。
8. 介護の拒否：選択肢としての理解と、その後の対応
介護を拒否するという選択肢も、決して否定されるものではありません。育児放棄という過去の経験から、介護をすることが難しいと感じることは、当然のことです。介護を拒否する場合、以下の点を考慮しましょう。
- 拒否の理由を明確にする： なぜ介護を拒否するのか、その理由を明確にしましょう。
- 代替案を検討する： 介護施設への入所、弟夫婦への支援など、代替案を検討しましょう。
- 周囲との合意形成： 家族、親族、関係者との間で、合意形成を図りましょう。
- 後悔しない選択をする： 最終的に、後悔しない選択をしましょう。
介護を拒否することは、難しい決断です。しかし、ご自身の心と体の健康を守るためには、必要な選択肢となることもあります。周囲との理解を得ながら、最善の選択をしましょう。
9. 介護と仕事の両立：働きながら介護をするための工夫
40代で仕事と介護を両立することは、非常に大変です。しかし、工夫次第で両立することは可能です。以下に、働きながら介護をするための工夫をいくつかご紹介します。
- 会社の制度を利用する： 介護休暇、介護休業、時短勤務など、会社の制度を利用しましょう。
- 周囲に相談する： 上司や同僚に、介護の状況を相談し、理解と協力を求めましょう。
- 情報収集をする： 介護に関する情報を収集し、役立つ情報を活用しましょう。
- 時間の使い方を工夫する： スケジュール管理、タスク管理など、時間の使い方を工夫しましょう。
- 休息を取る： 疲れているときは、無理をせずに休息を取りましょう。
仕事と介護の両立は、大変な道のりですが、諦めずに、自分なりの方法を見つけましょう。周囲のサポートを受けながら、無理なく両立できる方法を探しましょう。
10. 今後の関係性：父親との関係を再構築するために
介護問題を通して、父親との関係を再構築する機会になるかもしれません。過去の育児放棄という経験から、関係性の修復は容易ではないかもしれません。しかし、少しずつでも、関係性を改善していくことは可能です。以下に、関係性を再構築するためのヒントをいくつかご紹介します。
- 過去の出来事について話す： 育児放棄されたことに対する、ご自身の気持ちを伝えてみましょう。
- 感謝の気持ちを伝える： 介護をしてくれていることへの感謝の気持ちを伝えましょう。
- コミュニケーションを取る： 定期的に、電話や手紙でコミュニケーションを取りましょう。
- 許す： 過去の出来事を許すことで、心の負担を軽減することができます。
- 時間をかける： 関係性の修復には、時間がかかることを理解しましょう。
父親との関係性は、一朝一夕に変わるものではありません。焦らず、時間をかけて、少しずつ関係性を改善していくことが大切です。
まとめ：あなたにとって最善の選択を
この記事では、父親介護を拒否したいという悩みを持つ40代女性に向けて、感情の整理、状況の把握、家族との話し合い、専門家への相談、介護サービスの活用、経済的な問題への対応、精神的な負担への対処、介護の拒否、介護と仕事の両立、今後の関係性など、様々な視点から解決策を提案しました。介護問題は、個々の状況によって異なり、正解はありません。あなたにとって最善の選択をするために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ご自身の感情を大切にし、周囲のサポートを受けながら、無理のない範囲で、介護問題に向き合ってください。そして、あなた自身の心と体の健康を第一に考え、後悔のない選択をしてください。
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