モラハラ気質の父親の介護と、その説得方法:キャリア支援の視点から
モラハラ気質の父親の介護と、その説得方法:キャリア支援の視点から
この記事では、長年にわたりモラハラ気質だった父親が、認知症の兆候を見せ始めた状況で、どのように対応していくべきか、キャリア支援の専門家としての視点から具体的なアドバイスを提供します。特に、介護と同時に、父親の自立心を尊重しつつ、安全で快適な生活をサポートするためのコミュニケーション戦略に焦点を当てます。
70代後半の父は典型的なモラハラ人間です。半世紀にわたり自営業だったため、「自分が一番」…でずっとやってきました。自分のせいで来なくなってしまったお客様のことも相手を悪者にし終了。自分のフォローを続けていた妻にも束縛・暴言・DVを繰り返し…その妻がガンで先立ってしまったときも、「あいつは人に気を遣ってばかりだからガンになった」と責任を外部に。
私たち兄妹に対しても、過干渉・暴力・暴言のオンパレードでした。上の子は小学6年生から家業を手伝わされ、部活動への加入も許されず、土日に外出が許されるのは体育祭・文化祭などの学校行事の時のみ。
そんな扱いをして高校しか出してもらえなかった子どもが、高卒と同時に家を飛び出しても、「あいつは遊びたいだけでどっかに行ったんだ」と。その子が、結婚に失敗し訳あって早逝しても、結婚相手だけを責める。
自分が中卒であることがコンプレックスらしく、どちらかというと勉強が得意な末子には過大な期待。(でも塾代惜しんで自分の飲み代惜しまず)結局周囲に自慢できる学校には入れなかったが、安定した職に就職。その後も「普通にやってれば○○高校や○○大学(有名校)に行けたはず」と40にもなるのにまだ言う…。
妻に手をあげたことに腹を立てて、娘が絶縁宣言して実家に寄りつかなくなっても「あいつは○○に独り暮らししてから頭がおかしくなった」と反省ゼロ。
典型的なクレーマーで面倒なので相手が譲歩してくれると武勇伝で語る。近所の子どものいない夫婦を子どもがいないから頭がおかしいとけなす。それ以外にも自分以外への攻撃(悪口)多々。でも本人に直接は言わない。言えない。基本弱虫。
等々。エピソードは書ききれませんが、とにかく何でも自分が正しいと思いこんだまま、反省や後悔もなく他人を悪者にして生きて来れちゃった人です。周りが、どれだけ抗議しても泣いてもわめいても自分だけが正しい理論です。(ガンになったのも母が悪いというぐらいですから。)
そんな父が今は一人暮らしをしています。買い物や料理は好きでよくやっているのですが、片づけ・掃除が一切できず「汚部屋」化しています。大家さんに「汚い」と言われたことも大家さんが悪いらしいです。
そんな父の口から「家の奥の部屋にだれかが勝手に入ってきて住んでいる」「死んだばあさんが子どもを2人ぐらい拾ってきた」そんな妄言が飛び出してきて、きょうだいで青ざめています。しかも、その後の会話が支離滅裂というかなんというか。。。
肥満(90キロ)・運動大嫌い・ものぐさ→少しでも動くと息切れしていますし、身の回りの整理整頓や掃除ができないうえにトイレも撒き散らすような現況ですので、なんらかの施設等に入ってほしいと子どもたちは思っています。(お金はないわけではないです)
…しかし前述のとおり自分だけが正しい論の保持者なため「俺はきちんとできているのでこれからも一人暮らしをする」らしいのです。しかもヨロヨロ運転のミニバイクをこれからも乗るというのです。(昨年事故を起こしかけて転んで入院したのに。)歩けないから乗るのですが、そもそも歩けない人がバイクに乗ってほしくないです。
子どもたちの希望をまとめると施設で、きちんと(掃除等)環境が整った状態で生活してほしい、バイクには乗ってほしくない。どうしても乗りたいならセニアカーなら。
なのですが、自分はきちんとしているつもりの父を、上記のような方向に説得していくにはどうしていったらよいのでしょうか。
ちなみに、前述のようなモラハラぶりから、子どもたちは自分たちの家庭保護のために同居はどうしてもできません。
住宅状況・収入状況・家族構成からすると、3人全員同居可能なのに子どもたちが誰も同居を申し出て来ない理由を父は気付きません。…自分が悪いなんて思わないので、勝手な娘達なんだと思ってます。
今は(行政の家事援助サービスを受ける為)要介護認定の申請中です。(行政サービス・タダで何かしらのサービス受けるのは大好き。)もし施設等に入れなかった場合は便利屋さんに一度荷物を必要最小限に減らしてもらい、家事援助サービスを受けながらダメダメ一人暮らしを継続する見込みです。
大変な長文(しかも整理できていない…)失礼しました。
はじめに:モラハラ気質の父親への介護とキャリア支援の視点
ご相談ありがとうございます。長年にわたりモラハラ気質だったお父様の介護について、大変なご心労をお察しいたします。今回のケースは、介護という問題に加えて、長年培われた親子関係、特にモラハラという複雑な要素が絡み合っているため、非常にデリケートな対応が求められます。キャリア支援の専門家として、これまでの経験と知識を活かし、具体的なアドバイスをさせていただきます。
まず、今回の問題は、単なる介護の問題ではなく、お父様の自己肯定感、自尊心、そして長年の価値観と密接に結びついています。そのため、一方的な説得や命令では、逆効果になる可能性が高いです。ここでは、お父様の自尊心を傷つけずに、安全で快適な生活をサポートするための具体的なアプローチを提案します。具体的には、以下の3つのステップで考えていきましょう。
- ステップ1: 現状の正確な把握と、お父様の「強み」と「弱み」の理解
- ステップ2: コミュニケーション戦略:対話と共感を通じたアプローチ
- ステップ3: 具体的な提案と、長期的なサポート体制の構築
ステップ1: 現状の正確な把握とお父様の「強み」と「弱み」の理解
まず、お父様の現状を客観的に把握することが重要です。これは、具体的な介護プランを立てる上でも、お父様を説得する上でも、不可欠なステップです。具体的には、以下の点を詳細に把握しましょう。
- 健康状態: 医師の診断結果、服薬状況、既往歴、身体機能(移動能力、排泄、食事など)
- 認知機能: 記憶力、判断力、理解力、見当識(時間、場所、人物)
- 生活状況: 住居環境、家事能力(掃除、料理、洗濯など)、金銭管理能力
- 社会性: 友人関係、地域とのつながり、趣味
これらの情報を収集するために、医師の診断書や、介護サービスの利用状況、ご本人の言動などを参考にします。可能であれば、専門家(医師、ケアマネージャー、ソーシャルワーカーなど)に相談し、客観的な評価を受けることも重要です。
次に、お父様の「強み」と「弱み」を具体的に洗い出しましょう。モラハラ気質であったとしても、必ず何かしらの「強み」があるはずです。例えば、料理が好き、人とのコミュニケーションが得意、過去の経験から得た知識や知恵を持っているなどです。これらの「強み」を活かすことで、お父様の自尊心を保ちながら、介護を進めることができます。
一方、「弱み」は、認知機能の低下、身体機能の衰え、身の回りの整理整頓ができない、といった具体的な問題を特定します。これらの「弱み」を理解することで、必要なサポートやサービスを適切に提供することができます。
例:
- 強み: 料理が好き、過去の経験から得た知識や知恵
- 弱み: 認知機能の低下、身の回りの整理整頓ができない、移動能力の低下
ステップ2: コミュニケーション戦略:対話と共感を通じたアプローチ
モラハラ気質のお父様を説得するためには、一方的な命令や否定的な言葉遣いは避け、対話と共感を重視したコミュニケーション戦略が不可欠です。具体的には、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 傾聴: お父様の言葉に耳を傾け、感情を理解しようと努める。
- 例:「最近、家のことが大変そうですね」「何か困っていることはありますか?」
- 共感: お父様の気持ちに寄り添い、共感の言葉を伝える。
- 例:「一人で生活するのは不安ですよね」「今まで一人で頑張ってきたから、寂しい気持ちもわかります」
- 提案: 押し付けではなく、選択肢を提示し、お父様の意思を尊重する。
- 例:「施設に入ることもできますし、家事援助サービスを利用することもできます。どちらが良いか、一緒に考えてみましょう」
具体的なコミュニケーション例:
お父様が「俺は一人でできる」と言った場合
- 避けるべき言葉:「あなたはもうできない」「早く施設に入りなさい」
- 推奨される言葉:「お父さんは、今まで一人で頑張ってきましたよね。すごいと思います。でも、最近は少し大変そうに見えます。何か困っていることはありますか?」「もし何かあったら、いつでも頼ってくださいね」
お父様が「俺は汚部屋じゃない」と言った場合
- 避けるべき言葉:「汚いのは事実です」「片付けなさい」
- 推奨される言葉:「お父さんは、自分のことはきちんとやっていると思っていますよね。でも、最近は掃除が大変そうに見えます。もしよかったら、一緒に片付けをしませんか?」「もし大変なら、家事援助サービスを利用することもできますよ」
ポイント:
- 言葉遣い: 否定的な言葉や命令口調は避け、優しく、穏やかな口調で話す。
- 表情: 笑顔で接し、相手に安心感を与える。
- 態度: 落ち着いて、焦らずに話を聞く。
- 時間: 短時間で済ませようとせず、じっくりと時間をかけて話す。
ステップ3: 具体的な提案と、長期的なサポート体制の構築
コミュニケーションを通じて、お父様の気持ちを理解し、信頼関係を築いた上で、具体的な提案を行います。この際、お父様の自尊心を傷つけないように、選択肢を提示し、本人の意思を尊重することが重要です。
提案の例:
- 施設入居:
- メリット:安全な環境、専門的なケア、食事の提供、交流の機会
- 提案の仕方:「最近、一人で食事を作るのが大変そうですよね。施設では、栄養バランスの取れた食事が提供されますし、他の入居者の方との交流もできますよ。一度、見学に行ってみませんか?」
- 家事援助サービス:
- メリット:自宅での生活継続、掃除や食事のサポート
- 提案の仕方:「掃除や洗濯が大変なら、家事援助サービスを利用することもできますよ。専門のスタッフが、あなたの生活をサポートしてくれます。まずは、どんなサービスがあるのか、一緒に調べてみましょう」
- セニアカー:
- メリット:移動の自由、安全性の向上
- 提案の仕方:「バイクに乗るのは危ないから心配です。セニアカーなら、安全に移動できますよ。もしよかったら、試乗してみませんか?」
長期的なサポート体制の構築:
介護は、長期にわたるものです。そのため、継続的なサポート体制を構築することが重要です。具体的には、以下の点を検討しましょう。
- 専門家との連携: 医師、ケアマネージャー、ソーシャルワーカーなど、専門家と連携し、定期的な情報交換や相談を行う。
- 家族間の協力: 兄弟姉妹や親族と協力し、役割分担や情報共有を行う。
- 地域のサポート: 地域の介護サービスや、ボランティア団体などを活用する。
- 自分のための時間: 介護は、心身ともに負担が大きいため、自分のための時間も確保する。
成功事例:
あるケースでは、長年モラハラ気質だった父親が、認知症の進行に伴い、娘との関係が改善された例があります。娘は、父親の過去の言動を責めるのではなく、父親の気持ちに寄り添い、共感する姿勢を示しました。その結果、父親は娘に心を開き、介護サービスを受け入れるようになりました。また、父親は、デイサービスでの交流を通じて、他の人とのコミュニケーションを楽しむようになり、生活の質が向上しました。
この事例からわかるように、モラハラ気質の父親への介護は、困難な道のりですが、適切なコミュニケーションとサポート体制を構築することで、関係性を改善し、より良い生活を送ることが可能です。
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まとめ:モラハラ気質の父親への介護を成功させるために
モラハラ気質の父親への介護は、非常に困難な道のりですが、諦めずに、粘り強く取り組むことが重要です。今回の記事でご紹介したステップを踏み、お父様の気持ちに寄り添い、適切なサポートを提供することで、より良い関係性を築き、安全で快適な生活をサポートできるはずです。
- ステップ1: 現状の正確な把握と、お父様の「強み」と「弱み」の理解
- ステップ2: コミュニケーション戦略:対話と共感を通じたアプローチ
- ステップ3: 具体的な提案と、長期的なサポート体制の構築
これらのステップを参考に、ご自身とご家族にとって最善の選択をしてください。そして、決して一人で抱え込まず、専門家や周囲の人々に相談し、サポートを求めてください。あなたの努力が、必ずお父様の生活の質を向上させ、より良い関係性を築くことにつながるでしょう。
この情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。頑張ってください。
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