祖母の施設探し、お金がなくても大丈夫？ 介護施設の選び方と費用を徹底解説
祖母の施設探し、お金がなくても大丈夫？ 介護施設の選び方と費用を徹底解説
この記事では、ご家族の介護施設選びで直面する様々な問題、特に費用面での不安を抱えている方々に向けて、具体的な解決策を提示します。生活保護受給が近い状況でも、安心して入居できる施設を見つけるための情報を提供し、経済的な負担を軽減するための方法を解説します。
相談させてください。
私の母(65)と祖母(87)が同居しています。
もうじき生活保護になります。
数年前から無職、無年金、預貯金で生活してきました。
県営住宅で細々と暮らしています。
お金がないので車、保険、資産などはありません。
去年、母が数年前の腎臓ガンからの転移で膵臓を全摘しました。インスリンを1日何回も打つようになり、精神的にも辛いのか、もともと痩せていたのに更にガリガリになり158cm33kgぐらいになりました。
今年のお正月明けには骨粗しょう症になり、今現在、腰の腰椎を骨折しています。
もう身体がボロボロです。
そんな中、祖母が歩けなくなりました。自力で立つことも出来なくなり、トイレはほふく前進みたいな感じで動けるだけです。
包括センターで相談し、明後日からリハビリができる病院へ最長で2ヶ月入院させてもらえることになりました。
歩けない原因は、老化、筋力の低下だろうということです。
介護認定を申請中でおそらく要介護1、リハビリして歩けるようになれば要支援になるかもしれないとのことです。
家族会議をしましたが、もう老老介護(病病介護？)だから2人だけで暮らしていくのは無理だろうという結論になりました。
母は私が引き取る事が出来ますが、祖母は誰も引き取る事が出来ません。
母には姉が2人、弟が1人いますが、長女はガンで入院中(抗がん剤治療中)、次女は県外で1人暮らし、仕事でほとんど家を留守。弟は数年前に重度のウツ病になり、会社を退職し、奥さんが生活を支えています。とてもじゃないけど、誰とも暮らす事が出来ません。
祖母が介護区分が要支援で、もうすぐ生活保護、それでも入居できるような施設はあるんでしょうか？
特養は要介護3〜というのは聞きました。ケアハウス？グループホーム？何がどう違うのか分かりません。
祖母がお金がなくても一生暮らしていけるような施設がありましたら詳しい方教えてください。
ご家族の介護、特に経済的な問題と直面されている状況、大変お辛いと思います。この記事では、介護施設の選択肢、費用、そして利用できる制度について詳しく解説し、少しでも安心して今後の生活を送れるよう、具体的な情報を提供します。
1. 介護保険制度と介護施設の基礎知識
介護保険制度は、介護が必要な高齢者とその家族を支えるための重要な制度です。まずは、介護保険制度と、様々な介護施設の種類について理解を深めましょう。
1-1. 介護保険制度の仕組み
介護保険制度は、40歳以上の方が加入し、保険料を納めることで、介護が必要になった場合にサービスを利用できる制度です。介護保険サービスを利用するには、まず市区町村に要介護認定の申請を行い、介護度を判定してもらう必要があります。介護度は、要支援1・2、要介護1～5の7段階に分かれており、介護度に応じて利用できるサービスや費用の上限が異なります。
今回のケースでは、祖母様が要介護1の可能性があるとのことですので、まずは介護認定の結果を待ちましょう。もし要支援と認定された場合は、利用できるサービスが限られますが、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所などの専門機関に相談することで、適切なサービスプランを作成し、利用することができます。
1-2. 介護施設の種類
介護施設には様々な種類があり、それぞれ入居条件や費用、サービス内容が異なります。主な施設の種類と特徴を以下にまとめます。
- 特別養護老人ホーム（特養）
- 常時介護が必要な方が入居できる施設です。
- 原則として要介護3以上の方が対象ですが、特例で要介護1・2の方も入居できる場合があります。
- 費用は比較的安価ですが、入居待機者が多い傾向があります。
- 介護老人保健施設（老健）
- 病状が安定し、リハビリテーションが必要な方が入居できる施設です。
- 入居期間は原則として3ヶ月程度で、在宅復帰を目指します。
- 介護療養型医療施設（療養病床）
- 医療ケアが必要な方が入居できる施設です。
- 医療保険が適用されるため、費用は施設によって異なります。
- グループホーム
- 認知症の方が少人数で共同生活を送る施設です。
- 要介護1以上の方が対象です。
- 地域密着型サービスのため、お住まいの市区町村に所在する施設しか利用できません。
- ケアハウス
- 自立した生活を送れる方が入居できる施設です。
- 食事や生活支援などのサービスが受けられます。
- 費用は比較的安価ですが、所得に応じて異なります。
- サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）
- 安否確認や生活相談などのサービスが受けられる住宅です。
- 自立した生活を送れる方が対象ですが、介護が必要になった場合は、外部の介護サービスを利用できます。
2. 費用と入居条件の比較：祖母様に合った施設選び
祖母様の状況を踏まえ、どの施設が適しているのか、費用や入居条件を比較検討してみましょう。
2-1. 費用比較
介護施設の費用は、施設の種類、介護度、所得などによって大きく異なります。以下に、それぞれの施設の費用の目安を示します。
- 特別養護老人ホーム（特養）
- 月額費用：5～15万円程度（所得に応じて変動）
- 内訳：利用料、食費、居住費、その他雑費
- 介護老人保健施設（老健）
- 月額費用：8～18万円程度（所得に応じて変動）
- 内訳：利用料、食費、居住費、その他雑費
- 介護療養型医療施設（療養病床）
- 月額費用：10～20万円程度（医療保険の自己負担分を含む）
- 内訳：医療費、利用料、食費、居住費、その他雑費
- グループホーム
- 月額費用：10～25万円程度
- 内訳：利用料、家賃、食費、光熱費、その他雑費
- ケアハウス
- 月額費用：5～15万円程度（所得に応じて変動）
- 内訳：利用料、食費、居住費、その他雑費
- サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）
- 月額費用：10～30万円程度（家賃、共益費、サービス利用料など）
- 内訳：家賃、共益費、サービス利用料、食費、その他雑費
生活保護受給が近い状況であることを考慮すると、費用が安価な施設を選ぶことが重要です。特養やケアハウスは、所得に応じて費用が減免される制度があるため、優先的に検討すべきでしょう。
2-2. 入居条件の確認
各施設の入居条件も確認しておきましょう。祖母様の現在の状況（要介護度、健康状態、認知症の有無など）によって、入居できる施設が限られる場合があります。
- 特別養護老人ホーム（特養）
- 原則として要介護3以上
- 特例入所：要介護1・2でも、緊急性や家族の状況などにより入居できる場合あり
- 介護老人保健施設（老健）
- 病状が安定していること
- リハビリテーションの必要性
- 介護療養型医療施設（療養病床）
- 医療ケアの必要性
- グループホーム
- 認知症であること
- 要介護1以上
- ケアハウス
- 自立した生活を送れること
- 生活支援の必要性
- サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）
- 自立または軽度の介護が必要なこと
祖母様が要介護1の可能性があるため、グループホームや、特養の特例入所、ケアハウスなどが選択肢として考えられます。リハビリの結果によっては、老健も検討できるかもしれません。
3. 費用を抑えるための制度と対策
お金がない状況でも、利用できる制度を活用することで、介護施設の費用を抑えることができます。主な制度と対策を以下に紹介します。
3-1. 生活保護の活用
生活保護は、経済的に困窮している方が、最低限の生活を送れるように支援する制度です。生活保護を受給している場合は、介護保険サービスの自己負担額が減免される場合があります。また、介護施設の費用についても、生活保護費から支払われることがあります。生活保護の申請は、お住まいの市区町村の福祉事務所で行います。
3-2. 介護保険サービスの利用
介護保険サービスを利用することで、介護施設の費用を軽減できます。介護保険サービスには、訪問介護、通所介護、短期入所生活介護など、様々な種類があります。これらのサービスを組み合わせて利用することで、施設入居にかかる費用を抑え、在宅での生活を継続することも可能です。ケアマネジャーに相談し、適切なサービスプランを作成してもらいましょう。
3-3. 費用減免制度の活用
多くの介護施設では、所得に応じて費用が減免される制度があります。特に、特養やケアハウスでは、所得が低い方を対象とした減免制度が充実しています。施設の窓口に相談し、減免制度の利用について確認しましょう。
3-4. その他の支援制度
自治体によっては、低所得者を対象とした介護費用に関する補助金制度や、一時的な経済的支援制度があります。お住まいの市区町村の福祉窓口や地域包括支援センターに相談し、利用できる制度がないか確認しましょう。
4. 施設選びの具体的なステップ
適切な施設を選ぶためには、以下のステップで進めていきましょう。
4-1. 情報収集と相談
まずは、地域の介護施設に関する情報を収集しましょう。インターネット検索、地域包括支援センター、ケアマネジャー、病院の相談窓口などを活用し、情報を集めます。気になる施設があれば、見学や体験入居をしてみるのも良いでしょう。
4-2. 優先順位の決定
入居条件、費用、サービス内容などを比較検討し、何を優先するのかを決めましょう。例えば、「費用を最優先する」「医療体制が整っている施設が良い」「認知症ケアに力を入れている施設が良い」など、優先順位を明確にすることで、施設選びがスムーズに進みます。
4-3. 施設の見学と相談
気になる施設をいくつか選び、実際に見学に行きましょう。施設の雰囲気、スタッフの対応、入居者の様子などを確認し、疑問点があれば積極的に質問しましょう。また、施設の相談員に、祖母様の状況を詳しく説明し、入居の可否や費用について相談しましょう。
4-4. 契約と入居準備
入居する施設が決まったら、契約手続きを行います。契約内容をよく確認し、不明な点があれば、必ず確認しましょう。入居に必要な持ち物や手続きについても、施設側から説明がありますので、指示に従って準備を進めましょう。
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5. 介護施設選びの注意点とよくある質問
介護施設選びは、様々な注意点があります。また、多くの方が抱える疑問点についても、Q&A形式で解説します。
5-1. 施設選びの注意点
- 施設の評判：インターネット上の口コミや、実際に利用している方の話を聞くなどして、施設の評判を確認しましょう。
- スタッフの質：スタッフの対応や、入居者との関係性などを確認しましょう。
- 医療体制：持病がある場合は、医療体制が整っている施設を選びましょう。
- 費用：費用だけでなく、サービス内容や、追加費用についても確認しましょう。
- 契約内容：契約内容をよく確認し、不明な点があれば、必ず確認しましょう。
5-2. よくある質問（Q&A）
Q1: 要介護度が低い場合でも、特養に入居できますか？
A: 特養は原則として要介護3以上の方が対象ですが、特例入所制度を利用することで、要介護1・2の方も入居できる場合があります。特例入所の基準は、緊急性や、家族の状況などによって判断されます。まずは、施設の相談員に相談してみましょう。
Q2: 費用を抑えるために、何かできることはありますか？
A: 費用を抑えるためには、生活保護の活用、介護保険サービスの利用、費用減免制度の活用などが考えられます。また、自治体によっては、低所得者を対象とした介護費用に関する補助金制度もありますので、お住まいの市区町村の福祉窓口や地域包括支援センターに相談してみましょう。
Q3: 施設の見学時に、何をチェックすれば良いですか？
A: 施設の見学時には、施設の雰囲気、スタッフの対応、入居者の様子などをチェックしましょう。また、施設の設備や、食事内容、レクリエーションの内容なども確認しましょう。疑問点があれば、積極的に質問し、施設の情報を詳しく収集しましょう。
Q4: グループホームとケアハウスの違いは何ですか？
A: グループホームは、認知症の方が少人数で共同生活を送る施設です。一方、ケアハウスは、自立した生活を送れる方が入居できる施設で、食事や生活支援などのサービスが受けられます。グループホームは、認知症ケアに特化しており、ケアハウスは、生活支援に重点を置いています。
Q5: 施設に入居する際の持ち物は？
A: 施設によって異なりますが、一般的には、着替え、洗面用具、日用品、薬などが挙げられます。施設側から、入居に必要な持ち物リストが提示されますので、指示に従って準備しましょう。また、貴重品や、思い出の品なども、必要に応じて持参できます。
6. まとめ：最善の選択をするために
介護施設選びは、ご家族にとって非常に重要な決断です。費用、入居条件、サービス内容などを比較検討し、祖母様にとって最適な施設を選びましょう。経済的な問題がある場合は、生活保護や、費用減免制度などの制度を活用し、少しでも負担を軽減できるようにしましょう。地域包括支援センターや、ケアマネジャーなどの専門家にも相談し、情報収集を行いながら、最善の選択をしてください。
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