「痛がる祖父」の介護、限界を感じるあなたへ。今できること、専門家が教えます
「痛がる祖父」の介護、限界を感じるあなたへ。今できること、専門家が教えます
この記事では、介護に直面し、どうすれば良いのか分からなくなっているあなたへ、具体的なアドバイスと心の支えとなる情報をお届けします。
何をしても痛がる祖父の介護について助言ください。
２週間前に本人がリモコンを取ろうと体を捻った時に腰から背中を悪くしてしまったみたいで、寝たきりになってしまいました。
個人医者も回りましたし、大きな病院で色々検査しても異常なし。痛み止めと便が出ないので便秘薬を今は飲ませてるのですが、日に日に痛みが酷くなっていってます。寝返りもうてない、起き上がったりするたび激痛が走るそうです。
今まで見たことない形相と大声で痛がり、痛みが治まると祖母に暴言（元気な時からも横暴な祖父でした）を吐き、祖母の精神的なストレスと、持病の血圧や心臓の病も心配です。
自分も母も家族みんな協力的ですが、なにをするにも痛がるのでなにもしてやれません。
便ももう２週間まともに出てないようです。浣腸を打っても少ししかでませんでした。
ご飯を食べさせるのも、オシメを代えるのも一苦労です。
家中に祖父の痛みから出る叫び声が響き渡り、ストレスが半端ないです。
急な事だったので介護認定もまだ手続き中です。今朝ついに認知症っぽい言葉を発したそうです。「ここの住所はどこだ」と。ああ、もうだめだなと思いました。
病院には一応ベットに空きがあるそうで、入院することもできるみたいですが、入院させるとボケが酷くなると教えてくれました。痛みの原因も分からないため入院したからといって治って帰ってくるとは限りません。
でも今のままだと満足にご飯も食べさせられないし、着替えもできない、オムツ交換や体を拭くこともできません。
激痛の原因はなんなのでしょうか。同じような経験、境遇を体験した方はいらっしゃいますか。
医師が言うには老人のギックリ腰みたいなものだというのですが、どんどん酷くなる痛みに全然納得できません。
入院させたほうがいいですか？元から横暴で良い祖父ではなかったのでもう自分も痛がる祖父の面倒みたくないです。オシメでも食事でも協力はしているのですが、病院でプロに任せたほうが絶対痛みは少ないと思いますし、なにかあったらすぐ対応してくれますし。
入院中にいろいろ準備もできると思うんです。
日中はみんな仕事へ行き祖母しか家にいないのでとても心配です（祖母の体が）
祖母も早く逝ってくれもう限界だと毎日一人で呟いてます。
全然話がまとまっておらず、乱文なのですが孫の自分に出来ることは何でしょうか。
今は祖母の心や体のケアをしています。他にできることはありませんか。入院を勧めたほうがいいのでしょうか。ただ入院してもっとひどい状態になって帰ってきたら後悔してしまいます。
病院は痛みの症状が悪くても強制的に退院をさせたりはするのでしょうか。
おじい様の介護、本当に大変な状況ですね。痛みに苦しむおじい様を看病しながら、ご家族の心身の負担も大きく、八方塞がりのように感じていることと思います。まずは、あなたが一人で抱え込まず、この問題に向き合おうとしていることに敬意を表します。今回の記事では、あなたの抱える問題に対し、具体的なアドバイスと、少しでも心が軽くなるような情報を提供します。
1. 現状の整理と問題点の明確化
まず、現状を整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。おじい様の状況は、以下の点が主な問題として挙げられます。
- 激しい痛み: 原因不明の激痛により、日常生活が困難になっている。
- 寝たきり: 寝返りも打てない状態。
- 便秘: 2週間も便が出ていない。
- 認知症の疑い: 認知症の症状が出始めている。
- 介護者の負担: 介護する家族の心身の負担が限界に近づいている。
- 祖母の健康状態: 祖母の精神的・肉体的負担も大きい。
これらの問題が複雑に絡み合い、解決策を見つけにくくしていることが分かります。それぞれの問題に対して、具体的な対応策を検討していく必要があります。
2. 痛みの原因を特定するためのアプローチ
おじい様の痛みの原因が特定できないことは、非常に大きな不安材料です。しかし、原因を特定するためのアプローチはいくつかあります。
2-1. 専門医との連携強化
まず、現在の担当医との連携を密にしましょう。医師に、痛みの詳細な状況（いつ、どこで、どのように痛むのか）を具体的に伝え、検査の追加や専門医への紹介を依頼しましょう。例えば、整形外科医だけでなく、神経内科医やペインクリニックの専門医の意見も聞いてみる価値があります。
ポイント: 医師とのコミュニケーションを円滑にするために、痛みの記録をつけましょう。痛みの程度（0～10のスケールで評価）、痛みを感じる場所、痛みの種類（ズキズキ、チクチクなど）、痛みの誘因（体位、動作など）を記録することで、医師に正確な情報を伝えることができます。
2-2. 検査の再検討
これまでの検査で異常が見つからなかったとしても、別の角度からの検査が必要になる場合があります。例えば、MRI検査やCT検査で、見落とされている可能性のある微細な異常がないか確認することも重要です。また、血液検査で炎症反応や他の病気の可能性を調べることも有効です。
2-3. 痛みの緩和ケア
痛みの原因が特定できない場合でも、痛みを緩和するためのケアは可能です。ペインクリニックを受診し、専門的な痛み止めや神経ブロックなどの治療を検討することもできます。また、理学療法士によるリハビリや、温熱療法なども痛みの緩和に役立つ場合があります。
3. 便秘への対応
2週間も便秘が続いていることは、非常につらい状態です。便秘が痛みを悪化させる可能性もあるため、早急な対応が必要です。
3-1. 食事の改善
食物繊維を多く含む食事（野菜、果物、海藻など）を積極的に摂取させましょう。水分補給も重要です。脱水は便秘を悪化させる原因となります。水分摂取量を増やし、便を柔らかくする工夫をしましょう。
3-2. 薬物療法
医師の指示のもと、便秘薬を使用しましょう。便を柔らかくする薬（酸化マグネシウムなど）や、腸の蠕動運動を促す薬（刺激性下剤など）があります。浣腸も一時的な解決策として有効ですが、常用すると腸の機能が低下する可能性があるため、医師の指示に従いましょう。
3-3. 体位の工夫
排便しやすい体位を工夫することも重要です。可能であれば、トイレに座らせる、またはポータブルトイレを使用するなど、楽な姿勢で排便できるようにサポートしましょう。
4. 入院の検討と注意点
入院は、おじい様の状況を改善するための選択肢の一つです。しかし、入院にはメリットとデメリットがあり、慎重に検討する必要があります。
4-1. 入院のメリット
- 専門的な医療ケア: 医師や看護師による24時間体制の医療ケアが受けられます。
- 痛みの緩和: 痛み止めやその他の治療を、より適切に受けることができます。
- 検査の充実: さまざまな検査を行い、原因を特定できる可能性が高まります。
- 介護負担の軽減: 家族の介護負担を軽減することができます。
- リハビリ: 理学療法士などによるリハビリを受け、身体機能の回復を目指せます。
4-2. 入院のデメリット
- 環境の変化: 環境の変化により、認知症の症状が悪化する可能性があります。
- 感染症のリスク: 病院内での感染症のリスクがあります。
- 拘束: 身体を拘束されることで、精神的なストレスが増加する可能性があります。
4-3. 入院を検討する際のポイント
入院を検討する際には、以下の点を考慮しましょう。
- 病院の選択: 認知症ケアに理解のある病院を選びましょう。
- 情報収集: 病院の評判や、認知症ケアの実績などを事前に調べておきましょう。
- 家族の協力: 入院中も、家族が積極的に面会し、おじい様の様子を観察しましょう。
- 医師との連携: 医師と密に連携し、治療方針や今後の見通しについて話し合いましょう。
5. 認知症への対応
認知症の症状が出始めていることは、非常に心配なことです。しかし、適切な対応をすることで、症状の進行を遅らせたり、生活の質を向上させたりすることが可能です。
5-1. 専門医への相談
まずは、認知症専門医を受診し、診断と適切な治療を受けましょう。認知症の進行を遅らせる薬や、周辺症状を緩和する薬があります。
5-2. 環境調整
おじい様が安心して過ごせる環境を整えましょう。見慣れた物や写真などを飾り、安心感を与えることが大切です。また、日中の活動量を増やし、夜間の睡眠を促すことも重要です。
5-3. コミュニケーション
優しく、穏やかに話しかけ、コミュニケーションを図りましょう。話が通じなくても、本人の気持ちに寄り添うことが大切です。過去の思い出話や、好きな音楽などを活用し、楽しい時間を過ごしましょう。
5-4. 介護サービスの利用
認知症対応型のデイサービスや、訪問介護などの介護サービスを利用することも検討しましょう。専門的なケアを受けながら、家族の負担を軽減することができます。
6. 介護者の心のケア
介護は、心身ともに大きな負担がかかります。あなた自身や、ご家族の心のケアも非常に重要です。
6-1. 休息時間の確保
定期的に休息を取り、心身を休ませましょう。睡眠不足や疲労が蓄積すると、精神的な負担が増加し、介護が困難になります。
6-2. 相談できる相手を見つける
家族や友人、または専門家（ケアマネージャー、カウンセラーなど）に相談し、悩みを打ち明けましょう。一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなります。
6-3. 介護サービスの利用
レスパイトケア（一時的な介護サービスの利用）を利用し、介護から解放される時間を作りましょう。心身をリフレッシュし、再び介護に向き合うためのエネルギーを蓄えることができます。
6-4. 専門家のサポート
ケアマネージャーに相談し、介護保険サービスを最大限に活用しましょう。介護保険サービスを利用することで、介護負担を軽減し、専門的なサポートを受けることができます。
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7. 祖母のケア
おじい様の介護に加え、祖母のケアも非常に重要です。祖母の心身の健康を守るために、以下の点を心がけましょう。
7-1. 傾聴
祖母の話をよく聞き、気持ちに寄り添いましょう。辛い気持ちや不安な気持ちを理解し、共感することが大切です。
7-2. 休息時間の確保
祖母にも休息時間を与え、心身を休ませる時間を作りましょう。介護から一時的に離れる時間を作ることも重要です。
7-3. 趣味や楽しみの継続
祖母が好きなことや、楽しめることを継続できるようにサポートしましょう。気分転換になり、ストレスを軽減することができます。
7-4. 医療機関への受診勧奨
祖母の健康状態に異変を感じたら、医療機関への受診を勧めましょう。持病の管理や、精神的なケアを受けることが重要です。
8. 今後の行動計画
最後に、今後の行動計画を立てましょう。以下のステップで、具体的な行動を起こすことができます。
- 情報収集: 痛みの原因を特定するために、医師との連携を強化し、検査の追加を検討する。
- 便秘対策: 食事の改善、薬物療法、体位の工夫など、便秘に対する具体的な対策を始める。
- 入院の検討: 入院のメリットとデメリットを比較検討し、適切な病院を探す。
- 認知症ケア: 専門医を受診し、環境調整やコミュニケーションを工夫する。
- 介護者のケア: 休息時間の確保、相談できる相手を見つける、介護サービスの利用など、介護者の心のケアを行う。
- 祖母のケア: 祖母の話をよく聞き、休息時間を与え、趣味や楽しみを継続できるようにサポートする。
- 介護保険サービスの活用: ケアマネージャーに相談し、介護保険サービスを最大限に活用する。
この行動計画を参考に、一つずつ問題を解決していくことで、少しずつ状況が改善していくはずです。焦らず、一つ一つ丁寧に対応していくことが大切です。
9. 諦めないこと
介護は、長期間にわたる大変な道のりです。時には、心が折れそうになることもあるかもしれません。しかし、諦めずに、一つ一つ問題を解決していくことで、必ず道は開けます。
あなた自身を大切にし、無理のない範囲で介護を続けてください。そして、困ったときは、遠慮なく周囲の人や専門家に頼ってください。あなたの頑張りは、必ず報われます。
応援しています。
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