特別養護老人ホームの人員配置問題：あなたの働き方を見つめ直す
特別養護老人ホームの人員配置問題：あなたの働き方を見つめ直す
この記事では、特別養護老人ホームでの人員配置に関するあなたの悩みにお答えします。日々の業務の中で感じる負担、そして将来への不安。これらの問題にどう向き合い、より良い働き方を見つけていくか、一緒に考えていきましょう。
私は今特別養護老人ホームで働いています。ユニット型といって１ユニット１２名四階建てで隣同士の２ユニットが四か所【四階建て】あります。シフトは１ユニットに対して早番ＡＭ７：００～１６：００、遅番１３：００～２２：００夜勤が２２：００～早番が出勤する、翌朝７：００までの勤務です。夜勤は２ユニット職員１名体制になります。その他に日勤８：３０～１７：３０の勤務が１名います。しかし人手不足から日勤者がいない場合があります。その場合、ユニットの人員配置はほとんどの時間帯で１名対応になるので、人員が２名重なるのは遅番が出勤する１３：００～１６：００です。しかし当然休憩時間があります。１３：００～１４：００は早番の休憩時間、遅番は早番が終業する、１５：００～１６：００までに取ります。つまり、実質ユニットに２名重なるのは１４：００～１５：００の１時間のみです。このシフトで入浴介助【日勤者がいれば午前中一般浴２名、午後機械浴（一般浴に入れるのは難しい介護度の高い方）を入浴介助します】など現実的に出来ません。その他にも排泄介助（オムツ対応者は居室での排泄介助になります）、食事介助（全介助者が３名います。）、フロアの見守り【徘徊転倒リスクがある方２名】、パソコンへの入力業務【（ケアプラン）その日の１２名分それぞれのケアプランに対して何を行ったか？の記載、（個人日誌）その日の１２名分の日中のご様子の記載、（排泄状況の記録）ご入居様がどの時間帯にどのような尿だったのか？尿量、便の形態、便量等の記載、（食事について朝食・昼食・夕食）食事量・水分量の記録】パソコンへの入力業務は正直介護士の多くはパソコンを初めて使うなど苦手な方が多く、打込みが遅い為業務時間の多くを割いています。私はたまたまパソコンが得意でブラインドタッチが出来るので早いですし、以前勤めていた老健で５０人分の個人日誌を書いていたので、私の記入は基本が２点で（その時間帯にご入居様がフロアに居れば「フロア自席にてテレビをご覧になっている、」ご入居様が居室に居れば「居室にて臥床されている」です。それに少々色をつけた程度です。もちろん特記事項がればパソコンに打ち込み看護師のパソコンに飛ばします。最近出来る特養はパソコンやタブレットを導入しています。確かにこのように、パソコンの利点として情報を共有できることがありますが、勤務時間の多くを割く作業にはご利用者様との関わりや見守り不足などのデメリットの方が多いと思います。確かに個人日誌やケアプランは大切なことです。（排泄状況・食事、水分摂取量は一旦紙に記入しそれをパソコンに打込むので二度手間です。手書きでも行政には問題ないと思います。話はそれましが、業務内容を細かく言えば、食後の服薬介助、食事後口腔ケア、昼寝の臥床、離床介助、おやつの提供、レクリエーションなどがあります。昼間においてはユニットリーダーから「国からは日勤者はいなくても良いとなっている」と言われました。確かに、老人福祉法厚生労働省令４０条２－1に【昼間についてはユニットごとに一人以上の介護職員または看護職員が配置すること】となっているので、裏を返せば日中はユニットに１人配置されていればいい事になりますので日勤者が居なくても法律違反にはなりません。しかしこのシフトローテーション上手く出来ていますが、早番・遅番・夜勤のみですと早番と遅番が重なるフロアが２人になるのが１５：００～１６：００だけでは業務がきつ過ぎます。他の方を見ているとパソコン業務熱中しご入居さがおざなりになっているのを目にします。
出来れば特養の関係者、従業員に伺いたいのですが長々と記入してしまいましたが、上記の記載内容どのように思われますか？この様な環境では離職率が高いのは当然だと思います。
これは以前勤めていた老健での職場環境ですが、従来型（多床型）５０名の見守りを１人で行っていました。ある日たまたま私が休みの日、ご利用者様フロアど真ん中で転倒大腿部骨折救急搬送そして１０日後亡くなりました。後からフロア長が亡くなった原因は脳梗塞だったと言い、多少気が楽になったのか私には笑みを浮かべていた様でした。私は知っている医師に「転倒による原因での１０日後脳梗塞で死亡することはないのですか？」と尋ねると、医師は「転倒により脳血栓が出来て１０日後に亡くなることはないことはない」との事でした。そして私はある機会にその施設の事務長に「転倒事故による見守り者の責任はどうなるのですか？」と伺ったところ、事務長は「責任は施設がとるから大丈夫」と言われましたが、「事故による責任感は感じて欲しい」と言われました。みなさんこの責任感についてどう思われますか？
1. 現状の課題を理解する
まず、あなたの置かれている状況を整理しましょう。特別養護老人ホームでの勤務は、入居者のケア、記録業務、そして人員配置の問題など、多岐にわたる課題に直面しています。特に、人員不足による一人当たりの業務量の増加は、心身ともに大きな負担となっていることでしょう。具体的には、以下のような問題点が挙げられます。
- 人員配置の偏り: 早番、遅番、夜勤のシフトローテーションでは、日中の人員が少なく、十分なケアが行えない時間帯がある。
- 業務過多: 入浴介助、排泄介助、食事介助、見守り、記録業務など、多くの業務を限られた時間の中でこなさなければならない。
- 記録業務の負担: パソコン入力に時間がかかり、入居者とのコミュニケーションに割く時間が減ってしまう。
- 責任感と不安: 転倒事故や、万が一の事態に対する責任感、そしてその後の対応に対する不安。
これらの課題は、あなたの心身の健康を蝕み、離職を考える大きな要因となります。しかし、これらの課題を具体的に認識し、一つずつ解決策を検討していくことで、状況は必ず改善の方向に向かいます。
2. 働き方の選択肢を広げる
現状の課題を解決するためには、まずあなたの働き方を見つめ直すことが重要です。現在の職場環境が改善されない場合、他の選択肢を検討することも視野に入れるべきです。ここでは、介護職としての働き方について、いくつかの選択肢を提案します。
2-1. 職場環境の改善を求める
まずは、現在の職場で問題解決に向けて努力してみましょう。具体的には、以下のような行動が考えられます。
- 上司や同僚との相談: 抱えている問題や、改善してほしい点を具体的に伝え、協力して解決策を探る。
- 労働組合への相談: 労働組合がある場合は、人員配置や労働条件に関する交渉を依頼する。
- 職場環境改善の提案: 業務効率化のためのアイデア（記録方法の見直し、人員配置の改善など）を提案する。
これらの行動を通じて、職場環境が改善される可能性もあります。しかし、もし改善が見られない場合は、他の選択肢を検討することも必要です。
2-2. 転職を検討する
現在の職場環境が改善されない場合、転職も一つの選択肢です。より良い労働条件や、あなたのスキルを活かせる職場を探すことができます。転職活動を始める前に、以下の点を明確にしておきましょう。
- 転職の目的: なぜ転職したいのか、具体的な理由を明確にする（例：人員配置の改善、給与アップ、キャリアアップなど）。
- 希望する条件: どのような労働条件（給与、勤務時間、休日など）を希望するのか、優先順位をつけて整理する。
- 自己分析: 自分のスキルや経験、強み、弱みを理解し、どのような職場が適しているのかを考える。
転職活動では、求人情報を収集し、応募書類を作成し、面接に臨むことになります。転職エージェントを活用することで、これらのプロセスをスムーズに進めることができます。
2-3. 働き方の多様性を探る
介護職の働き方は、正社員だけではありません。あなたのライフスタイルや希望に合わせて、様々な働き方を選択することができます。
- パート・アルバイト: 自分の都合に合わせて勤務時間や日数を調整できる。
- 派遣: 様々な施設で働くことができ、自分のスキルや経験を活かせる職場を探せる。
- フリーランス: 訪問介護や、特定のスキルを活かした業務（研修講師など）を行う。
- 副業: 介護職の経験を活かして、他の仕事と両立する。
これらの働き方を検討することで、あなたのライフスタイルに合った働き方を見つけることができます。
3. 具体的な解決策とアクションプラン
現状の課題を解決し、より良い働き方を見つけるために、具体的な解決策とアクションプランを提案します。
3-1. 業務効率化のための具体的な提案
まずは、日々の業務を効率化するための具体的な提案です。これらの提案は、あなたの負担を軽減し、入居者とのコミュニケーションに割く時間を増やすことに繋がります。
- 記録業務の効率化:
- 記録方法の見直し: 手書き記録とパソコン入力の二度手間をなくすために、記録方法を統一できないか検討する。例えば、手書き記録を基本とし、必要な情報をパソコンに入力する。
- パソコンスキルの向上: ブラインドタッチの練習や、パソコンソフトの活用方法を学ぶことで、入力時間を短縮する。
- 記録フォーマットの簡素化: 記録項目を精査し、本当に必要な情報に絞る。
- 人員配置の見直し:
- 日勤者の増員: ユニットリーダーに相談し、日勤者の増員を検討してもらう。
- 応援体制の構築: 他のユニットや、他部署からの応援体制を構築する。
- 業務分担の見直し: 介護職員の負担を軽減するために、業務分担を見直す。
- 情報共有の強化:
- 申し送りの徹底: 申し送り事項を明確にし、情報共有を徹底する。
- ICTツールの活用: タブレットやスマートフォンを活用して、情報共有をスムーズに行う。
3-2. メンタルヘルスケア
介護職は、精神的な負担が大きい仕事です。心身の健康を保つために、メンタルヘルスケアも重要です。
- ストレス管理:
- 休息時間の確保: 休憩時間をしっかり取り、心身を休める。
- 趣味やリフレッシュ方法の見つけ: 好きなことをする時間を作り、ストレスを解消する。
- 専門家への相談: 精神的な負担が大きい場合は、専門家（カウンセラーなど）に相談する。
- 人間関係の構築:
- 同僚とのコミュニケーション: 同僚とのコミュニケーションを密にし、悩みを共有する。
- チームワークの強化: チームワークを意識し、協力して業務に取り組む。
3-3. 責任感と不安への対処
転倒事故や、万が一の事態に対する責任感や不安は、介護職として働く上で避けて通れない問題です。しかし、これらの感情を抱え込みすぎると、心身に悪影響を及ぼす可能性があります。以下に対処法を提案します。
- 事故発生時の対応:
- 事実の把握: 事故発生時の状況を正確に把握し、原因を分析する。
- 報告と連携: 上司や関係部署に迅速に報告し、連携して対応する。
- 再発防止策の検討: 事故原因を基に、再発防止策を検討し、実施する。
- 責任感の軽減:
- 情報共有の徹底: 入居者の情報を共有し、チーム全体でケアにあたる。
- 研修の受講: 事故防止に関する研修を受講し、知識とスキルを向上させる。
- 専門家への相談: 責任感や不安が強い場合は、専門家（カウンセラーなど）に相談する。
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4. キャリアパスとスキルアップ
介護職としてのキャリアパスは、多岐にわたります。あなたの経験やスキル、興味関心に合わせて、様々なキャリアプランを描くことができます。また、スキルアップを目指すことで、より高い専門性を身につけ、キャリアアップに繋げることができます。
4-1. キャリアパスの例
- 介護福祉士: 介護に関する専門知識と技術を習得し、介護のスペシャリストとして活躍する。
- ケアマネジャー: 介護保険に関する知識を習得し、ケアプランの作成や、関係機関との連携を行う。
- 施設長: 介護施設の運営や、マネジメント業務を行う。
- サービス提供責任者: 訪問介護事業所において、サービス提供責任者として、利用者やヘルパーの管理を行う。
- 生活相談員: 入居者やその家族の相談に応じ、入居に関する手続きや、生活支援を行う。
4-2. スキルアップの方法
- 資格取得: 介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士などの資格を取得する。
- 研修の受講: 介護技術、認知症ケア、看取りケアなど、様々な研修を受講する。
- 自己学習: 介護に関する書籍や、インターネットの情報などを活用して、自己学習を行う。
- OJT（On-the-Job Training）: 実務を通して、スキルを磨く。
5. まとめ：あなたの未来を切り開くために
特別養護老人ホームでの人員配置の問題は、多くの介護職員が直面する課題です。しかし、これらの課題を解決し、より良い働き方を見つけることは可能です。
まずは、現状の課題を具体的に認識し、問題解決に向けて行動しましょう。職場環境の改善を求める、転職を検討する、働き方の多様性を探るなど、様々な選択肢があります。そして、具体的な解決策とアクションプランを実行し、あなたのキャリアパスとスキルアップを目指しましょう。
あなたの努力は、必ず報われます。そして、あなたの未来は、あなた自身の手で切り開くことができます。困難な状況に立ち向かい、前向きに進んでいくことで、きっと充実した介護職人生を送ることができるでしょう。
この記事が、あなたのキャリアを考える上での一助となれば幸いです。そして、あなたの未来が明るく輝くことを心から願っています。
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