介護福祉士7年目の壁：疲労と不安を乗り越え、自分らしいキャリアを築くには？
介護福祉士7年目の壁：疲労と不安を乗り越え、自分らしいキャリアを築くには？
介護福祉士として7年間、小規模多機能型施設とグループホームで勤務されてきたのですね。夜勤を含めた長時間労働、利用者の変化や認知症対応の難しさ、そして体力的な負担から、今後のキャリアについて不安を感じているとのこと、お気持ちお察しします。
同施設内、小規模多機能とグループホームに7年勤め介護福祉士になりました。現在、夜勤にも入り月17時間勤務、しなければいけない各事務など無料残業していると20時間になります、利用者9名認知症対応型なので夜間、徘徊される方もおられ掃除や記帳、朝食の用意などしなくてはいけない事も多く休憩も思うように取れません。48歳の歳のせいかしんどいと思うことが多くこのまま定年まで勤めるだろうかと不安になります。何より利用者さんが次々変わること、頻回に意識消失される利用者さんに重度の認知症の人がウロウロでセンサーもなく、以前には精神科入院になった利用者(現在も入院中)など、誰でも受け入れるところに疲れてしまいました。お年寄りは大好きで、職員も良い人ばかりですが、これからのことを考えたら、体力面でも、訪問に切り替え1対1のほうが良いのかと思うようになった所、訪問介護所の募集がありました。7年勤めた年収をそこは一年勤めたら少し上回ります。介護職の皆さんの意見が聞けたら、参考にしたいと思いますのでよろしくお願いします。
今回の記事では、介護福祉士として長年経験を積まれたあなたが抱える悩み、つまり、現在の職場での疲労感、将来への不安、そして訪問介護への転職を検討しているという状況を踏まえ、どのようにすればこれらの課題を乗り越え、自分らしいキャリアを築けるのか、具体的なアドバイスを提供します。
1. 現状の課題を整理し、感情と向き合う
まず、現状を客観的に把握し、抱えている課題を整理することから始めましょう。具体的には、以下の3つのステップで進めます。
1-1. 現状の業務内容と負担の可視化
現在の業務内容を具体的に書き出し、それぞれの業務にかかる時間、負担の度合いを記録します。
- 業務内容のリストアップ: 夜勤、事務作業、食事の準備、入浴介助、排泄介助、記録、その他（掃除、レクリエーションなど）
- 業務時間と残業時間の記録: 各業務にかかる時間、休憩時間、残業時間を記録します。
- 負担度合いの評価: 各業務について、体力的な負担、精神的な負担、緊急度などを1～5の数値で評価します。
この記録を基に、自分の業務における負担の偏り、過剰な負担となっている業務を特定します。
1-2. 感情の整理と自己分析
現在の仕事に対する感情を具体的に書き出します。
- ポジティブな感情: やりがい、喜び、達成感、感謝など
- ネガティブな感情: 不安、疲労、不満、怒り、無力感など
ネガティブな感情の原因を深掘りし、なぜその感情を抱くのかを分析します。
例えば、「疲労感」の原因が「夜勤による睡眠不足」「認知症の方への対応」「人手不足による業務量の増加」など、具体的に特定します。
1-3. キャリアプランの再検討
これまでの経験やスキルを振り返り、今後のキャリアプランを具体的に考えます。
- これまでの経験: どのような経験をしてきたか、得意なこと、苦手なことを整理します。
- 身につけたスキル: 介護技術、コミュニケーション能力、問題解決能力、チームワークなど、具体的なスキルを洗い出します。
- 将来の目標: どのような介護福祉士になりたいのか、どのような働き方をしたいのか、具体的な目標を立てます。
これらの情報を基に、現在の職場でのキャリア継続、訪問介護への転職、またはその他の選択肢（施設の種類を変える、管理職を目指すなど）を検討します。
2. 訪問介護への転職を検討する際のポイント
訪問介護への転職は、あなたの抱える課題を解決するための一つの選択肢となり得ます。しかし、転職を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
2-1. 訪問介護のメリットとデメリットを理解する
訪問介護には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット:
- 利用者との1対1の密な関係性を築ける
- 夜勤がない場合が多い
- 移動時間を含めて自分のペースで仕事ができる
- 体力的な負担が施設介護より少ない場合がある
- デメリット:
- 緊急時の対応は一人で行う必要がある
- 移動時間が長くなる場合がある
- 孤独感を感じやすい場合がある
- 事業所によっては、給与や待遇が施設介護より低い場合がある
これらのメリットとデメリットを理解した上で、自分にとって訪問介護が本当に適しているのかを慎重に検討しましょう。
2-2. 転職先の情報収集と準備
転職を検討する際には、以下の情報を収集し、準備を整えましょう。
- 求人情報の収集: 転職サイト、ハローワーク、介護専門の求人サイトなどを活用し、希望条件に合った求人を探します。
- 事業所の情報収集: 面接前に、事業所のホームページや口コミサイトなどを確認し、事業所の理念、サービス内容、雰囲気などを把握します。
- 面接対策: 自己PR、志望動機、経験などを整理し、面接での受け答えを練習します。
- 資格とスキル: 介護福祉士の資格に加え、訪問介護に必要なスキル（運転免許、コミュニケーション能力、記録作成能力など）をアピールできるように準備します。
転職エージェントを利用するのも有効です。
専門家のアドバイスを受けながら、自分に合った求人を探し、面接対策を行うことができます。
2-3. 転職後のキャリアプラン
転職後も、キャリアプランを継続的に見直し、スキルアップを目指しましょう。
- スキルアップ: 訪問介護に関する研修、資格取得などを通して、専門性を高めます。
- キャリアアップ: サービス提供責任者、管理者などの役職を目指すことも可能です。
- 自己啓発: 介護に関する知識や技術を深めるために、積極的に学習を継続します。
訪問介護での経験を活かし、将来的には、独立して訪問介護事業を立ち上げることも可能です。
3. 現職でのキャリア継続を検討する場合の対策
もし、現在の職場でキャリアを継続することを希望する場合は、以下の対策を講じることで、現状の課題を改善し、より働きやすい環境を築くことができます。
3-1. 職場環境の改善
職場環境を改善するために、以下の取り組みを検討しましょう。
- 上司や同僚とのコミュニケーション: 困っていること、改善してほしいことを率直に伝え、協力体制を築きます。
- 業務分担の見直し: 業務の偏りを是正し、負担を軽減するために、上司や同僚と相談し、業務分担を見直します。
- 労働時間の管理: 残業時間を減らすために、業務効率化を図り、時間管理を徹底します。
- 休憩時間の確保: 休憩時間をきちんと取得し、心身のリフレッシュを図ります。
- 職場への提案: 職場環境を改善するための提案を積極的に行い、より働きやすい環境づくりに貢献します。
3-2. スキルアップと自己成長
スキルアップと自己成長を図ることで、仕事へのモチベーションを高め、キャリアアップを目指すことができます。
- 研修への参加: 介護技術、認知症ケア、コミュニケーションスキルなど、必要な研修に参加し、スキルアップを図ります。
- 資格取得: 専門性を高めるために、介護支援専門員、認知症ケア専門士などの資格取得を目指します。
- 自己学習: 介護に関する書籍や雑誌を読んだり、インターネットで情報を収集したりして、自己学習を継続します。
- OJTの活用: 経験豊富な先輩職員から指導を受け、実践的なスキルを習得します。
3-3. メンタルヘルスのケア
心身の健康を維持するために、メンタルヘルスのケアも重要です。
- ストレス解消: 趣味や休息、運動など、自分に合った方法でストレスを解消します。
- 相談できる相手を持つ: 家族、友人、同僚、専門家など、悩みや不安を相談できる相手を持ちましょう。
- 専門家のサポート: 精神科医やカウンセラーに相談し、専門的なサポートを受けることも検討しましょう。
4. まとめ：自分らしいキャリアを築くために
介護福祉士として7年間、様々な経験を積んできたあなたは、多くの知識とスキル、そして何よりも、利用者の方々への深い愛情を持っています。
これまでの経験を活かし、自分らしいキャリアを築くためには、現状の課題を客観的に分析し、将来の目標を明確にすることが重要です。
今回の記事で紹介した、
- 現状の課題を整理し、感情と向き合う
- 訪問介護への転職を検討する際のポイント
- 現職でのキャリア継続を検討する場合の対策
これらのステップを参考に、自分自身の状況に合った選択肢を選び、積極的に行動することで、必ず道は開けます。
あなたのこれからのキャリアが、充実したものになることを心から応援しています。
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