弟夫婦と同居する79歳のお母様の「老後の質の確保」を叶えるためのキャリアコンサルタント的解決策
弟夫婦と同居する79歳のお母様の「老後の質の確保」を叶えるためのキャリアコンサルタント的解決策
ご相談者様のお気持ち、痛いほどよく分かります。大切なご家族の老後の生活の質が、ご自身の力だけではどうにもならない状況というのは、本当に辛いものです。今回のケースは、ご自身の生活、ご兄弟との関係、そして何よりもお母様の幸せを願うお気持ちが複雑に絡み合い、非常にデリケートな問題です。まずは、ご相談内容を整理し、具体的な解決策を一緒に考えていきましょう。
弟夫婦と同居の母が哀れで、情けなくて涙が出ます。二言目には「じゃあ姉さんが看てくれ」と返されるので、苦情も言いにくくて。大事な母の老後のクオリティ・オブ・ライフを確保するにはどうしたらよいでしょう？
７９歳の母は１０年近く前に父と死別し、不動産を処分して弟の家に同居しました。現金化した遺産の半分は母が、１/４ずつを私と弟が相続しました。母は糖尿病です。また体重が重くて長年膝と腰を痛めており、要介護１です。
娘の私が母と同居できれば良いのでしょうが、夫が断固拒否しています。夫の年収は弟の年収の半分以下で経済的にも無理です。父からの遺産で家のローンは繰り上げ完済しましたが、私立の大学・高校に通う子供が３人いて、私も更年期の身体に鞭打って週に３回パートに出なければ赤字です。家も狭くて母の住まう余裕はありません。
弟は年収が２千万もあり、弟嫁も母との同居以前は働いていたので多額の貯金があります（なのに母から月４万の生活費を取っています）。家も父からの遺産でバリアフリーの２世帯用に増築リフォームしました。今の弟嫁は優雅な専業主婦です。要介護の母を時々デイケアに任せてテニスや習い事に出掛けています。
母は一人で夕食を取らされています。弟が仕事、甥達が部活や塾で帰宅が遅いのは解ります。でも嫁も給仕だけで母とは食べません。母だけが粗食です。医者の指示通りの糖尿病食とのことですが、母が写メで撮ったのをみると、何とも味気なく…。母は美食家で、今は友達もほとんどおらず他に楽しみはないのです。家族と同じメニューを早めに作って、少量でいいから食べさせてやってほしい、弟嫁も一緒に食べてやってほしい…こんなささやかな願いも聞き届けてもらえません。
日頃の食事で満たされないから、デイケアの時などに母はこっそりお菓子や惣菜を調達しては、それがバレて息子に怒鳴られるそうです。体重は７０キロ台のまま、血糖値もあまり改善されません。それなら夕食を豊かにしてもらった方がずっと良いです。母自身「好きな物を食べて早死にした方が我慢して長生きするより良い」と希望しています。
以前は優しかった弟も嫁に遠隔操作されていて、何かと言えば「じゃあ姉さんが同居しろ。」「ぽっくり逝ってくれる保証があればいいが（…親のことを何て言い草！）、肢切断・失明になって面倒を見させられるのは誰だと思ってるんだ！」と、母の生活の質より自分達の都合を優先させる言い方で、誠に情けないです。
老い先短い母に豊かな老後を送らせたいだけです。母の貯金で有料施設とも考えましたが、母自身が嫌がっています。良い方策をご教示下さい。補足８０近い母にそこまでの節制を無理してさせる必要があるでしょうか？私が月に２，３度連れ出した時に、好物のハンバーグ、イタリアン、ケーキ、アイスクリームを幸せそうに食べている母をみていると、この年齢の母に取っては少々命が短くなっても笑顔で過ごす毎日が大切だと痛感します。我が子に管理されて欲求不満を抱えて、我が子に隠れ食いを責め立てられて、母が不憫でなりません。
1. 現状の課題を整理し、解決策を検討する
まず、現状の課題を明確にしましょう。大きく分けて以下の3点に集約できます。
- 経済的な問題: ご相談者様自身の経済状況が厳しく、母との同居や経済的なサポートが難しい。
- 家族関係の問題: 弟夫婦とのコミュニケーションがうまくいかず、母の生活の質が軽視されている。
- 生活の質の低下: 食事、精神的な満足感、健康管理など、多岐にわたる問題。
これらの課題を踏まえ、具体的な解決策を検討していきます。今回のケースでは、ご相談者様ご自身が直接的に解決できることと、第三者の協力を得ながら進めるべきことがあります。
2. ご相談者様ができること：情報収集と、弟夫婦との建設的な対話
ご相談者様がまずできることは、情報収集と、弟夫婦との建設的な対話です。感情的にならず、冷静に状況を伝え、お母様の願いを叶えるために、具体的な提案をすることが重要です。
2-1. 情報収集：専門家からのアドバイスを得る
まずは、専門家からのアドバイスを得ましょう。具体的には、以下の専門家への相談を検討してください。
- ケアマネージャー: お母様の介護状況や、利用できる介護サービスについて相談できます。デイケアの利用状況や、食事に関するアドバイスももらえます。
- 栄養士: 糖尿病食に関する専門的なアドバイスを得られます。お母様の食生活を改善するための具体的な提案をしてもらいましょう。
- 弁護士: 相続や財産管理に関する相談ができます。将来的なリスクを回避するために、専門家の意見を聞いておくことは重要です。
2-2. 弟夫婦との建設的な対話：具体的な提案をする
情報収集と並行して、弟夫婦との対話の機会を設けましょう。対話の際には、以下の点に注意してください。
- 感情的にならない: 相手を責めるような口調ではなく、あくまでも「お母様の幸せ」を第一に考えていることを伝えましょう。
- 具体的な提案をする: 「食事の内容を改善してほしい」といった抽象的な要望ではなく、「週に1回、一緒に外食をする」「栄養バランスの取れた食事を一緒に作る」など、具体的な提案をしましょう。
- 第三者の協力を提案する: ケアマネージャーや栄養士の協力を得て、専門的なアドバイスを共有することを提案しましょう。
- 感謝の気持ちを伝える: 弟夫婦がこれまでお母様の面倒をみてくれていることへの感謝の気持ちを伝えましょう。
3. 弟夫婦との関係改善：コミュニケーション戦略
弟夫婦との関係を改善するためには、いくつかのコミュニケーション戦略が有効です。一方的な要求ではなく、お互いの立場を理解し、協力関係を築くことが重要です。
3-1. 共通の目標を設定する
まずは、弟夫婦と共通の目標を設定しましょう。今回のケースでは、「お母様の豊かな老後」という共通の目標があります。この目標を共有し、協力して実現するための具体的な方法を話し合いましょう。
3-2. 定期的なコミュニケーションの場を設ける
定期的に、家族で集まって話し合う機会を設けましょう。お母様の状況や、今後の計画について情報共有し、意見交換をすることで、相互理解を深めることができます。
3-3. 感謝の気持ちを伝える
日頃から、弟夫婦に対して感謝の気持ちを伝えましょう。感謝の言葉は、良好な人間関係を築く上で非常に重要です。感謝の気持ちを伝えることで、相手も協力的な姿勢になりやすくなります。
4. 経済的な問題への対策：パート収入の向上と、活用できる制度の検討
ご相談者様の経済的な負担を軽減するために、以下の対策を検討しましょう。
4-1. パート収入の向上
現在のパート収入を増やすために、以下の方法を検討しましょう。
- スキルアップ: 現在の仕事で、より高いスキルを習得し、時給アップを目指しましょう。
- 転職: より高収入のパートの仕事を探すことも検討しましょう。
- 副業: 隙間時間を活用して、副業を始めることも検討しましょう。
4-2. 活用できる制度の検討
利用できる制度がないか、確認しましょう。
- 介護保険サービス: お母様が利用できる介護保険サービスを最大限に活用しましょう。
- 医療費控除: 医療費控除を利用することで、税金の負担を軽減できます。
- 生活保護: 経済的に困窮している場合は、生活保護の申請も検討しましょう。
5. お母様の生活の質の向上：食事と精神的な満足感
お母様の生活の質を向上させるために、食事と精神的な満足感に焦点を当てて、具体的な対策を講じましょう。
5-1. 食事の改善
お母様の食事を改善するために、以下の対策を検討しましょう。
- 栄養士との連携: 栄養士に相談し、糖尿病食の献立を作成してもらいましょう。
- 一緒に食事を作る: 週に1回程度、一緒にお母様の好きな料理を作り、一緒に食事をしましょう。
- 外食: 定期的に、お母様の好きなレストランに外食に行きましょう。
5-2. 精神的な満足感の向上
お母様の精神的な満足感を向上させるために、以下の対策を検討しましょう。
- 趣味のサポート: お母様の趣味をサポートし、一緒に楽しむ時間を増やしましょう。
- 友達との交流: 友達との交流を促し、積極的に外出する機会を作りましょう。
- 目標設定: 小さな目標を設定し、達成感を味わえるようにサポートしましょう。
6. 成功事例から学ぶ：他者の知恵を借りる
同じような状況を乗り越えた人たちの成功事例から学び、ヒントを得ましょう。インターネット検索や、地域包括支援センターなどで、情報収集することができます。
6-1. 成功事例1：家族会議で合意形成
ある家族は、お母様の介護について、家族全員で話し合う「家族会議」を定期的に開催しました。それぞれの役割分担を明確にし、お母様の希望を尊重しながら、最適な介護プランを決定しました。その結果、家族間の協力体制が強化され、お母様も安心して生活を送ることができました。
6-2. 成功事例2：地域資源の活用
ある家族は、地域包括支援センターや、NPO法人などの地域資源を積極的に活用しました。専門家のアドバイスを受けながら、お母様に合った介護サービスや、交流の場を提供しました。その結果、お母様の生活の質が向上し、家族の負担も軽減されました。
7. 専門家の視点：キャリアコンサルタントとしての視点
今回のケースは、キャリアコンサルタントの視点からも、いくつかの重要なポイントが見えてきます。
7-1. キャリアプランニングの重要性
ご相談者様自身のキャリアプランニングも重要です。経済的な問題を解決するためには、収入アップや、副業など、キャリアの選択肢を広げる必要があります。ご自身のスキルや経験を活かせる仕事を探し、積極的にキャリアアップを目指しましょう。
7-2. 柔軟な働き方の検討
パート、アルバイト、フリーランス、副業など、多様な働き方を検討しましょう。ご自身のライフスタイルに合わせて、柔軟に働き方を変えることで、経済的な負担を軽減し、生活の質を向上させることができます。
7-3. コミュニケーションスキルの向上
家族とのコミュニケーション能力を高めることも重要です。相手の気持ちを理解し、自分の思いを伝えるためのスキルを磨きましょう。円滑なコミュニケーションは、問題解決の第一歩です。
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8. まとめ：一歩ずつ、確実な解決へ
今回のケースは、複雑な問題が絡み合っていますが、諦めずに、一つ一つ解決策を実践していくことが重要です。まずは、情報収集から始め、専門家のアドバイスを受けながら、ご自身の状況に合った解決策を見つけましょう。そして、弟夫婦とのコミュニケーションを密にし、協力関係を築きながら、お母様の豊かな老後を実現するために、一歩ずつ進んでいきましょう。
ご相談者様の努力が、必ず実を結ぶことを心から願っています。
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