「もう一人で悩まないで」精神的虐待から祖母を救うために、私たちができること【キャリアコンサルタントが解説】
「もう一人で悩まないで」精神的虐待から祖母を救うために、私たちができること【キャリアコンサルタントが解説】
この度は、ご家族の大切な方であるお祖母様のことで、大変お辛い状況の中、ご相談いただきありがとうございます。ご相談内容を拝見し、お祖母様の置かれている状況、そしてご相談者様のお気持ちを深く理解いたしました。お祖母様が精神的虐待を受けているという状況、そしてそれを目の当たりにしながらも、どうすれば良いのか分からず、ご自身を責めてしまうお気持ち、本当に苦しいものだと思います。この記事では、そのような状況を少しでも改善できるよう、具体的なアドバイスをさせていただきます。
祖母が精神的虐待を受けているようです。現状を少しでもよくするにはどうしたらいいでしょうか？
祖母…母方の祖母。
虐待をしているのが伯父の嫁（伯母A）です。（詳しい相図は画像参照）
祖父と祖母、伯父、伯母Aで一緒に住んでいるのですが、伯母がかなり気の強い性悪女で、祖母は伯母にかなりいろいろ言われているようです。
具体的には台所のものが１つでもなくなっていると「探しておけ！！」と言ったり、伯母が祖母に好き放題言っていることに対して「よく我慢できるね」などと発言したり、日ごろのストレスを全て祖母にぶつけているようなのです。
（ごくたまに祖母が「人の悪口ばかり言うんじゃない！」と言い返すと少しひるむらしいのですが、あまり効果はないみたいです。）
祖母は物静かで思いやりのある人で、「私が我慢すれば大丈夫」、「このいざこざで息子夫婦（伯母Aと伯父）が離婚したら息子がかわいそう…」などと他人のことを思いやってしまうタイプで、かなり我慢をしていると思います。また、自分が我慢して徳を積めば、子供たちや孫にいいことが起こるなどと考えているようで…
母や伯母B（祖母の娘２人）が伯父に注意するよう言おうと考えたようですが、下手に干渉すると告げ口したことで虐待がエスカレートしないかが心配なようで、言えていない状況です。
とりあえず祖父にあまりひどいようなら祖父から注意してやってくれ、と祖父に伝えることにはしたそうです…。しかし祖父も昔ながらの頑固おやじってかんじでの人で、積極的に祖母を庇う人ではないです。
通報して祖母を施設に住まわせてあげたほうが幸せなのではないかと思ったのですが、母曰く祖母は家族１番の人だから、家族（息子や夫）と離れるのも辛いと思う、と言っていて、どうすれば祖母のためになるのか…わからない状況です。
（もっと弱ってきてしまったら、身体的虐待もされそうなので施設には入れる、とは言っています。）
また、うち（母一家）で引き取ろうにも、家が離れすぎていて（車で３時間）、祖母も慣れた土地を離れたがらないと思います。
上記の理由で今のところ、
・なるべく祖母に会いに行く。
・２～３年してお金が貯まったら祖母と一緒に住む（社会人一年目なので今すぐには非常に難しいです…）
ぐらいしか対策が浮かばないのですが、他に何かいい案がないでしょうか？
今まで苦労して我慢してきた分、祖母には少しでも心安らかに過ごしてほしいです。
そして今まで気づいてあげられなかったことを非常に悔やんでいます。
なにか知恵があったらお貸しください。お願いします。補足画像は↓です。アップロードされなかったみたいですみません。
ご相談者様は、お祖母様の置かれている状況を非常に心配されており、その状況を改善するために、様々な方法を模索されていることが伝わってきます。しかし、現状では具体的な解決策が見つからず、大変お困りのことと思います。今回のケースは、非常に複雑で、感情的な側面と現実的な問題が絡み合っています。しかし、諦めずに、一つ一つ丁寧に、できることから取り組んでいくことが大切です。以下に、具体的なアドバイスをさせていただきます。
1. 現状の把握と情報収集
まず、現状をより深く理解するために、以下の点を整理しましょう。
- 虐待の具体的な内容の記録: どのような言動が、いつ、どのくらいの頻度で行われているのかを記録しましょう。これは、第三者への相談や、今後の対応を検討する上で非常に重要になります。可能であれば、祖母に日記をつけてもらったり、会話の内容をメモしてもらったりするのも良いでしょう。
- 祖母の健康状態の確認: 精神的なストレスが、身体的な健康に影響を及ぼすこともあります。祖母の体調や、睡眠、食欲などに変化がないかを確認しましょう。必要であれば、かかりつけ医に相談することも検討してください。
- 関係者の状況の把握: 伯父、伯母A、祖父それぞれの考えや、置かれている状況を把握しましょう。彼らがどのような理由で、今の行動をとっているのかを理解することで、より効果的なコミュニケーションを図ることができます。
これらの情報を集めることで、問題の本質をより深く理解し、適切な対応策を立てることができます。
2. 専門家への相談
一人で抱え込まず、専門家へ相談することも検討しましょう。相談できる専門家としては、以下のような機関が挙げられます。
- 弁護士: 虐待の事実が深刻な場合、法的手段を検討する必要があるかもしれません。弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受けることができます。
- 精神科医・カウンセラー: 祖母の精神的なケアが必要な場合、専門家のサポートを受けることが重要です。精神科医やカウンセラーは、祖母の心のケアを行い、必要に応じて適切なアドバイスをしてくれます。
- 地域包括支援センター: 高齢者に関する様々な相談に対応してくれます。虐待に関する相談はもちろん、介護保険サービスや、その他の福祉サービスに関する情報も得られます。
- 配偶者暴力相談支援センター: 虐待の状況によっては、配偶者暴力相談支援センターも相談先として検討できます。
専門家への相談は、客観的な視点からのアドバイスを得られるだけでなく、精神的な負担を軽減する効果もあります。一人で悩まず、積極的に相談してみましょう。
3. コミュニケーションの改善
家族間のコミュニケーションを改善することも、状況を良くするために重要です。以下の点に注意して、コミュニケーションを図りましょう。
- 祖母とのコミュニケーション: 祖母の話をよく聞き、共感し、寄り添う姿勢を示しましょう。祖母の気持ちを理解し、安心感を与えることが大切です。「辛かったね」「よく頑張っているね」といった言葉をかけ、祖母の気持ちを肯定してあげましょう。
- 伯父、伯母Aとのコミュニケーション: 感情的にならず、冷静に話し合いましょう。相手の言い分も聞き、理解しようと努めることが大切です。しかし、虐待行為を容認するような言動は避け、毅然とした態度で対応しましょう。可能であれば、第三者（家族や専門家）を交えて話し合うことも有効です。
- 家族間の連携: 母親や、他の親族とも連携し、情報を共有し、協力して問題解決に取り組みましょう。一人で抱え込まず、互いに支え合い、励まし合うことが大切です。
コミュニケーションを通じて、互いの理解を深め、より良い関係性を築くことができれば、状況は必ず改善に向かいます。
4. 環境調整の検討
祖母の生活環境を改善することも、精神的な負担を軽減するために重要です。以下の点を検討してみましょう。
- 一時的な避難: 状況が深刻な場合、一時的に祖母を別の場所に避難させることも検討しましょう。例えば、ご相談者様や母親の家、または親戚の家などに一時的に滞在してもらうことが考えられます。
- 生活空間の分離: 伯母Aとの接触を減らすために、祖母の生活空間を分離することも有効です。例えば、祖母専用の部屋を確保したり、食事の時間をずらしたりするなどの工夫が考えられます。
- 介護サービスの利用: 祖母の介護が必要な場合、介護サービスの利用を検討しましょう。訪問介護やデイサービスなどを利用することで、祖母の負担を軽減し、伯母Aとの接触を減らすことができます。
- 施設への入所: 状況が改善しない場合、最終的に施設への入所も検討する必要があります。祖母の意向を尊重しつつ、専門家と相談しながら、最適な選択肢を選びましょう。
環境調整は、祖母の心身の健康を守り、虐待から守るために非常に重要です。状況に応じて、柔軟に対応しましょう。
5. 感情的なケア
ご相談者様ご自身も、非常に大きなストレスを感じていることと思います。ご自身の感情を大切にし、適切なケアを行いましょう。
- 感情の整理: 自分の気持ちを言葉にして、整理しましょう。日記を書いたり、信頼できる人に話したりするのも良いでしょう。
- 休息とリフレッシュ: 疲れているときは、しっかりと休息を取りましょう。趣味を楽しんだり、気分転換になるような活動をしたりするのも良いでしょう。
- 専門家への相談: 辛い気持ちが続く場合は、カウンセラーなどの専門家に相談することも検討しましょう。
ご相談者様が心身ともに健康でいることが、祖母を支えるために不可欠です。自分を大切にすることを忘れないでください。
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6. 長期的な視点と粘り強い取り組み
問題解決には時間がかかることもあります。焦らず、長期的な視点を持って、粘り強く取り組むことが大切です。状況は一進一退を繰り返すかもしれませんが、諦めずに、できることを一つ一つ積み重ねていきましょう。
ご相談者様は、お祖母様のために、できることを精一杯行おうとされています。そのお気持ちは、必ずお祖母様に伝わります。困難な状況ではありますが、諦めずに、一つ一つ丁寧に、できることから取り組んでいくことで、必ず状況は改善に向かいます。応援しています。
最後に、今回のケースは非常に複雑であり、個別の状況によって最適な対応策は異なります。この記事で提示したアドバイスは、あくまで一般的なものであり、すべてのケースに当てはまるわけではありません。ご自身の状況に合わせて、柔軟に、そして慎重に対応してください。
もし、具体的な問題解決に向けて、さらなるサポートが必要な場合は、お気軽にご相談ください。専門家への紹介や、具体的なアドバイスなど、できる限りのサポートをさせていただきます。
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