住宅型有料老人ホームの訪問介護、これって普通?元訪問介護職員が直面した疑問とキャリアの選択
住宅型有料老人ホームの訪問介護、これって普通?元訪問介護職員が直面した疑問とキャリアの選択
この記事では、住宅型有料老人ホームでの訪問介護の現状に疑問を感じているあなたに向けて、具体的な問題点とその解決策、そして今後のキャリアパスについて掘り下げていきます。前職での訪問介護事業所との違いに戸惑い、会社の姿勢に不信感を抱いているあなたの不安を解消し、より良い選択をするための情報を提供します。
訪問介護の仕組みについてお尋ねします。
現在、住宅型有料老人ホームで働いています。前職は訪問介護事業所で働いていました。
前職と大きく違うことが多く、大変驚いています。
住宅型有料老人ホームの訪問介護というのは、こんなにアバウトなのだろうか?と感じることだらけのため質問させてください。
まず一番驚いたのは、ケアマネさんの提供票通りにサービスを提供していないことです。
例えば、提供票には9時から1時間の生活援助を組まれていたとしますが、実際は施設側の都合の良い時間にサービスに入り、15分ほどでサービス終了です。しかし伝票(記録)にはしっかり1時間記録します。
訪問時間を守れていないことと、実際は15分しかサービスを提供していないのに、1時間の記録を残すことに驚きです。
また、お掃除専用の無資格の職員をサービスに入らせ、伝票の名前は有資格者の別職員の名前を記入します。
自分の名前も使われていますが、実際私はその時間何をしているかというと、入所者の食事作りやコール対応をしています。
そして2つめです。
これもほぼ同じ内容ですが、入浴介助についてです。30分で終了するサービスも、しっかり60分の記録を残します。もちろん施設側の都合の良い時間に入浴してもらって、伝票の時間は提供票通りです。
これって、おかしな話じゃないでしょうか?
と、言うのも前職の訪問介護事業所では、サービス提供時間を厳守することをきつく言われてきました。
こちらの都合でサービス提供時間を変えてはいけないと、すごく指導されてきたので、今驚くことばかりです。
サービス提供時間が長すぎる、という意見が訪問介護員から多くあれば、サ責がケアマネさんに打ち上げて提供時間を見直し、利用者さんの負担をなるべく軽くしようという考えでした。
まだ経験が浅いため、詳しいことはわかっていませんが、名一杯請求して会社の利益にしているのでは?と疑いの気持ちを持ってしまっています。
なぜかというと、入所者さんが負担する費用は全て定額制となっていて、部屋代、食事代、水道光熱費、トイレットペーパーなどの備品代、そして訪問介護代の1割負担も含まれています。
利用者さんが外出や外泊をしても、食事代は変わらず、しっかり定額でいただいています。
同グループ会社のデイサービスに行かれている利用者さんについては、施設で食事代を払い、デイサービスでも食事代を支払っていて、2重請求していると気づきました。
住宅型有料老人ホームとはこんな感じなのでしょうか?非常に驚いています。
特定施設ではないので、いろいろ自由なのでしょうか?
会社を疑ってしまって、退職した方がいいのか?と考えています。
分かりにくい文面ですが、読んだ印象を教えていただくだけでもありがたく思いますので、よろしくお願いいたします。
補足ですが、ここに出てくるケアマネさんというのは、同グループ会社のケアマネさんです。
そのためなおさら、グルなのか?と感じています。
1. 住宅型有料老人ホームの訪問介護における問題点
ご相談内容を拝見し、住宅型有料老人ホームでの訪問介護における様々な問題点について、深く理解を深めることができました。特に、以下の点に注目し、詳細に解説していきます。
- サービスの提供時間と記録の不一致: ケアマネージャーが作成したサービス提供票と実際のサービス提供時間との乖離が見られます。具体的には、1時間の生活援助が15分で終了し、記録上は1時間とされているケースや、入浴介助の時間が実際よりも長く記録されているケースです。これは、介護保険制度における不正請求につながる可能性があります。
- 無資格者のサービス提供と資格者の名前の利用: 無資格の職員がサービスを提供し、有資格者の名前を借りて記録を作成しているという問題です。これは、介護サービスの質を低下させるだけでなく、利用者の安全を脅かす可能性もあります。
- 不透明な料金体系と二重請求の疑い: 利用料金が定額制であり、サービスの提供内容と料金が見合っていない可能性があります。さらに、グループ内のデイサービスとの連携において、二重請求の疑いがあるという点も問題です。
これらの問題は、介護保険制度の根幹を揺るがす可能性があり、早急な対応が必要です。以下では、それぞれの問題点について、さらに詳しく掘り下げていきます。
2. サービス提供時間と記録の不一致:不正請求の可能性
まず、サービス提供時間と記録の不一致についてです。これは、介護保険制度における不正請求に該当する可能性があります。介護保険サービスは、提供されたサービスに対して費用が請求されるため、実際のサービス提供時間と記録が異なると、不当な利益を得ていると見なされる可能性があります。
具体的には、以下の点が問題となります。
- 虚偽の記録: 実際には提供していないサービスについて、記録を作成することは、記録の改ざんにあたり、介護保険法に違反する行為です。
- 過剰請求: サービス提供時間を水増しして請求することは、利用者の負担を不必要に増加させるだけでなく、介護保険の財政を圧迫する行為です。
このような行為は、発覚した場合、事業所の指定取り消しや、介護報酬の返還、さらには刑事罰の対象となる可能性があります。前職の訪問介護事業所での厳格な指導と、現在の状況とのギャップに戸惑うのは当然のことです。
3. 無資格者のサービス提供と資格者の名前の利用:介護サービスの質の低下
次に、無資格者のサービス提供と資格者の名前の利用についてです。これは、介護サービスの質の低下につながるだけでなく、利用者の安全を脅かす可能性もあります。
介護保険法では、一定の資格を持つ者がサービスを提供することを定めています。無資格者がサービスを提供することは、専門的な知識や技術が不足しているため、利用者の状態に合わせた適切なケアを提供できないリスクがあります。
また、資格者の名前を借りて記録を作成することは、責任の所在を曖昧にし、問題が発生した場合の対応を困難にします。さらに、資格者が実際にはサービスに関与していない場合、利用者は質の高いサービスを受けられないことになります。
このような状況は、介護サービスの信頼性を損ない、利用者の権利を侵害する行為と言えます。
4. 不透明な料金体系と二重請求の疑い:利用者の負担増加
最後に、不透明な料金体系と二重請求の疑いについてです。住宅型有料老人ホームの料金体系が定額制であることは、一見すると分かりやすいように思えますが、サービスの提供内容と料金が見合っていない場合、利用者の負担が増加する可能性があります。
例えば、利用者が外出や外泊した場合でも、食事代や訪問介護の費用が請求される場合、利用者は不必要な費用を負担することになります。また、グループ内のデイサービスとの連携において、二重請求が行われている疑いがある場合、これは明らかな不正行為であり、利用者の経済的な負担を不当に増加させることになります。
このような行為は、利用者の権利を侵害するだけでなく、介護保険制度の信頼を損なうことにもつながります。
5. 疑問を抱いた際の具体的な行動
これらの問題点に疑問を抱いた場合、どのような行動を取るべきでしょうか。以下に具体的なステップを示します。
- 事実確認: まずは、記録や請求内容について、詳細な事実確認を行いましょう。具体的なサービス提供時間、記録内容、料金の内訳などを確認し、問題点を明確にしましょう。
- 上司への相談: 問題点について、上司や事業所の責任者に相談しましょう。相談する際には、具体的な事実と、なぜ問題だと考えるのかを明確に伝えましょう。
- 内部告発: 事業所内で問題が解決しない場合、内部告発を検討することもできます。内部告発は、介護保険事業者指定権者(都道府県や市区町村)や、国民健康保険団体連合会などに行うことができます。
- 専門家への相談: 弁護士や社会保険労務士などの専門家に相談することも有効です。専門家は、法的な観点から問題点を分析し、適切なアドバイスをしてくれます。
- 転職の検討: 状況が改善しない場合、転職を検討することも選択肢の一つです。より良い環境で、正当な評価を受けながら、介護の仕事に従事することも可能です。
これらの行動を通じて、問題の解決を目指しましょう。一人で抱え込まず、積極的に行動することが大切です。
6. 転職を考える際のポイント
もし、現在の職場での状況が改善しない場合、転職を検討することも視野に入れるべきです。転職を考える際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 情報収集: 転職先の情報を収集しましょう。求人情報だけでなく、企業の評判や口コミなども参考にし、自分に合った職場を見つけましょう。
- 自己分析: 自分のスキルや経験、キャリアプランを明確にしましょう。自分がどのような介護の仕事に携わりたいのか、どのような環境で働きたいのかを具体的に考えましょう。
- 面接対策: 面接対策を行いましょう。自己PRや志望動機を明確にし、面接官に自分の魅力を伝えられるように練習しましょう。
- 労働条件の確認: 労働条件をしっかりと確認しましょう。給与、勤務時間、休日、福利厚生など、自分にとって重要な条件を確認し、納得できる職場を選びましょう。
転職は、キャリアアップの大きなチャンスです。積極的に情報収集し、自分に合った職場を見つけましょう。
7. キャリアアップのための具体的なステップ
介護職としてキャリアアップを目指すためには、具体的なステップを踏む必要があります。以下に、キャリアアップのためのステップを紹介します。
- 資格取得: 介護福祉士やケアマネージャーなど、上位資格の取得を目指しましょう。資格を取得することで、専門知識やスキルを向上させ、キャリアアップの道が開けます。
- スキルアップ: 研修やセミナーに参加し、専門知識やスキルを向上させましょう。喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアに関するスキルを習得することも有効です。
- 経験を積む: 様々な種類の介護施設やサービスで経験を積みましょう。特別養護老人ホーム、訪問介護、デイサービスなど、様々な経験を積むことで、幅広い知識とスキルを習得できます。
- リーダーシップを発揮する: チームリーダーや主任などの役職に就き、リーダーシップを発揮しましょう。チームをまとめ、より良いサービスを提供するための能力を磨きましょう。
- 情報発信: 介護に関する情報を発信しましょう。ブログやSNSなどを活用し、自分の経験や知識を発信することで、自己成長につながり、他の介護士との交流も深まります。
これらのステップを踏むことで、介護職としてのキャリアを確実にステップアップさせることができます。
8. 相談事例から学ぶ、より良い選択のために
今回の相談事例から、私たちは多くのことを学ぶことができます。まず、自分の置かれている状況を客観的に評価し、問題点を見抜く力を持つことが重要です。そして、問題解決のために、積極的に行動することが大切です。
また、キャリアアップのためには、自己分析を行い、自分の強みや弱みを理解することが重要です。そして、目標を設定し、それに向かって努力を続けることが大切です。
今回の相談者の方には、まず事実確認を行い、上司に相談することを勧めます。それでも問題が解決しない場合は、専門家への相談や転職も視野に入れるべきです。そして、自分のキャリアプランを明確にし、目標に向かって努力を続けることが大切です。
あなたのキャリアがより良いものになるよう、心から応援しています。
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9. まとめ:未来への一歩を踏み出すために
今回の相談事例を通して、住宅型有料老人ホームでの訪問介護における問題点、それに対する具体的な行動、そしてキャリアアップのためのステップを解説しました。あなたが抱える疑問や不安を解消し、より良い選択をするための情報を提供できたことを願っています。
もし、あなたが現在の状況に疑問を感じ、将来について悩んでいるなら、まずは現状を把握し、問題点を明確にすることから始めましょう。そして、積極的に行動し、専門家への相談や転職も視野に入れながら、自分のキャリアプランを実現するための第一歩を踏み出してください。
あなたのこれからの活躍を心から応援しています。
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