認知症の祖父の介護と経済的負担…親族間の費用分担はどうすればいい?
認知症の祖父の介護と経済的負担…親族間の費用分担はどうすればいい?
この記事では、認知症の祖父の介護と経済的負担に関する問題について、具体的な解決策を提示します。親族間の費用分担、利用できる制度、そして精神的な負担を軽減する方法を詳しく解説します。介護と仕事の両立に悩むあなたの助けになるはずです。
祖父の物盗られ被害に悩まされています。
父が世帯主の持家に祖父、父、私の三人で生活しています。同居している祖父は母方の祖父で、父と母は離婚しており母は別居状態となっております。
また最近まで弟も同居していましたが結婚を機に家を出ました。
祖父は現在74歳で、十年ほど前に退職して以来徐々に認知症の症状が出始め、三年ほど前から財布を失くしては孫の私が盗んだと言い始めるようになりました。実際には財布をどこかに隠してしまい、隠したことを自分で忘れているのがほとんどのパターンで、ものの数分祖父の部屋を捜せばだいたいは出てきます。
初めこそ私はやっていないと反論したりもしましたし、慣れてくると軽くあしらえるようにもなってきたのですが、最近になって月や数週間に一度だったペースがほぼ毎日、顔を合わせる度に言ってくるようになり、昼夜問わず部屋にも怒鳴り込んでくるので限界を感じています。
余裕があるときは捜して見つけて終わりなのですが、認知症のせいとはいえ泥棒扱いされては冷静でいられないときもあり、激しく言い返してしまうときもあります。口論になり興奮すると祖父は身体は元気なので暴力を振るってきますし、包丁を持ち出してきたこともあるので身の危険も感じています。
私も父も勤務時間が長く、面倒を見てあげることができないためお金を持たせざるを得ないという状況ですが、本音のところでは熱心に面倒を見る気もないのが事実です。
金庫を買い与えて、現金貴重品は全て中に入れさせ、鍵も肌身離さず身に付けさせているのですが、たまに外してはやはり失くして怒鳴り込んできますし、そもそももはや金庫の中身を覚えられず、メモを取るように言っているのですが習慣づきませんし代わりに誰かがメモを取ってもそれは祖父にとっては知らないことになっています。
娘である母は週に一度は来て身の回りの世話とお金の整理をしてくれていますが普段はどこで生活しているのかも詮索していないので知りません。祖父の長男である伯父は自分は婿入りだからなどと言いこの事にはほぼ関わってきません。また祖父の配偶者であった祖母は祖父の家庭を顧みない性格に耐えられず離婚しております。悲しいですが親類全員献身的に介護をしようという者がいないです。
祖父はトラック運転手をやっていましたが十年ほど前に心不全で倒れ、一命はとりとめたのですが障碍が残り働けなくなりました。
ですが父の持家のローンの5分の2を負担しており、保険も誰にも相談せず解約していたのでローンがまるまる残ってしまいました。その収入を失うわけにもいかず、幸い車の免許さえあればできる仕事だったので、そのとき二十歳だった私は学校を辞め、祖父の仕事を引き継ぎ五年間働きました。そうする内に弟も働けるようになり、今は私も希望の職種に就いていますが、学校を辞めていなければという思いは一生残ると思います。今もローンは残っており、私と弟で負担し続けています。そもそも無茶なローンだったのですが、組まれた当時子供の私たちには知る由もありませんでした。
私個人の感情としては、もちろん祖父として恩は感じていますし、子供の頃は優しい祖父が好きでした。
しかし、自分で言いたくないですが、自分を犠牲にして祖父の代わりに働いたことに対しても、仕事を盗られた程度にしか思っていないらしく、感謝の言葉も貰ったことはないですし、本当に何とも思っていないようです。そのうえで毎日泥棒扱いされ、罵られ暴力も振るわれて、認知症のせいとはわかっていてももはや献身的に介護しようという気持ちは申し訳ないですがありません。
この症状に対しては、落ち着いて親身になって、というのがセオリーのようですが、もう無理です。
世話を押し付け合うのも嫌でしたし、私が我慢すればと思いなあなあでここまで来ましたが、家に居ながらも祖父に怯えて生活していくのはもう限界です。母と伯父を交えて相談することにしたのですが、正直施設に預けるしかもう方法はないと思っています。
家の経済状況は苦しく、残ったローンを私も負担している状況で、金銭的にも余裕はありません。独身の私個人としては現在家を出る気もありませんし、私までこの状態の祖父を放り出して出ていき父と二人にしてしまうわけにもいかないと思っています。
事情としてはそんな感じなのですが、国から補助金などはいただけないものなのでしょうか?
いただけないとしても自分たちで捻出してでも預かってもらうしかないと思っているのですが、そうなった場合、親族でお金の話はしたくありませんが私や父、母と伯父、どのような割合で負担すべきと持ち掛ければいいでしょうか?
祖父は現在のこの家に住むに当たって前の持家を売り、この家のお金に充てています。また仕事ができなくなるまでの八年ほどは毎月十万円を納め続けていました。
長文乱文で失礼しました。知恵をお貸しください。
はじめに:介護と経済的負担の現状
認知症の祖父の介護は、精神的にも経済的にも大きな負担となります。特に、家族だけで抱え込もうとすると、問題は複雑化しがちです。今回のケースでは、介護保険制度の利用、親族間の費用分担、そして精神的な負担の軽減が重要な課題となります。
1. 介護保険制度の活用
まず、介護保険制度について詳しく見ていきましょう。これは、介護が必要な高齢者を社会全体で支えるための制度です。今回のケースでは、祖父が要介護認定を受けることで、様々なサービスを利用できるようになります。
1-1. 要介護認定の申請
祖父が介護保険サービスを利用するためには、まず市区町村に要介護認定の申請を行う必要があります。申請は、本人または家族が行います。申請後、市区町村の職員や委託された調査員が訪問し、心身の状態や生活状況について調査を行います。その後、介護認定審査会で審査が行われ、要介護度が決定されます。
申請に必要なもの
- 介護保険被保険者証(65歳以上の方)
- 医療保険被保険者証(40~64歳の方で特定疾病に該当する場合)
- 申請者の印鑑
1-2. 介護サービスの利用
要介護度が認定されると、利用できる介護サービスの種類や利用限度額が決まります。主なサービスには、訪問介護(ホームヘルプサービス)、通所介護(デイサービス)、短期入所生活介護(ショートステイ)、施設サービスなどがあります。
利用できるサービス例
- 訪問介護:ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介助を行います。
- 通所介護:日中にデイサービスセンターに通い、食事や入浴、レクリエーションなどを受けます。
- 短期入所生活介護:短期間、施設に入所し、介護や生活支援を受けます。
- 施設サービス:特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに入所し、介護を受けます。
これらのサービスを利用することで、家族の負担を軽減し、祖父の生活の質を向上させることができます。また、介護保険制度を利用することで、費用の自己負担を軽減することも可能です。
2. 経済的負担の軽減策
介護には経済的な負担が伴います。ここでは、負担を軽減するための具体的な方法を解説します。
2-1. 介護保険の自己負担
介護保険サービスを利用する際には、原則として費用の1割〜3割を自己負担します。所得に応じて負担割合が異なります。高額介護サービス費制度を利用することで、自己負担額が一定額を超えた場合に、超過分が払い戻される場合があります。
2-2. 医療費控除
介護に関連する費用の一部は、医療費控除の対象となる場合があります。具体的には、医療費控除の対象となる費用には、医師の治療費、治療に必要な医薬品の購入費、通院費用などがあります。また、介護保険サービスの自己負担額も、医療費控除の対象となる場合があります。確定申告を行うことで、所得税の還付を受けることができます。
2-3. その他の制度
自治体によっては、介護に関する独自の補助金制度や減免制度を設けている場合があります。例えば、介護用品の購入費用を補助する制度や、介護施設の利用料を減免する制度などがあります。お住まいの市区町村の窓口やウェブサイトで、これらの制度について確認してみましょう。
3. 親族間の費用分担について
親族間で介護費用を分担する際には、公平性を保ち、関係が悪化しないようにすることが重要です。ここでは、具体的な分担方法と、話し合いのポイントを解説します。
3-1. 費用分担の原則
費用分担の原則としては、それぞれの収入や経済状況、介護への関与度などを考慮することが重要です。例えば、収入が多い人が多く負担する、介護に時間や労力を多く割いている人が負担を少なくする、といった方法が考えられます。
今回のケースでは、祖父の収入、父の収入、あなたの収入、母の収入、伯父の収入などを考慮し、それぞれの負担割合を決定する必要があります。また、祖父が以前に支払っていた費用や、現在の資産状況も考慮に入れると良いでしょう。
3-2. 具体的な分担方法
具体的な分担方法としては、以下の3つの方法が考えられます。
- 均等割: 費用を均等に分担する方法です。シンプルで分かりやすいですが、収入差が大きい場合は不公平感が生じる可能性があります。
- 収入比例割: 各親族の収入に応じて費用を分担する方法です。収入が多い人が多く負担することになります。
- 資産比例割: 各親族の資産に応じて費用を分担する方法です。相続などを考慮する場合に有効です。
どの方法を選択するかは、親族間の話し合いによって決定します。それぞれのメリット・デメリットを理解し、納得のいく方法を選びましょう。
3-3. 話し合いのポイント
親族間で話し合う際には、以下の点に注意しましょう。
- オープンなコミュニケーション: 率直な意見交換を行い、互いの状況を理解し合うことが重要です。
- 感情的な対立を避ける: 感情的になると、建設的な話し合いができなくなります。冷静さを保ち、客観的に問題を分析しましょう。
- 専門家の意見を参考にする: 弁護士やファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、客観的なアドバイスを受けることも有効です。
- 合意形成: 最終的には、全員が納得できる合意を目指しましょう。合意内容を書面にして残しておくことも重要です。
親族間の話し合いは、難しい場合もありますが、互いに協力し、円満な解決を目指しましょう。
4. 施設入所という選択肢
自宅での介護が困難になった場合、施設入所も選択肢の一つです。施設には、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームなど、様々な種類があります。
4-1. 施設の選び方
施設を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
- 施設のタイプ: 祖父の介護度や必要なサービスに応じて、適切なタイプの施設を選びましょう。
- 費用: 施設の利用料や、入居一時金などを確認しましょう。
- 立地: 家族が面会に行きやすい場所にある施設を選びましょう。
- 施設の雰囲気: 施設の見学を行い、雰囲気やスタッフの対応などを確認しましょう。
- サービス内容: 提供される介護サービスの内容や、医療体制などを確認しましょう。
4-2. 施設入所の費用
施設入所の費用は、施設のタイプやサービス内容によって異なります。特別養護老人ホームは比較的費用が安いですが、入居待ちの期間が長い場合があります。有料老人ホームは費用が高いですが、サービス内容が充実している場合があります。介護保険制度を利用することで、費用の自己負担を軽減することができます。
4-3. 施設入所の手続き
施設入所の手続きは、施設によって異なります。一般的には、入居希望の施設に申し込みを行い、面接や健康診断などを受ける必要があります。入居が決まれば、契約を行い、入居開始となります。
5. 精神的な負担を軽減する方法
介護は、精神的な負担も大きくなります。ここでは、負担を軽減するための具体的な方法を解説します。
5-1. 休息とリフレッシュ
介護者は、定期的に休息を取り、心身をリフレッシュすることが重要です。短時間の休憩や、趣味の時間、友人との交流など、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。また、介護休暇や、レスパイトケアなどの制度を利用することも有効です。
5-2. 相談できる相手を持つ
一人で抱え込まず、誰かに相談することも大切です。家族、友人、専門家など、信頼できる人に悩みを打ち明け、アドバイスをもらいましょう。また、介護に関する相談窓口や、地域の支援団体などを利用することも有効です。
5-3. 専門家のサポート
専門家のサポートを受けることも、精神的な負担を軽減するために重要です。介護に関する専門家には、ケアマネージャー、社会福祉士、精神科医などがいます。これらの専門家は、介護に関する相談に乗ったり、適切なアドバイスを提供したり、必要なサービスを紹介したりしてくれます。
専門家への相談例
- ケアマネージャー:介護保険サービスの利用に関する相談や、ケアプランの作成を依頼できます。
- 社会福祉士:介護に関する制度や、福祉サービスに関する相談ができます。
- 精神科医:精神的な負担や、認知症に関する相談ができます。
専門家のサポートを受けることで、問題解決の糸口を見つけたり、精神的な負担を軽減したりすることができます。
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6. まとめ:問題解決への第一歩
認知症の祖父の介護と経済的負担は、多くの課題を抱えています。しかし、介護保険制度の活用、経済的負担の軽減策、親族間の費用分担、施設入所という選択肢、そして精神的な負担の軽減方法を理解し、実践することで、問題解決への道が開けます。まずは、要介護認定の申請から始め、専門家や親族と協力しながら、最適な解決策を見つけていきましょう。
今回のケースでは、祖父の介護と経済的負担について、様々な角度から解説しました。介護保険制度の活用、親族間の費用分担、精神的な負担の軽減など、具体的な解決策を提示しました。これらの情報を参考に、あなたの状況に合った方法で、問題解決に取り組んでください。
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