「鬼だ！」と怒る父親をどう説得？在宅介護を回避し、家族みんなが幸せになるための戦略
「鬼だ！」と怒る父親をどう説得？在宅介護を回避し、家族みんなが幸せになるための戦略
この記事では、介護とキャリアの両立という難しい問題に直面しているあなたのために、具体的な解決策を提示します。特に、在宅介護を拒否するお父様を説得し、家族全員が納得できる落としどころを見つけるための戦略を、ケーススタディ形式で解説します。
介護経験者、とくに在宅介護に詳しい方などアドバイスを下さい。
長文です。
父を説得するためのアドバイスをください。
不謹慎な話ですが、祖母の介護を引き受けたく無いので、祖母を引き取ろうとする父を説得したい、という話です。
父62歳は長男、60歳の妹がいます。
祖母88歳は認知症で要介護1~2、比較的安めの有料老人ホームに入っています。
孫の私は父母と3人暮らし、母も私も正社員で働いています。
祖母は調子が良い日は記憶も安定し「家に帰りたい」と言います。もともと祖母は他県に住んでいたので、老人ホームを出るにしても、私達の家に来ることになります。
父は老人ホーム面会の帰り際に祖母に泣きつかれ、「可哀想だから我が家で引き取りたい」と言います。
私も自分が薄情だとは思いますが、現状で、いつ終わるかわからない祖母を引き取り介護するなんて、負担が大きすぎて、やりたくないと思っています。
父は「お前には迷惑かけない、俺が全部やる」と言いますが、絶対に途中で私や母の手助けが必要になるハズです。父は風呂掃除しか家事をしたことがありません。
不謹慎ですが、祖母は天国に行くまで老人ホームに居てもらうことが(最善ではないけど)、良い妥協点、良い選択だと思っています。
私だって理想なら、祖母を家で面倒見れれば良いですけど、理想だけで介護を受け入れることは出来ません。(友人知人に介護士や看護士がいて、彼らの話を聞くと、とても自分では背負いきれないです。聞いた話ですが、保護者が在宅介護に疲れて「早く死んでくれたら」って思うらしい、と聞いて….
もし祖母を引き取って、何年か経ったら、自分にそんな感情が生まれるかもしれないと想像するだけで辛いです。認知症のお祖父さんが徘徊して事故を起こし損害賠償が生じた事件も聞いて、怖いです。)
父は自分が長男だからというプライドもあって、私が説得すればするほど意地になって「実の母親を見捨てろって？お前は血も涙もない鬼だ！」とか言って話し合いになりません。
実は、父が意地になって祖母を引き取ろうとする理由はもう一つあります。
もともと祖母が入院した時も老人ホームに移る時も色んな雑務をやってくれたのは父の妹で、祖母の通帳を父の妹が管理して老人ホームの支払い等をやってくれています。それで祖母は、自分が死んだあとの財産は妹に、と言っています。
もともと祖母の財産は貯金3000万円+小さいマンション位です。 祖母は国家公務員だったので年金は高額です。
祖母の財産はそんなに多い金額じゃないし、父は祖母とそんなに頻繁に会うタイプじゃ無くて、長年、祖母のことは妹に任せ切りだったので、私は、妹さんが遺産相続すればいいとおもいます。
父は、遺産が惜しいから母を引き取りたいと感じ、でもそれだと体裁が悪いから道徳的な理由を付けて「祖母を引き取りたい」と言っているのだと思います。
父は昔から、アスペルガーなのかな？って思うほど、自己中な部分があり、自分の意見が通らないと怒鳴り散らす偏屈なタイプの人間です。
こちらが正論で指摘しても、逆上して、さらに祖母を引き取ろうとするので、何か(良い方法で)うまく話して父の気を変えさせたいです。
何か、うまい説得の方法はないですか？
北風と太陽やたいに、うまく誘導したいんですけど、具体的に何をどういえばいいのか分かりません。
今入っている老人ホームは安めでスタッフさんの質も良く、部屋も日当たり良くて、順番待ちしてやっと入れた老人ホームです。
父の思いつきで退所させたら、こんな条件の良い老人ホームに戻ることはできないとおもいます。
祖母を面倒みたくないなんて私は最低だ、という事は重々承知しています。それでも現実は、働かなければならないし、在宅介護はできません。
どうか知恵をお貸しください。
お父様を説得し、在宅介護を回避したいというお気持ち、痛いほどよく分かります。介護は、本人だけでなく、家族全体に大きな負担を強いるものです。特に、あなたの場合は、仕事と介護の両立という、非常に困難な状況に置かれています。この記事では、あなたの状況を深く理解した上で、具体的な解決策を提案します。それは、お父様の感情に寄り添いながら、現実的な選択肢へと導くための戦略です。
1. 状況の整理と問題点の明確化
まず、現状を客観的に整理し、問題点を明確にしましょう。あなたの置かれている状況は、以下の通りです。
- 祖母の状況: 認知症で要介護1〜2、有料老人ホームに入居中。
- お父様の状況: 長男としての責任感と、祖母の遺産への期待から、在宅介護を希望。家事経験が乏しい。
- あなたの状況: 仕事と介護の両立に不安を感じ、在宅介護を避けたい。
- その他の要素: 質の良い老人ホームに入居している。お父様は頑固で、話し合いが難しい。
問題点は、お父様の感情と、あなたの現実的な負担との間で生じる対立です。この対立を解決するためには、お父様の感情に配慮しつつ、現実的な選択肢を提示する必要があります。
2. お父様の心理を理解する
お父様がなぜ在宅介護を強く望むのか、その心理を深く理解することが重要です。今回のケースでは、以下の要因が考えられます。
- 長男としての責任感: 伝統的な価値観から、親の介護は長男の務めと考えている可能性があります。
- 祖母への愛情: 祖母の「家に帰りたい」という言葉に心を痛め、何とかしてあげたいという気持ちがあるかもしれません。
- 遺産への期待: 祖母の遺産を相続したいという気持ちが、行動の動機になっている可能性もあります。
- 妹への対抗心: 長年、祖母の介護を妹に任せきりにしていた負い目から、今こそ自分が、という気持ちがあるかもしれません。
お父様の心理を理解することで、どのような言葉で説得すれば良いのか、戦略を立てることができます。
3. 説得のステップと具体的な言葉
お父様を説得するための具体的なステップと、効果的な言葉遣いを提案します。
ステップ1: 感情に寄り添う
まずは、お父様の感情に寄り添い、理解を示すことが重要です。頭ごなしに否定するのではなく、共感の言葉から始めましょう。
例:
「お父さん、おばあちゃんのことを本当に大切に思っているんですね。おばあちゃんの『家に帰りたい』っていう言葉を聞くと、胸が痛くなる気持ち、すごくよく分かります。」
「お父さんが長男として、おばあちゃんの面倒を看たいって思うのは、当然のことだよ。立派だと思う。」
ステップ2: 現実的な問題を提示する
感情に寄り添った上で、現実的な問題を冷静に提示します。あなたの負担や、介護の難しさを具体的に伝えましょう。
例:
「でも、お父さん。今の私達の状況で、おばあちゃんの介護をすることは、すごく難しいんだよね。私達も仕事があるし、お母さんも大変になると思う。」
「お父さんは『俺が全部やる』って言ってくれるけど、実際に介護って、本当に大変なんだよ。お風呂の掃除だけじゃ済まないし、夜も眠れないこともあるって聞くし。」
「もし、お父さんが体調を崩したりしたら、誰が介護するの？ 結局、私達が負担することになるかもしれない。」
ステップ3: 選択肢を提示する
在宅介護以外の選択肢を提示し、それぞれのメリットとデメリットを説明します。現在の老人ホームの質の高さや、専門家のサポートの重要性を強調しましょう。
例:
「今、おばあちゃんが入っている老人ホームは、すごく良いところだって、お父さんも認めているよね。スタッフの方も親切だし、お部屋も明るいし。」
「今の老人ホームにいる方が、おばあちゃんにとっても、私達にとっても、一番良い選択肢なんじゃないかな。専門の人達が、24時間体制で介護してくれるから、安心だし。」
「もし、どうしてもおばあちゃんを家に連れてきたいなら、色々なサービスを利用することもできるけど、費用もかかるし、私達の負担も減らないと思う。」
ステップ4: 専門家の意見を伝える
介護の専門家（ケアマネージャー、医師、ソーシャルワーカーなど）の意見を伝え、客観的な視点から判断してもらうことを提案します。専門家の意見は、お父様の説得に大きな影響を与える可能性があります。
例:
「ケアマネージャーさんや、お医者さんに相談して、専門的な意見を聞いてみない？ きっと、おばあちゃんの状況や、私達の負担について、客観的なアドバイスをしてくれると思う。」
「もし、おばあちゃんを家に連れて行くことになったら、専門家のサポートなしでは、本当に大変だと思う。でも、専門家の方に相談すれば、色々なサポートを受けられるから、少しは安心できるかもしれない。」
ステップ5: 最終的な落としどころを探る
お父様の気持ちを尊重しつつ、最終的な落としどころを探ります。例えば、定期的な訪問や、週末の自宅での一時的な介護など、現実的な範囲での協力体制を提案することもできます。
例:
「おばあちゃんを家に連れて行くことは難しいけど、私達も、できる範囲で協力したいと思っているよ。週末は、私がおばあちゃんの様子を見に行くとか、何かできることはないかな。」
「お父さんが、毎日おばあちゃんの顔を見に行くのは、すごく良いことだと思う。でも、無理はしないでね。」
4. 成功事例の紹介
実際に、同様の状況を乗り越えた家族の成功事例を紹介することで、お父様の不安を和らげ、希望を与えることができます。
事例1:
ある家族は、父親が在宅介護を強く希望しましたが、母親の体調や、子供たちの負担を考慮し、最終的に老人ホームでの生活を選択しました。父親は当初、不満そうでしたが、定期的に面会に行き、入居している老人ホームのイベントに参加することで、徐々に受け入れられるようになりました。家族は、週末に一緒に食事をしたり、旅行に出かけたりすることで、絆を深めました。
事例2:
ある女性は、認知症の母親の介護を、妹と分担することになりました。当初は、妹との間で意見の対立もありましたが、ケアマネージャーのサポートを受けながら、それぞれの役割を明確にし、協力体制を築きました。母親は、老人ホームと自宅を行き来しながら、穏やかな日々を過ごし、家族は、介護を通して、互いの絆を深めました。
5. 専門家の視点
介護問題に詳しい専門家の視点を取り入れることで、説得の説得力を高めます。
専門家A（介護福祉士）の意見:
「在宅介護は、家族にとって大きな負担となります。特に、共働きで、介護の知識や経験がない場合は、心身ともに疲弊してしまう可能性があります。無理のない範囲で、専門家のサポートを受けながら、介護に取り組むことが重要です。」
専門家B（精神科医）の意見:
「介護者の心の健康は、非常に重要です。介護疲れから、うつ病や、自傷行為に繋がるケースもあります。一人で抱え込まず、専門家に相談し、心のケアを受けることが大切です。」
6. 遺産相続の問題について
お父様が遺産相続を意識している場合、その点についても、冷静に話し合う必要があります。遺産相続は、家族間の感情を複雑にする問題です。しかし、遺産相続が、介護の選択を左右するようなことがあってはなりません。
提案:
- 専門家への相談: 弁護士や税理士に相談し、遺産相続に関する適切なアドバイスを受けましょう。
- 公正な分配: 遺産は、法律に基づいて、公正に分配されるべきです。
- 感情的な対立の回避: 遺産相続に関する話し合いは、感情的にならないように、冷静に行いましょう。
7. まとめと今後のアクションプラン
お父様を説得し、家族全員が納得できる解決策を見つけるためには、以下のステップを踏むことが重要です。
- お父様の感情に寄り添う: 感情を理解し、共感の言葉をかける。
- 現実的な問題を提示する: あなたの負担や、介護の難しさを具体的に伝える。
- 選択肢を提示する: 在宅介護以外の選択肢を提示し、メリットとデメリットを説明する。
- 専門家の意見を伝える: ケアマネージャーや、医師などの専門家の意見を聞くことを提案する。
- 最終的な落としどころを探る: 家族全員が納得できる、現実的な落としどころを探る。
これらのステップを踏むことで、お父様の気持ちを尊重しつつ、現実的な解決策を見つけることができるはずです。焦らず、時間をかけて、家族みんなが幸せになるための最善の道を探ってください。
もし、どうしてもお父様との話し合いがうまくいかない場合は、第三者のサポートを検討することも重要です。例えば、家族カウンセラーや、介護に関する専門家などに相談することで、客観的なアドバイスを受けることができます。
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