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【弁護士監修】家族の財産トラブル!公正証書、通帳、相続…どうすればいい?

【弁護士監修】家族の財産トラブル!公正証書、通帳、相続…どうすればいい?

この記事では、介護と財産に関する複雑な問題に直面している方々に向けて、具体的な解決策と、今後の対策について解説します。特に、遺産相続における公正証書の取り扱い、通帳の返還、そして将来的な財産分与について焦点を当て、専門家の視点からアドバイスを提供します。

困っています。

介護と財産について、弁護士の方に質問です。

祖父母が2年前から老人ホームに入所しています。

祖母は特別養護老人ホーム、認知症は軽度。要介護2。

祖父は老人ホーム、認知症なし。要介護1。

祖父母は

①3LDKマンション(祖父母の荷物がそのまま、現在空き家)

②4LDKマンション(もともと賃貸に出していましたが、1年前から長男嫁が住む)、

③預貯金9000万円くらい、

④マンションの金庫に貴金属類と現金500万円くらい、

を保管しています。

<家族構成>

祖父母92歳

長男60歳(去年他界)

長男嫁55歳

長男の息子(太郎)30歳

次男55歳

(妻子あり、私は次男の娘)

長男が生前(今から2年前)、祖父母を説得して、遺産相続に関して公正証書を作成しました。

公正証書の内容は、「祖父母の財産は全て長男が相続する。ただし、長男が先に他界した場合は、長男の息子である太郎が相続する。」という内容です。

その頃は、姑と次男嫁の仲が悪く、「次男は次男嫁の見方ばかりする」と姑が怒っていて、癌で余命少ない長男&長男嫁がその状況をうまく利用して「遺産相続の公正証書の手続き」をしたようです。

公正証書の存在は、最初は次男家族に内緒でした。

でも祖父母が「通帳を返して」と長男嫁に頼んでも、返してくれなくて困っている〜と、祖父母が次男に相談してきたので、発覚しました。

そして今から1年前に長男が癌で他界、通帳•金庫の鍵•マンションの書類などの財産全てを、現在は長男嫁保管しています。

2年前に祖父母が老人ホームぬ入る時に、「俺が(長男)支払いとか全部やるから」と言って、通帳や書類を全部持っていったようで、それを長男嫁が引き継いだ形です。

老人ホームの支払いは口座から引き落としです。

祖父母が、新しいパジャマを買いたいとか、美容室に行きたい、とか、演歌コンサートに行きたいと言っても、長男嫁が「そんな無駄遣いするお金はない。老人ホームの支払いでギリギリだ」と言って、お金をくれません。

でも祖母は特別養護老人ホームなので、特別養護老人ホームは年金収入の金額に応じてその範囲内で支払額がきまるため、お金はかかりません。祖父の老人ホームは月25万円です。 なので、「お金が無くなるから」というは嘘です。←2年前から入所しているだけなので、まだ財産は残っているはずです。

祖父母が、「通帳やマンションの名義の書類も返して」と言っても、長男嫁は何だかんだ理由をつけて怒り出し(ヒステリーをおこし)、老人ホームの面会にもほとんど来なくなりました。パジャマや美容院代は次男家族が負担しています。

長男嫁は口が達者のキレ者で、「長男嫁である貴方が財産監視するのはおかしい」と言っても、「長男の遺志だから」とか言って強気の発言を繰り返し、食らいついても「出かけるから」とか、居留守を使われ、はぐらかされます。

もともと祖父母は2人暮らしだったので、長男嫁は同居の苦労を味わった分けでもないし、なぜ生前から財産を取り上げられてしまうのか..

本当に困っています。

もともと、長男嫁は法事やお彼岸なども「遠いから」とか理由をつけて親族の集まりを避けてきたような人間です。

祖父母は、「葬式も自分の財産から出せるように貯金してあるのに、、それも出来ないんじゃないか。残りの財産は長男嫁と太郎に使われてしまうんじゃないか」と心配しています。

祖父母は、通帳やマンションの名義の書類も、金庫の鍵も全て返してほしい。遺産相続は、次男にさせたい、公正証書を書き換えたい、と言っています。

次男と家族である私たちは、どうすればいいでしょうか?

公正証書の書き換えの手続き方法や、取り上げられた通帳を取り返す方法を教えてください。

家に行っても中に入れてくれないので、保管場所もわかりません。

色々とこちらが動けば長男嫁が勘付いて、対策をしてくる可能性が高いので、「こうゆうことには気をつけて行動した方が良い」とか「この点について確認しておくように」といったポイントも教えてください。

長男嫁は本当にキレ者でぬかりないので、困っています。

知恵をお貸しください。

財産は、後で揉めるのは嫌なので、葬式代を引いた残りの財産は、次男と、長男の息子で、半分ずつ分けるように手続きしたいです。

ご相談ありがとうございます。ご家族の財産と介護に関する問題は、非常に複雑で、精神的な負担も大きいことと思います。今回のケースは、遺産相続、財産管理、そして家族間の関係性が複雑に絡み合っており、専門的な知識と冷静な対応が求められます。

まず、現状を整理し、具体的な解決策と今後の対策について、ステップごとに解説していきます。弁護士や専門家への相談も視野に入れながら、最善の解決策を見つけましょう。

1. 現状分析と問題点の整理

まずは、現状を正確に把握し、問題点を整理することから始めましょう。今回のケースでは、以下の点が主な問題点として挙げられます。

  • 公正証書の内容:祖父母の財産を長男が相続し、長男が他界した場合は長男の息子が相続するという内容です。しかし、長男嫁が財産を管理しており、祖父母の生活費や希望に応えていないという問題があります。
  • 財産管理:長男嫁が通帳、金庫の鍵、マンションの書類を管理しており、祖父母が自由に財産を使えない状況です。また、長男嫁は祖父母の生活に必要な費用を適切に支払っているのかも不明確です。
  • 家族関係:長男嫁と祖父母、次男家族の関係が悪化しており、円滑なコミュニケーションが取れていません。長男嫁は、祖父母の面会にもほとんど来ず、財産に関する情報も開示しないため、不信感が募っています。
  • 祖父母の意向:祖父母は、通帳やマンションの名義書類の返還、公正証書の書き換え、次男への遺産相続を希望しています。

これらの問題点を踏まえ、具体的な解決策を検討していく必要があります。

2. 公正証書の確認と対応

公正証書の内容を確認し、その有効性と変更の可能性を検討することが重要です。

2-1. 公正証書の有効性

公正証書は、公証人が作成する法的効力のある文書であり、原則として有効です。しかし、以下の様な場合は、無効となる可能性があります。

  • 意思能力の欠如:公正証書作成時に、祖父母に判断能力がなかった場合。認知症の程度によっては、意思能力がないと判断される可能性があります。
  • 詐欺や強迫:長男と長男嫁が、祖父母を欺いたり、強迫したりして公正証書を作成させた場合。
  • 錯誤:祖父母が、公正証書の内容を誤って理解していた場合。

これらの要素を考慮し、公正証書の有効性を弁護士に相談し、判断を仰ぐことが重要です。

2-2. 公正証書の書き換え

祖父母が公正証書の書き換えを希望する場合、以下の手続きが必要となります。

  1. 意思能力の確認:公正証書を書き換えるためには、祖父母に判断能力があることが前提となります。医師の診断書などで、意思能力を証明する必要があります。
  2. 弁護士への相談:公正証書の書き換えには、専門的な知識が必要です。弁護士に相談し、手続きを進めることが確実です。
  3. 新たな公正証書の作成:祖父母の希望に基づき、新たな公正証書を作成します。この際、相続人や財産の配分について、詳細に決定する必要があります。
  4. 長男嫁との交渉:公正証書の書き換えには、長男嫁の協力が必要となる場合があります。弁護士を通じて交渉を行うことも可能です。

3. 通帳と財産の管理

長男嫁が通帳や金庫の鍵を管理している現状を改善するためには、以下の対策を検討しましょう。

3-1. 財産管理に関する法的手段

祖父母の財産を守るためには、法的手段を検討する必要があります。

  • 成年後見制度:祖父母が判断能力を失っている場合、成年後見制度を利用することができます。成年後見人を選任し、財産管理を任せることで、長男嫁による不適切な財産管理を防ぐことができます。
  • 財産管理契約:祖父母が判断能力を維持している場合、財産管理契約を締結することができます。信頼できる人物(次男など)を財産管理人に指定し、財産の管理を任せることができます。
  • 弁護士への相談:弁護士に相談し、具体的な財産管理の方法についてアドバイスを受けることが重要です。

3-2. 通帳の返還請求

祖父母は、長男嫁に対して通帳の返還を求めることができます。弁護士を通じて、内容証明郵便を送付し、返還を求めることが有効です。もし、長男嫁が返還に応じない場合は、法的手段(訴訟)を検討する必要があります。

3-3. 金庫の鍵と財産の確認

金庫の鍵の所在を確認し、金庫内の財産の内容を把握する必要があります。弁護士に依頼し、金庫の開錠と財産の確認を行うことも可能です。長男嫁が協力しない場合は、法的手段を検討する必要があります。

4. 長男嫁への対応

長男嫁は、口が達者で、なかなか対応が難しい相手です。しかし、以下の点に注意しながら、対応を進めることが重要です。

  • 証拠の収集:長男嫁の不適切な行為(財産の使い込み、虚偽の説明など)に関する証拠を収集しておきましょう。録音、メール、手紙など、様々な証拠が有効です。
  • 弁護士との連携:弁護士に相談し、長男嫁への対応についてアドバイスを受けることが重要です。弁護士は、法的手段や交渉術に精通しており、あなたの味方となってくれます。
  • 冷静な対応:感情的にならず、冷静に事実を伝え、対応することが重要です。
  • 直接的な対立を避ける:長男嫁と直接対立するのではなく、弁護士を通じて交渉を進めることが、円滑な解決につながる場合があります。

5. 今後の対策と注意点

今回の問題を解決し、将来的なトラブルを避けるためには、以下の対策を講じることが重要です。

  • 定期的な情報共有:祖父母の財産状況や生活状況について、家族間で定期的に情報共有を行いましょう。
  • 専門家との連携:弁護士、税理士、ケアマネージャーなど、専門家と連携し、適切なアドバイスを受けましょう。
  • 遺産分割協議の準備:将来的な遺産分割協議に備え、財産の内容や相続人について、事前に整理しておきましょう。
  • 法的手段の検討:必要に応じて、法的手段(訴訟など)を検討しましょう。

また、以下の点に注意して行動しましょう。

  • 感情的な対立を避ける:長男嫁との感情的な対立は、問題を複雑化させる可能性があります。冷静さを保ち、客観的な視点から問題解決に取り組みましょう。
  • 証拠の保全:長男嫁の言動や行動について、証拠を保全しておきましょう。録音、写真、メールなど、様々な証拠が有効です。
  • 専門家への相談:問題が複雑化する前に、弁護士や専門家に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。

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6. 葬儀費用と遺産分割について

祖父母が、葬儀費用を自分の財産から出せるように貯金しているとのことですので、その意向を尊重し、葬儀費用を確保することが重要です。葬儀費用は、遺産から優先的に支払われるべき費用です。

遺産分割については、祖父母の意向を尊重し、次男と長男の息子で半分ずつ分けるように手続きを進めることが望ましいでしょう。弁護士に相談し、遺産分割協議書を作成し、相続人全員で合意することが重要です。

7. まとめ

今回のケースは、非常に複雑で、解決には時間がかかる可能性があります。しかし、諦めずに、一つ一つ問題を解決していくことが重要です。弁護士や専門家と連携し、適切な対策を講じることで、必ず解決の道が開けます。

今回の問題解決に向けて、以下のステップで進めていくことをお勧めします。

  1. 弁護士への相談:まずは、弁護士に相談し、現状の分析と法的アドバイスを受けましょう。
  2. 証拠の収集:長男嫁の不適切な行為に関する証拠を収集しましょう。
  3. 財産管理の検討:成年後見制度や財産管理契約など、財産管理の方法を検討しましょう。
  4. 公正証書の確認と対応:公正証書の有効性を確認し、書き換えの可能性を検討しましょう。
  5. 長男嫁との交渉:弁護士を通じて、長男嫁との交渉を進めましょう。
  6. 遺産分割協議の準備:将来的な遺産分割協議に備え、財産の内容や相続人について、事前に整理しておきましょう。

ご家族の抱える問題が一日も早く解決し、穏やかな日々が訪れることを心から願っています。

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