介護と仕事の両立で疲弊…限界を感じた時のキャリアと生活再構築
介護と仕事の両立で疲弊…限界を感じた時のキャリアと生活再構築
まず、ご相談ありがとうございます。あなたがおかれている状況は、非常に困難で、心身ともに疲弊されていることと思います。ご自身の介護と、仕事の両立について、具体的なアドバイスをさせていただきます。
脳血管性認知症と加齢による脳萎縮からくる認知症を患った父を私一人で介護しています。
父79歳 要介護５の認定を受けており、生活上、全介助を要します。自宅では、食事してはほぼ寝るだけの生活で、合間で、おむつ交換したり…朝、歯磨き・洗顔等 全介助で行います。
嚥下機能障害があります。かろうじて経口摂取できますが、体調により咽込みが激しかったりしますので、PEG（胃ろう）増設しています。私が仕事で朝忙しいので、朝だけはPEGから経管栄養を摂取してもらっています。
私45歳(男) 一人っ子、変則な勤務シフトでして、ほぼ１日おきに出勤しております。朝6:00に自宅を出て、帰宅するのは翌朝の4:30くらい。21時間勤務で次の日は休みと言った具合です。
私が仕事の日は、出勤時間の２時間15分前には起きて、経管栄養、おむつ交換、歯磨き、洗顔、身支度をして、デイサービスに泊まる形をとらせて頂いてまして、帰宅するのは、夕方17:00です。
一人っ子、バツ１の為、私が介護するしかないのですが、もう、３年近く上記の生活を続けています。
ですが、ここ最近 どうしても疲れが隠し切れず、仕事上でも立て続けに数回、ミスを犯してしまいました。
寝ても寝ても眠気と疲労感がとれず、２か月くらい前からは、仕事に向かう気力も失せ、体力と精神力の限界を感じております。
母は早くに他界しており、父が男手一つで大変な時期を育ててくれました。
私自身、散々 親に迷惑をかけて育ってきているので、介護は、最期の親孝行との思いで、頑張っているのですが、このままでは、共倒れの心配もあります。
過去に１年ちょっとの間、病院に入院させていた時期もありましたが、口から食べ物も与えられず、手足を縛られ、見るに堪えない状態でして、頑丈な歯を持っていた父の歯が半年で６本も抜け落ちました。
父も家に帰りたいと申していたので、私もそのほうがいいと一大決心をして今の状況にあります。
できれば、家が大好きな父のために父を最期まで在宅で介護して行きたいのですが、前述のとおり、私自身もそろそろ体力的に限界かも知れません。
特養や老健とか、介護付き各種施設に入ってもらえば、一番楽なのでしょうけど、どこも、ほとんど入所待ちの状態ですし、入所させてしまう事にあまり気も進みません。
私は今後どうしたら良いのでしょうか？ なにか、お知恵をお持ちでしたら助けてください。よろしくお願いいたします。
あなたのお気持ち、痛いほどよく分かります。介護と仕事の両立は、想像をはるかに超える負担がありますよね。特に、一人で介護をされている状況では、心身ともに限界を感じるのも当然です。
今回の相談では、介護と仕事の両立で疲弊し、限界を感じている45歳男性の方に向けて、現状を乗り越えるための具体的な方法を提案します。キャリアの選択肢、介護サービスの活用、そしてご自身の心身の健康を守るための対策を、ステップごとに解説していきます。
1. 現状の整理と問題点の明確化
まず、現状を客観的に整理し、問題点を具体的に洗い出すことから始めましょう。現状を把握することで、具体的な対策を立てやすくなります。
- 介護状況の詳細
- 要介護度：要介護5
- 介護内容：全介助（食事、入浴、排泄、着替えなど）
- 嚥下機能障害、PEG（胃ろう）による栄養摂取
- 仕事状況の詳細
- 勤務形態：変則勤務（21時間勤務、1日おき休み）
- 業務内容：具体的な業務内容の記載はありませんが、ミスを犯していることから、集中力や判断力が必要な業務であると推測されます。
- 心身の状態
- 慢性的な疲労感、睡眠不足
- 仕事への意欲低下
- 精神的なストレス、将来への不安
- 問題点
- 介護と仕事の両立による過重な負担
- 心身の健康悪化
- 今後の生活への不安
このように現状を整理することで、問題点が明確になり、具体的な対策を立てやすくなります。
2. 介護サービスの活用と情報収集
次に、介護サービスの活用について検討しましょう。一人で抱え込まず、外部の力を借りることは非常に重要です。
- 利用可能な介護サービス
- 訪問介護（ホームヘルプサービス）：食事、入浴、排泄などの介助、掃除、洗濯、調理など、生活援助を受けられます。
- 訪問看護：看護師による健康管理、医療処置（PEGからの栄養剤投与など）を受けられます。
- デイサービス（通所介護）：日中の間、食事、入浴、機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受けられます。
- ショートステイ（短期入所生活介護）：短期間、施設に入所し、介護サービスを受けられます。
- 介護保険施設：特別養護老人ホーム（特養）、介護老人保健施設（老健）など、入所型の施設です。
- 情報収集の方法
- 地域包括支援センター：お住まいの地域の介護に関する相談窓口です。介護保険の申請手続き、サービスの利用方法、ケアプランの作成など、様々な相談に乗ってくれます。
- ケアマネジャー（介護支援専門員）：介護サービスの利用計画（ケアプラン）を作成し、サービス事業者との連絡調整を行います。
- 市区町村の介護保険課：介護保険に関する情報や、地域の介護サービス事業者の情報を入手できます。
- インターネット：介護に関する情報サイトや、地域の介護サービス事業者の情報を検索できます。
- 具体的な活用方法
- 訪問介護の利用：日中の介護の一部を訪問介護に依頼し、ご自身の負担を軽減します。
- 訪問看護の利用：PEGからの栄養剤投与や健康管理を専門家にお願いすることで、安心感を得られます。
- ショートステイの活用：定期的にショートステイを利用し、ご自身の休息時間を確保します。
- デイサービスの利用：日中の時間帯をデイサービスで過ごすことで、ご自身の仕事に集中できる時間を確保します。
介護サービスを積極的に活用することで、ご自身の負担を軽減し、心身の健康を維持することができます。
3. キャリアプランの見直しと働き方の検討
介護と仕事の両立を続けるためには、キャリアプランの見直しも必要です。ご自身の状況に合わせて、働き方を見直すことも検討しましょう。
- 現在の仕事の継続
- 上司や同僚への相談：介護の状況を理解してもらい、業務内容や勤務時間の調整について相談してみましょう。
- 業務効率化：業務の優先順位を見直し、効率的に業務を進める工夫をしましょう。
- テレワークの活用：可能な範囲でテレワークを取り入れ、通勤時間の削減や柔軟な働き方を検討しましょう。
- 転職の検討
- 転職先の条件：介護と両立しやすい、勤務時間や業務内容の柔軟性がある企業を探しましょう。
- 転職エージェントの活用：介護と仕事の両立を支援してくれる転職エージェントに相談し、求人情報を入手しましょう。
- キャリアチェンジ：介護に関する知識や経験を活かせる、介護業界への転職も検討してみましょう。
- 副業の検討
- スキルアップ：現在のスキルを活かせる副業を探し、収入を増やし、キャリアアップを目指しましょう。
- 在宅ワーク：在宅でできる仕事を探し、柔軟な働き方を実現しましょう。
ご自身の状況に合わせて、最適なキャリアプランを選択し、働き方を見直すことで、介護と仕事の両立をより長く続けることができます。
4. 心身の健康管理とセルフケア
介護と仕事の両立を続けるためには、ご自身の心身の健康管理が不可欠です。セルフケアを意識し、心身の健康を維持しましょう。
- 睡眠の確保
- 睡眠時間の確保：質の高い睡眠をとるために、睡眠時間を確保しましょう。
- 睡眠環境の改善：寝室の環境を整え、快適な睡眠を促しましょう。
- 睡眠導入剤の活用：医師に相談し、睡眠導入剤の服用を検討しましょう。
- 休息時間の確保
- 休息時間の確保：意識的に休息時間を設け、心身を休ませましょう。
- リフレッシュ方法：趣味やリラックスできる活動を取り入れ、ストレスを解消しましょう。
- 休息しやすい環境づくり：自宅での環境を整え、リラックスできる空間を作りましょう。
- 食生活の改善
- バランスの取れた食事：栄養バランスの取れた食事を心がけ、健康を維持しましょう。
- サプリメントの活用：不足しがちな栄養素をサプリメントで補いましょう。
- 食事の工夫：手軽に栄養が取れる食事を工夫しましょう。
- 運動習慣の確立
- 適度な運動：ウォーキングやストレッチなど、適度な運動を習慣にしましょう。
- 運動の継続：無理のない範囲で運動を継続し、体力維持に努めましょう。
- 運動のバリエーション：飽きないように、運動の種類を変えてみましょう。
- 精神的なケア
- 専門家への相談：精神的な負担を感じたら、専門家（カウンセラー、精神科医など）に相談しましょう。
- 相談できる相手の確保：家族、友人、同僚など、相談できる相手を確保しましょう。
- ストレス解消法：趣味やリラックスできる活動を取り入れ、ストレスを解消しましょう。
心身の健康を維持することで、介護と仕事の両立をより長く続けることができます。
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5. 家族との連携と周囲のサポート
介護は一人で行うものではありません。家族との連携や、周囲のサポートを得ることも重要です。
- 家族との連携
- 情報共有：介護の状況や、ご自身の状況を家族と共有しましょう。
- 役割分担：可能な範囲で、家族に介護を手伝ってもらいましょう。
- 話し合い：定期的に家族と話し合い、今後の介護について話し合いましょう。
- 周囲のサポート
- 友人、知人への相談：困ったことがあれば、友人や知人に相談しましょう。
- 地域のコミュニティへの参加：地域の介護に関するイベントや、交流会に参加し、情報交換や相談をしましょう。
- 専門家への相談：介護に関する専門家（ケアマネジャー、医師など）に相談し、アドバイスを受けましょう。
家族との連携や、周囲のサポートを得ることで、介護の負担を軽減し、精神的な支えを得ることができます。
6. 長期的な視点と将来設計
介護は長期戦です。長期的な視点を持って、将来設計を立てましょう。
- 介護保険制度の理解
- 介護保険制度の仕組み：介護保険制度の仕組みを理解し、適切なサービスを利用しましょう。
- 介護保険サービスの利用：介護保険サービスを積極的に利用し、負担を軽減しましょう。
- 制度の変更への対応：介護保険制度は変更されることがあります。常に最新の情報を収集し、対応しましょう。
- 将来の介護を見据えた準備
- 介護施設の検討：将来的に、介護施設の利用も視野に入れ、情報収集を行いましょう。
- 財産管理：将来の介護費用に備え、財産管理について検討しましょう。
- 終活：ご自身の終活について考え、準備を始めましょう。
長期的な視点を持って、将来設計を立てることで、将来への不安を軽減し、安心して介護を続けることができます。
7. 成功事例と専門家の視点
介護と仕事の両立に成功している人たちの事例や、専門家の視点を知ることで、より具体的な対策を立てることができます。
- 成功事例
- Aさんの場合：訪問介護とショートステイを組み合わせ、ご自身の休息時間を確保し、仕事との両立を実現しました。
- Bさんの場合：上司に介護の状況を相談し、勤務時間の調整やテレワークを導入してもらい、仕事の負担を軽減しました。
- Cさんの場合：介護に関する知識を深め、介護福祉士の資格を取得し、介護業界への転職を果たしました。
- 専門家の視点
- ケアマネジャーの視点：介護保険サービスを最大限に活用し、ご自身の負担を軽減することが重要です。
- 医師の視点：心身の健康を維持するために、定期的な健康診断や、専門家への相談を積極的に行いましょう。
- キャリアコンサルタントの視点：ご自身のキャリアプランを見直し、働き方を変えることで、介護と仕事の両立をより長く続けることができます。
成功事例や専門家の視点を知ることで、ご自身の状況に合った対策を見つけることができます。
8. まとめと行動計画
今回の相談に対するアドバイスをまとめ、具体的な行動計画を立てましょう。
- 現状の整理：介護と仕事の現状を整理し、問題点を明確にする。
- 介護サービスの活用：訪問介護、訪問看護、ショートステイなどの介護サービスを積極的に利用する。
- キャリアプランの見直し：現在の仕事の継続、転職、副業など、ご自身の状況に合ったキャリアプランを検討する。
- 心身の健康管理：睡眠、休息、食生活、運動、精神的なケアなど、セルフケアを意識する。
- 家族との連携と周囲のサポート：家族との連携を強化し、周囲のサポートを得る。
- 長期的な視点と将来設計：介護保険制度を理解し、将来の介護を見据えた準備をする。
- 行動計画の作成：上記の対策を参考に、具体的な行動計画を作成し、実行する。
これらのステップを踏むことで、介護と仕事の両立という困難な状況を乗り越え、ご自身とご家族の生活を守ることができます。
最後に、あなたを支えるための具体的な行動計画の例を提示します。
- 1週間以内
- 地域包括支援センターに電話し、相談予約を取る。
- 現在の勤務先の上司に、介護の状況と今後の働き方について相談する。
- 1日の睡眠時間と食事内容を記録し、現状を把握する。
- 1ヶ月以内
- ケアマネジャーと面談し、介護保険サービスの利用について相談する。
- 訪問介護、訪問看護、ショートステイなどのサービスを検討し、利用開始の手続きを行う。
- 転職エージェントに登録し、求人情報を収集する。
- 週に2回、30分程度のウォーキングを始める。
- 3ヶ月以内
- 介護保険サービスの利用を開始し、ご自身の負担を軽減する。
- 転職活動を開始し、情報収集や面接対策を行う。
- 睡眠環境を整え、質の高い睡眠を確保する。
- 専門家（カウンセラーなど）に相談し、精神的なケアを行う。
- 6ヶ月以降
- 転職やキャリアチェンジを検討し、具体的な行動を起こす。
- ご自身の心身の健康状態を定期的にチェックし、必要に応じて専門家のサポートを受ける。
- 家族と定期的に話し合い、今後の介護について話し合う。
- 長期的な視点を持って、将来の介護を見据えた準備を始める。
この行動計画はあくまで一例です。ご自身の状況に合わせて、柔軟に計画を立て、実行してください。そして、決して一人で抱え込まず、周囲のサポートを頼ってください。あなたの努力が、必ず実を結ぶことを信じています。
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