40代からの家族問題…経済的困窮と知的障害を持つ義弟との関係、どうすれば「手を離せる」?
40代からの家族問題…経済的困窮と知的障害を持つ義弟との関係、どうすれば「手を離せる」?
今回の相談は、40代を過ぎてから軽度の知的障害が判明した義弟との関係についてです。経済的な困窮と、それに対するご自身の対応、そして今後の関係性について悩んでいらっしゃいます。
主人の弟のことで相談です。長文です。
弟が最近、40歳を過ぎてから軽度の知的障害があるとわかりました。
5年前に母親が倒れて植物状態となり、父親も介護施設でお世話になっています。
主人は子供の頃から弟が嫌いだったようで、4年半前弟が離婚して働かなくなってのち借金を肩代わりした時に絶縁を言い渡しました。
ですが、金がない・食べるものがないと言っては主人のいない時にうちへ無心に来ます。私が姑の成年後見人になり財産を管理していてお金を自由に出来ると錯覚しているらしく、再三説明しますがわかってもらえません。
私は、実家の近所で独り住まいだった男性(50歳位)の遺体発見の話を聞いていたので、餓死されても困ると思い、ドアを開けると結局はいくらか渡してしまっていました。
生活を立て直してもらうため、生活保護を受けさせて就活していますが、なかなか採用には至りません。また、生活保護の受給額で生活出来ず、うちに無心に来ます。
主人は無視、父親は「すまんけど頼むわ」と言うばかり。
ドアを開けずに3ヵ月くらいたったある日、電話をしてきて「見習いで働いてた得意先で食品を盗んだのがバレて首になった」と言って来ました。
私は(これはいけない他人様に迷惑かけるくらいなら)と思ってしまい、またいくらか渡すことになってしまいました。こう言えば私から金をもらえると思っていたのか、本当のことだったのか今も半信半疑です。
うちの家計も大変なので、成年後見人制度の保佐人をつけるべく申し立てをし、弁護士がつく事になりました。まだ面会をしてませんので、どの程度金銭管理してもらえるものか心配です。が、もううちからはお金は出せない、今までもいけないことをしていたんだよ、と言ってはあります。
なので、昨夜もインターフォン鳴りましたが出ませんでした。いつも夕飯作って忙しい時に来ますし、しゃべる相手がないからか話も長くなります。
母親が元気な時はずっと弟の尻拭いをしてきたようなので、今は私がその替わりをしてくれるものだと思っているみたいです。
とにかく手を離したいです。私自身、主人との仲や子供たちとの生活リズムを壊されてはたまりません。
生活保護を受給する月に一度、付添うだけで勘弁してほしいです。(家賃を振り込んでやらないと使ってしまうので、同行してます)
私はしばらく、主人の弟が家に来ても、出なくていいですか?
(うちのインターフォンは音が鳴るだけで、訪問者を見ることはおろか話もできないタイプです)補足すみません、他人様に迷惑かけるくらいならと言いましたが、もちろん生活保護を受給していること自体もそうですので、更に、という意味です。
今回の記事では、このような状況にある相談者の方に向けて、どのようにすれば義弟との関係から「手を離せる」のか、具体的なアドバイスと、専門家の視点、そして成功事例を交えて解説していきます。経済的な問題、知的障害への理解、そして家族関係のバランスをどのように保つか、一緒に考えていきましょう。
1. 現状の整理:抱えている問題の明確化
まずは、現状を整理し、抱えている問題を具体的に把握することから始めましょう。相談者の方は、以下の問題を抱えています。
- 経済的困窮: 義弟は離婚後、無職となり、経済的に困窮しています。生活保護を受給しているものの、それだけでは生活が成り立たず、相談者の自宅に金銭を無心に来る状況です。
- 知的障害: 40歳を過ぎてから軽度の知的障害が判明し、金銭管理や生活設計が困難です。
- 家族関係の複雑さ: 夫は義弟を嫌っており、支援を拒否しています。義父は介護施設に入所しており、頼ることができません。相談者は成年後見人として、義弟の財産管理をしていますが、義弟からの金銭要求に悩んでいます。
- 精神的負担: 義弟の金銭要求に応じることで、家計への負担が増加し、自身の生活リズムや夫婦関係に影響が出ています。また、義弟の行動(食品の窃盗など)に対する不安も抱えています。
これらの問題を整理することで、具体的な解決策を検討するための土台ができます。まずは、問題の全体像を把握し、優先順位をつけることが重要です。
2. 専門家によるアドバイス:法的・福祉的支援の活用
次に、専門家によるアドバイスを参考に、具体的な解決策を検討しましょう。法的・福祉的支援を活用することで、義弟の自立を促し、相談者の負担を軽減することができます。
2-1. 成年後見制度の活用
既に成年後見人制度を利用されているとのことですが、さらに踏み込んだ対応が必要です。具体的には、以下の点を検討しましょう。
- 保佐人の役割: 保佐人は、判断能力が不十分な方の財産管理や身上監護を支援します。弁護士が保佐人として選任された場合、専門的な知識と経験に基づき、義弟の財産を適切に管理し、不必要な出費を防ぐことができます。
- 金銭管理の徹底: 保佐人には、義弟の収入と支出を管理してもらいましょう。生活保護費の使い道を明確にし、必要なもの以外にお金が使われないようにします。
- 定期的な報告: 保佐人から、金銭管理の状況や義弟の生活状況について、定期的に報告を受けるようにしましょう。これにより、義弟の状況を把握し、必要な支援を継続的に行うことができます。
2-2. 福祉サービスの利用
知的障害のある義弟には、適切な福祉サービスを提供することが重要です。以下のサービスを検討しましょう。
- 障害者自立支援法に基づくサービス: 障害福祉サービスには、居宅介護、行動援護、就労継続支援など、様々な種類があります。義弟の状況に合わせて、適切なサービスを利用することで、生活能力の向上や就労支援を受けることができます。
- 相談支援事業所の利用: 相談支援事業所は、障害のある方の相談に応じ、適切なサービスへと繋げる役割を担っています。専門の相談員が、義弟の状況を詳しくヒアリングし、最適な支援プランを提案してくれます。
- 就労移行支援: 就労移行支援事業所は、就職を希望する障害のある方に対して、職業訓練や就職活動のサポートを行います。義弟の特性に合わせた訓練を受けることで、就労の可能性を高めることができます。
2-3. 専門機関への相談
知的障害に関する専門機関に相談することも有効です。以下の機関を検討しましょう。
- 発達障害者支援センター: 発達障害者支援センターは、発達障害のある方とその家族を支援するための専門機関です。専門的な知識を持つ相談員が、相談に応じ、適切な情報提供や支援を行います。
- 精神保健福祉センター: 精神保健福祉センターは、精神疾患や精神的な問題を抱える方の相談に応じ、支援を行う機関です。義弟の精神的な健康状態についても、専門家のアドバイスを受けることができます。
3. 具体的な行動計画:ステップバイステップ
専門家のアドバイスを踏まえ、具体的な行動計画を立てましょう。以下は、ステップバイステップで進めるための提案です。
ステップ1:情報収集と関係機関への相談
- 成年後見人制度に関する情報収集: 弁護士である保佐人との連携を密にし、金銭管理の詳細について確認しましょう。
- 福祉サービスの調査: お住まいの地域の障害福祉サービスについて調べ、利用できるサービスをリストアップしましょう。区役所や市役所の障害福祉課、相談支援事業所に問い合わせると、詳しい情報を得られます。
- 専門機関への相談: 発達障害者支援センターや精神保健福祉センターに相談し、義弟の状況に合わせたアドバイスを受けましょう。
ステップ2:義弟とのコミュニケーション
- 現状の説明: 義弟に対して、現在の状況(金銭管理は保佐人が行い、これ以上金銭的な支援はできないこと)を明確に伝えましょう。
- 今後の支援策の提示: 生活保護費の使い道や、利用できる福祉サービスについて説明し、自立に向けた具体的なプランを提示しましょう。
- 感情的な対応: 義弟が感情的になった場合でも、冷静に対応し、理路整然と説明することが重要です。
ステップ3:生活保護受給への協力
- 家賃の支払い: 生活保護費から家賃が支払われるように、手続きをサポートしましょう。
- 生活必需品の確保: 食料や日用品など、生活に必要なものが不足している場合は、一緒に買い出しに行くなど、必要な支援を行いましょう。
- 就労支援の継続: 就労支援機関との連携を継続し、義弟の就労をサポートしましょう。
ステップ4:境界線の設定
- 金銭的な支援の停止: 今後、金銭的な支援は一切行わないことを、義弟に明確に伝えましょう。
- 訪問への対応: インターホンに出ない、またはドアを開けないなど、物理的な距離を保ちましょう。
- 感情的な距離: 義弟の感情に巻き込まれず、冷静に対応しましょう。
4. 成功事例:他の方の体験談から学ぶ
実際に、同様の状況から抜け出した方の成功事例を紹介します。これらの事例から、具体的なヒントや、困難を乗り越えるためのヒントを得ることができます。
事例1:Aさんの場合
Aさんは、知的障害のある弟の経済的な問題を抱えていました。最初は、弟の要求に応じ、金銭的な支援をしていましたが、次第に家計が圧迫され、夫婦関係にも亀裂が生じ始めました。そこで、Aさんは、弁護士に相談し、成年後見制度を利用することにしました。弁護士は、弟の財産管理を行い、不必要な出費を防ぎました。Aさんは、弟に対して、金銭的な支援はできないことを明確に伝え、福祉サービスを利用するように勧めました。最初は反発もありましたが、根気強く説明を続け、弟も次第に理解するようになりました。Aさんは、弟との距離を保ちながらも、定期的に連絡を取り、精神的なサポートを続けました。その結果、弟は自立への道を歩み始め、Aさんの負担も軽減されました。
事例2:Bさんの場合
Bさんは、経済的に困窮し、アルコール依存症でもある兄のことで悩んでいました。兄は、Bさんの自宅に頻繁に訪れ、金銭を要求したり、暴言を吐いたりすることもありました。Bさんは、精神的に追い詰められ、心身ともに疲弊していました。そこで、Bさんは、精神保健福祉センターに相談し、専門家のサポートを受けることにしました。専門家は、Bさんに、兄との距離を置くこと、そして、兄が自立するための支援策を提案しました。Bさんは、兄に対して、金銭的な支援はできないことを伝え、アルコール依存症の治療を勧めました。また、兄の訪問を拒否し、物理的な距離を置くようにしました。最初は、兄の反発もありましたが、Bさんは、専門家のサポートを受けながら、毅然とした態度を貫きました。その結果、兄は治療を受け始め、Bさんの精神的な負担も軽減されました。
5. 家族関係の維持:バランスの取り方
義弟との関係から「手を離す」ことは、決して冷たい行為ではありません。むしろ、義弟の自立を促し、相談者自身の生活を守るために必要なことです。しかし、家族としての関係を完全に断ち切る必要はありません。適切な距離を保ちながら、互いを尊重し、必要な範囲でサポートを続けることが重要です。
- 夫との協力: 夫に、義弟の問題について理解を求め、協力体制を築きましょう。
- 子供たちへの影響: 子供たちに、義弟の状況を説明し、理解を求めましょう。
- 自身の心のケア: 精神的な負担を感じたら、専門家や友人、家族に相談し、心のケアを行いましょう。
家族関係のバランスを保ちながら、義弟の自立を支援するためには、相談者自身の心身の健康を保つことが不可欠です。無理をせず、自分を大切にしながら、適切な距離を保ちましょう。
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6. まとめ:未来への一歩を踏み出すために
今回の相談は、経済的困窮と知的障害を持つ義弟との関係に悩む、40代の女性からのものでした。義弟の自立を促し、自身の生活を守るために、法的・福祉的支援を活用し、適切な距離を保ちながら、家族関係を維持する方法について解説しました。
以下に、今回の記事の要点をまとめます。
- 現状の整理: 抱えている問題を明確にし、優先順位をつける。
- 専門家によるアドバイス: 成年後見制度の活用、福祉サービスの利用、専門機関への相談。
- 具体的な行動計画: 情報収集、義弟とのコミュニケーション、生活保護への協力、境界線の設定。
- 成功事例: 他の人の体験談から学び、ヒントを得る。
- 家族関係の維持: バランスの取り方、夫との協力、子供たちへの影響、自身の心のケア。
義弟との関係から「手を離す」ことは、決して冷たい行為ではありません。むしろ、義弟の自立を促し、相談者自身の生活を守るために必要なことです。今回の記事が、あなたの未来への一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
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