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介護現場での記録、どうする?認知症の入居者への対応と記録方法を徹底解説

介護現場での記録、どうする?認知症の入居者への対応と記録方法を徹底解説

介護の現場で働く皆さん、日々お疲れ様です。今回は、認知症の入居者の方への対応と、記録に関する悩みを抱えているあなたへ、具体的なアドバイスをお届けします。

先日、新しく入居された方のことで悩んでいます。その方は認知症で、歩行も介助がなければ困難な状態です。先日その方を機械浴で入浴させていたところ、オナニーらしきことをしだしたのです。最初は痒くてかいているだけかと思いそのままにしていたのですが、別の職員が入浴させたら、また同じことをしていたそうです。

そのことを記録として残すか、先輩に相談しましたが返事は曖昧でした。私はバカバカしいと感じその日は、記録には残しませんでした。

そしたら、一週間くらいしてから、リハビリ担当の職員(勤めて一年)から「記録として残していないのはどうゆうことだ。」「バカバカしいとはなんだ。お前だってオナニーするだろ。」「記録の方法は誰に教わった?」と言われました

正直、コイツなに言い出したんだ?って思い話を聞き流して、「施設長から記録の方法を教わりました。施設長に記録の方法が悪いか相談してみます。」と言って立ち去りました。

皆さんだったら記録はどうしますか?残しますか?もし、残すとしたらどのように書きますか?

今回の相談は、介護現場でよく起こる、非常にデリケートな問題を取り上げています。認知症の入居者の方の行動に対する記録の必要性、そして記録を残す際の具体的な方法について、一緒に考えていきましょう。

記録を残すべき理由:なぜ、些細なことでも記録が必要なのか

「バカバカしい」と感じて記録を残さなかったという気持ち、とてもよく理解できます。しかし、介護の現場では、どんな小さな出来事も記録に残すことが非常に重要です。それは、以下の理由からです。

  • 入居者の尊厳を守るため: 記録は、入居者の状態を客観的に把握し、適切なケアを提供するための基盤となります。記録がないと、入居者の変化に気づけず、必要なサポートが遅れる可能性があります。
  • チーム全体での情報共有のため: 記録は、他の職員が同じ入居者をケアする際に、必要な情報を共有するためのツールです。記録を通じて、入居者の状態や変化を共有し、より質の高いケアを提供できます。
  • 法的リスクを回避するため: 記録は、万が一の事故やトラブルが発生した場合に、施設側が適切なケアを提供していたことを証明する証拠となります。
  • ケアの質の向上: 記録を振り返ることで、これまでのケアを評価し、改善点を見つけることができます。記録は、より良いケアを提供するための貴重な資料となります。

今回のケースで言えば、入浴中のオナニーらしき行為は、入居者の心身の状態を把握する上で重要な情報となり得ます。例えば、性的欲求が高まっているのか、不快感や不安を感じているのか、といったことを推測する手がかりになるかもしれません。記録を残すことで、これらの情報を他の職員と共有し、より適切なケアを検討することができます。

記録に残す内容:具体的に何を、どのように書くか

記録に残すべき内容は、以下の通りです。

  • 客観的な事実: いつ、どこで、誰が、何をしたのか、といった事実を具体的に記述します。主観的な判断や感情は避け、事実のみを記載しましょう。
  • 入居者の状態: 入居者の表情、言動、身体的な状態などを観察し、記録します。例えば、「顔を赤らめていた」「落ち着かない様子だった」「特定の言葉を発していた」など、具体的な表現を用いましょう。
  • 対応と結果: どのような対応をしたのか、その結果どうなったのかを記録します。例えば、「声をかけた」「体位を変えた」「他の職員に相談した」など、具体的な行動を記述します。
  • バイタルサイン: 体温、血圧、脈拍などのバイタルサインを記録します。

今回のケースでは、以下のように記録することができます。

記録例:

日付:2024年5月15日

時間:14:00

場所:機械浴

入居者:〇〇様

状況:機械浴にて入浴介助中、陰部を手で触る行為がみられた。最初は痒がっている様子であったが、同様の行為を繰り返した。表情は穏やかで、特に興奮した様子は見られなかった。

対応:〇〇様に「何か気になることはありますか?」と声をかけたが、返答はなかった。入浴を中断し、体位を変えて様子を見た。

結果:〇〇様はその後、落ち着いて入浴を再開し、入浴後も特に変わった様子は見られなかった。

特記事項:〇〇様の過去の記録を確認したところ、同様の行為に関する記録は見当たらなかった。今後の観察が必要と思われる。

この記録例はあくまで一例です。施設のルールや、入居者の状態に合わせて、記録内容を調整してください。記録を書く際には、以下の点に注意しましょう。

  • 専門用語を避ける: 誰が見ても理解できるように、専門用語は避け、分かりやすい言葉で記述しましょう。
  • 客観的な表現を心がける: 自分の主観や感情は避け、客観的な事実を記述しましょう。
  • 簡潔にまとめる: 長々と書く必要はありません。簡潔に、必要な情報をまとめましょう。
  • 正確に記録する: 間違いがないように、正確に記録しましょう。
  • プライバシーに配慮する: 個人情報やプライバシーに関わる情報は、適切に管理しましょう。

記録に関する疑問を解消:よくある質問と回答

記録に関する疑問は、人それぞれです。ここでは、よくある質問とその回答を紹介します。

Q: 記録を残すことに抵抗がある場合は、どうすればいいですか?

A: 記録を残すことに抵抗がある場合は、まず、その理由を明確にしましょう。例えば、「何を書けばいいのか分からない」「他の職員に見られるのが恥ずかしい」など、具体的な理由があるはずです。その上で、先輩職員や上司に相談し、アドバイスを求めましょう。記録の書き方について、研修を受けるのも良いでしょう。記録を残すことの重要性を理解し、自信を持って記録できるようになることが大切です。

Q: 記録を残す時間がない場合は、どうすればいいですか?

A: 記録に時間をかけられない場合は、記録の効率化を検討しましょう。例えば、記録用のテンプレートを作成したり、簡潔な表現を心がけたり、記録する時間を決めておくなど、工夫次第で記録にかかる時間を短縮できます。また、記録は、業務の一部として捉え、優先順位を高く設定することも重要です。

Q: 記録を間違えてしまった場合は、どうすればいいですか?

A: 記録を間違えてしまった場合は、修正テープや修正液で消すのではなく、二重線で消し、訂正印を押しましょう。そして、訂正後の内容を正確に記述します。記録は、後から見返したときに、何が起きたのかを正確に把握するためのものです。間違いを隠すのではなく、正直に修正することが大切です。

Q: 記録は誰が見るのですか?

A: 記録は、他の職員、看護師、医師、理学療法士、作業療法士など、入居者のケアに関わる様々な職種の人々が見ます。また、家族や関係機関にも、必要に応じて開示されることがあります。記録は、チーム全体で情報を共有し、入居者のケアの質を向上させるための重要なツールです。

記録を残すことへの理解を深める:チームワークとコミュニケーション

記録を残すことは、個人の問題ではなく、チーム全体で取り組むべき課題です。チームワークを良くし、コミュニケーションを円滑にすることで、記録の重要性に対する理解を深め、より質の高いケアを提供することができます。

  • 定期的なカンファレンスの開催: 入居者の状態やケアについて、チーム全体で話し合う場を設けましょう。記録の内容について議論し、疑問点や課題を共有することで、記録に対する理解を深めることができます。
  • 記録に関する研修の実施: 記録の書き方や、記録することの重要性について、研修を実施しましょう。記録のスキルを向上させ、記録に対する意識を高めることができます。
  • 記録の共有とフィードバック: 記録を積極的に共有し、他の職員からフィードバックをもらいましょう。自分の記録を見直すことで、改善点を見つけることができます。
  • 困ったときは相談できる環境作り: 記録について困ったことがあれば、気軽に相談できる環境を作りましょう。先輩職員や上司に相談し、アドバイスをもらうことで、安心して記録に取り組むことができます。

リハビリ担当職員とのコミュニケーション:建設的な関係を築くために

今回の相談では、リハビリ担当職員とのコミュニケーションがうまくいっていない様子が伺えます。建設的な関係を築くためには、以下の点に注意しましょう。

  • 相手の意見を尊重する: 相手の意見を頭ごなしに否定するのではなく、まずは相手の意見を尊重し、理解しようと努めましょう。
  • 自分の意見を明確に伝える: 自分の意見や考えを、相手に分かりやすく伝えましょう。感情的にならず、冷静に話すことが大切です。
  • 共通の目標を持つ: 入居者のために、より良いケアを提供するという共通の目標を共有しましょう。
  • 定期的なコミュニケーション: 定期的にコミュニケーションを取り、情報交換を行いましょう。
  • 感謝の気持ちを伝える: 相手に感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係を築くことができます。

今回のケースでは、リハビリ担当職員の言い分にも、一理あるかもしれません。記録を残すことの重要性を理解し、記録の書き方について、積極的に情報交換することで、建設的な関係を築くことができるはずです。

記録を活かしてキャリアアップ:スキルアップと業務改善

記録は、単に入居者の状態を記録するだけでなく、あなたのキャリアアップにも繋がる可能性があります。記録を活かして、スキルアップや業務改善を目指しましょう。

  • 記録を分析する: 自分の記録を分析し、自分の強みや弱み、改善点を見つけましょう。
  • 研修に参加する: 記録に関する研修や、介護に関する専門的な研修に参加し、知識やスキルを向上させましょう。
  • 資格を取得する: 介護福祉士やケアマネージャーなどの資格を取得することで、キャリアアップを目指しましょう。
  • リーダーシップを発揮する: 記録の重要性を理解し、他の職員を指導することで、リーダーシップを発揮しましょう。
  • 業務改善に取り組む: 記録を参考に、ケアの方法や業務プロセスを改善することで、より質の高いケアを提供できるようになります。

記録を積極的に活用することで、あなたのキャリアは大きく開花するでしょう。記録は、あなたの成長を支える、強力なツールとなるはずです。

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まとめ:記録を通して、より良い介護を

今回の記事では、介護現場での記録の重要性、記録に残すべき内容、記録に関する疑問への回答、そして記録を活かしたキャリアアップについて解説しました。介護の現場では、記録は入居者の尊厳を守り、チーム全体で質の高いケアを提供するための重要なツールです。記録を正しく理解し、積極的に活用することで、あなた自身の成長にも繋がります。そして、記録を通して、入居者の方々にとって、より良い介護を提供できるようになるはずです。

今回の記事が、あなたの悩みを解決し、より良い介護を提供するための一助となれば幸いです。日々の業務、本当にお疲れ様です。

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