パーキンソン病の祖母を支えるためにできること：介護とキャリアの両立支援
パーキンソン病の祖母を支えるためにできること：介護とキャリアの両立支援
この度はご相談ありがとうございます。ご家族の介護と、ご自身のキャリアについて、様々な思いを抱えていらっしゃる状況、大変お察しいたします。今回の記事では、パーキンソン病を患うお祖母様を支えるために、ご家族として何ができるのか、具体的なステップと、介護と仕事の両立をどのように実現していくかについて、詳しく解説していきます。
こんにちは。よろしくお願い致します。
知識のない人間な為、乱文、ご容赦下さい。
私の祖母(父方)についての話です。なるべく状況が詳しく伝わって欲しいので必要のない要素があるかもしれませんが、色々書きます。
私の祖母(81歳)は、2年半ほど前にパーキンソン病に認定されました。要支援1の判定？を受けています。進行を抑える薬を飲んだり、デイサービスに通いながら祖父(86歳)と2人で暮らしています。私と両親、父の妹が住む地域から、車で2時間弱の距離に住んでいます。
5年ほど前に今まで病気をしたことがなかったチャキチャキな祖母が循環器系の病気で倒れ、家事をしたことがない祖父が祖母の世話をする様になりました。その後2年半ほど経ち、パーキンソン病に認定されて今に至ります。
靴下は、パンツはどこだっけ？ くらい家事をしていなかった祖父が祖母の面倒をみる様になったわけなので私も家庭があるのですがなるべく年に2-3回顔を出しがてら家で作った常備菜等を差し入れたり何か手伝いに訪れています。父は仕事が忙しく余り行けてませんが、母が3ヶ月に1度くらい日帰りで訪問しています。父の妹(私の叔母にあたる)は月に1度泊まりで行っています。
祖母は「要支援1」の判定をされていますが薬を飲んだりリハビリをしていますが効果は思わしくないようです。最近は脚が全然前に進まず、自分だけの力で1m歩くのに分単位でかかります。食事は、自力で食べております。1日2食です。(朝、昼兼用食。夕食の2回。)食欲はある為完食しますが食べ物を口に運ぶまでに物凄く時間がかかるので1食に1時間30分はかかってしまいます。なので、朝10時〜10半くらいに朝昼兼用御飯を食べ始めたら、食べ終わるのがお昼あたりの為朝飲まなければならない薬を、昼に飲んだりしてしまっています。呆けとかは全然ないです。普通に会話はできます。日帰りで訪問しているのでお風呂はどうしているのか不明です。トイレにはこちらが行った事を忘れるくらいにゆーーーーーっくりですが自力で行っているようです。デイサービスには前は週に2日程通って居ましたが現在は1日しか通ってないようです。全然動かず？動けず？な状態の為脚が行くたびにパンパンにむくみ、指まで浮腫んでいます。
言葉で伝えるのは難しいのですが、支援を受けたら何とか1人でも暮らせる。なんて以ての外で「祖父がいないと確実に生きられない。」そんな状況です。祖父は腰痛などはありますがパークゴルフをしたり、畑をいじったり出来るほどには元気です。
私の弟が理学療法士の資格を取り今年から他県の大きなグループ病院に就職が決まり、働いていますが飛行機の距離にいる為簡単には見てあげられない状態です。祖母の状態を見てはいないものの、この間まで学生だった弟の知識なのでどうかは分かりませんが、弟は要支援1はあり得ない。2年半前の、パーキンソン病と認定されたばかりの時ならまだしもあれから2年半で全然動けなくなっているしケアマネジャーはちゃんと祖母の状態を見て判断しているのだろうか。と言っています。要支援2どころか、介護認定されてもいいはずだ。と。
今度、私は久々に祖母に会いに行く事になったのですが本当に要支援1より重度？(言い方が悪くてすみません。)なのであれば何かしてあげたいのです。
その時、何処に行き、誰に何をするべきなのか順序だてて知りたいのですが弟も多忙でなかなか電話ができておりません。とっても長くなってしまって申し訳ありません。身内とはいえ、第3者が何か出来ることがあるか教えていただけないでしょう
皆さんの知恵を貸して下さい。
よろしくお願い致します。
補足
上記の状態な為、現在、食事の準備を始め、家事の一切は祖父がしている状態です。祖母はできません。
1. 現状の把握と必要な手続き
まず最初に行うべきは、お祖母様の現在の状況を正確に把握し、適切なサポート体制を整えることです。具体的には以下のステップで進めていきましょう。
1-1. 介護認定の見直し
弟さんのご意見にもあるように、現在の要支援1という認定が、お祖母様の実際の状態と合致しているかを確認する必要があります。パーキンソン病の進行度合いは個人差が大きく、症状も日々変化します。そのため、定期的な介護認定の見直しは非常に重要です。
- ケアマネジャーとの面談: まずは、担当のケアマネジャーに連絡を取り、現状について詳しく説明しましょう。お祖母様の日常生活での困りごと、服薬状況、食事の様子などを具体的に伝えてください。
- 主治医との連携: 主治医にも、お祖母様の状態の変化を伝え、今後の治療方針や介護保険の利用について相談しましょう。診断書や意見書が必要になる場合もあります。
- 介護認定の申請: ケアマネジャーや主治医との相談を踏まえ、必要であれば介護度の変更申請を行いましょう。申請には、市町村の窓口で手続きを行うか、ケアマネジャーに代行してもらうことができます。
1-2. 専門家への相談
介護保険サービスだけでなく、専門家からのアドバイスも重要です。以下のような専門家に相談することで、より適切なサポート体制を構築できます。
- 理学療法士（PT）: 弟さんのように、理学療法士は、身体機能の維持・向上を目的としたリハビリテーションの専門家です。お祖母様の歩行や移動能力の改善、転倒予防のためのアドバイスを受けることができます。
- 作業療法士（OT）: 作業療法士は、日常生活に必要な動作（食事、入浴、着替えなど）の訓練を行います。お祖母様がより自立した生活を送れるように、具体的な方法を提案してくれます。
- 言語聴覚士（ST）: 言語聴覚士は、嚥下（飲み込み）やコミュニケーションに関する専門家です。食事の際のむせ込みや、言葉が出にくいといった症状がある場合、専門的なアドバイスを受けることができます。
- 栄養士: 食事の時間が長くかかる、食欲はあるが食べるのに時間がかかる、といった状況に対して、栄養バランスの取れた食事の提案や、食事介助の方法についてアドバイスを受けることができます。
1-3. 地域の介護サービスの活用
介護保険サービスを最大限に活用することで、ご家族の負担を軽減し、お祖母様の生活の質を向上させることができます。以下のようなサービスを検討しましょう。
- 訪問介護（ホームヘルプサービス）: ヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介助を行います。
- デイサービス（通所介護）: 日中に、食事、入浴、レクリエーションなどのサービスを提供します。他の利用者との交流の機会にもなります。
- ショートステイ（短期入所生活介護）: 短期間、施設に入所し、介護サービスを受けられます。ご家族が旅行や冠婚葬祭などで不在にする場合に利用できます。
- 訪問看護: 看護師が自宅を訪問し、健康管理や医療処置を行います。
- 福祉用具のレンタル・購入: 車椅子、歩行器、手すりなどの福祉用具をレンタル・購入することで、お祖母様の移動や生活をサポートできます。
2. 具体的なサポート方法
介護保険サービスと並行して、ご家族としてできることもたくさんあります。以下に、具体的なサポート方法をいくつかご紹介します。
2-1. 食事のサポート
食事に時間がかかる、食欲はあるが食べるのに時間がかかる、といった状況に対して、以下のような工夫をすることができます。
- 食事環境の整備: 食事をする場所を明るく、落ち着ける空間に整えましょう。テレビを消し、音楽を流すなど、リラックスできる環境作りも大切です。
- 食事の形態の工夫: 食べやすいように、食事の形態を工夫しましょう。刻み食、ペースト食、とろみ剤の使用など、状態に合わせて調整します。
- 食事介助の工夫: 食事介助をする際は、焦らず、ゆっくりと声かけをしながら行いましょう。食べ物を口に運ぶ前に、何を食べるのかを伝え、一口量を調整することも大切です。
- 食事時間の確保: 食事には十分な時間を確保しましょう。焦らせたり、急かしたりせず、お祖母様のペースに合わせて、ゆっくりと食事を進めることが大切です。
- 栄養補助食品の活用: 食事量が少ない場合や、栄養バランスが偏っている場合は、栄養補助食品を活用することも検討しましょう。
2-2. 移動・歩行のサポート
歩行が困難になっている場合は、転倒のリスクを減らし、安全に移動できるようにサポートすることが重要です。
- 住環境の整備: 室内を整理整頓し、段差をなくす、手すりを設置するなど、安全な住環境を整えましょう。
- 歩行補助具の活用: 歩行器や杖などの歩行補助具を活用することで、歩行をサポートし、転倒のリスクを減らすことができます。
- リハビリテーション: 理学療法士によるリハビリテーションを受けることで、歩行能力の維持・向上を目指すことができます。
- 見守り: 移動する際は、必ず見守り、転倒しないように注意しましょう。
2-3. コミュニケーションのサポート
パーキンソン病は、言葉が出にくくなる、声が小さくなるなどの症状が現れることがあります。コミュニケーションを円滑にするために、以下の工夫をしましょう。
- ゆっくりと話す: 相手の言葉を理解する時間を確保し、ゆっくりと話しましょう。
- 大きな声で話す: 声が小さい場合は、大きな声で話しましょう。
- 身振り手振りを活用する: 言葉だけでは伝わりにくい場合は、身振り手振りを活用して、伝えたいことを表現しましょう。
- メモや筆談: 言葉でのコミュニケーションが難しい場合は、メモや筆談を活用しましょう。
- 辛抱強く聞く: 相手の話を最後まで辛抱強く聞き、理解しようと努めましょう。
2-4. 精神的なサポート
パーキンソン病は、身体的な症状だけでなく、精神的な落ち込みや不安を引き起こすことがあります。精神的なサポートも重要です。
- 話を聞く: 悩みや不安を抱えている場合は、じっくりと話を聞き、共感しましょう。
- 励ます: 前向きな言葉をかけ、励ますことで、自信を取り戻すことができます。
- 一緒に楽しい時間を過ごす: 好きな音楽を聴いたり、一緒に散歩に出かけたりするなど、楽しい時間を共有しましょう。
- 専門家への相談を勧める: 精神的な落ち込みがひどい場合は、精神科医やカウンセラーへの相談を勧めましょう。
3. 介護と仕事の両立支援
介護と仕事の両立は、多くの人が抱える課題です。しかし、適切な情報とサポートがあれば、両立は可能です。以下に、両立を支援するための具体的な方法をご紹介します。
3-1. 職場の理解と協力
まずは、職場で介護の状況を伝え、理解と協力を得ることから始めましょう。
- 上司への相談: 上司に、介護の状況と、今後どのようなサポートが必要になるかを相談しましょう。
- 同僚への協力依頼: 同僚に、急な休みや早退が必要になる可能性があることを伝え、協力をお願いしましょう。
- 介護休暇・時短勤務の利用: 介護休暇や時短勤務制度を利用することで、介護と仕事の両立を支援することができます。
3-2. 介護サービスの活用
介護サービスを積極的に利用することで、ご自身の負担を軽減し、仕事との両立を可能にします。
- 訪問介護の利用: ヘルパーに自宅を訪問してもらい、食事、入浴、排泄などの介助を依頼しましょう。
- デイサービスの利用: デイサービスを利用することで、日中の介護を専門家に任せることができます。
- ショートステイの利用: 短期入所生活介護を利用することで、ご家族が旅行や冠婚葬祭などで不在にする場合に、介護を一時的に施設に委ねることができます。
3-3. 地域のサポート体制の活用
地域には、介護と仕事の両立を支援するための様々なサポート体制があります。積極的に活用しましょう。
- 地域包括支援センター: 介護に関する相談、情報提供、関係機関との連携など、様々なサポートを提供しています。
- 介護保険制度: 介護保険制度を利用することで、介護サービスの費用を軽減することができます。
- 自治体の相談窓口: 介護に関する相談や、様々な情報提供を行っています。
3-4. キャリアプランの見直し
介護と仕事の両立を考えた場合、キャリアプランの見直しも必要になる場合があります。
- 働き方の見直し: 介護の状況に合わせて、働き方（勤務時間、勤務場所など）を見直すことも検討しましょう。
- 転職の検討: 介護と仕事の両立が難しい場合は、介護に理解のある企業への転職も検討しましょう。
- 資格取得: 介護に関する資格を取得することで、介護の知識やスキルを向上させ、より質の高い介護を提供できるようになります。
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4. 家族としての心のケア
介護は、ご本人だけでなく、介護をするご家族にとっても、大きな負担となります。心のケアも大切にしましょう。
- 休息時間の確保: 介護から離れ、休息する時間を確保しましょう。
- 趣味や気分転換: 趣味を楽しんだり、気分転換になるような活動を行いましょう。
- 家族や友人との交流: 家族や友人と話したり、一緒に食事をしたりすることで、気持ちを分かち合いましょう。
- 専門家への相談: 悩みや不安を抱えている場合は、専門家（カウンセラーなど）に相談しましょう。
5. まとめ
パーキンソン病のお祖母様を支えるためには、まず現状を正確に把握し、適切なサポート体制を整えることが重要です。介護保険サービスや専門家のサポートを積極的に活用し、ご家族としてのサポートと両立させていきましょう。また、ご自身の心のケアも忘れずに行い、無理のない範囲で介護を続けていくことが大切です。
今回の記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。ご家族の皆様が、安心して過ごせる日々が訪れることを心から願っています。
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