高齢の母親の万引きと介護問題…あなたができること、専門家が教えます
高齢の母親の万引きと介護問題…あなたができること、専門家が教えます
今回は、70代のお母様の万引きという問題に直面し、その対応と今後の方向性について悩んでいる方からのご相談です。介護と兄夫婦との関係性、そしてご自身の仕事との両立など、多くの課題を抱えながら、お母様を支えたいという切実な思いが伝わってきます。
70代の母がおります。先日、万引きをしたとの事で警察に行かなくてはいけない、その店に行ったのは間違いないけれど、万引きをしたなんて覚えがないと怯えた声で電話をかけてきました。量販店で化粧品を盗ったとのことでした。
聴取では正直に、店で買い物をしたことは確かだが、細かく動線も手にした商品も覚えていないという内容を言ったそうですが、したのは間違いないからということで高圧的に色々言われたらしく、最終的に恐怖と記憶の曖昧さに自分自身に対して自信がなくなり、認めさせられた状態で微罪処分ということで帰ってきました。
数日経ちますが、自分がしたという記憶はないままです。証拠となる商品もなく、警察が確認したという防犯カメラの映像を本人も家族も見せてもらうことができないので、本当のところは私にはわかりません。微罪処分と言え、人に言えないような状態になったことに対して、大変なショックを受けています。聴取中の怒りや恐怖も、謝罪に行った先で、買い物客等にじろじろと見られながら証拠写真?を撮られたことなど、ふと思い出されて苦しくなるそうで、可哀そうでなりません。
万引きをしていたとして、もちろん悪いことはわかっていますが、それを責める気持ちよりも、万引きに至ったストレス緩和と、現状の苦しさを少しでも取り除いてやりたいのです。
家族構成として、父母と私の3人で暮らしていますが、兄と姉がおり、家を出ています。兄嫁から一方的距離を置かれており、兄一家と疎遠な現状があります。母が悪いわけではなく、兄への不満を転嫁して、母を嫌うことで夫婦としての折り合いをつけている節があります。そして、父には認知あり、日中は施設利用ですが、介護は一手に母が行ってくれています。
介護のストレス、兄夫婦との軋轢が大きな原因かとは思います。私や姉もできるだけ関わるようにはしていますが、仕事もあり全面的に介護から解放してあげるようなことはできません。
日頃から、本人もストレス発散に努めているのですが、今回の一件で、私や、本人が思っている以上に重いストレスを抱えているのだなと思い知りました。
昨日、カウンセリングなど、専門家と接してみて、何か解決方法があればといってみましたが、年代的なこともあってか、己の内面と向かい合うことに対する抵抗が強いようで、うまく私や姉の心配を伝えることができませんでした。話すのが早すぎたのかもしれません。
今回の一件からまだ日が浅く、今は本人も触れられたくない事としているので、本人から話がない限りは万引きについては話をしないようにしています。本人は時間が経てば思い出すこともなくなる、大丈夫、でも万引きしたことを急に思い出したりするのかな、怖いな。と言います。
一度私も辛く、日頃はしませんが思わず抱きしめたときは死にたいとも口にしました。
このままにしておくのは、母にとって良くないという気がしてなりません。ある日思い出し、やはり万引きは絶対にしていない!となればよいですが、真相が分からないので手放しで、お母さんはやってない、気にしなくていいよ、とは言ってやれないのが本音です。高齢の女性がストレスから万引きを繰り返すということを知ってからは、一層心から信じてやれない辛さがあります。
読みづらい文章になってしまい、申し訳ありません。私自身も今だ心の整理がつかず、父と母とともにこれからどうしていくのが良いのか不安で押し潰されそうになってしまいます。今、母に対してしてあげられる事、これから先、どういう方向に向かっていくのが良いのか、本当に悩んでいます。補足認知症の可能性はほぼないかと思います。先月脳ドッグを受けて何ら異常なしと言われたばかりですので。それと父は今でも週6日はデイサービスにお世話になっています。行きたいと言っているわけではないデイに行かせているという負い目のようなものもある様子です。しかし、一日家に居られると、とても面倒見切れないというのも事実で、ジレンマはあるようです。私たち姉妹も、休みの日には父を連れて出かけるようにしていますし、母もスポーツサークルに入ったりと積極的にストレス発散はしていたつもりなのです。ショートステイは父の性格上無理でした。
ご相談ありがとうございます。お母様の万引きという出来事、そして介護、ご家族との関係性など、本当に多くの問題が複雑に絡み合い、ご心痛のことと思います。今回の記事では、この問題の解決に向けて、具体的なアドバイスと、専門家としての視点を提供させていただきます。
1. 現状の整理と問題の特定
まずは、現状を整理し、問題点を明確にすることが重要です。ご相談内容から、以下の点が主な問題として挙げられます。
- 万引きの問題: 記憶の曖昧さ、罪悪感、周囲からの視線による精神的苦痛。
- 介護の負担: 認知症の父親の介護、日中のデイサービス利用、介護疲れ。
- 家族関係: 兄夫婦との関係悪化、孤立感。
- ストレス: 介護、人間関係、万引きによる精神的負担。
これらの問題が複合的に絡み合い、お母様の精神的な負担を増大させていると考えられます。まずは、これらの問題一つ一つに対して、できることから対策を講じていくことが大切です。
2. 万引き問題への具体的な対応
万引きの問題は、単なる犯罪行為として片付けるのではなく、その背景にある原因を理解し、適切な対応を取ることが重要です。
2-1. 精神的なサポート
お母様の精神的な負担を軽減するために、まずは寄り添い、話を聞いてあげることが大切です。万引きをしたかどうかに関わらず、お母様が抱えている不安や苦しみに共感し、安心感を与えましょう。
- 傾聴: お母様の気持ちを理解しようと努め、話をじっくりと聞いてあげましょう。否定的な言葉や批判は避け、共感的な態度で接することが重要です。
- 安心感の提供: 「あなたは一人じゃない」「いつでも頼っていいんだよ」というメッセージを伝え、安心感を与えましょう。
- 専門家の活用: 精神科医やカウンセラーなど、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。専門家は、お母様の心のケアを行い、適切なアドバイスをしてくれます。
2-2. 万引きの原因を探る
万引きの原因を特定するために、以下の点を考慮しましょう。
- ストレス: 介護疲れ、人間関係の悩み、孤独感など、ストレスの原因となっているものを特定し、それらの軽減に努めましょう。
- 認知機能の低下: 認知症の初期症状や、一時的な記憶障害の可能性も考慮し、必要に応じて専門医の診察を受けましょう。
- 衝動性: 衝動的な行動を起こしやすい性格なのか、過去に同様の経験があるかなどを確認しましょう。
2-3. 再発防止策
万引きの再発を防ぐために、以下の対策を講じましょう。
- 買い物への付き添い: 可能な範囲で、お母様の買い物に付き添い、見守りましょう。
- 金銭管理: 現金を持ち歩く金額を制限したり、クレジットカードの使用を控えるなど、金銭管理を見直しましょう。
- 環境調整: 万引きしやすい環境(人通りの少ない店、品揃えの多い店など)を避けるようにしましょう。
3. 介護問題への具体的な対応
介護の負担を軽減するために、以下の対策を講じましょう。
3-1. 介護サービスの利用
介護保険サービスを積極的に利用し、介護負担を軽減しましょう。
- 訪問介護: ヘルパーによる食事、入浴、排泄などの介助。
- デイサービス: 日中の活動支援、レクリエーション、入浴など。
- ショートステイ: 短期入所による介護者の休息。
- 訪問看護: 医療的なケアや健康管理。
3-2. 家族の協力
ご自身だけでなく、兄や姉など、家族全体で協力し、介護負担を分担しましょう。
- 役割分担: 介護内容や家事などを分担し、負担を分散させましょう。
- 情報共有: 介護に関する情報を共有し、連携を密にしましょう。
- 定期的な話し合い: 家族間で定期的に話し合い、問題点や課題を共有し、解決策を検討しましょう。
3-3. 介護者の休息
介護者の心身の健康を維持するために、休息の時間を確保しましょう。
- レスパイトケア: 短期入所やデイサービスなどを利用し、介護から一時的に離れる時間を作りましょう。
- 趣味や休息: 自分の時間を作り、趣味を楽しんだり、休息を取ったりして、ストレスを解消しましょう。
- 相談窓口の利用: 介護に関する悩みや不安を、専門機関や相談窓口に相談しましょう。
4. 家族関係の改善
家族関係の改善は、お母様の精神的な安定に不可欠です。以下の点を意識して、関係性の改善に努めましょう。
4-1. 兄夫婦との関係
兄夫婦との関係修復は難しいかもしれませんが、できる範囲で関係改善を試みましょう。
- 対話の試み: 兄夫婦と直接話し合い、お互いの気持ちを伝え合う機会を持ちましょう。
- 第三者の介入: 家族問題に詳しい専門家(カウンセラー、弁護士など)に相談し、仲介を依頼することも検討しましょう。
- 距離を置く: 関係修復が難しい場合は、無理に近づこうとせず、適度な距離を保つことも必要です。
4-2. 家族間のコミュニケーション
家族間のコミュニケーションを密にし、お互いの気持ちを理解し合うことが大切です。
- 定期的な連絡: 電話やメール、SNSなどを活用し、定期的に連絡を取り合いましょう。
- 面会: 可能な範囲で、定期的に面会し、直接顔を合わせて話しましょう。
- 感謝の気持ち: 互いに感謝の気持ちを伝え合い、良好な関係を築きましょう。
5. ストレス軽減のための具体的な行動
ストレスを軽減するために、以下の方法を試してみましょう。
- 趣味や娯楽: 好きなことや楽しいことに時間を使い、気分転換を図りましょう。
- 運動: 適度な運動は、心身の健康に良い影響を与えます。ウォーキングや軽い体操など、無理のない範囲で始めましょう。
- 休息: 十分な睡眠を取り、心身を休ませましょう。
- リラックス法: 瞑想や深呼吸など、リラックスできる方法を試してみましょう。
- 相談: 信頼できる人に悩みや不安を打ち明け、話を聞いてもらいましょう。
6. 専門家への相談
今回の問題は、ご自身だけで解決するのは難しい場合があります。専門家の力を借りることで、より適切なアドバイスやサポートを受けることができます。
- 精神科医: 精神的な問題や、認知機能の低下の可能性について相談できます。
- カウンセラー: 心理的なサポートや、問題解決のためのアドバイスを受けられます。
- 弁護士: 万引きに関する法的問題や、家族関係の問題について相談できます。
- 社会福祉士: 介護保険サービスや、その他の社会資源に関する情報を提供してくれます。
専門家への相談は、問題解決への第一歩となります。一人で抱え込まず、積極的に相談してみましょう。
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7. 今後の方向性
今回の問題は、長期的な視点での対応が必要です。お母様の心身の健康を第一に考え、以下の点を意識して、今後の方向性を検討しましょう。
- 継続的なサポート: お母様の状況に合わせて、継続的にサポートを提供しましょう。
- 柔軟な対応: 状況は常に変化する可能性があります。柔軟に対応し、必要に応じて対策を見直しましょう。
- 情報収集: 介護や精神的な問題に関する情報を収集し、知識を深めましょう。
- 自己ケア: ご自身の心身の健康を大切にし、無理のない範囲でサポートを続けましょう。
8. まとめ
お母様の万引きと介護の問題は、非常に複雑で、解決には時間がかかるかもしれません。しかし、諦めずに、一つ一つ問題に向き合い、できることから対策を講じていくことが大切です。専門家のサポートを受けながら、ご自身とご家族にとって最善の道を探し、お母様が安心して暮らせるように、サポートを続けていきましょう。
今回の記事が、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。困難な状況ではありますが、あなたとご家族が、笑顔で過ごせる日が来ることを心から願っています。
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