東北の田舎への移住、現職でのキャリアアップと天秤にかけて後悔しない選択をするには？
東北の田舎への移住、現職でのキャリアアップと天秤にかけて後悔しない選択をするには？
今回の相談は、東北の雪国への移住について、金銭面、老後、そしてご主人の性格的な側面からくる不安を抱えているという内容です。以下に、相談内容を引用します。
山間部の雪国の田舎に移住する事に関して相談です。
主人が上記の環境の東北の田舎出身です。現在主人が28歳で子供が2人産まれて、義両親からそろそろ田舎に戻ってきてほしいと言われています。(私は生まれも育ちも神奈川、現在は神奈川で家族で暮らしています)
義両親の事はとても好きで、関係も良好だと思っているので、2人の将来を案じてお義父さんが定年したらこちらの方に二世帯建てて一緒に暮らしませんかと声を掛けたのですが、それは絶対に無理という返答でした。
そして、向こうからは田舎に戻って、一緒に住むとまでは行かなくても何かあった時にすぐ来れる距離には戻ってきてほしいと言われました。
ただ、それは私たちには負担しかないので2人とも無しだと思っています。(収入も下がって、田舎に家買って、子育てもすぐ手伝ってもらえるわけじゃ無いので、最悪のパターンだと思っています)
田舎に同居するか、現状の距離で暮らすかの二択です。
ここから本題ですが、様々な不安要素がありますが、その中でも特に心配なのが金銭面と、私達の老後です。
金銭面に関しては、やはり求人を実際に探して見たのですが、年間休日も今より三分の一程減って、月収も5万円程下がり、ボーナスに関しては7分の1程になってしまいそうな求人が殆どでした。(特別な資格があれば別だと思いますが…)
そんな中で田舎であれば車を1人一台持ち、子供が進学すれば一人暮らしの費用もかかり、歳をとって老人ホームに入ろうと思っても家も土地も買い手がつかないような場所にあり、職も大手の車メーカーや家電会社の工場はありますが、いつ地方から撤退してしまうか分からないので職を失った後の選択肢も狭いと思います。
実際に義父が50歳頃の時に会社が地方撤退してしまって急に職を失っていました。支社長まで勤めていましたが、次の仕事を見つけるのに大変苦労している姿を目の当たりにしました。
ただでさえ不便な思いをして田舎に暮らすのに経済的にも苦労しなくてはいけないのかと思うと、たまたま長男に産まれたからといってそこまでして住まなくてはいけないのか？と疑問に思います。
私も現在よりも勤務時間が長くなり、月収5万円ボーナス40万程減ってしまいそうな求人ばかりです。
老後の不安に関しては、自分の子供たちに田舎に戻れとは言わずに自分の選択肢で暮らしてほしいので、仮に私たちが田舎に住んでも、その後の代もその土地を守っていくという事は無いと思います。
介護に関しても、どこに住む事になっても自分たちの資産で老人ホームに入って周りになるべく迷惑を掛けずに暮らしたいと考えています。
現状の田舎ではやっぱり難しいとなった時に、周りも空き家や空き土地ばかりで家や土地を資産として売るのは難しいでしょうし、上記の様な経済状況で充分な貯金が出来るとは考えにくいので、過疎化した部落で自宅で老老介護をしてやり繰りするしかないのかなと不安です。
そのほかにも、主人は飽きっぽいので農業やれるの？冬は毎朝毎晩除雪やれるの？と言った不安や、子育てするにあたっての選択肢の少なさなど上げればキリがないのですが、なるべくなら主人の希望を叶えてあげたいし、お世話になった義両親へ恩返しという形で叶えてあげたいという思いがあり、なんとか自分を納得させられ無いかと思案しています。
一つ、主人に公務員資格を取ってもらい、あちらの役所に勤められれば、急に解雇される心配や、老後も公務員年金があると思うので、移住出来るのではと提案したのですが、主人はそれは無理だの一点張りでした。
実際に田舎に移住された方、如何でしょうか？
それでもこんなメリットがあるという事や、なんとか押し切って移住はやめておいた方がいいよと言うご意見などなんでもいいので頂けたらと思います。
長文で申し訳ありませんが、何卒宜しくお願い致します。
補足
主人の現在の仕事に関してですが、9月に転職したばかりで、もう既にその会社が嫌みたいで主人が田舎に住みたいと急に騒ぎ始めました。休みも土日祝日しっかりありますし、福利厚生も手厚いいい会社です。
前職の有給消化中に転職活動をしている時に、「田舎の義両親に相談しなくていいのか」と話した時は田舎に帰るつもりないから、こっちで仕事決めてから報告すると言っていたのに、転職先で疲れて来たらもう田舎に帰りたいと言い始めています。前職の時も、仕事でうまく行かなかった時期に一度田舎に早く帰りたいと騒いだ時期がありました。
私も田舎が嫌と言うわけではないのですが、質問内容に書いた不安要素と、そんな主人の姿にも不安を感じています。
この相談は、東北の田舎への移住という大きな決断を前に、金銭面、キャリア、老後、そしてご主人の性格という多岐にわたる不安を抱えている状況です。特に、現在の良好なキャリアを捨ててまで移住すべきか、という点が大きな焦点となっています。この記事では、この複雑な問題に対して、多角的な視点から具体的なアドバイスを提供し、後悔しない選択をするための道筋を示します。
1. 現状分析：移住のメリットとデメリットを徹底比較
まず、移住のメリットとデメリットを客観的に比較検討することから始めましょう。この比較検討は、将来の選択肢を具体的に評価し、後悔を最小限に抑えるための第一歩となります。
1.1. 移住のメリット
- 義両親との良好な関係維持: 義両親との関係を重視し、彼らの希望に応えることで、家族間の絆を深めることができます。
- 自然豊かな環境での子育て: 自然の中で子供を育てることは、心身の発達に良い影響を与える可能性があります。
- 地域コミュニティへの貢献: 地域社会の一員として、地域活性化に貢献できる可能性があります。
- ご主人の精神的な安定: ご主人の出身地で生活することで、精神的な安定が得られる可能性があります。
1.2. 移住のデメリット
- 金銭的な負担増: 収入の減少、生活費の増加（車、光熱費など）、将来的な資産形成の困難さ。
- キャリアの停滞: 転職によるキャリアダウン、スキルアップの機会の減少。
- 老後の不安: 資産形成の遅れ、医療・介護サービスの利用の困難さ。
- 生活の不便さ: 交通機関の不便さ、買い物や娯楽の選択肢の少なさ。
- ご主人の飽き性: 移住後にご主人が飽きてしまい、再び転職を考える可能性。
この比較検討を通じて、移住がもたらす可能性のある影響を具体的に理解し、それぞれの側面について深く掘り下げていくことが重要です。
2. 金銭面への対策：収入と支出のバランスを見直す
金銭面での不安を解消するためには、具体的な対策が必要です。収入を増やし、支出を抑えるための戦略を立てましょう。
2.1. 収入の確保
- 転職先の選定: 年収が下がるとしても、福利厚生やスキルアップの機会がある企業を選ぶ。
- 副業の検討: 在宅でできる副業や、地域のニーズに合った副業を探す。
- 資格取得: 専門的な資格を取得し、収入アップを目指す。
2.2. 支出の削減
- 生活費の見直し: 食費、光熱費、通信費など、固定費を見直す。
- 住居費の削減: 家賃の安い物件を探す、または持ち家の場合は固定資産税などのコストを把握する。
- 保険の見直し: 不要な保険を解約し、必要な保障に絞る。
これらの対策を講じることで、金銭的な不安を軽減し、より安心して移住生活を送ることができます。
3. キャリアプランの構築：スキルアップと転職市場への対応
キャリアの停滞を防ぎ、将来的な選択肢を広げるためには、計画的なキャリアプランが必要です。
3.1. スキルアップ
- 自己投資: 資格取得、オンライン講座の受講、セミナーへの参加など、自己投資を積極的に行う。
- 専門性の強化: 自分の専門分野を深掘りし、市場価値を高める。
- 異業種への挑戦: 将来的なキャリアチェンジを見据え、異業種に関する知識やスキルを習得する。
3.2. 転職市場への対応
- 情報収集: 転職市場の動向を常に把握し、自分の市場価値を評価する。
- 人脈形成: 業界関係者とのつながりを築き、情報交換を行う。
- 転職エージェントの活用: 転職エージェントに相談し、キャリアプランのアドバイスを受ける。
これらの対策により、キャリアの停滞を防ぎ、将来的な選択肢を広げることができます。
4. 老後への備え：資産形成と介護への対策
老後の不安を解消するためには、早めの対策が必要です。資産形成と介護に関する具体的な計画を立てましょう。
4.1. 資産形成
- 貯蓄: 収入の一部を貯蓄に回し、将来の資金を確保する。
- 投資: 株式投資、投資信託など、リスクを考慮した上で資産運用を行う。
- 不動産: 将来的な住居や、賃貸収入を得るための不動産投資を検討する。
4.2. 介護への対策
- 介護保険: 介護保険制度を理解し、必要な手続きを行う。
- 介護施設の検討: 将来的に利用する可能性のある介護施設について、情報収集を行う。
- 家族との連携: 家族で介護について話し合い、協力体制を築く。
これらの対策を講じることで、老後の不安を軽減し、安心して老後生活を送ることができます。
5. ご主人の性格への対応：コミュニケーションと現実的な落としどころ
ご主人の性格的な側面も考慮し、移住に関する問題を解決するためのアプローチを検討しましょう。
5.1. コミュニケーション
- 率直な話し合い: 移住に対する不安や懸念を、率直に話し合う。
- 感情の共有: 互いの感情を理解し、共感し合う。
- 定期的な対話: 定期的に話し合いの場を設け、進捗状況を確認する。
5.2. 現実的な落としどころ
- 段階的な移住: まずは週末だけ田舎で過ごすなど、段階的に移住を試す。
- 二拠点生活: 都会と田舎を行き来する二拠点生活を検討する。
- 義両親との合意形成: 義両親と話し合い、現実的な落としどころを見つける。
これらのアプローチを通じて、ご主人の希望を尊重しつつ、現実的な解決策を見つけることができます。
6. 専門家への相談：キャリアコンサルタントとファイナンシャルプランナーの活用
専門家のアドバイスを受けることで、より客観的な視点から問題解決を図ることができます。
6.1. キャリアコンサルタント
- キャリアプランの策定: キャリアコンサルタントに相談し、将来のキャリアプランを策定する。
- 転職支援: 転職に関するアドバイスを受け、最適な転職先を探す。
- 自己分析: 自己分析を行い、自分の強みや弱みを理解する。
6.2. ファイナンシャルプランナー
- 資産形成のアドバイス: ファイナンシャルプランナーに相談し、資産形成に関するアドバイスを受ける。
- 家計の見直し: 家計の見直しを行い、無駄な支出を削減する。
- 老後資金の準備: 老後資金の準備に関するアドバイスを受ける。
専門家の知見を借りることで、より効果的な問題解決が可能になります。
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7. 最終的な決断：後悔しないためのステップ
最終的な決断を下す前に、以下のステップを踏むことをお勧めします。
- 情報収集: 移住に関する情報を徹底的に収集し、理解を深める。
- シミュレーション: 移住した場合の収入と支出をシミュレーションし、具体的な数字で検証する。
- 家族会議: 家族全員で話し合い、それぞれの意見を尊重する。
- リスク管理: リスクを具体的に洗い出し、対策を検討する。
- 決断: 最終的な決断を下し、後悔しないように覚悟を決める。
これらのステップを踏むことで、後悔のない決断をすることができます。
8. まとめ：後悔しない選択のために
今回の相談は、東北の田舎への移住という大きな決断を前に、様々な不安を抱えている状況でした。この記事では、移住のメリットとデメリットを比較検討し、金銭面、キャリア、老後、ご主人の性格という多岐にわたる問題に対して、具体的な対策を提示しました。後悔しない選択をするためには、客観的な分析、計画的な対策、そして家族とのコミュニケーションが不可欠です。専門家のアドバイスも活用しながら、最適な選択肢を見つけてください。
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