「もう限界…」介護施設での人間関係と理不尽な状況からの脱出方法
「もう限界…」介護施設での人間関係と理不尽な状況からの脱出方法
この記事では、住宅型有料老人ホームでサービス提供責任者（サ責）として働くあなたが直面している、人間関係の悩みと、そこから抜け出すための具体的な方法を解説します。介護未経験の経営者ややる気のない施設長、連携の取れない医師との間で板挟みになり、業務過多で疲弊しきっている状況から、どのようにして自身のキャリアを守り、より良い働き方を見つけることができるのか。退職を考えながらも、なかなか踏み出せないあなたの背中を押すために、具体的なステップと、役立つ情報を提供します。
住宅型の有料老人ホームを併設した訪問介護事業所でサ責として働き始めました。業務などの事について質問があります。
住宅型有料老人ホームには施設長が一人います。そして私の上には管理者がいます。
ちなみにこの管理者は介護未経験です。（そしてこの管理者が会社経営者です）
介護未経験なのでこの管理者は業務に入りません。そして施設長の方は介護の経験はありますが、全くやる気を感じられません。当然、施設長としての業務をほとんどやらないので、私がケアマネや家族、提携医師と連絡をとり、様々な指示を出しています。
ぶっちゃけこの施設長は利用者の細かな体調の変化にも気付けません。病院に緊急で受診する時も私がいないと一人で行けないような人です。
また上記のこと以外にも疑問点があります。まず、事業所には訪問看護事業所も併設しています。この管理者（介護とは別人）が厄介な人で、施設への入居者を探す時も「医療で訪問に入れる重度の人を入れて」と言ってきたり、入居者に訪問看護が必要になってきた時も、「私達は介護保険では絶対に入らないから」と言ってきます。
老人ホームには看護師はいないので、やはりこちらとしては何かあった時は相談だけでも同じ法人である訪問看護に意見を参考程度に聞きたい時もあるのですが、満足に質問もできません。
経営者は経営者で、「うちに入っている利用者はデイには行かせない。全てうちで面倒をみる」と平気で口にします。「利用者に選ぶ自由がある」と教えても全く聞き耳持ちません。
そしてもっと厄介なのは提携医師です。この医師は経営者の知り合いで、月に何度か往診にきます。この医師もまたいい加減な人で、何か急変があって連絡しても「様子見」の一点張りです。
以前、素人目でみても明らかにおかしい（明らかに脳梗塞の初期症状）時があっても「様子見」の指示で終わりました。結果、最終的には救急搬送になったのですが、「もうちょっと早く連れてこれば」と搬送先の病院で言われました。
家族が他の病院に連れて行くから紹介状を書いて欲しいと頼んでも、「私は他の病院には絶対に紹介しない！」と言って書いてくれません。
私も色々と限界になったので退職の旨を伝えても、「あなたがいないとうちの事業所は回らない。給料を上げるから待ってほしい」と言われましたが、給料は全く上がっていません。
施設長も施設長で、「自分も仕事をちゃんとするから」と約束してくれましたが殆んど変わりません。勤務表は施設長が作っているのですが、勤務は夜勤だけに入り、日勤には一度も入りません。理由は、「人手が少ないから俺の休みは削っている。この状況で日勤をやるのはえらい」との事。私も休みを削って働いているのに、日勤を入れられているんですが…
まあ夜勤の方が日勤より楽なので楽したいだけなんだと思いますが。
分かりにくい文章になってしまいましたが、このようないい加減な施設は他にあるんでしょうか？
経営者は遊び惚けているし、私だけに業務が集中して限界です。すぐに辞めれないなら逃亡したい位ですが…
うまく退職する方法はないでしょうか？施設長も管理者も口が上手くて何か言いくるめられてしまうんですよね。
1. 現状の課題を整理する：何があなたを苦しめているのか
まず、あなたが置かれている状況を客観的に理解し、問題点を整理することから始めましょう。現状を把握することで、具体的な対策を立てやすくなります。あなたの抱える問題は多岐にわたりますが、大きく以下の3つに分類できます。
- 人間関係の問題: 介護未経験の経営者、やる気のない施設長、連携の取れない医師との関係性。
- 業務負担の問題: 責任の押し付け合い、業務の偏り、人員不足による過重労働。
- 倫理的な問題: 利用者の権利が尊重されない、適切な医療が提供されない。
これらの問題が複合的に絡み合い、あなたの心身に大きな負担を与えていると考えられます。具体的に、それぞれの問題がどのようにあなたの業務や精神状態に影響しているのか、詳しく見ていきましょう。
1-1. 人間関係の問題：コミュニケーション不足と無責任体制
あなたの職場で最も大きな問題の一つは、人間関係の悪さです。特に、介護経験のない経営者とやる気のない施設長との関係性は、業務を円滑に進める上で大きな障害となっています。
- 経営者との関係: 経営者は介護の知識に乏しく、現場の状況を理解しようとしないため、適切な指示やサポートが得られません。経営者の無関心な姿勢は、あなたのモチベーションを低下させ、孤立感を深める原因となります。
- 施設長との関係: 施設長は責任感が薄く、業務を放棄しているため、あなたがケアマネージャーや家族、提携医師との連絡、指示出しなど、本来施設長が担うべき業務を全て一人で抱え込むことになっています。
- 医師との関係: 提携医師は経営者の知り合いであり、医療に対する意識が低い可能性があります。緊急時の対応が遅れることで、利用者の健康状態が悪化するリスクも高まります。
- 訪問看護との関係: 同じ法人内の訪問看護ステーションとの連携もスムーズにいかず、専門的なアドバイスを得ることが難しい状況です。
これらの人間関係の問題は、コミュニケーション不足や無責任体制を生み出し、あなたの業務を困難にしています。
1-2. 業務負担の問題：過重労働と責任の押し付け合い
人間関係の問題は、業務負担の増加にもつながっています。あなたは、本来複数の人が分担すべき業務を一人で抱え込み、過重労働に陥っていると考えられます。
- 業務の偏り: 施設長が業務を放棄しているため、あなたはケアマネとの連携、家族対応、医師との連絡、利用者の体調管理など、多岐にわたる業務を一人でこなさなければなりません。
- 人員不足: 人員不足も、あなたの負担を増大させる要因の一つです。人手が足りない状況で、あなたは休みを削って勤務せざるを得ない状況に追い込まれています。
- 責任の押し付け合い: 経営者や施設長は、責任をあなたに押し付け、自分たちは楽をしようとしているように見受けられます。
このような状況は、あなたの心身の健康を蝕み、燃え尽き症候群を引き起こす可能性もあります。
1-3. 倫理的な問題：利用者の権利と安全の軽視
あなたの職場では、利用者の権利や安全が軽視されている可能性があります。これは、介護の現場において最も深刻な問題の一つです。
- 利用者の意思決定の尊重: 経営者は、利用者の選択の自由を尊重せず、一方的にデイサービスへの利用を制限しています。
- 医療の質の低下: 提携医師の対応の遅れや不適切さにより、利用者の健康が脅かされるリスクがあります。
- 情報共有の不足: 訪問看護との連携がうまくいかず、必要な情報共有ができていない可能性があります。
これらの問題は、利用者の尊厳を傷つけ、質の高い介護を提供することを妨げています。
2. 退職に向けた具体的なステップ：円満退職を目指して
現状の課題を整理した上で、退職に向けて具体的なステップを踏んでいきましょう。円満に退職するためには、事前の準備と、適切な対応が不可欠です。
2-1. 退職の意思表示：まずは上司に伝える
退職を決意したら、まずは上司に退職の意思を伝えましょう。口頭で伝えるだけでなく、書面でも伝えることをおすすめします。退職届は、退職の意思を明確に示すための重要な書類です。退職届には、退職日、退職理由、所属部署、氏名を記載します。退職理由は、建前でも構いませんが、円満な退職を目指すのであれば、角が立たない理由を選ぶことが重要です。
退職の意思を伝える際には、以下の点に注意しましょう。
- 冷静に伝える: 感情的にならず、落ち着いて退職の意思を伝えましょう。
- 具体的な退職日を伝える: いつ退職したいのか、具体的な日付を伝えましょう。
- 退職理由を明確にする: 自身のキャリアプランや、現在の職場での問題点を簡潔に伝えましょう。
- 誠意をもって対応する: 引き継ぎや、残務処理など、できる限り誠意をもって対応しましょう。
2-2. 退職交渉：言いくるめられないために
退職の意思を伝えた後、上司から引き止められる可能性があります。しかし、あなたの心身が限界に達している場合は、安易に引き下がらないようにしましょう。上司の言葉に惑わされず、自分の意思を貫くためには、事前の準備が重要です。
- 退職理由を明確にする: なぜ退職したいのか、具体的な理由を改めて整理しておきましょう。
- 代替案を提示されないようにする: 給料アップや、部署異動などの提案をされた場合、それらが根本的な解決策にならないことを説明し、退職の意思を貫きましょう。
- 弁護士や専門家への相談: 退職交渉が難航する場合は、弁護士や労働問題に詳しい専門家に相談することも検討しましょう。
2-3. 引き継ぎ：責任を持って行う
退職が決まったら、後任者にスムーズに業務を引き継ぐための準備を始めましょう。引き継ぎは、あなたの責任であり、円満退職のためにも重要なプロセスです。
- 引き継ぎ資料の作成: 業務内容、利用者情報、関係機関との連絡先などをまとめた資料を作成しましょう。
- 後任者への指導: 後任者に、業務内容や注意点などを丁寧に説明しましょう。
- 関係者への挨拶: 利用者や家族、関係機関に、退職の挨拶をしましょう。
3. 退職後のキャリアプラン：次のステップへ
退職後、あなたは新たなキャリアをスタートさせることになります。次のステップに向けて、しっかりと準備をしておきましょう。
3-1. 自己分析：強みと弱みを理解する
まずは、自己分析を行い、自分の強みと弱みを理解しましょう。これまでの経験から得たスキルや知識、得意なこと、苦手なことを整理することで、自分に合ったキャリアプランを描くことができます。
- 経験の棚卸し: これまでの業務経験を振り返り、どのようなスキルを身につけたのかを整理しましょう。
- スキルの可視化: 自分のスキルを具体的に言語化し、客観的に評価しましょう。
- 興味関心の明確化: どのような仕事に興味があるのか、どのような働き方をしたいのかを明確にしましょう。
3-2. キャリアプランの策定：目標を設定する
自己分析の結果を踏まえ、具体的なキャリアプランを策定しましょう。目標を設定し、それに向かって計画的に行動することで、あなたのキャリアはより良い方向へと進むはずです。
- 目標設定: 将来的にどのようなキャリアを築きたいのか、具体的な目標を設定しましょう。
- 情報収集: 興味のある職種や働き方について、情報収集を行いましょう。
- スキルアップ: 目標達成のために必要なスキルを習得するための計画を立てましょう。
3-3. 求人情報の収集と応募：積極的に行動する
キャリアプランが決まったら、求人情報を収集し、積極的に応募しましょう。転職サイトや転職エージェントを活用し、自分に合った求人を探しましょう。
- 転職サイトの活用: 介護職専門の転職サイトや、一般の転職サイトを活用し、求人情報を収集しましょう。
- 転職エージェントの活用: 転職エージェントに登録し、キャリアコンサルタントに相談しながら、求人を探しましょう。
- 応募書類の作成: 履歴書や職務経歴書を作成し、企業にアピールしましょう。
- 面接対策: 面接対策を行い、自信を持って面接に臨みましょう。
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4. 成功事例と専門家の視点：乗り越えた人たちの声
多くの介護職の方が、あなたと同じような状況から脱出し、新たなキャリアを築いています。成功事例や専門家の視点を知ることで、あなたの不安を解消し、前向きな気持ちで次のステップに進むことができます。
4-1. 成功事例：困難を乗り越えたサ責の物語
ここでは、あなたと同じように、人間関係や業務過多に悩んでいたサービス提供責任者（サ責）の成功事例を紹介します。
- Aさんの場合: Aさんは、人間関係の悪化と過重労働に悩んでいましたが、転職エージェントに相談し、自身のスキルや経験を活かせる職場を見つけました。新しい職場では、人間関係も良好で、自分の専門性を活かして活躍しています。
- Bさんの場合: Bさんは、経営者の無理解と医師との連携不足に悩んでいましたが、弁護士に相談し、円満退職するためのアドバイスを受けました。退職後、介護福祉士としての経験を活かし、地域包括支援センターで相談員として活躍しています。
これらの事例から、問題解決のためには、専門家への相談や、自己分析、キャリアプランの策定が重要であることがわかります。
4-2. 専門家の視点：キャリアコンサルタントからのアドバイス
キャリアコンサルタントは、あなたのキャリアに関する専門家です。彼らのアドバイスは、あなたの悩みを解決し、より良いキャリアを築くためのヒントとなります。
- 問題の整理: まずは、現状の問題点を整理し、何があなたを苦しめているのかを明確にしましょう。
- 自己分析の重要性: 自分の強みと弱みを理解し、自分に合ったキャリアプランを策定しましょう。
- 情報収集の徹底: 転職サイトや転職エージェントを活用し、求人情報を収集しましょう。
- 専門家への相談: 弁護士やキャリアコンサルタントなど、専門家に相談し、アドバイスを受けましょう。
専門家の視点を取り入れることで、あなたのキャリアはより良い方向へと進むはずです。
5. まとめ：あなたの未来を切り開くために
この記事では、住宅型有料老人ホームでサービス提供責任者（サ責）として働くあなたが直面している、人間関係の悩みと、そこから抜け出すための具体的な方法を解説しました。介護未経験の経営者ややる気のない施設長、連携の取れない医師との間で板挟みになり、業務過多で疲弊しきっている状況から、どのようにして自身のキャリアを守り、より良い働き方を見つけることができるのか。退職を考えながらも、なかなか踏み出せないあなたの背中を押すために、具体的なステップと、役立つ情報を提供しました。
あなたの置かれている状況は、非常に厳しいものですが、決して絶望することはありません。この記事で紹介したステップを参考に、まずは現状の問題を整理し、退職に向けた準備を進めましょう。そして、自己分析を行い、自分に合ったキャリアプランを策定し、積極的に行動することで、あなたの未来は必ず開けます。
あなたのキャリアが、より良いものとなることを心から願っています。
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