レビー小体型認知症の看病とキャリアへの影響：後悔をキャリアに活かす方法
レビー小体型認知症の看病とキャリアへの影響：後悔をキャリアに活かす方法
この記事では、レビー小体型認知症を患ったご家族の介護経験を通して感じた後悔を乗り越え、キャリアに活かす方法について掘り下げていきます。介護経験は、時にキャリア形成において大きな影響を与えることがあります。しかし、その経験をどのように捉え、どのように活かしていくかによって、その後のキャリアは大きく変わります。この記事では、介護経験をポジティブな力に変え、新たなキャリアを築くための具体的なステップと、役立つ情報を提供します。
レビー小型認知症は薬による延命効果は高いのですか。
祖母がその病気で亡くなりました。
数年前から、家の鍵の閉める方向がわからなかったり、夜中に蛇がでたと不安がったので私の部屋で一緒に寝たり、夜中に大きな声でおかあさん、と叫んでいる声が聞こえていたり、今思えば、認知症だったんだ、と思うことがありました。
ただ、もちろん毎日ではありませんし、孫の私にとってはたまにあれ？と思う程度で、毎日元気そうでしたし、2人ででかけてもそんなにおかしいと感じることもなく、おばあちゃんもボケちゃったのかなぁ。心配だなぁとしか思っていませんでした。
今、レビー小型認知症の症状を改めて見てみれば、明らかにその予兆なのですが、当時の私は認知症＝アルツハイマー型認知症しか知識がなく、物忘れなどの傾向もそんなにしてなかったので、疑ってもいませんでした。
当時は祖母が仕事を辞めたばかりだったので、やることなくなってきて少しボケてしまったのか？と軽く考えていたんだと思います。
その後、高血圧などでの通院はしていましたが、3年ほどは自宅で普通に家族で過ごしていたのですが、ある日朝、ゴミ出しをしてきた帰りに外で倒れて、そのまま病院へ。
脳の萎縮が見られるので、と専門の病院を紹介されました。
そこで、病名を宣告されました。
その頃も身の回りのことは自分でできていましたが、少しずつ悪化したようで、たまに幼児帰りをしてしまったり、母がいない日に何度も電話をかけたり、泥棒が出たといったり、母がお金をとったといって聞かないので、私が仲裁に入ったこともあります。
私は仕事をしていたので、主に土日しか祖母との交流はなかったのですが、母が言うほどの悪化は私には見てとれませんでした。
一緒にお出かけしても自分の意思が弱くなったなぁとは思いましたが、もともと優柔不断で遠慮がちな性格でしたし、母の言う異常行動は私にはほとんど見せませんでした。
結局、その後もう一度倒れて入院した際には一気進行し、お見舞いに行った際もきつくあたられたり、入院中に床で寝てしまったりと他にもたくさんの異常行動が見られ、このまま自宅に帰るのはと医師にすすめられて施設の入所が決まりました。
レビー小型は、進行が早い認知症だと聞きますが、
祖母は診断から一年もしないうちに施設に入り、三年後に亡くなりました。診断から4年で亡くなってしまいました。
ただ、よくよく考えて、あの時のあれがもうサインだったんだと思えるのは亡くなる7年前には出ていたと思います。下手したらもっと前かもしれません。
もっと早くサインに気づいて治療に入っていればもう少しあと1年でも生きられたのでは。と同居しながらも祖母の異変に気づかなかったことを後悔しています。
最後は寝たきりでしたのでその姿を見るのはとても辛く、だからこそ自分の不甲斐なさが情けないです。
正直、診断されてから悪化して施設に入るまでが本当にあっという間で…
やはりもっと早くに気づいて病院に行き診断をしてもらえていたら祖母の予後は変わったんでしょうか…。
きっと祖母自身は初期から自分の異変に気づいていたでしょうから、1人でその不安や苦しみを抱えていたと思うと何のために一緒に過ごしてきたのか、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
介護経験から学ぶこと
介護は、精神的にも肉体的にも負担の大きい経験です。しかし、その経験を通して、多くの貴重な学びを得ることができます。例えば、
- 共感力: 介護を通して、他者の感情や痛みを深く理解する力が養われます。
- 忍耐力: 予測不能な状況や困難な状況に直面することで、忍耐力が鍛えられます。
- 問題解決能力: 介護中の様々な問題に対して、柔軟に対応し、解決策を見つけ出す力が身につきます。
- コミュニケーション能力: 介護対象者や家族とのコミュニケーションを通して、円滑な人間関係を築く力が向上します。
- 自己管理能力: 介護と仕事の両立、または介護と自身の生活との両立を通して、時間管理やストレス管理能力が向上します。
これらの能力は、キャリアにおいても非常に重要であり、多くの職種で活かすことができます。
介護経験をキャリアに活かすためのステップ
介護経験をキャリアに活かすためには、以下のステップを踏むことが重要です。
1. 自己分析を行う
まず、介護経験を通して得られたスキルや強みを具体的に洗い出します。例えば、
- どのような状況で問題解決能力を発揮したか
- どのようなコミュニケーションスキルを駆使したか
- どのような点で忍耐力を発揮したか
などを具体的に書き出します。また、介護を通して感じたこと、学んだこと、そして自分の価値観を明確にすることも重要です。
2. キャリアの方向性を定める
自己分析の結果を踏まえ、どのようなキャリアを目指すかを考えます。介護経験で培ったスキルを活かせる職種は多岐にわたります。例えば、
- 医療・福祉分野: 介護職、ソーシャルワーカー、看護助手など
- 教育・保育分野: 保育士、児童指導員など
- カウンセリング・相談業務: 精神保健福祉士、キャリアコンサルタントなど
- 人材関連: 人材コーディネーター、人事担当者など
介護経験を活かせる職種は、医療・福祉分野に限らず、多岐にわたります。自己分析の結果と、自分の興味や関心に基づいて、最適なキャリアパスを選択しましょう。
3. スキルアップを目指す
希望する職種に必要なスキルを習得するために、資格取得や研修受講を検討します。例えば、介護職を目指す場合は、介護職員初任者研修や介護福祉士の資格取得が有効です。また、ソーシャルワーカーを目指す場合は、社会福祉士の資格が必要です。キャリアコンサルタントを目指す場合は、キャリアコンサルタントの資格取得を目指しましょう。
資格取得だけでなく、実務経験を積むことも重要です。ボランティア活動やインターンシップなどを通して、実際の業務を体験し、スキルを磨きましょう。
4. 転職活動を行う
自己分析、キャリアプラン、スキルアップが完了したら、いよいよ転職活動を開始します。
履歴書や職務経歴書では、介護経験を通して得られたスキルや強みを具体的にアピールします。面接では、介護経験を通して学んだこと、そしてその経験をどのようにキャリアに活かしたいかを熱意をもって伝えます。
転職エージェントの活用も有効です。転職エージェントは、求人情報の提供だけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、転職活動を全面的にサポートしてくれます。
介護経験を活かせる職種例
介護経験を活かせる職種は多岐にわたります。以下に、具体的な職種例をいくつか紹介します。
1. 介護職
介護職は、介護経験を直接活かせる代表的な職種です。介護施設や在宅介護サービスにおいて、高齢者の日常生活をサポートします。
活かせるスキル: 介護スキル、コミュニケーション能力、共感力、忍耐力、問題解決能力
キャリアパス: 介護職員初任者研修、介護福祉士、ケアマネージャーなど、資格取得によるキャリアアップが可能。
2. ソーシャルワーカー
ソーシャルワーカーは、高齢者や障害者の相談に応じ、必要な支援を行います。介護経験を通して、相談者の気持ちを理解し、適切なアドバイスをすることができます。
活かせるスキル: コミュニケーション能力、共感力、問題解決能力、情報収集能力
キャリアパス: 社会福祉士、精神保健福祉士など、資格取得による専門性の向上。
3. 看護助手
看護助手は、病院や介護施設で、看護師のサポートを行います。介護経験で培った知識やスキルを活かし、患者さんのケアに貢献できます。
活かせるスキル: 介護スキル、コミュニケーション能力、観察力、協調性
キャリアパス: 准看護師、看護師など、資格取得によるキャリアアップ。
4. ケアマネージャー
ケアマネージャーは、介護を必要とする方のケアプランを作成し、サービス事業者との連携を行います。介護経験と専門知識を活かし、利用者の生活をサポートします。
活かせるスキル: 介護に関する知識、コミュニケーション能力、問題解決能力、調整力
キャリアパス: ケアマネージャーとして経験を積んだ後、独立して居宅介護支援事業所を開設することも可能。
5. 相談員
高齢者施設や病院などで、入居者や患者、その家族からの相談に対応する仕事です。介護経験を通して培った共感力やコミュニケーション能力を活かし、相談者の心のケアを行います。
活かせるスキル: コミュニケーション能力、傾聴力、共感力、問題解決能力
キャリアパス: 経験を積むことで、相談業務のスペシャリストとして活躍できます。
6. 人材コーディネーター
介護・福祉分野の人材紹介会社で、求職者と求人側のマッチングを行います。介護経験を持つことで、求職者の気持ちを理解し、最適な求人を紹介することができます。
活かせるスキル: コミュニケーション能力、ヒアリング能力、問題解決能力、情報収集能力
キャリアパス: 人材コーディネーターとして経験を積んだ後、キャリアコンサルタントなどの資格を取得し、専門性を高めることも可能。
7. キャリアコンサルタント
個人のキャリアに関する相談に応じ、自己分析やキャリアプランの作成をサポートします。介護経験を通して、人の悩みや苦しみを理解し、寄り添ったアドバイスをすることができます。
活かせるスキル: コミュニケーション能力、傾聴力、共感力、問題解決能力、情報収集能力
キャリアパス: キャリアコンサルタントとして独立開業することも可能。
介護経験をアピールするための履歴書・職務経歴書の書き方
履歴書や職務経歴書では、介護経験を具体的にアピールすることが重要です。以下に、効果的な書き方のポイントを紹介します。
1. 職務経歴の記載
介護経験が職務経験として認められる場合は、職務経歴に詳細を記載します。
記載例:
期間: 20XX年X月～20XX年X月
職務内容: 祖母の介護
具体的な業務内容: 食事介助、入浴介助、排泄介助、服薬管理、通院介助、レクリエーションの企画・実施、認知症ケア、精神的サポート
実績: 祖母の生活の質の向上に貢献、家族間のコミュニケーションを円滑にした、介護に関する知識・スキルを習得
職務経験として認められない場合でも、ボランティア活動や家族の介護経験として記載することができます。
記載例:
期間: 20XX年X月～20XX年X月
活動内容: 祖母の介護ボランティア
具体的な活動内容: 上記と同様
得られたスキル: コミュニケーション能力、問題解決能力、忍耐力、共感力
2. 自己PRの記載
自己PRでは、介護経験を通して得られたスキルや強みを具体的にアピールします。
記載例:
「私は、祖母の介護を通して、高齢者の気持ちに寄り添うことの大切さを学びました。食事介助や入浴介助などの身体的なサポートだけでなく、認知症による不安や孤独感に寄り添い、精神的なサポートを提供することで、祖母の笑顔を取り戻すことができました。この経験から、私は、他者の気持ちを理解し、寄り添うことのできる人間力を培いました。貴社では、この経験を活かし、お客様のニーズに応じた最適なサービスを提供できるよう、精一杯努めてまいります。」
「私は、祖母の介護を通して、問題解決能力を磨きました。祖母の体調や精神状態は日々変化し、様々な問題に直面しました。その都度、家族と協力し、情報収集を行い、最適な解決策を見つけ出すことで、祖母の生活を支えることができました。この経験から、私は、困難な状況にも柔軟に対応し、問題解決能力を発揮できると自負しております。貴社では、この経験を活かし、お客様の抱える課題に対して、最適なソリューションを提供できるよう、貢献したいと考えております。」
3. 志望動機の記載
志望動機では、介護経験を活かして、どのような貢献をしたいのかを具体的に記載します。
記載例:
「私は、祖母の介護を通して、介護の現場で働くことのやりがいと、その重要性を実感しました。貴社では、質の高い介護サービスを提供し、高齢者の生活をサポートしていると伺い、大変感銘を受けました。私は、これまでの介護経験で培った知識やスキルを活かし、貴社の一員として、高齢者の皆様に寄り添い、笑顔あふれる生活をサポートしたいと考えております。」
「私は、祖母の介護を通して、医療・福祉分野の重要性を強く認識しました。貴社では、患者様の心のケアを重視し、質の高い医療を提供していると伺い、大変共感いたしました。私は、これまでの介護経験で培ったコミュニケーション能力や共感力を活かし、患者様の不安を軽減し、安心して治療に専念できる環境づくりに貢献したいと考えております。」
面接対策
面接では、介護経験について具体的に聞かれることが予想されます。以下の点に注意して、面接対策を行いましょう。
1. 介護経験の詳細を説明できるようにする
どのような介護をしていたのか、具体的に説明できるように準備しておきましょう。
例:
介護期間、介護対象者の状態、具体的な介護内容、大変だったこと、工夫したこと、得られたスキル、介護を通して学んだことなど
2. 介護経験を通して得られたスキルや強みをアピールする
自己PRと同様に、介護経験を通して得られたスキルや強みを具体的にアピールします。
例:
コミュニケーション能力、共感力、忍耐力、問題解決能力、情報収集能力、自己管理能力など
3. なぜその職種を選んだのかを明確にする
介護経験を活かして、なぜその職種を選んだのか、具体的な理由を説明できるように準備しておきましょう。
例:
介護経験を通して、その職種に興味を持った理由、その職種で貢献したいこと、その職種で実現したいことなど
4. 逆質問を準備する
面接の最後に、逆質問をする機会があります。事前に質問を準備しておき、積極的に質問することで、熱意をアピールすることができます。
例:
貴社の理念やビジョンについて、社員の育成制度について、配属先のチームについて、具体的な業務内容についてなど
介護経験をキャリアに活かす上での注意点
介護経験をキャリアに活かす際には、以下の点に注意しましょう。
1. 介護経験を美化しすぎない
介護は、大変な経験であり、辛い思いをすることもあります。介護経験を美化しすぎず、正直に、ありのままを伝えることが大切です。
2. 過去の経験にとらわれすぎない
介護経験は、過去の経験であり、現在のキャリアに活かすためのものです。過去の経験にとらわれすぎず、未来を見据えて、キャリアプランを立てましょう。
3. 専門家のアドバイスを求める
キャリアに関する悩みや不安がある場合は、専門家のアドバイスを求めることも有効です。キャリアコンサルタントや転職エージェントに相談し、客観的なアドバイスを受けましょう。
介護経験は、決して無駄になるものではありません。むしろ、その経験を通して得られたスキルや強みは、キャリアにおいて大きな武器となります。自己分析を行い、キャリアの方向性を定め、スキルアップを目指し、転職活動を積極的に行うことで、介護経験を活かした新たなキャリアを築くことができます。
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まとめ
レビー小体型認知症の介護経験は、非常に辛いものであったかもしれませんが、その経験を通して得られた学びは、今後のキャリアを大きく左右する力となります。自己分析を行い、キャリアの方向性を定め、スキルアップを目指し、転職活動を積極的に行うことで、介護経験を活かした新たなキャリアを築くことができます。後悔を力に変え、未来に向かって歩みを進めていきましょう。
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