44歳作業療法士のあなたへ：もう一度「働く」を諦めないためのキャリア戦略
44歳作業療法士のあなたへ：もう一度「働く」を諦めないためのキャリア戦略
44歳男性の作業療法士の方から、以下のようなご相談をいただきました。
44歳男性の作業療法士です。異業種の仕事を経て資格取得して13年近くになります。養成校時代にパニック発作、神経症になり、精神科通院もしています。 最初に勤めた病院を四年半で退職して別の病院に勤めた出した頃から、朝起きても気分が乗らない？感じで出社出来なくなり、欠勤が多く、結果的に退職になり、その後、デイサービス、特別養護老人ホームなどに職場が変わりましたが、やはり休みがちで、13年の間に7回職場を変える事になってしまいました。今はデイサービスにいますが、休んでおり４月から復職したものの、又休んでおり、クビになると思います。今の職場は介護業務メインでリハビリ業務は殆どなく、やりがいの無さを感じています。しかし、過去の職場でも朝起きると仕事に行く意欲が無く、休みがちになり退職というパターンでしたので、今の職場に対しての不満だけが休んでしまう原因とも思えません。通院している精神科の主治医は「休みたくなる理由（ストレスなど)があるから休んでしまうのだろう。あなたの場合、典型的なうつ病ではない。（重度でもないとも言われました。)今の職場に行けない理由を考えて、辞めるかどうかをきめなさい。」と言われましたが、人間関係、業務への不満はどの職場、業界でもあると思うし、それを理由に休んで、辞めていたら、どこでも働けないと思います。ちなみに学生時代や作業療法士になって、四年半くらいは普通に仕事に行けてました。何故こうなってしまったのか、私も主治医も分からない状態です。もう作業療法士として転職するのは、なかなか厳しい時代ですし、44という年齢から考えても他の職種につくのも厳しいのが現実。過去にしばらく休職した時期もありましたが、やはり復職してからも休みがちになる事には変わりませんでした。やはり作業療法士を辞めて、異業種に着くべきか、でもこの年齢では異業種もなかなか採用は難しいでしょうし、仮に仕事を見つけたとしても、休みがちなら同じだし、もうどうしたらいいのか分かりません…生きていけない、引きこもりになるしかないのでしょうか？まとまりのない文章ですみません。宜しくお願いします。ちなみに昨年の９月にWAIS-Ⅲを受けました。全検索IQは102、言語性117、動作性83、言語理解112、知覚統合77、作動記憶105、処理速度84でした。これが会社に行けないのと関係しているかはわかりませんが…項目によって差があるのでアスペなのかな？
補足
ちなみにWAIS-Ⅲを受けたのは、昨年の９月ですが、主治医から、会社に行けない原因が分からない為、すすめられて受けた結果です。本文に訂正があります。全検査IQが102です。言語性と動作性の差があるが、発達障害かは分からないと言われました。ただその後の診察では知能指数には問題ない…という事も言われました。アスペかな？と思ったのはネットで差が大きいと可能性があるというのを見て気になったからです。
この度はご相談ありがとうございます。44歳で作業療法士として13年、様々な職場を経験されながらも、朝起きられない、休みがちになるという状況に、大変お困りのことと思います。過去の経験から、転職しても同じ状況になるのではないかという不安、年齢的な問題もあり、将来への展望が見えず、絶望感を感じていらっしゃるかもしれません。しかし、諦める前に、まだできることはたくさんあります。この記事では、あなたの状況を多角的に分析し、具体的な解決策と、今後のキャリアを切り開くための戦略を提案します。
1. 現状の整理と問題の本質
まず、現状を整理し、問題の本質を明確にすることから始めましょう。ご相談内容から、以下の点が主な課題として浮かび上がります。
- 繰り返す欠勤と退職： 過去13年の間に7回の転職を経験し、どの職場でも欠勤が原因で退職に至っている。
- 原因不明の不調： 朝起きられない、出勤意欲がわかないという症状の原因が特定できていない。精神科医からは「うつ病」ではないと診断されている。
- 仕事へのやりがい： 現在の職場での介護業務中心の仕事内容にやりがいを感じていない。
- 年齢と転職への不安： 44歳という年齢から、転職の難しさ、異業種への挑戦への不安を感じている。
- WAIS-Ⅲの結果： 知能検査の結果から、発達障害の可能性を懸念している。
これらの課題を一つずつ紐解き、解決策を探っていきましょう。
2. なぜ「朝起きられない」のか？原因を探る
朝起きられない、出勤意欲がわかない原因は、人によって様々です。考えられる原因をいくつか挙げ、ご自身の状況と照らし合わせてみましょう。
2-1. 精神的な要因
- 不安や抑うつ： 仕事や将来に対する漠然とした不安、抑うつ気分が、朝起きられないという症状を引き起こしている可能性があります。過去の経験から、また同じようにうまくいかないのではないかという不安が、無意識のうちに身体に影響を与えていることも考えられます。
- 燃え尽き症候群： 長い間、同じような状況が続いている場合、燃え尽き症候群になっている可能性も考えられます。心身ともにエネルギーが枯渇し、無気力感や疲労感を感じ、仕事への意欲が低下している状態です。
- 発達障害の可能性： WAIS-Ⅲの結果から、発達障害の可能性も否定できません。発達障害の特性が、職場での人間関係や業務への適応に影響を与え、それがストレスとなり、出勤困難につながっている可能性も考えられます。
2-2. 環境的な要因
- 職場環境への不満： 現在の職場での介護業務中心の仕事内容にやりがいを感じていないことが、大きなストレスになっている可能性があります。過去の職場でも同様の不満があった場合、根本的な原因が他にあるかもしれません。
- 人間関係のストレス： 職場での人間関係がうまくいかない場合、それが大きなストレスとなり、出勤意欲を低下させる可能性があります。
- 過剰な労働時間や業務量： 労働時間や業務量が過剰である場合、心身ともに疲労が蓄積し、朝起きられない、出勤できないという状況につながることがあります。
2-3. 生理的な要因
- 睡眠の質の低下： 睡眠の質が低下している場合、十分な休息が取れず、朝起きられない、日中の活動に支障をきたすことがあります。
- 生活習慣の乱れ： 不規則な生活習慣、食生活の乱れ、運動不足などが、心身の不調を引き起こし、出勤困難につながることがあります。
- 身体的な疾患： 睡眠時無呼吸症候群などの身体的な疾患が、睡眠の質を低下させ、朝起きられない原因となっている可能性も考えられます。
これらの要因を総合的に考慮し、ご自身の状況に当てはまるものを特定することが重要です。必要であれば、専門家（精神科医、カウンセラー、キャリアコンサルタントなど）に相談し、原因を深く掘り下げていくことをお勧めします。
3. 具体的な解決策：できることから始めよう
原因が特定できたら、具体的な解決策を実行に移しましょう。ここでは、すぐに始められる具体的な行動をいくつか提案します。
3-1. 精神的なケア
- 専門家への相談： 精神科医やカウンセラーに相談し、現在の状況について詳しく話しましょう。必要に応じて、薬物療法やカウンセリングを受けることも検討しましょう。
- 認知行動療法： 認知行動療法は、考え方や行動のパターンを変えることで、精神的な問題を改善する効果が期待できます。専門家の指導のもと、実践してみましょう。
- リラックス法の実践： 瞑想、深呼吸、ヨガなど、リラックスできる方法を実践し、ストレスを軽減しましょう。
- 自己肯定感を高める： 自分の良いところを認め、自己肯定感を高める努力をしましょう。日記を書いたり、自分の強みをリストアップしたりするのも良いでしょう。
3-2. 職場環境の改善
- 上司との面談： 上司と面談し、現在の仕事内容や人間関係について相談しましょう。
- 部署異動の検討： 部署異動が可能であれば、より自分に合った業務内容の部署への異動を検討しましょう。
- 労働時間の見直し： 労働時間や業務量が多い場合は、上司と相談し、労働時間の短縮や業務量の調整を検討しましょう。
- 休暇の取得： 心身の疲労が著しい場合は、休暇を取得し、休息を取ることも重要です。
3-3. 生活習慣の見直し
- 睡眠の質の向上： 規則正しい睡眠時間を確保し、寝る前にリラックスできる環境を整えましょう。
- バランスの取れた食事： バランスの取れた食事を心がけ、栄養バランスを整えましょう。
- 適度な運動： 適度な運動は、心身の健康を促進し、ストレスを軽減する効果があります。
- 生活リズムの改善： 規則正しい生活リズムを心がけ、体内時計を整えましょう。
3-4. キャリアの見直し
- 自己分析： 自分の強み、興味、価値観を改めて見つめ直し、自分に合ったキャリアプランを検討しましょう。
- キャリアコンサルタントへの相談： キャリアコンサルタントに相談し、転職やキャリアチェンジに関するアドバイスを受けましょう。
- 情報収集： 作業療法士としてのキャリアパス、異業種への転職に関する情報を収集しましょう。
- スキルアップ： 自分のスキルを向上させるために、資格取得や研修への参加を検討しましょう。
4. キャリア戦略：作業療法士としての可能性と、異業種への挑戦
44歳という年齢から、転職は容易ではないかもしれませんが、諦める必要はありません。作業療法士としての経験を活かしながら、新たなキャリアを築くための戦略を立てましょう。
4-1. 作業療法士としてのキャリアパス
- 専門性の深化： 特定の分野（精神科、回復期リハビリテーション、訪問リハビリなど）の専門性を高め、キャリアアップを目指しましょう。
- 管理職への挑戦： 経験を活かし、管理職として、チームを率いる立場を目指しましょう。
- 独立開業： 将来的には、独立開業し、自分の理想とするリハビリテーションサービスを提供することも可能です。
- 非常勤としての働き方： 非常勤として、複数の施設で働くことで、様々な経験を積むことができます。
4-2. 異業種への転職
異業種への転職も、選択肢の一つです。これまでの経験やスキルを活かせる職種を探し、積極的に挑戦してみましょう。
- 医療・福祉関連職： 介護職、相談員、医療事務など、医療・福祉関連の職種は、作業療法士としての経験を活かせる可能性があります。
- コンサルティング： 医療・福祉分野のコンサルティング会社で、これまでの経験を活かすことも可能です。
- 教育・研修： 作業療法士養成校の教員、企業研修講師など、教育・研修分野で活躍することも可能です。
- その他： 事務職、営業職など、異業種への転職も、あなたのスキルや経験次第で可能です。
異業種への転職を成功させるためには、自己分析を徹底し、自分の強みやアピールポイントを明確にすることが重要です。また、転職エージェントを活用し、求人情報の収集や面接対策などのサポートを受けることも有効です。
5. 成功事例から学ぶ
同じような悩みを抱えながら、キャリアを切り開いた人たちの成功事例から学びましょう。
- 事例1： 精神的な不調を抱えながらも、カウンセリングと薬物療法を受け、職場環境を改善することで、作業療法士として復職し、活躍している30代女性。
- 事例2： 職場での人間関係に悩み、転職を繰り返していた40代男性が、キャリアコンサルタントのサポートを受け、自己分析を徹底することで、自分の強みを発見し、異業種への転職に成功した。
- 事例3： 燃え尽き症候群になり、休職していた50代女性が、生活習慣を見直し、新しい趣味を見つけることで、心身のバランスを取り戻し、非常勤として作業療法士の仕事を再開した。
これらの事例から、諦めずに努力を続けること、専門家のサポートを受けること、そして、自分に合った働き方を見つけることが、キャリアを切り開くための重要なポイントであることがわかります。
6. 専門家への相談を検討しましょう
この記事では、一般的な解決策を提示しましたが、あなたの悩みは唯一無二です。よりパーソナルなアドバイスが必要な場合は、専門家への相談を検討しましょう。キャリアコンサルタントに相談することで、あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスや、転職活動のサポートを受けることができます。また、精神科医やカウンセラーに相談し、精神的なケアを受けることも重要です。
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7. まとめ：諦めずに、一歩ずつ進もう
44歳、作業療法士として13年の経験を持ちながら、朝起きられない、休みがちになるという状況は、大変苦しいものだと思います。しかし、諦めずに、原因を特定し、具体的な解決策を実行に移すことで、必ず状況は改善します。精神的なケア、職場環境の改善、生活習慣の見直し、キャリアの見直しなど、できることから始め、一歩ずつ進んでいきましょう。そして、専門家のサポートを受けながら、あなたらしい働き方を見つけ、充実した人生を送ってください。あなたのキャリアを応援しています。
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