認知症の父親との接し方:介護とキャリアの狭間で私たちができること
認知症の父親との接し方:介護とキャリアの狭間で私たちができること
ご相談ありがとうございます。今回は、認知症の父親の介護と、ご自身の複雑な感情の間で揺れ動くあなたの心情に寄り添いながら、具体的なアドバイスをさせていただきます。介護と仕事の両立は、多くの人が直面する課題です。特に、過去の家庭環境からくる心の傷を抱えながらの介護は、計り知れない苦労があるでしょう。この記事では、認知症の父親との接し方、専門家の診断を受けるための準備、そしてご自身の心のケアについて、具体的なステップと役立つ情報を提供します。
認知症気味の父のことですが…父親は60歳でそれまで勤めていた会計事務所を定年退職し、その殆どの退職金で家のローンを全て返済したと聞きました。貯金は一応しているようですが、微々たるものだと思います。母親は緑内障で左目を失い、ヘルパーを辞めて今はずっと家に居ます。母の貯金はもうありません。
定年退職後、マンションの管理人の仕事をしたり色々とやっていた父ですが、3年ほど前にやはりまた会計事務所に入って細々なりと軽い仕事を貰っていたようです。その会社がもうすぐ倒産するとのことで、父ももう70歳ですので一線からは一切引いてあとは自分の好きなことをして余生を過ごそうと考えているようです。
問題なのは、父親が数年前から認知症気味であり、最近その症状が酷くなってきたということです。明らかに悪化してきています。実は2年前にも明らかにおかしい問題行動が多く見られたためMRIなどを撮って調べてもらったのですが、認知症だとは言われず代わりに隠れ脳梗塞が見つかりました。私が何気なしに「そういえば薬はちゃんと飲んでいるの?」と聞くと「何の薬?」と聞くので「隠れ脳梗塞の…」と言うと「え?いや、俺は隠れ脳梗塞なんかじゃないよ(笑)飲んでるのは血圧の薬だよ」と…。確かに高血圧の薬も一緒に飲んでいるのですが、隠れ脳梗塞の薬も飲んでいるのに…。もうそういった認識さえないようです。
猫を家で一匹飼っているのですが、完全室内飼いを条件に里子に引き取った子ですので脱走防止には非常に気をつけています。しかし、最近父はぼーっとしていてドアを閉めるのを忘れたりして危なっかしいことがしょっちゅうです…。きちんと近い内に病院で診て貰う予定ですが、それまでこんな父にどのように接すれば良いのでしょうか?ついイライラしてしまうこともしばしばです。(元々、子供の頃に意味もなくぶたれたり罵倒されたりした機能不全家庭でしたので…)
また、2年前には隠れ脳梗塞だと診断されただけですので今回も医師から「いや、認知症ではありませんよ」と言われそうで怖いという思いもあります。母も少し呆け気味なので余計に怖いんですよね…。母の場合、家に閉じこもりきりで人と交流をしないから脳に良い刺激が伝わらないためかと思われます(母はまだ64歳なので、目が不自由でもその気になれば地元の趣味の会などに参加できます。問題は当人のやる気と意識です)。
医師がはっきりと「認知症ですね。進行を食い止める薬を出します」と言ってくだされば、私もようやく安心できます。MRIを撮れば異常は確かに見つかると思うのですが…医師が見逃すということもあるのでしょうか…?(よくテレビなどで観ますが、認知症のお年寄りの脳をMRIで見ると明らかに普通とは違うことが分かります)。
先にも書きましたが、子供の頃にずっと虐待されて育ちましたので(辛くなりますので詳細は省かせて頂きます…)もう本音を言うと老人ホームに入って欲しいです。私は車の免許を持っていませんが、幸い比較的都心部に住んでいるため生活を不便に感じることも少なく思えます。月10万程で入れる老人ホームが近くにあるので、もう余生はそこで過ごして他の入居者の方と仲良くした方がお互いのために良いような気がします。普通に愛情を注がれたなら恩も感じましょうが、虐待されていた傷が癒えず私は今も精神病院でカウンセリングを受けています(病名はPTSDです。他にもいじめなどの理由もあるのですが)。
長くなってしまいましたが、私はどうしたら良いのでしょうか…?
- 父親がきちんと「認知症」だと診断されるかどうか
- 今後のことはどうするか
…12年前に嫁いだ姉は、頻繁に帰ってきますがこうした家庭の内情を何も知りません。この間姉から「最近どうなの?元気?」と電話があったのですが、「うん元気~。ちょっと疲れてるくらいだよ(笑)」と言っていましたし、姉に父のことを話す気はないようです。元々姉には何故か異常に気を遣ってきた両親ですし(因みに私も姉も実子です)なかなか言えないのでしょうね。そこからも一見普通そうに見える機能不全家庭の異常さが見え隠れしています。
1. 認知症の診断と専門医との連携
まず、父親が認知症であるかどうかを確定させるために、専門医の診断を受けることが不可欠です。2年前には隠れ脳梗塞と診断されたとのことですが、認知症は進行性の病気であり、症状は徐々に悪化することが一般的です。今回の相談内容から判断すると、認知機能の低下が進行している可能性が高いため、早期の診断と適切な治療開始が重要です。
1-1. 専門医の選び方
認知症の診断は、脳神経内科医、精神科医、または認知症専門医が行います。これらの専門医は、認知症の診断と治療に関する豊富な知識と経験を持っています。以下の点を考慮して、信頼できる専門医を探しましょう。
- 専門医資格の確認: 日本認知症学会が認定する専門医であるかを確認しましょう。
- 医療機関の評判: 地域の医療機関の口コミや評判を参考に、信頼できる医師を探しましょう。
- 連携体制: 認知症の診断後、適切なケアやサポートを提供してくれる医療機関を選ぶことが重要です。
1-2. 診断を受けるための準備
専門医を受診する前に、以下の準備をしておくと、より正確な診断に繋がりやすくなります。
- 症状の記録: 父親の具体的な症状を詳細に記録します。いつ、どのような症状が現れたのか、頻度、状況などをメモしておきましょう。例えば、「薬を飲むのを忘れる」「同じことを何度も言う」「物の置き場所を忘れる」など、具体的なエピソードを記録することが重要です。
- 既往歴と服薬状況の整理: 父親のこれまでの病歴や、現在服用している薬の種類と量を整理しておきましょう。お薬手帳や、かかりつけ医からの情報提供があると役立ちます。
- 家族からの情報提供: 家族として、父親の普段の様子や性格、生活習慣などを医師に伝えましょう。特に、過去の虐待経験など、医師に伝えることが難しいと感じる情報も、できる限り伝えるようにしましょう。
- 検査の準備: 医師の指示に従い、MRIやCTなどの画像検査、血液検査、認知機能検査などを受けます。
1-3. 診断結果への向き合い方
診断結果によっては、認知症と診断されることも、されないこともあります。もし認知症と診断された場合は、早期の治療開始と、適切なケアプランの策定が重要です。認知症と診断されなかった場合でも、症状が改善しない場合は、他の専門医に相談したり、定期的な経過観察を行うなど、柔軟に対応しましょう。
2. 認知症の父親との接し方
認知症の父親とのコミュニケーションは、時に困難を伴います。しかし、適切な接し方をすることで、父親の不安を軽減し、穏やかな生活を送ることができます。以下に、具体的な接し方のポイントを紹介します。
2-1. コミュニケーションのコツ
- 簡潔で分かりやすい言葉を使う: 長い説明や複雑な言い回しは避け、短く分かりやすい言葉で話しかけましょう。
- ゆっくりと話す: 焦らず、ゆっくりとした口調で話しかけ、相手の理解を待ちましょう。
- 肯定的な言葉を使う: 否定的な言葉や命令口調は避け、肯定的な言葉で話しかけましょう。
- 落ち着いた雰囲気を作る: 静かな場所で、落ち着いた雰囲気で話しましょう。テレビの音を消したり、周りの音を遮断することも有効です。
- 視覚的なサポート: 写真や絵、メモなどを使って、視覚的に情報を伝えると、理解しやすくなります。
- 繰り返し伝える: 同じことを何度も尋ねられても、根気強く、優しく対応しましょう。
- 本人の気持ちを尊重する: 認知症の人は、自分の気持ちをうまく表現できないことがあります。相手の気持ちを理解しようと努め、共感する姿勢を示しましょう。
2-2. 具体的な対応例
- 薬の管理: 薬を飲むのを忘れてしまう場合は、服薬カレンダーや、服薬を促す声かけを行いましょう。
- 脱走防止: ドアの施錠を確認したり、徘徊を促すような行動を避けるなど、安全対策を徹底しましょう。
- 物忘れへの対応: 物をどこに置いたか忘れてしまう場合は、一緒に探したり、ヒントを与えたりして、不安を和らげましょう。
- イライラへの対処: 虐待のトラウマからイライラしてしまうこともあるかもしれません。深呼吸をして、落ち着いて対応しましょう。必要であれば、専門家のサポートを受けましょう。
2-3. 家族の心のケア
認知症の介護は、心身ともに大きな負担を伴います。特に、過去の虐待経験がある場合は、感情的な葛藤が大きくなる可能性があります。ご自身の心の健康を保つために、以下の対策を行いましょう。
- 休息を取る: 疲れていると感じたら、無理せず休息を取りましょう。
- 気分転換をする: 趣味を楽しんだり、散歩に出かけたりして、気分転換をしましょう。
- 誰かに相談する: 家族や友人、専門家などに悩みを相談しましょう。
- 専門家のサポートを受ける: カウンセリングや、認知症に関する相談窓口などを利用しましょう。
3. 今後の選択肢と準備
認知症の進行度合いや、ご自身の状況に応じて、今後の選択肢を検討する必要があります。以下に、主な選択肢と、それぞれの準備について説明します。
3-1. 在宅介護
自宅で父親の介護を行う場合、以下の準備が必要です。
- 介護保険サービスの利用: 介護保険サービスを利用することで、介護負担を軽減することができます。ケアマネージャーに相談し、適切なサービスを計画しましょう。
- 住環境の整備: 転倒防止のために、手すりの設置や段差の解消など、住環境を整備しましょう。
- 介護用品の準備: 紙おむつや、食事用エプロンなど、必要な介護用品を準備しましょう。
- 家族の協力: 家族で協力し、介護体制を整えましょう。
3-2. 施設への入所
在宅介護が難しい場合は、施設への入所を検討することもできます。以下の点を考慮して、適切な施設を選びましょう。
- 施設のタイプ: 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなど、様々なタイプの施設があります。父親の状況や、ご自身の希望に合った施設を選びましょう。
- 施設の費用: 施設の費用は、施設のタイプや、入居者の所得によって異なります。事前に費用を確認し、無理のない範囲で入所できる施設を選びましょう。
- 施設の雰囲気: 施設の見学に行き、施設の雰囲気や、スタッフの対応などを確認しましょう。
3-3. 専門家への相談
介護に関する悩みや、今後の選択肢について、専門家に相談することも重要です。以下の専門家が、あなたのサポートをしてくれます。
- 医師: 認知症の診断や治療について相談できます。
- ケアマネージャー: 介護保険サービスの利用に関する相談や、ケアプランの作成を依頼できます。
- ソーシャルワーカー: 介護に関する様々な相談に乗ってくれます。
- カウンセラー: 精神的な悩みや、心のケアについて相談できます。
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4. 姉との関係性について
姉に家庭の内情を話すかどうかは、非常に難しい問題です。姉が、父親の介護に積極的に関わる意思があるのか、また、あなたとの関係性や、父親との関係性などを考慮して、慎重に判断する必要があります。
4-1. 姉に話すメリットとデメリット
- メリット: 姉に話すことで、介護の負担を分担できる可能性があります。また、姉からのサポートを得ることで、精神的な負担を軽減できるかもしれません。
- デメリット: 姉が、父親の介護に非協力的であったり、事態を悪化させるような言動をする可能性があります。また、姉に話すことで、家族間の関係が悪化する可能性もあります。
4-2. 姉に話す場合の注意点
- 話すタイミング: 父親の病状が落ち着いているときに、落ち着いて話しましょう。
- 話す内容: 父親の病状や、今後の介護について、具体的に説明しましょう。
- 期待しすぎない: 姉が、必ずしもあなたの期待に応えてくれるとは限りません。
- 感情的にならない: 感情的にならず、冷静に話し合いましょう。
4-3. 姉に話さない場合の対応
姉に話さない場合は、あなた一人で抱え込まず、他の家族や、専門家のサポートを受けましょう。また、姉に話さないことについて、罪悪感を感じる必要はありません。あなたの状況に合わせて、最善の選択をすることが大切です。
5. 過去の虐待経験からの回復
過去の虐待経験は、心に深い傷を残します。認知症の父親の介護は、その傷を再び刺激し、精神的な負担を増大させる可能性があります。ご自身の心のケアを最優先に考え、以下の対策を行いましょう。
5-1. 専門家との連携
精神科医やカウンセラーなどの専門家との連携は、心の傷を癒すために不可欠です。専門家は、あなたの心の状態を理解し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。定期的にカウンセリングを受け、自分の感情を整理し、心の健康を保ちましょう。
5-2. 自己肯定感を高める
虐待経験は、自己肯定感を低下させる可能性があります。自己肯定感を高めるために、以下のことを試してみましょう。
- 自分の良いところを見つける: 自分の長所や、得意なことを意識し、自己肯定感を高めましょう。
- 小さな目標を達成する: 小さな目標を設定し、達成することで、自己肯定感を高めましょう。
- 自分を褒める: 頑張った自分を褒め、自己肯定感を高めましょう。
- 他者との比較をしない: 他人と比較せず、自分のペースで進みましょう。
5-3. 感情のコントロール
虐待経験からくる感情の揺れをコントロールすることも重要です。以下の方法を試してみましょう。
- 感情を認識する: 自分の感情に気づき、名前をつけましょう。
- 感情を表現する: 自分の感情を、言葉や行動で表現しましょう。
- リラックスする: 深呼吸や瞑想など、リラックスできる方法を見つけましょう。
- ストレスを解消する: 趣味や運動など、ストレスを解消できる方法を見つけましょう。
6. まとめ:あなた自身の幸せのために
認知症の父親の介護は、非常に困難な道のりです。しかし、適切な準備と、周囲のサポートがあれば、乗り越えることができます。そして何よりも大切なのは、あなた自身の心の健康を守ることです。過去の傷を抱えながら、介護と向き合うことは、計り知れない苦労があるでしょう。しかし、あなたは決して一人ではありません。専門家のサポートを受け、ご自身の心のケアを最優先に考え、あなた自身の幸せを追求してください。介護は、辛いことばかりではありません。父親との関係を修復し、愛情を育む機会にもなり得ます。そして、何よりも、あなた自身が幸せになることが、父親にとっても、最良の介護となるでしょう。この記事が、あなたの心の支えとなり、少しでもお役に立てれば幸いです。
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