大家さんとのトラブル解決ガイド：退去時の費用負担と「自己都合」退去の真実

こんな大家さんをどう思いますか？賃貸物件を退去済みですが、大家さんとの間で認識のずれがあり、困惑しています。特に、取り壊しが決まっているのに「自己都合」と言われた点、引っ越し費用の負担を約束されたのに撤回された点について、皆様のご意見を伺いたいです。【状況】数年前の冬に入居、最近退去（約4年強）一般的な賃貸借契約（自動更新あり）家賃は月10万円程度（3月分は支払い済）、敷金は家賃の1ヶ月分昨年、大家さんから「数年後に建物を取り壊す」と決定事項として口頭で連絡あり。その際、「引っ越し費用は負担する」と明確に言われた家族の事情で、別の地域へ引っ越しを考えてはいたが、子供の学校のことがあるので、転校は避けたい。将来的には親のサポートも必要になる。取り壊しがなければ、まだ当分は住み続けるつもりだったが、別の件への引っ越しを決意。引っ越し先などを決め、改めて大家さんに伝えると、「家族の事情は個人的な理由」と言われ、引っ越し費用負担はできないとのこと。「え～？それこっちがだすんですか？自己都合でしょそれ」とのこと。「その代わり、敷金は全額お返しする方向で」と言われた。通常は引っ越し費用と数か月分の家賃が出るはずなので、数十万もの金額がその瞬間に失われたことを感じたが、揉めた状態で数か月進むのもしんどいと思い、はらわたが煮え振り返るような思いで笑顔で対応。退去時、引っ越しの荷物搬出が終わりかけの頃、個人的な掃除を完了していない状態で部屋を見られ、「随分汚いね」と言われた私から「これからきれいにします」と申し出るも、「そのままで大丈夫」とさらに想定以上に汚れていたので、敷金から清掃費などを差し引くと連絡あり（家賃の超過分は返金されるが、そこから差し引くとのこと）アパート自体は築30年程度で、入居時から設備や内装は新しくなく、入居時点で壁紙も明らかに6年以上経過しており、ひび割れなどもありました。部屋の汚れは、通常の経年劣化の範囲内だと考えています。大家さんとは同じ敷地内に住んでおり、普段からにこやかにコミュニケーションを取ってはいましたが、特別親しい間柄というわけではありません（以前、私が物を壊してしまった際も、穏便に対応してくれたことはありました）ただ決して性格の良い人ではないという印象ありました。【契約書の内容】一般的な賃貸借契約書解約: 借主から1ヶ月程度前、貸主から半年程度前（正当な理由が必要）特約: タバコやペットによる汚れ、内装の交換費用、清掃費などは借主負担退去時の室内清掃は借主の義務クリーニング費用は通常通り貸主の負担【質問】数年後に取り壊しが決まっている物件で、それより前に退去すると、必ず「自己都合」になるのでしょうか？取り壊しがなければ、転校をする必要もなく時計の費用もかからないため、まだ当分は住み続ける予定でした。親の介護も当分先の話です。少なくとも引っ越しを決定したのは、取り壊しが決まったから以外の理由ではありません。継続して住めないことが分かっていながら早めに引っ越したらいけないのでしょうか？取り壊しの話があった際に「引っ越し費用は負担する」と明確に言われたのに、引っ越し完了後に撤回されるのは、どうなのでしょうか？敷金は全額戻ると言われたのに、清掃費などを請求されるのは、正しいのでしょうか？荷物搬出後、掃除前の状態で「汚い」と言われましたが、退去時の清掃は、通常、どのタイミングで行うものなのでしょうか？築30年程度のアパートで、入居時から古く、ひび割れもあった壁紙などの清掃は、借主が負担するものなのでしょうか？一般的に、このようなケースで、立ち退き料を請求できる可能性はあるのでしょうか？（請求するつもりはありませんが、参考までに知りたいです）今後、大家さんとどのように話し合えば、良い方向に進めるでしょうか？（第三者機関への相談も考えています）【補足】大家さんとは、できれば穏便に解決したい気持ちが強く、最初は費用負担なし、敷金全額返還で納得しようとしました。しかし、清掃費などの請求や、これまでのやり取り、特に取り壊し前の退去を「自己都合」と言われたこと、引っ越し費用負担を撤回されたことを考えると、やはり、このままでは…という思いもあります。大家さんの「引っ越し費用は負担する」という言葉を信じて、引っ越し先などを決め、引っ越しを完了させてしまったのに、その費用も全て自分で負担しなければならなくなり、困惑しています。長文で恐縮ですが、皆様のご意見、アドバイスを頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。

結論：口約束は法的拘束力がないケースが多い。証拠を揃え、冷静に交渉、必要であれば専門機関に相談を

今回のケースは、口頭での約束が守られなかったこと、そして「自己都合」退去と判断されたことにより、多額の費用負担を強いられたという点で非常に残念な状況です。しかし、口約束は法的拘束力がないことが多く、契約書に明記されていない限り、大家さんの発言を法的根拠として主張するのは難しいのが現状です。

まずは、冷静に状況を整理し、証拠となる資料を収集することが重要です。大家さんとのメールやLINEのやり取り、契約書の内容などを確認し、客観的な事実を明確にしましょう。

交渉にあたっては、感情的にならず、事実を淡々と伝え、法的根拠に基づいた主張を行うことが大切です。それでも解決しない場合は、弁護士や不動産会社などの専門機関に相談することをお勧めします。

ケーススタディ：類似事例と解決策

類似事例として、建替えに伴う退去で、大家さんが当初約束した退去費用を支払わなかったケースがあります。このケースでは、弁護士に相談し、裁判を起こすことで、当初の約束に基づいた費用を回収することができました。

事例1：建替えに伴う退去で、大家さんが当初約束した引っ越し費用を支払わなかった。弁護士に相談し、裁判を起こすことで、当初の約束に基づいた費用を回収。
事例2：老朽化のため取り壊しが決まった物件で、大家さんが退去費用を負担する旨を契約書に明記していなかったため、費用負担を免除された。

これらの事例からわかるように、口約束は危険です。重要な事項は必ず書面で確認し、証拠を残しておくことが重要です。

専門家の視点：弁護士からのアドバイス

弁護士の視点から見ると、今回のケースは、大家さんの発言が契約内容の一部として解釈できるか、そしてそれが法的拘束力を持つかが争点となります。契約書に明記されていない口頭での約束は、証拠がなければ立証が困難です。

しかし、大家さんの発言を裏付ける証拠（メール、LINEのやり取りなど）があれば、裁判で有利に働く可能性があります。また、物件の老朽化や、大家さんの発言を信じて引っ越しを決めたことなどを考慮すると、損害賠償請求の可能性も検討できます。

重要なのは、証拠をしっかり確保することです。

具体的なアドバイス：今後の対応策

1. **証拠の収集:** 大家さんとのやり取り（メール、LINEなど）、契約書のコピー、物件の写真などを保管しましょう。特に、大家さんが引っ越し費用を負担すると発言した証拠は非常に重要です。

2. **冷静な交渉:** 感情的にならず、事実を淡々と伝えましょう。証拠を提示しながら、冷静に交渉を進めることが大切です。

3. **専門機関への相談:** 交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社などの専門機関に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な解決策を見つけることができます。

4. **書面でのやり取り:** 今後のやり取りは、できるだけ書面で行いましょう。口頭での約束は曖昧になりがちなので、書面に残すことで証拠として活用できます。

5. **第三者機関への相談:** 交渉がうまくいかない場合は、消費者センターや弁護士会などの第三者機関に相談することも検討しましょう。

よくある質問と回答

数年後に取り壊しが決まっている物件で、それより前に退去すると、必ず「自己都合」になるのでしょうか？

必ずしも「自己都合」とは限りません。建替えなどの理由で退去を余儀なくされる場合は、大家さんの事情による退去とみなされる可能性があります。しかし、契約書に明記されていない限り、判断は難しくなります。

取り壊しの話があった際に「引っ越し費用は負担する」と明確に言われたのに、引っ越し完了後に撤回されるのは、どうなのでしょうか？

口頭での約束は法的拘束力が弱いのが一般的です。契約書に明記されていなければ、撤回されても法的措置は難しいでしょう。

敷金は全額戻ると言われたのに、清掃費などを請求されるのは、正しいのでしょうか？

契約書に記載されている範囲内であれば、請求は正当です。しかし、通常の経年劣化による損耗を借主負担とするのは不当な場合があります。

荷物搬出後、掃除前の状態で「汚い」と言われましたが、退去時の清掃は、通常、どのタイミングで行うものなのでしょうか？

通常は、荷物搬出後、清掃を行い、その後大家さんが立ち会って状態を確認するのが一般的です。

築30年程度のアパートで、入居時から古く、ひび割れもあった壁紙などの清掃は、借主が負担するものなのでしょうか？

通常の経年劣化による損耗は、借主が負担する必要はありません。契約書に特約がない限り、大家さんの負担となります。

一般的に、このようなケースで、立ち退き料を請求できる可能性はあるのでしょうか？（請求するつもりはありませんが、参考までに知りたいです）

建替えなどの理由で立ち退きを余儀なくされた場合、立ち退き料を請求できる可能性があります。しかし、契約書の内容や具体的な状況によって判断が異なります。

今後、大家さんとどのように話し合えば、良い方向に進めるでしょうか？（第三者機関への相談も考えています）

冷静に、証拠を提示しながら交渉しましょう。それでも解決しない場合は、弁護士や不動産会社などの専門機関に相談することをお勧めします。

まとめ

今回のケースは、口頭での約束の危険性と、契約書の内容の重要性を改めて示しています。賃貸契約においては、口約束ではなく、必ず書面で確認し、証拠を残しておくことが大切です。トラブルが発生した場合は、冷静に状況を整理し、証拠を収集して交渉に臨みましょう。それでも解決しない場合は、専門機関に相談することをお勧めします。

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