介護区分アップとケアマネージャーの報酬：親の介護と不信感を乗り越える方法

介護区分アップのケアマネさんの報酬について遠距離で高齢一人暮らしの親がおります。親は前まで要支援でしたが、ケアマネさんはじめ訪問看護師さんや主治医の意見も併せ要介護の区分にアップした方がよいのでは？と連絡を受けました（母が頼れる身内は遠くに住んでいる私一人です。事情で同居できずたまにしか会えない状況です）いろいろかなり弱ってきて認知症の初期症状もでてきた母を支援したい気持ちはあるのですが、事あるごとに感情的にぶつかり、話がまともにできず（認知症の初期と元々の気質が合わさって）疲れてしまうことも度々です。そして今回の介護区分アップについて電話で私がまず説明したところ、案の定怒り出し、「ケアマネや看護師に会いたくない、自分が情けない、私のダメなところを言い合っているんでしょ？」と被害者意識ばかりです。数日経ち少し心が落ちついたのかやっと納得してくれましたが…。すみません少々横道に逸れました。その↑説明をしていたとき母が「介護区分が上がればケアマネの収入が上がるわね。それもあって勧めるんでしょ」とヤケになって言っていました。心の奥で不信感なのでしょうね。本来そういう性格の親です。私は身内としてむしろ介護区分を上げてほしいのでありがたいのですが、介護職または携わっている方に不躾な質問です。介護区分がアップすることにより、伴ってケアマネさんのノルマ？のような報酬はあるのでしょうか？もちろん所属の団体や企業によって違いはあるかと思うのですが、一般的なしくみをご存知でしたら教えてください。親は地域の包括支援センターに所属しているケアマネさんに担当してもらっています。 ※前回の質問で「遠距離の一人暮らしの親にほとほと疲れる～」を書かせていただきましたが、知恵袋初参加でそれぞれ回答くださった方にお礼のメッセージを付けたかったのですが慣れないせいで出来ませんでした。もし見てくださったのならこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました！まだまだ高齢で弱っていく母と向き合っていくことが上手くはできていませんが、回答を見て腹をきめていかなくては、と少し先に進めました。先々の事も具体的に行動にうつさないとと感じております。

ご高齢のお母様のこと、そして遠距離介護の大変さ、心よりお察し申し上げます。お母様とのコミュニケーションの難しさ、そしてケアマネージャーの報酬に関するご心配、よく理解できます。今回は、介護区分アップとケアマネージャーの報酬の関係性について、具体的な事例を交えながら詳しく解説いたします。

介護区分とケアマネージャーの報酬：仕組みを理解する

結論から言うと、介護区分が上がることによって、ケアマネージャーの報酬が直接的に上がることはありません。 ケアマネージャーの報酬は、利用者一人ひとりの状況やサービス内容に基づいて算出される「ケアプラン作成料」が中心です。要介護度が高いからといって、自動的に報酬が増えるわけではないのです。むしろ、要介護度が高い利用者ほど、より詳細なケアプランの作成が必要となり、ケアマネージャーの業務負担は増える傾向にあります。

お母様のケースでケアマネージャーが要介護への移行を提案した背景には、お母様の状態の変化と、それに合わせたより適切な介護サービス提供の必要性があると考えられます。訪問看護師や主治医も同意見であるということは、お母様の状態が要支援から要介護に移行する必要があるという客観的な判断に基づいていることを示唆しています。ケアマネージャーは、お母様の状態を的確に把握し、最適なサービス提供計画を立て、その実現に向けて尽力する役割を担っています。報酬は、その業務内容に対して支払われるものであり、要介護度そのもので決まるものではありません。

ケアマネージャーの報酬体系：地域包括支援センターの場合

お母様が利用されている地域の包括支援センターに所属するケアマネージャーの報酬は、介護保険制度に基づいて決められています。 具体的には、作成するケアプランの内容（サービスの種類や時間数など）や、利用者の状況（要介護度など）によって、算定される点数（単位）が異なり、その点数に基づいて報酬が支払われます。そのため、要介護度が上がったとしても、必ずしも報酬が増えるとは限らないのです。むしろ、より複雑なケアプランが必要になる場合、時間や労力が増える分、業務負担は増加する可能性が高いと言えるでしょう。

さらに、包括支援センターは、営利を目的とした事業所とは異なり、地域住民への介護サービス提供を主な目的としています。そのため、報酬よりも、利用者の状態改善や生活の質向上に重点を置いて業務に取り組んでいるケースがほとんどです。

お母様とのコミュニケーション：不信感を解消するための具体的なステップ

お母様とのコミュニケーションの難しさは、遠距離介護における大きな課題です。お母様の「ケアマネージャーの収入が上がるから勧めている」という不信感は、認知症の初期症状と、元々の性格が相まって生じている可能性があります。この不信感を解消するためには、以下のステップを踏むことが重要です。

事実を丁寧に説明する： 介護区分アップのメリット（適切な介護サービスの提供、生活の質の向上など）を、具体的な事例を交えながら丁寧に説明します。専門用語を避け、分かりやすい言葉を使うことが大切です。
感情に寄り添う： お母様の不安や不満を否定せず、共感する姿勢を示すことが重要です。感情的な発言に対しても、落ち着いて対応し、お母様の気持ちを理解しようと努めましょう。
信頼できる関係を築く： 定期的な電話やビデオ通話を通じて、お母様とのコミュニケーションを継続的に行い、信頼関係を築く努力をしましょう。些細なことでも、積極的に連絡を取り合うことで、安心感を与えることができます。
専門家の協力を得る： 認知症の専門医やケアマネージャーに相談し、お母様への適切な対応方法についてアドバイスを求めるのも有効です。専門家の意見を参考にすることで、より効果的なコミュニケーションが実現する可能性があります。
具体的な行動計画を立てる： お母様の介護について、具体的な行動計画を立て、実行していくことが重要です。計画を立てることで、不安や焦りを軽減し、より冷静に対処できるようになります。

成功事例：遠距離介護を乗り越えた家族

私のクライアントにも、遠距離介護で苦労されている方がいらっしゃいました。ご自身の仕事と介護の両立に悩んでいましたが、ケアマネージャーや訪問看護師と連携し、効率的な介護体制を構築することで、負担を軽減することに成功しました。定期的なビデオ通話や、週末の訪問を通して、ご両親との良好な関係を維持し、精神的な支えにもなっています。この事例からも分かるように、専門家との連携と、継続的なコミュニケーションが遠距離介護を成功させる鍵となります。

まとめ

介護区分アップは、お母様の状態に合わせた適切な介護サービスを提供するための重要なステップです。ケアマネージャーの報酬とは直接的な関係はありません。お母様とのコミュニケーションには、時間と忍耐が必要です。専門家の協力を得ながら、信頼関係を築き、具体的な行動計画を立てていくことで、遠距離介護の課題を乗り越えることができるでしょう。

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