70代義父の突然の呼吸困難！介護職・看護師が教える適切な対応と事前準備

介護職、看護のご関係の方教えて下さい。家には７０代の義父がいます。急に、呼吸困難になってしまいました。しばらくして治ったみたいです。（義父は留守番していて、私はその場にいなかったのでどんなふうかはわかりません）そういう場合、どのような対処の仕方をしたらいいのでしょうか？すぐに、救急車を呼んだ方がいいのか…。救急車が来るまでに何かできることはありますか？それとも、他に方法があったら教えてください。義父は３の病院に通っていて、４つぐらいの科にかかっているみたいで薬もいつも飲んでる薬は、夜だけでも、９種類です。（薬の名前は今はわかりません）私（嫁）は、義父の病院名とか病気名とか薬名を知っていた方がいいのでしょうか？姑が留守にする場合、私一人では不安でしょうがありません。よろしくお願いします。

ご心配ですね。70代のご義父様の突然の呼吸困難、ご本人だけでなく、ご家族も大変なご不安だったと思います。今回は、ご義父様の状況を踏まえ、具体的な対処法、そして今後の不安を解消するための事前準備について、介護職・看護師の視点から詳しく解説します。

ケーススタディ：突然の呼吸困難と適切な対応

まず、今回のケーススタディとして、ご義父様の状況を整理してみましょう。70代、複数の病院に通院し、複数の疾患を抱え、夜だけでも9種類の薬を服用されているとのこと。これは、ご高齢で複数の慢性疾患を抱えている可能性が高いことを示唆しています。突然の呼吸困難は、これらの疾患の悪化や、新たな問題が発生した可能性を示しているため、軽視できません。

呼吸困難の原因は様々です。心不全、肺塞栓症、肺炎、気管支喘息、不安発作など、多くの可能性が考えられます。今回は幸い症状が治まったとのことですが、再発の可能性も十分に考えられます。そのため、適切な対応を学ぶことが重要です。

呼吸困難時の対処法：救急車を呼ぶべきか？

呼吸困難は緊急事態である可能性が高いです。症状が軽快したとしても、再発や悪化の可能性を考慮し、救急車を呼ぶかどうかは慎重に判断する必要があります。

救急車を呼ぶべきケース：呼吸が苦しくて話せない、チアノーゼ（唇や指先が紫色になる）、意識レベルの低下、胸痛を伴う、呼吸困難が持続する、症状が急速に悪化するなど。
様子を見るべきケース（ただし、常に状態を監視）：呼吸困難が短時間で治まり、意識がはっきりしている、普段と変わらない状態に戻ったなど。

ただし、「様子を見る」という判断は、常に状態を監視し、悪化の兆候がないか注意深く観察する必要があります。少しでも不安があれば、迷わず救急車を呼びましょう。救急隊員は専門家であり、適切な判断と処置をしてくれます。

救急車到着までの対応：できること

救急車が到着するまでの間、できることは限られていますが、以下の点に注意しましょう。

安静を保たせる：無理に動かさず、落ち着いて安静にさせましょう。
呼吸を楽にする：上半身を起こして座らせ、ゆったりとした服装にするなど、呼吸が楽になる体勢をとらせましょう。
周囲の状況を確認：周囲に危険がないか確認し、安全な場所に移動させる必要がある場合は、慎重に移動させましょう。
記録をとる：症状が出た時間、症状の様子、持続時間などを記録しておきましょう。救急隊員に伝える際に役立ちます。

重要なのは、落ち着いて対応することです。パニックになると、適切な判断ができなくなります。深呼吸をして、冷静さを保ちましょう。

事前準備：安心安全な介護生活のために

今回の経験を踏まえ、今後の不安を解消するために、いくつかの事前準備をしておきましょう。

医療情報の把握：ご義父様の通院している病院名、主治医の名前、病名、服用している薬の名前などを把握しておきましょう。緊急時に必要な情報です。
かかりつけ医との連携：かかりつけ医に相談し、緊急時の対応について相談しておきましょう。必要に応じて、在宅医療の体制を整えることも検討しましょう。
緊急連絡先リストの作成：救急隊、病院、家族、近隣住民など、緊急時に連絡すべき連絡先をリスト化しておきましょう。
応急処置の知識習得：応急処置の基礎知識を学ぶことで、緊急時にも冷静に対応できます。地域の防災センターなどで開催されている講習会に参加するのも良いでしょう。
介護保険サービスの利用：介護保険サービスを利用することで、介護負担を軽減し、安心安全な介護生活を送ることができます。介護サービスの種類や利用方法について、市区町村の介護保険課に相談しましょう。

これらの事前準備を行うことで、緊急時にも冷静に対応でき、ご自身とご義父様の安全を確保することができます。

専門家の視点：多職種連携の重要性

複数の疾患を抱える高齢者の介護は、専門家の協力を得ることが非常に重要です。主治医をはじめ、看護師、介護士、薬剤師、理学療法士など、様々な専門家と連携することで、より適切なケアを提供できます。定期的な医師の診察に加え、必要に応じて介護サービスの利用を検討し、多職種連携によるチーム医療体制を構築することで、安心して介護を進めることができます。

まとめ

70代のご義父様の突然の呼吸困難は、ご家族にとって大きな不安を与えます。しかし、適切な対処法と事前準備を行うことで、リスクを軽減し、安心安全な生活を送ることができます。今回の経験を活かし、医療情報の把握、緊急連絡先の準備、応急処置の知識習得、そして専門家との連携を強化することで、より安心できる介護生活を実現しましょう。

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