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介護職の適性と人間性:本当に関係ない?現場の現実と未来への展望

介護職の適性と人間性:本当に関係ない?現場の現実と未来への展望

介護職って適正・人間性は関係ないのですか?母が脳血管障害で倒れ、在宅で介護したいと思い訪問介護員二級の養成研修に参加しています。講習場所は介護老人保健施設です。私は資格取得後も介護職に就くつもりはなく、ただ母の為に介護方法を習得する為に参加しています。講義は20名で受けていますがほとんどが特養・デイなどでの現場で働いている人です。受講生のほとんどが仕事の愚痴(給料が安い、仕事がきつい、介護なんてやるんじゃなかった、もうやめたい…)や利用者さんの悪口(汚い、認知症がひどくて疲れる、イライラする…)ばかり言っています。講師が教室に入ってきて授業が始まると愚痴や悪口は止まりますが、休み時間になるとまた愚痴・悪口合戦です。嫌でも聞こえてくるので気分悪いです。研修場所の老健の職員も利用者さんの悪口を平気で話してます。休憩中トイレに行く時、廊下を歩いていたら聞こえました。しかも利用者さんの名前まで丸聞こえで利用者さんの家族の悪口まで言ってました。実際、介護の現場ってこんな感じですか?絶対、母は施設に入れたくない!と思いました。講義も寝ていてちゃんと聞いてない(昼間、介護の仕事で疲れてるんでしょうけど…)人がいるし、受講姿勢がよくない人もいます。不景気で仕事がなく仕方なく介護にきた…という方が半数以上です。訪問介護員(ホームヘルパー)の資格って試験が無いので受講だけで資格が簡単に取得できてしまいますが介護職の向き不向きについて人間性・適正などもテストした方が良いと思いました。あとは介護職の給料をあげてあげれば、もっとモチベーションがあがるのかな?と思いました。そうじゃないとストレスで虐待したり、離職率があがるばかりじゃないかな?と心配しています。

介護職の養成研修に参加されているとのこと、まずは研修に参加する意思決定をされたこと、そしてご自身の母親の介護に真剣に向き合われていることに敬意を表します。研修での体験談、大変胸に突き刺さるものがありました。確かに、研修での受講生の言動や、老健職員の会話からは、介護現場の厳しい現実が垣間見えます。しかし、だからといって「介護職=適性・人間性不問」という結論は、早計です。

介護現場の現状:なぜ「愚痴」と「悪口」が多いのか?

研修で耳にした「愚痴」と「悪口」は、介護現場の抱える深刻な問題を反映しています。それは、低賃金、長時間労働、慢性的な人材不足、そして、利用者の方々への深い関わり合いの中で生まれる、精神的な負担です。介護は、高度な専門性と、深い人間性を必要とする仕事です。しかし、その対価に見合う報酬や労働環境が整っていない現状が、多くの介護職員のモチベーション低下や、離職へと繋がっているのです。 これは、介護業界全体の課題であり、決して個人の問題ではありません。

研修生の方々が「不景気で仕方なく」介護職を選んだという事実も、この問題の深刻さを示しています。本来、介護職は、高い志と情熱を持って取り組むべき仕事です。しかし、現実には、経済的な事情から、やむを得ずこの職を選ばざるを得ない人が少なくないのが現状です。これは、介護職の社会的な地位向上、そして、待遇改善が急務であることを示唆しています。

介護職の適性と人間性:本当に関係ないのか?

しかし、だからといって「適性」や「人間性」が関係ないとは言えません。介護は、利用者の方々の人生に深く関わる仕事です。共感力、忍耐力、責任感、そして、相手を思いやる心といった、人間的な資質は、質の高い介護を提供するために不可欠です。 研修で出会ったネガティブな発言をする人たちも、必ずしも「適性がない」とは言い切れません。彼らも、本来は利用者の方々を思いやり、質の高い介護を提供したいと考えているはずです。しかし、過酷な労働環境や、低いモチベーションによって、その思いが歪められてしまっている可能性が高いのです。

具体的な解決策と、あなたが実践できること

では、どうすればこの現状を改善できるのでしょうか? それは、多角的なアプローチが必要です。

  • 給与・待遇の改善:これは最も重要な点です。介護職員の処遇改善なくして、質の高い介護サービスの提供は不可能です。国家レベルでの政策的な取り組みが不可欠です。
  • 労働環境の改善:長時間労働の是正、適切な人員配置、そして、職場環境の整備が必要です。これは、介護施設の経営努力と、行政の指導が不可欠です。
  • 教育・研修の充実:介護技術の向上はもちろんのこと、倫理観やコミュニケーション能力を高めるための研修が重要です。また、メンタルヘルスのケアも不可欠です。
  • キャリアパス設計:介護職は、キャリアアップできる道筋を示すことが重要です。資格取得支援や、管理職へのキャリアパスなど、モチベーションを高める仕組みが必要です。

もちろん、これらの改善は一朝一夕にはできません。しかし、私たち一人ひとりが、この問題に関心を持ち、声を上げることが重要です。あなたは、現在、介護の現場を間近で見て、その課題を肌で感じています。この経験を活かし、将来、介護に関わる立場になったとき、より良い介護のあり方を実現するために貢献できるはずです。

あなたができることとして、まずは、研修を真剣に受け、介護技術を習得することです。そして、母親の介護を通して、真の介護の喜びと、その難しさ、そして、やりがいを理解することです。研修で出会ったネガティブな発言に惑わされることなく、あなたの母親への愛情と、介護に対する真摯な姿勢を貫いてください。

成功事例:ポジティブな介護現場

全ての介護現場がネガティブなわけではありません。私は、多くの介護職員の方々と接してきましたが、利用者の方々を心から思いやり、笑顔で介護に取り組む素晴らしい方々もたくさんいます。彼らは、厳しい労働環境の中でも、やりがいを感じ、誇りを持って働いています。彼らの存在は、介護現場の未来への希望です。

例えば、ある特別養護老人ホームでは、職員同士のチームワークが非常に良く、互いに助け合いながら、利用者の方々への質の高い介護を提供しています。また、定期的な研修や、職員間のコミュニケーションを重視することで、モチベーションの維持に成功しています。このような成功事例を参考に、より良い介護現場を目指していくことが重要です。

まとめ

介護職は、確かに大変な仕事です。しかし、それは、やりがいのある仕事でもあります。低賃金や過酷な労働環境は、改善すべき大きな課題ですが、それは、介護職の適性や人間性と切り離して考えるべきではありません。むしろ、高い倫理観と、深い人間性を持ち合わせた人材こそが、質の高い介護を提供し、この業界を支える力となるのです。あなたの母親の介護を通して、あなた自身の経験が、将来、より良い介護のあり方を実現する力となるでしょう。

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