認知症の母と高齢の父、そして私…行き詰まった家族の介護問題を解決する道

介護保険に詳しい方、お願いします。認知症の母がいます。病院は受診継続しており、診断もされていますが、介護サービスは受けていません。母は記憶力が低下しており、家事は失敗が増えて難しくなってきたものの、体は問題なく日常生活に介助は必要としていません。ただ、料理が問題で、ほぼ鍋ややかんを火にかけっぱなしにして忘れてしまいます。幸い火事になることはなく鍋をダメにするだけでこれまでは済んでいますが、言っても元栓をしめておいても貼り紙をしても台所に立ってしまうため、恐くて1人にできません。私は離れて暮らしており、実家は両親2人です。兄がいますが父と絶縁しており、連絡先も分かりません(兄は母と血縁がなく、探し出したとしても母の相談はできません) 平日は父が家にいて、週末は私が実家に帰って交代し、父が1週間分の買い出しをしています。父から、「疲れた。こっちに戻って来てほしい」と言われました。確かに資格職なので戻っても選ばなければ仕事はありますが、町中みんなが顔見知りで噂話や詮索好きな方が多く、交通の便も悪く。ここに戻るのは最終手段にしたいです。ただ、この生活もきつくて、月10万近くかかる交通費も重いです。ネットで調べてもある程度の介護を必要とされる認定を受けた方向けのサービスしか見つかりません。体は元気な認知症の方に向けた介護保険サービスは何かないでしょうか？家で話し相手になりつつ見守っていてほしいです。また、高齢者向けの送り迎えの公的補助は存在しないでしょうか？父は車の免許を返納しており、私は無免許です。買い出し、通院ともタクシーです。電車の駅まで車で30分のど田舎のため公共の交通機関は使えません。ご近所のお年寄りはどんなに高齢でも運転を続けていますが、父はすでに返納していますし、私が免許を取るにも週末帰省が続く限り通えません。ネットスーパーなんてありませんし、通院先も往診はしてないので、自力で行くしかない状況です。

ケーススタディ：遠距離介護と認知症、そして行き詰まる家族

あなたは、認知症の母と高齢の父を支える、遠距離介護の重圧に悩んでいます。月10万円近い交通費、週末の往復、そして何より、母の安全を心配する日々。このままでは、あなた自身も心身ともに疲弊してしまいます。

このケーススタディでは、あなたの状況を分析し、具体的な解決策を探ります。まず、重要なのは、「現状の把握と課題の明確化」です。あなたは既に、母の認知症による料理中の危険性、父の疲労、交通手段の不便さ、そして情報収集の困難さを認識しています。これらはすべて、解決すべき課題です。

次に、介護保険サービスの活用を検討しましょう。体の介助は必要なくても、認知症による見守りや生活支援が必要な場合、「訪問介護」や「居宅介護支援事業所」の利用が考えられます。訪問介護では、家事援助や見守り、話し相手といったサービスを受けられます。居宅介護支援事業所は、介護サービス計画の作成や調整をサポートしてくれます。「要介護認定」は、介護度を判定するもので、必ずしも「要介護」でなければサービスを受けられないわけではありません。「要支援」の認定でも利用できるサービスがあります。まずは、市町村の介護保険窓口に相談し、あなたの状況を説明して、適切なサービスの利用方法を尋ねることが重要です。

さらに、地域包括支援センターへの相談も有効です。地域包括支援センターは、高齢者の生活全般をサポートする機関で、介護保険サービスだけでなく、様々な相談に対応してくれます。あなたの地域では、どのようなサービスが利用できるのか、具体的なアドバイスをもらえるでしょう。

解決策：具体的なステップと専門家のアドバイス

ステップ１：介護保険サービスの利用申請

まず、市町村の介護保険窓口に連絡し、要支援・要介護認定の申請手続きを進めましょう。認定を受けることで、訪問介護やその他のサービスの利用が可能になります。認定を受けるまでの期間は市町村によって異なりますが、早めの申請が重要です。

ステップ２：地域包括支援センターへの相談

地域包括支援センターでは、介護サービスの利用方法だけでなく、高齢者向けの送迎サービスの情報提供や、生活上の困りごとへのアドバイスを受けることができます。送迎に関しては、タクシー利用の費用負担軽減のための制度や、地域によっては高齢者向けの送迎サービスが存在する可能性があります。地域包括支援センターに相談することで、あなたに最適な解決策を見つけることができるでしょう。

ステップ３：訪問介護サービスの利用

訪問介護サービスは、あなたの状況に最適な解決策となる可能性が高いです。家事援助だけでなく、母の安全な見守りや話し相手として、精神的な支えにもなってくれるでしょう。サービス内容や利用時間、費用などは、事業所によって異なりますので、複数の事業所に問い合わせて比較検討することをお勧めします。

ステップ４：生活環境の見直し

現状の生活を維持することが難しい場合、住環境の見直しも検討しましょう。例えば、母と父が一緒に暮らすことが負担になっているのであれば、別居も選択肢の一つです。別居する場合、介護施設への入所や、あなた自身の実家への帰郷なども検討する必要があります。

ステップ５：家族関係の再構築（必要に応じて）

父との負担軽減のため、兄との連絡を試みるのも良いでしょう。ただし、これは強制するものではなく、あなたの精神状態を優先してください。

成功事例：地域社会の支えと柔軟な対応

ある地方都市では、高齢者の送迎をボランティア団体が担う取り組みが行われています。地域住民の協力によって、高齢者の移動の課題が解決されている事例です。あなたの地域にも、同様の取り組みや、地域の高齢者支援団体が存在する可能性があります。地域包括支援センターに相談することで、その情報を手に入れることができるでしょう。

また、ある家族は、認知症の母親の安全確保のため、キッチンにセンサーを設置し、火災報知器を強化することで、事故のリスクを軽減しました。このように、テクノロジーを活用することで、介護の負担を軽減できるケースもあります。

専門家の視点：介護の問題は一人で抱え込まない

介護は、肉体的にも精神的にも負担の大きいものです。一人で抱え込まず、周囲の支援を積極的に活用することが大切です。介護保険サービス、地域包括支援センター、そして家族や友人、近隣住民など、様々なリソースを活用することで、より良い介護を実現できるでしょう。

まとめ

認知症の母と高齢の父を支えるあなたは、決して一人ではありません。介護保険サービス、地域包括支援センター、そして周囲のサポートを最大限に活用することで、この困難な状況を乗り越えることができます。まずは、一歩踏み出して、相談してみることをお勧めします。

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