認知症の母の被害妄想と家族の負担軽減：転職コンサルタントが提案する具体的な解決策

被害妄想がひどい認知症の母（76歳）への悩みと今後の対応についてアドバイスをください。両親は2人で暮らしていますが、数年前から徐々に母の物忘れが増えており、早めに認知症の検査を勧めなければと思っていた矢先、父から「お母さんの様子が変だ」と連絡がありました。手鏡や化粧ポーチ、鍵、預金通帳などが次々無くなり、父が盗んで家の中に隠しているといういわゆる「物盗られ妄想」が突然始まりました。父に対してひどい剣幕で怒ったり叩いたり、夜中に父の部屋に行き寝ている父に対して「返しなさいよ！」と物を投げつけたりするようです。娘である私にはほぼ毎日電話があり、時には泣きながら、お父さんからひどい嫌がらせを受けていると訴えます。「お父さんは病気だ、早く施設に入れて欲しい」と。また、お父さんが怖いから家に居られないと言われ、うちに泊めることもしばしば。先日も急にマンションの隣のお宅へ行って「夫に追われるのでかくまって欲しい」と言ったそうです。もちろん父は何もしていません（むしろ被害者）。包括支援センターやかかりつけ医などに相談し、現在介護認定の結果待ちの状態です。認知症の検査は本人が拒否してしまいましたが、先生から本人に「脳の画像は撮っておくといいよ」と勧めてもらい、先日ようやくMRIを撮りました（来週結果を聞きにいく予定）。同居している父は疲弊していますし、母本人も鬱っぽい状態です（認知症だけでなく精神的な疾患も合併しているかもしれません）。私は実家から車で高速使って1時間ほどの所に住んでいますが、この2ヶ月間毎週1〜2回実家へ行き、母が無くした物の捜索（大体は母の部屋から見つかる）、各所への相談や手続きに走り回っています。正社員で週5仕事をしており未就学の子ども2人いるので正直かなりしんどいですし、母のことで夫や子どもたちにまで影響を与えてしまっていることが辛いです。もともと母はよく父の愚痴を言っては「別居したい、別れたい」と言っていました。しかし私が解決策（離婚や別居をすすめたりしていました）を提案しても「そんな簡単な事じゃない！本当に離婚できるはずないでしょ！」と逆ギレされて話が噛み合わず、私は愚痴を聞かされるのが本当に辛くなり母の愚痴は聞き流すことに決めていました。そしてできるだけ母と距離を取るようにしていました。しかし今回認知症が進んだことで母と接する時間が増え、認知症による被害妄想と、もともと母が抱えていた父に対する愚痴の両方を聞かされる事になり、本当に私がメンタル病んでしまいそうです。両親が別居しない限りは根本的な問題は解決しないような気がしていますので、介護認定がおりたら施設を探してみようかとは思っているのですが、ただ母は社交的な人で友達も多く、今でもお茶したりする友人が何人かいたり、つい最近も好きな映画を見に行った話などを聞いていましたので、施設へ入れるのは気の毒な気持ちもあります。かと言ってこのまま父と2人暮らしはお互いに厳しそうですし、私の家に住まわせることは避けたい（私たち家族の生活は守りたい）です。兄もいますが、兄のところも同様です（小学生の子が2人います）。介護認定がおりればケアマネさんなどに相談もできると思うのですが、いかんせん審査に時間がかかるようで、毎日モヤモヤと考え眠れない日が続いていますので、こちらで相談させてもらおうと思いました。質問内容が明確でなく申し訳ないのですが、母への対応、施設の検討、私自身のメンタルの維持方法など、何かアドバイスいただけると嬉しいです。

この記事では、認知症の母を持つあなた、そしてご家族の負担軽減に向けた具体的な解決策を、転職コンサルタントの視点からご提案します。特に、ご自身のメンタルヘルス維持、介護と仕事の両立、そして将来を見据えた適切な介護プランの策定について、ステップバイステップで解説していきます。ご自身の状況を客観的に見つめ、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

1. 現在の状況整理と緊急性の確認

まず、ご自身の状況を整理してみましょう。あなたは正社員として働きながら、未就学児2人の育児、そして認知症の母への介護という、非常に負担の大きい状況に置かれています。毎週1～2回の実家への往復、母の身の回りの世話、各種手続きなど、時間と労力の両面で大きな負担を感じていることは容易に想像できます。さらに、母の被害妄想による精神的なストレスも加わり、ご自身のメンタルヘルスにも深刻な影響が出ているようです。これは緊急性の高い状況です。

重要なのは、あなた自身の健康と心の状態です。

介護疲れは、心身に深刻なダメージを与えます。まずは、ご自身の限界を認識し、無理をしないことが大切です。

2. 母への対応：認知症への理解と適切なコミュニケーション

母の被害妄想は、認知症の症状の一つです。ご本人は、自分が妄想を抱いているという自覚がありません。そのため、論理的に説明したり、反論したりすることは、かえって母の混乱を招き、状況を悪化させる可能性があります。

具体的な対応としては、

共感と安心を与える：母の感情を受け止め、「怖いね」「辛かったね」と共感の言葉を伝えましょう。落ち着いて、優しく語りかけることが重要です。
事実確認は避け、感情に寄り添う：「そんなことないよ」と否定するのではなく、「そう思っているんだね」と受け止め、感情に寄り添いましょう。
具体的な行動を促す：「一緒に散歩に行こうか」「好きなお茶を淹れようか」など、具体的な行動を提案することで、母の不安を軽減することができます。
安全な環境を作る：母の行動によって危険が及ぶ可能性がある場合は、危険な場所へのアクセスを制限したり、周囲に注意を促したりするなど、安全な環境を確保することが重要です。
専門家のサポートを受ける：精神科医や認知症専門のケアマネージャーに相談し、適切なアドバイスや治療を受けてください。薬物療法が必要な場合もあります。

3. 父へのサポート：介護者としての負担軽減

ご父兄も、母の被害妄想によって大きな負担を抱えていることは想像に難くありません。ご父兄の精神的な負担軽減も、あなたが健康を維持し、介護を続ける上で非常に重要です。

ご父兄へのサポートとしては、

定期的な連絡と状況共有：定期的に電話で状況を共有し、ご父兄の不安を解消しましょう。
役割分担：可能な範囲で、家事や介護の役割分担を行いましょう。
休息の確保：ご父兄にも定期的に休息の時間をとらせるように促しましょう。
地域包括支援センターの活用：地域包括支援センターは、介護に関する相談窓口として非常に役立ちます。 respite care（一時的な介護の代替）などのサービスも検討しましょう。

4. 介護施設の検討：メリット・デメリットの比較

介護施設への入所は、あなたとご父兄の負担軽減、そして母の安全確保という点で有効な手段です。しかし、母の社交的な性格や、施設入所への抵抗感も考慮する必要があります。

施設の種類を比較検討し、

ショートステイ：一時的に施設を利用し、ご父兄の休息や、あなたの負担軽減を図る。
デイサービス：日中だけ施設を利用し、介護者の負担を軽減する。社会参加の機会にもなる。
グループホーム：少人数で共同生活を送る施設。家庭的な雰囲気で生活できる。
特別養護老人ホーム：要介護度が高い高齢者向けの施設。医療的なケアも受けられる。

これらの施設のメリット・デメリットを比較検討し、母の状況やご家族の状況に最適な施設を選びましょう。施設見学を行い、実際に雰囲気を確認することも重要です。

5. あなた自身のメンタルヘルス維持：自己ケアと社会資源の活用

あなたは、仕事、育児、介護と、多くの責任を負っています。ご自身のメンタルヘルスを維持するためには、自己ケアが不可欠です。

具体的な自己ケアとしては、

休息の確保：十分な睡眠時間を確保し、疲れたら休息をとることを優先しましょう。
趣味や好きなこと：時間を見つけて、自分の好きなことをする時間を取りましょう。
家族や友人との交流：家族や友人と話す時間を作ることで、ストレスを軽減することができます。
専門機関への相談：精神科医やカウンセラーに相談することで、専門的なサポートを受けることができます。
介護者支援団体：介護者支援団体に相談し、情報収集や仲間と交流することで、孤独感を軽減することができます。

6. 将来を見据えた介護プラン：長期的な視点

介護は長期的な視点で考える必要があります。介護認定の結果を踏まえ、ケアマネージャーと連携して、長期的な介護プランを作成しましょう。将来的な経済的な負担や、介護サービスの利用方法についても、早めの計画が必要です。

7. まとめ

認知症の介護は、家族にとって大きな負担となるものです。しかし、適切な対応とサポート体制を整えることで、負担を軽減し、より良い生活を送ることができます。この記事で紹介した具体的な方法に加え、必要に応じて専門家のサポートを受けることをお勧めします。

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