認知症の疑いがある祖母への対応：落ち着いて検査を受け、適切なケアを

教えてくださいm(_ _)m 祖母の物忘れや幻聴、妄想がここ最近で酷くなっています。幻聴では段階があったのですが今は借金返せと女から言われる→近くの家まで行って1人で会話&夜中に公園にて叫ぶ(その場には私はいません。母に通報が行き知るといった感じです。)&少し遠くの会館まで行き保護されるなど。幻聴から行動まで起こすようになってしまいました。また物忘れでは通帳が取られたと警察まで行ったそうです。ちょこちょこ物忘れがありますが、日常生活の習慣のことは忘れておらず、新鮮な記憶はやはり忘れてしまうようです。徘徊した際にもともと病院に行く予定だった日より前倒しで緊急で病院に行きました。(ケアマネさんと母)その時に症状はせん妄かもしれないと言われ、軽く認知症の検査もし、脳に異常はなかったようです。しかし「今は落ち着いていないから薬を飲んで元々受診予定だった21日にまた来てください」ということになり先日行きました。帰宅した母に聞いてみると、検査などはされず入院ということは確定したそうです。私はこの日に検査などをして、ちゃんと診断名がわかるのかと思っておりましたがこの日も「前回渡した薬を飲んでいるが症状が落ち着いてないから」という理由で細かい検査はされなかったようです。母もしょうがないじゃないと言っており、入院は決まったものの何のために受診したんだという気持ちです。入院中、落ち着いた時に検査などをするのでしょうか？祖母も認知症かな？と気にしていたり気持ち面で安心してほしいのにぁという思いです。私は小さい子どもがいるので病院に付き添えず… こういった症状は状態が落ち着いているときに検査するものなのでしょうか？ぜひお教えください。 (祖母は昼間は割と落ち着いており、夕方〜夜にひどく症状が出ます)補足せん妄というのも入院で様子見といった感じなのでしょうか？

ご祖母様の症状、そしてご家族の不安、大変よく分かります。認知症の疑いがある場合、ご本人の状態やご家族の状況によって、適切な対応は大きく異なります。この記事では、ご祖母様の具体的な状況を踏まえ、認知症検査、せん妄、そしてご家族のサポートについて、専門家の視点から詳しく解説します。特に、ご家族が抱える不安や、お子様をお持ちであるという状況も考慮し、具体的なアドバイスと、専門家への相談方法についてもご紹介します。

1. 認知症検査とせん妄：落ち着いて検査を受けることの重要性

ご祖母様は、幻聴、妄想、徘徊、物忘れといった、認知症の症状を示唆する複数の兆候を示されています。しかし、「落ち着いていない状態」での検査は、正確な診断を困難にする可能性があります。せん妄は、認知機能の急激な変化によって引き起こされる一時的な状態であり、感染症や脱水、薬の副作用など様々な原因が考えられます。せん妄が改善するまでは、認知症の正確な診断は難しいのです。

今回のケースでは、ご祖母様の症状が夕方から夜にかけて悪化するという点から、日中の比較的落ち着いている時間帯に、より詳細な認知機能検査を行うことが重要です。MMSE（ミニメンタルステート検査）や時計描画検査などの簡単な検査から、より詳細な神経心理学的検査まで、医師の判断に基づいて適切な検査を選択する必要があります。脳画像検査（CTやMRI）も、脳の器質的異常の有無を確認するために必要となる場合があります。

入院は、ご祖母様の安全確保と、症状の安定化を図るための有効な手段です。入院中に落ち着いてから検査を受けることで、より正確な診断と、それに基づいた適切な治療・ケアプランの策定が可能になります。ご家族としては、医師や看護師に、検査の時期や内容について積極的に質問し、ご祖母様の状態を理解するように努めましょう。

2. 具体的な検査の種類と、それぞれのメリット・デメリット

認知症の診断には、様々な検査が用いられます。それぞれにメリット・デメリットがあるので、医師と相談しながら、ご祖母様に最適な検査を選択することが重要です。

MMSE（ミニメンタルステート検査）：簡便で広く用いられるスクリーニング検査。認知機能の全体像を把握するのに役立ちますが、軽度認知障害を見逃す可能性も。
時計描画検査：視空間能力や実行機能を評価する検査。比較的簡便に行えます。
神経心理学的検査：記憶力、注意、言語能力など、認知機能の様々な側面を詳細に評価する検査。専門的な知識が必要。
脳画像検査（CT、MRI）：脳の構造的な異常（脳梗塞、脳腫瘍など）の有無を調べます。認知症の原因特定に役立ちます。
血液検査：ビタミンB12欠乏症や甲状腺機能低下症など、認知症と似た症状を引き起こす疾患の有無を調べます。

これらの検査を組み合わせることで、より正確な診断に繋がります。医師の説明をよく聞き、検査の内容や結果について理解するようにしましょう。検査結果に基づいて、適切な治療やケアプランが決定されます。

3. ご家族のサポート：負担軽減と精神的なケア

ご家族、特にご祖母様の介護を担っているお母様は、大きな負担を感じていることと思います。お子様がいらっしゃるという状況も考慮すると、精神的なストレスは相当なものだと想像できます。まずは、ご自身もケアマネージャーや医師などに相談し、ご家族自身のメンタルヘルスケアを優先しましょう。

介護の負担を軽減するためには、以下のような方法が考えられます。

介護サービスの利用：デイサービス、訪問介護、ショートステイなどを活用することで、介護の負担を軽減できます。ケアマネージャーに相談し、最適なサービスを選びましょう。
家族間の協力：ご家族で役割分担を行い、介護を分担することで、負担を軽減できます。兄弟姉妹や親戚など、協力できる人がいれば、積極的に協力を求めましょう。
地域の支援：地域包括支援センターや高齢者相談窓口などに相談することで、様々な支援を受けることができます。
respite care（一時預かり）：ご自身の休息のため、一時的にご祖母様を施設に預けることも検討しましょう。

また、ご自身も専門機関に相談することで、精神的な負担を軽減することができます。育児と介護の両立は非常に困難ですが、一人で抱え込まず、周囲の力を借りることが大切です。

4. せん妄と認知症：その違いと対応

せん妄は、認知機能の急激な変化によって引き起こされる一時的な状態です。一方、認知症は、脳の病気によって引き起こされる、徐々に進行する認知機能の低下です。せん妄は、治療可能な原因（感染症、脱水、薬の副作用など）がある場合が多く、原因を取り除くことで改善することが期待できます。しかし、認知症は、根本的な治療が難しい場合が多く、症状の進行を遅らせるための治療が中心となります。

ご祖母様の現在の状態がせん妄なのか、認知症なのか、あるいは両方が併存しているのかは、医師による詳細な検査と診断が必要です。入院中に落ち着いてから検査を受けることで、より正確な診断が可能になります。その診断結果に基づき、ご祖母様に最適な治療とケアが提供されます。

5. まとめ：専門家への相談を検討しましょう

ご祖母様の症状とご家族の不安、改めてお察しいたします。この記事では、認知症検査、せん妄、ご家族のサポートについて解説しました。しかし、ご祖母様の状態は複雑であり、この記事の情報だけでは十分な対応ができない可能性があります。より具体的なアドバイスや、ご家族へのサポートが必要な場合は、専門家への相談を強くお勧めします。

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医師やケアマネージャー、そして必要であれば、精神科医や認知症専門医など、複数の専門家と連携して、ご祖母様にとって最適なケアプランを策定していくことが重要です。ご家族が安心して介護に取り組めるよう、様々なサポート体制を整えていきましょう。

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