85歳一人暮らしの父、介護が必要になった…どうすれば乗り越えられる？【転職コンサルタントが解説】

一人暮らしの父が介護が必要な状態になりました。85歳で認知症はありません。私と弟は車で９０分ほど、妹は4時間ほどかかります。来てもらっても月一くらい数日滞在だと思います。自営業で夫婦二人で目一杯働く私は週二日、弟は日曜しか休めない、義妹はあてにできません。要介護2になりそうで、介護ベットもレンタルしました。入院してますが、退院したらヘルパーさんも頼むつもりですが、どれ位何をして貰えるのでしょうか？どの様に乗り切ったらいいのか？そもそも乗り切れるのか？何から手を付けたらいいのか、教えてください。一人だと何とか歩けるけど右手は後遺症で動き難いです。排泄も一人だと難しいです。夫は私が引き取って家で見てもいいと言ってくれてますが、介護の手伝いはできないし私が仕事を辞めるのも嫌だそうです。

深刻な介護問題…まずは冷静に現状把握から

ご心配ですね。85歳のご高齢のお父様の介護、しかもご自身も自営業で多忙、ご兄弟との距離も考慮すると、非常に困難な状況であることは想像に難くありません。しかし、ご安心ください。多くの家族が同様の課題に直面しており、乗り越えるための様々な支援制度や方法が存在します。まずは、冷静に現状を把握し、一つずつ解決策を見つけていきましょう。

ステップ１：介護サービスの利用と種類を理解する

まず、介護サービスの種類と利用方法について理解を深めましょう。要介護2と認定されれば、様々な介護サービスを利用できます。

訪問介護：ヘルパーさんがご自宅に訪問し、身体介護（食事、排泄、入浴介助など）、生活援助（掃除、洗濯、買い物など）を行います。利用頻度や時間は、ケアプランに基づいて調整可能です。ご父上の状況から、排泄介助や食事介助は必須でしょう。週に何回、何時間利用できるかは、要介護度やご自宅の状況、ヘルパーさんの確保状況によって異なりますが、まずはケアマネージャーと相談して、最適なプランを立てましょう。
通所介護（デイサービス）：日中、介護施設に通い、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けられます。ご自身がお仕事中も、ご父上は安全に過ごせます。
ショートステイ：数日間、介護施設に一時的に滞在し、介護サービスを受けられます。ご兄弟のサポートが限られているため、定期的なショートステイの利用も検討しましょう。これは、ご自身の休息にも繋がります。
福祉用具貸与：介護ベッド以外にも、車椅子、歩行器、ポータブルトイレなど、必要に応じて福祉用具をレンタルまたは購入できます。

これらのサービスは、全て介護保険制度を利用することで、比較的低価格で利用できます。ケアマネージャーは、これらのサービスを組み合わせ、ご父上にとって最適なケアプランを作成します。まずは、市区町村の介護保険窓口に連絡し、ケアマネージャーを紹介してもらいましょう。

ステップ２：家族間の役割分担とコミュニケーション

ご兄弟との役割分担を明確にしましょう。週二日しか休めないご自身、日曜しか休めない弟さん、そして頼れない妹さん…それぞれができる範囲を話し合い、負担を軽減する必要があります。例えば、弟さんには週末の訪問、ご自身は週二日の休日に加え、緊急時対応を分担するなど、具体的な役割分担を決めて、共有しましょう。定期的な家族会議を行い、現状の報告や課題の共有、解決策の検討を行うことをお勧めします。

また、妹さんへの働きかけも諦めないでください。状況を丁寧に説明し、協力をお願いする努力は必要です。距離が遠いことを考慮し、オンライン会議ツールなどを活用して、定期的に状況を共有するのも有効です。

ステップ３：ご自身の心身のケアと仕事の調整

介護は、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。ご自身の心身のケアを怠らないようにしましょう。定期的な休息、趣味の時間、そしてストレス解消のための方法を見つけることが重要です。ご自身の健康状態が悪化すると、ご父上の介護どころではなくなってしまいます。

仕事の調整も重要です。もし可能であれば、勤務時間や休暇について、会社と相談してみましょう。介護休暇制度の利用や、時短勤務などの柔軟な働き方の可能性を探るのも良いでしょう。転職コンサルタントとして、多くの企業が従業員のワークライフバランスを重視していることをお伝えします。状況を正直に伝え、相談することで、意外なほど柔軟な対応をしてくれる企業も多いです。

ステップ４：専門家のサポートを活用する

介護は、一人で抱え込まず、専門家のサポートを活用することが大切です。ケアマネージャーはもちろん、地域包括支援センター、相談窓口などを積極的に活用しましょう。彼らは、介護に関する様々な情報を提供し、適切なアドバイスをしてくれます。また、必要に応じて、精神科医やカウンセラーに相談することも検討しましょう。

成功事例：介護と仕事の両立を実現した事例

私のクライアントにも、介護と仕事を両立させている方がいます。彼女は、当初は仕事と介護の両立に悩んでいましたが、ケアマネージャーのアドバイスを受け、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどを効果的に活用することで、仕事と介護を両立することに成功しました。さらに、会社にも事情を説明し、柔軟な勤務体制への変更を認められました。彼女は、定期的な休息と家族のサポートを得ながら、現在も介護と仕事を両立させています。

まとめ

85歳のお父様の介護は、確かに大変な道のりですが、決して不可能ではありません。介護サービスの適切な利用、家族間の連携、ご自身の心身のケア、そして専門家のサポートを組み合わせることで、乗り越えることが可能です。焦らず、一つずつ解決策を見つけていきましょう。まずは、市区町村の介護保険窓口に連絡し、ケアマネージャーに相談することをお勧めします。

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