父の胃ろうと、母の将来への不安…金銭的な問題も含めた、今できることとは？
父の胃ろうと、母の将来への不安…金銭的な問題も含めた、今できることとは？
この記事では、70歳のお父様の胃ろうに関するご相談にお答えします。ご相談者様は、クモ膜下出血で意識不明となり胃ろうでの栄養摂取を余儀なくされたお父様を抱え、今後の寿命や金銭的な問題、そしてご自身の将来への不安を抱えていらっしゃいます。この記事では、専門的な知識と具体的なアドバイスを通じて、これらの問題に対する解決策を提示し、ご相談者様の心の負担を少しでも軽減できるよう努めます。
70歳の父が、半年前クモ膜下出血により意識不明の寝たきり状態です。胃ろうを勧められ、今はそれで栄養を摂っています。脳以外の身体、内臓の機能は問題ないと言われてはいますが、意識不明の寝たきりのため、動かないし身体は固まっていくばかりです。自力で目も開けられず、たまにビクビクっと身体が動く程度です。ですが、受け入れてくれる病院や特養などの施設はどこもいっぱいで、あるとしても高額で母には支払いがギリギリです。というか年金だけでは赤字です。今は会社の配慮でまだ社会保険に入れてもらっているので傷病手当金を充てられますが、それもあと１年で切れます。歳もまだ70歳になったばかりで内臓は元気だそうですが、胃ろうにして父が長生きすることで、母を金銭的に苦しめるなら胃ろうにすべきじゃなかったのでは、とも思ってしまいますが、あとの祭りです。早めの選択を迫られ、母が胃ろうにしたいと決めました。ですが、金銭的に厳しいとわかり、在宅介護を勧められても「寝たきり状態で私がずっと見るのは自信がない。仕事にも行けなくなる」などと、なんだかんだ理由を言って在宅介護は避けたい感じに思えます。私や姉も家庭があり近くにいるわけではないので、確かにすぐ手伝いには行けないのも、理由なのだと思いますが、、、胃ろうにしたのはいいですが、正直長くこの状態にするのはお互い可哀想な気もするのです。父のように、歳も70代で内臓は元気な状態で胃ろうにした場合、どのくらいの寿命を考えておけば良いのか知りたいのです。金銭的な面も考えなければなりません。目安だけでも知り、父の最期や金銭的な覚悟を決めたいので、お詳しい方や病院関係の方で何かアドバイスをいただけたら幸いです。補足：皆さま、様々なご意見ありがとうございます。身体障害者の申請をして手帳をもらったとして、入院費はいくらか安くなるのでしょうか。。。もうすぐ転院するであろう病院は、最期の看取りまでしてくれる所だそうです。特養などの施設ではなくあくまで病院なので、介護保険などではなく、健康保険の方で計算されるようです。それが月々約17万弱とのこと。1、2割負担の人は、医療費のみで限度額の44,400円。他、食事代、リース代、オムツ代などが合わさります。重度身障者の医療費負担ゼロというのは、この限度額の44,400円も対象になるのでしょうか？自治体によって違うところはあるのは承知しております。父の年金が月々約15万なので、44,400円がなくなれば相当ありがたい話なのですが、、、
胃ろうにした場合の寿命について
70歳で内臓機能が良好な方が胃ろうを行った場合、寿命は一概には言えません。個々の健康状態、合併症の有無、そして適切な医療・介護ケアの質によって大きく左右されます。しかし、一般的には、胃ろうによって栄養状態が改善し、体力や免疫力が維持されることで、ある程度の延命効果が期待できます。一方で、寝たきり状態が続くことで、褥瘡（床ずれ）、肺炎、尿路感染症などの合併症のリスクは高まります。これらの合併症が寿命を短くする要因となることもあります。
重要なのは、ご本人のQOL（生活の質）を最大限に高めるためのケアです。定期的な体位変換、口腔ケア、適切な栄養管理、そして精神的なサポートが不可欠です。ご家族としては、医師や看護師、ケアマネジャーと連携し、これらのケアが適切に行われているかを確認することが重要です。
金銭的な問題への対策
金銭的な問題は、ご家族にとって非常に大きな負担となります。以下に、具体的な対策をいくつか提案します。
- 医療費の軽減
- 高額療養費制度の活用: 月々の医療費が一定額を超えた場合、超過分が払い戻される制度です。自己負担限度額は所得に応じて決まります。父上の収入やご家族の状況を確認し、制度を最大限に活用しましょう。
- 特定疾患医療費助成制度: 特定の疾患に対して医療費の助成が受けられる制度です。該当する疾患がないか、確認してみましょう。
- 身体障害者手帳の申請: 身体障害者手帳を取得することで、医療費の減免や介護サービスの利用料の割引が受けられる場合があります。
- 介護費用の軽減
- 介護保険サービスの活用: 介護保険サービスを利用することで、介護にかかる費用を軽減できます。ケアマネジャーに相談し、適切なサービスプランを作成してもらいましょう。
- 施設の選択: 特別養護老人ホーム（特養）は、比較的費用が抑えられる場合があります。ただし、入居待機期間が長い場合もあるため、早めに情報収集し、申し込みを行うことが重要です。
- その他の制度: 介護保険以外の制度として、生活保護や、低所得者向けの介護保険外サービスなど、様々な制度があります。役所の福祉課や地域包括支援センターに相談し、利用できる制度がないか確認しましょう。
- 経済的なサポートの検討
- 親族との協力: 親族間で費用を分担したり、介護を手伝ったりすることで、経済的な負担を軽減できる場合があります。
- 専門家への相談: ファイナンシャルプランナーや社会福祉士などの専門家に相談し、具体的な金銭管理のアドバイスや、利用できる制度について情報を得ましょう。
在宅介護と施設入所の選択
お母様が在宅介護に不安を感じている場合、無理に在宅介護を強いることは、お母様の心身の負担を増大させる可能性があります。施設入所も選択肢の一つとして検討し、お母様の意向を尊重しながら、最適な方法を探ることが重要です。
- 在宅介護のメリットとデメリット
- メリット: 慣れ親しんだ環境で過ごせる、家族との時間を多く持てる。
- デメリット: 介護者の負担が大きい、専門的な医療ケアが受けにくい、24時間体制での介護が必要になる場合がある。
- 施設入所のメリットとデメリット
- メリット: 専門的な医療ケアを受けられる、介護者の負担が軽減される、社会的な交流の機会がある。
- デメリット: 費用が高い、環境の変化への適応が必要、個室がない場合がある。
- 選択のポイント
- お母様の意向: お母様がどのように過ごしたいのか、じっくりと話し合いましょう。
- ご家族の状況: ご家族がどの程度介護に関われるのか、現実的な状況を考慮しましょう。
- 経済的な状況: 費用面で無理のない範囲で、選択肢を検討しましょう。
- 専門家との相談: 医師、看護師、ケアマネジャーなど、専門家のアドバイスを参考にしましょう。
心のケアとサポート
ご家族は、精神的な負担を抱えやすい状況にあります。以下に、心のケアとサポートに関するアドバイスをします。
- 情報収集と理解: 病状や治療法について、正確な情報を収集し、理解を深めることが重要です。
- 専門家への相談: 医師、看護師、ソーシャルワーカーなど、専門家に相談し、不安や疑問を解消しましょう。
- 家族間のコミュニケーション: 家族間で、率直に気持ちを話し合い、互いに支え合うことが大切です。
- 休息とリフレッシュ: 介護から離れ、休息を取ったり、趣味を楽しんだりする時間を作りましょう。
- 相談窓口の活用: 地域の相談窓口や、NPO法人などが提供するサポートを利用しましょう。
ご相談者様は、お父様の病状、金銭的な問題、そしてご自身の将来への不安など、多くの困難に直面しています。これらの問題は、一人で抱え込まず、専門家や家族と協力して解決していくことが重要です。焦らず、一つずつ問題を解決していくことで、必ず道は開けます。
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今後のためにできること
最後に、今後のためにできることをまとめます。
- 情報収集を続ける: 医療、介護、福祉に関する情報を継続的に収集し、知識を深めましょう。
- 専門家との連携を強化する: 医師、看護師、ケアマネジャー、ソーシャルワーカーなど、専門家との連携を密にし、情報共有を積極的に行いましょう。
- 家族会議を開く: 定期的に家族会議を開き、現状の課題や今後の対策について話し合いましょう。
- 心のケアを怠らない: ストレスを感じたら、休息を取ったり、趣味を楽しんだり、専門家に相談するなど、心のケアを忘れずに行いましょう。
- 後悔しない選択をする: 最終的には、ご家族全員が納得できる選択をすることが重要です。後悔のないように、じっくりと話し合い、最善の道を選びましょう。
この情報が、少しでもご相談者様のお役に立てれば幸いです。ご家族の皆様が、心穏やかに過ごせることを心から願っています。
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