ヘルパーの私が直面した「暴言」問題…介護の現場でどう乗り越える？
ヘルパーの私が直面した「暴言」問題…介護の現場でどう乗り越える？
この記事では、訪問介護の現場で働くヘルパーのあなたが、利用者やその家族からの理不尽な言動、いわゆる「暴言」にどのように対処していくか、具体的な方法を解説します。7年間、訪問介護の仕事を続けている中で、ある寝たきりの方の食事介助を担当することになったものの、その方の御主人から激しい暴言を受け、精神的な苦痛を感じ、今後の継続に悩んでいるという状況ですね。このような状況は、介護の現場では決して珍しいことではありません。この記事を通じて、あなたが抱える悩みを理解し、具体的な解決策を見つけ、安心して仕事ができるようにサポートします。
7年、細々と訪問介護の仕事をしています。(平日1日1件～3件程度なので…) 最近入りかけた利用者さん… 寝たきりの奥さんの食事介助なんですが、その方の御主人がまぁそれはそれは怒りの塊のような方で、2日間同行で行ってきましたが、続けられそうにありません。とにかくアホ呼ばわり、体格が大きいのですが太い、痩せろ(170cm65kgなんですが)どんくさい、気が利かない… サービス終わった後、毎回短くても10分、長ければ20分～30分お説教です。アホ、どんくさいと言われても、仕事を失敗してる訳でもないんです… 近所でも変わり者としてかなり有名らしく、住宅街で沢山お家もありますが、特に子供の登下校時は仁王立ちで玄関先に立ち、騒がしかったら「うるさい」と怒鳴り散らし、近くにある学校にもしょっ中文句を言いに行くそう。同行だった為、前から入っているヘルパーが食事介助をしているのを見ていたら、花瓶の花が枯れているのがあったのが目につき「お前、この水を換えてこい」といわれたので換えに行ったのですが、枯れ枯れで黒ずんだ花もあったのでそれを抜いていたら…後ろから大声で「いつまで掛かってやってるんや(怒)お前は何を考えとんや(怒)」と言われ、飛び上がる程ビックリしました。時間にして2分3分…いや、枯れてた花を抜いてたので…と言うも、「そんな事見たら解る！口ごたえするな(怒)」と。 で、帰る前に御主人に挨拶に行ったら「お前みたいなアホはどないもならんな！こーであーで、あーでこーで云々…」もう聞く耳持ちませんでしたが、まさしく言葉の暴力です。 ただ、1人のヘルパーはお気に入りのようで、全く態度が違います。お前は良い、よーやってくれとる！なんです。 結局はお気に入りのヘルパーしか受け入れられないんでしょう。 機嫌良い時もあるから、頑張って行って～とサ責から言われましたが、そんな罵声を浴びせられて仕事に行かなくてはならないのは苦痛です。 別のヘルパーもひどい言われようらしいです。 こういった状況で、事業所は断ったりしないのでしょうか？ 毎日朝昼夕のケアなんです… 事業所にしたらお金になるのですか？ だから断れないのでしょうか？ 補足沢山の回答を有難うございます。 認知症の方なら違ったと思います… 利用者本人でもなし。 若い頃、100人程の部下が居たらしく、常に上から目線。 試されているという事はありませんね… 昔から人には超厳しく自分には超甘いらしいです。 サービス終了後のお説教です。 30分掛かっても1円にもなりません。 自分が1番、自分は偉い、とにかく常に怒ってるそうです。 邪魔にならないようにと置いたカバンか邪魔だと言われ、こんなカバン持って(怒)遊びに来てるのと違うだろ(怒)、そのカバンは足で蹴られた感じでした。
上記の質問は、訪問介護の現場で働くヘルパーの方々が直面する、非常に深刻な問題について語られています。利用者の方の家族からの暴言、人格否定、不当な扱いなど、精神的な苦痛を伴う状況は、介護職の方々の離職原因としても多く挙げられます。この記事では、このような状況に陥った際に、どのように対応し、自身の心を守り、より良い働き方を見つけることができるのか、具体的な方法を解説していきます。
1. 状況の整理と問題の本質
まず、現状を客観的に整理することから始めましょう。今回のケースでは、以下の点が問題として挙げられます。
- 暴言と人格否定: 「アホ」「どんくさい」といった言葉による人格否定は、あなたの尊厳を傷つけ、精神的な負担を増大させます。
- 不当な要求と過剰な監視: 花の世話を命じられたり、些細なことで怒られたりする状況は、不当な要求であり、過剰な監視とも言えます。
- 一方的なコミュニケーション: サービス終了後の長時間の説教は、あなたの意見を聞き入れない一方的なコミュニケーションであり、精神的な負担となります。
- 事業所の対応: 状況を理解しつつも、継続を促す事業所の対応は、あなたの苦痛を軽減するものではありません。
これらの問題の本質は、利用者家族のコミュニケーション能力の欠如、あなたへの敬意の欠如、そして事業所の対応の甘さにあると考えられます。これらの問題を解決するためには、多角的なアプローチが必要です。
2. 自己防衛のための具体的な対策
まずは、あなた自身を守るための具体的な対策を講じましょう。
2-1. 記録の重要性
暴言や不当な言動があった際には、詳細な記録をつけましょう。記録には以下の内容を含めます。
- 日時: いつ何があったのかを正確に記録します。
- 状況: どのような状況で暴言があったのかを具体的に記述します。
- 言動: どのような言葉を言われたのか、具体的に記録します。
- あなたの感情: その時にあなたがどのように感じたかを記録します。
- 対応: あなたがどのように対応したかを記録します。
この記録は、後で事業所や関係機関に相談する際に、客観的な証拠となります。また、あなた自身の感情を整理し、問題の深刻さを認識するためにも役立ちます。
2-2. 感情のコントロール
暴言を聞いた際に、感情的になるのは自然なことです。しかし、感情的になると、冷静な判断ができなくなり、事態を悪化させる可能性があります。感情をコントロールするための具体的な方法を実践しましょう。
- 深呼吸: 状況を一旦受け止め、深呼吸をして落ち着きましょう。
- 距離を置く: 物理的な距離を置くことで、感情的な反応を抑えることができます。
- 思考の転換: 相手の言動を個人的な攻撃と捉えず、相手の性格や背景に起因するものと考えることで、感情的な負担を軽減できます。
- アサーション: 自分の意見を、相手を尊重しながら伝える方法を学びましょう。
2-3. 専門家への相談
一人で抱え込まず、専門家に相談することも重要です。相談できる専門家には、以下のような人がいます。
- 事業所の相談員: まずは、事業所の相談員に相談してみましょう。
- 上司: 上司に相談し、状況を共有し、具体的な対応策について話し合いましょう。
- 労働組合: 労働組合に加入している場合は、労働組合に相談し、支援を求めましょう。
- カウンセラー: 精神的な負担が大きい場合は、カウンセラーに相談し、心のケアを受けましょう。
専門家は、あなたの状況を客観的に評価し、適切なアドバイスをしてくれます。また、第三者の視点から、問題解決のための具体的な提案をしてくれます。
3. 事業所との連携と交渉
次に、事業所との連携と交渉について考えてみましょう。事業所は、あなたの労働環境を守る義務があります。積極的に事業所と連携し、問題解決に向けて協力しましょう。
3-1. 状況の報告と改善要求
記録をもとに、事業所に状況を詳細に報告し、改善を求めましょう。具体的に以下の点を要求します。
- 利用者家族との面談: 事業所の担当者同席のもと、利用者家族との面談を行い、問題点について話し合い、改善を求めましょう。
- 対応策の策定: 暴言があった場合の対応策を、事業所と協力して策定しましょう。
- 勤務体制の見直し: 精神的な負担を軽減するために、勤務体制の見直しを検討しましょう。
- 研修の実施: 介護技術だけでなく、コミュニケーションスキルやメンタルヘルスに関する研修の実施を求めましょう。
3-2. 契約内容の見直し
必要に応じて、契約内容の見直しを検討しましょう。具体的には、以下のような点を検討します。
- サービス内容の変更: 暴言が続く場合は、食事介助以外のサービスに変更することを検討しましょう。
- 訪問回数の調整: 精神的な負担を軽減するために、訪問回数を調整することを検討しましょう。
- 契約解除: 状況が改善しない場合は、契約解除も視野に入れましょう。
契約内容の見直しは、あなたの権利です。事業所とよく話し合い、あなたの希望に沿った形で進めましょう。
4. 法律と制度の活用
状況によっては、法律や制度を活用することもできます。
4-1. 労働基準法
労働基準法は、労働者の権利を保護するための法律です。暴言や不当な扱いによって、精神的な苦痛を受けている場合は、労働基準監督署に相談することができます。労働基準監督署は、事業所に対して、改善指導や是正勧告を行うことができます。
4-2. ハラスメント相談窓口
事業所内にハラスメント相談窓口がある場合は、相談してみましょう。ハラスメント相談窓口は、あなたの相談内容を秘密厳守で受け付け、問題解決に向けて支援してくれます。
4-3. 弁護士への相談
状況が深刻で、法的措置が必要な場合は、弁護士に相談しましょう。弁護士は、あなたの権利を守るために、法的アドバイスや訴訟手続きなど、様々なサポートをしてくれます。
5. メンタルヘルスのケア
介護の仕事は、精神的な負担が大きい仕事です。日頃から、メンタルヘルスに気を配り、心身の健康を維持することが重要です。
5-1. ストレス解消法
ストレスを解消するための方法を見つけましょう。具体的には、以下のような方法があります。
- 趣味: 好きなことをする時間を持ちましょう。
- 運動: 適度な運動は、ストレス解消に効果的です。
- 休息: 十分な睡眠を取り、心身を休ませましょう。
- リラックス法: 瞑想やアロマテラピーなど、リラックスできる方法を試しましょう。
- 友人との交流: 友人や家族と話すことで、気持ちを楽にしましょう。
5-2. 専門家のサポート
必要に応じて、専門家のサポートを受けましょう。カウンセリングや精神科医の診察を受けることで、心のケアをすることができます。
6. キャリア形成と働き方の選択肢
今回の問題をきっかけに、あなたのキャリアについて改めて考えてみましょう。介護の仕事は、様々な働き方があります。あなたの希望に合った働き方を見つけることで、より長く、安心して働くことができます。
6-1. 働き方の選択肢
介護の仕事には、以下のような働き方があります。
- 訪問介護: 利用者の自宅に訪問し、介護サービスを提供する。
- 施設介護: 介護施設で、入居者の介護サービスを提供する。
- デイサービス: 日帰りで利用者が通う施設で、介護サービスを提供する。
- 夜勤専従: 夜間の介護サービスを提供する。
- パート: 短時間勤務で働く。
- 正社員: フルタイムで働く。
- 独立・起業: 介護事業を自分で始める。
それぞれの働き方には、メリットとデメリットがあります。あなたのライフスタイルや希望に合った働き方を選びましょう。
6-2. スキルアップとキャリアアップ
介護の仕事は、スキルアップやキャリアアップの機会が豊富です。積極的にスキルアップし、キャリアアップを目指しましょう。
- 資格取得: 介護福祉士、ケアマネージャーなどの資格を取得することで、専門性を高め、キャリアアップすることができます。
- 研修参加: 介護技術や専門知識に関する研修に参加することで、スキルアップすることができます。
- リーダーシップ: チームリーダーや主任などの役職に就くことで、リーダーシップを発揮し、キャリアアップすることができます。
- 転職: より良い労働条件やキャリアアップの機会を求めて、転職することも選択肢の一つです。
スキルアップやキャリアアップは、あなたの自信を高め、より良い働き方を見つけるための力となります。
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7. まとめ
訪問介護の現場で直面する暴言問題は、決してあなただけの問題ではありません。多くのヘルパーが同じような悩みを抱えています。今回の記事で解説したように、状況を整理し、自己防衛のための対策を講じ、事業所と連携し、必要に応じて法律や制度を活用することで、問題解決に向けて一歩踏み出すことができます。また、メンタルヘルスのケアを怠らず、あなたのキャリアについて改めて考えることで、より長く、安心して働くことができるでしょう。あなたの尊厳を守り、心身ともに健康な状態で、介護の仕事を続けていくために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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