デイサービスでの「帰りたい」を「楽しい」に変える！男性利用者も満足する過ごし方のヒント
デイサービスでの「帰りたい」を「楽しい」に変える！男性利用者も満足する過ごし方のヒント
この記事では、小規模～中規模のデイサービスで働く介護職員のあなたが抱える悩みに焦点を当て、特に男性利用者の帰宅願望を減らし、より充実した時間を過ごしてもらうための具体的なヒントを提供します。あなたの努力不足や勉強不足を責めるのではなく、共に考え、実践できるアイデアを共有することで、日々の業務をより楽しく、そして利用者の方々にとっても価値のあるものにすることを目指します。
小規模～中規模(10～３０名)のデイサービス経験のある方に質問です。
9時15分から16時45分までの7時間30分の営業時間のタイムスケジュールなのですが、1日の流れはどんなことをされていますか？
私の勤めているデイは多い日で10名ぐらいです。
到着後、お茶をのみバイタル測定したらすぐに入浴です。
個人対応でだいたい個浴か2名で入浴されます。
その入浴時間以外の午前午後の空き時間のすごしかたにいつも悩んでいます。
塗り絵やちぎり絵は、定番なのですが、うちのデイはとにかく男性が多く、自分の意思で来ている、というよりも家族がいうからきた、という方や認知がすすんだ方がほぼ毎日来られます。
こちらが勧めるレクは全く見向きもせず、ひたすらじっと固まっている方、帰る時間ばかりを聞いてこられる方も多いです。
なんとかして興味を持ってもらいたいと話しかけたり、ネットなどで調べるのですがなかなかうまくいくものがありません。
談笑するなどでなんとか午前中は乗り切るのですが、昼食後がまた大変です。
昼寝をする方もいるのですが、昼食を食べたから帰ります、が続出で、説明してもなかなか理解していただけません。
他職員にに相談しても、デイサービスなんてこんなもんだよ、の一言です。
私はデイの経験がなく寝たきりの方ばかりの介護をしてきたので、こんなに帰宅願望の強い方が多いことにびっくりしています。
もちろん、提供するサービスが良くないから帰宅願望につながってることは重々承知していますが、こんなにもひたすら16時45分になるのが長く感じる毎日で、正直、疲れがでてきてしまいました。
他のデイサービスのブログなどを読んでいると、とても盛り上がっていて充実している感じがしてとても羨ましいです。
自分の努力不足、勉強不足は自覚しています。
レクを教えて欲しいのはもちろんですが、うちはこういう過ごし方をしていて、喜ばれているなど、ご利用者が（特に男性）心地よくすごせるなにか良いヒントなどないでしょうか？
1. なぜ男性利用者はデイサービスを「つまらない」と感じるのか？
デイサービスを利用する男性が「帰りたい」と感じる主な原因は、以下の点が考えられます。
- 興味関心の不一致: 提供されるレクリエーションが、彼らの過去の経験や興味と合致していない可能性があります。例えば、塗り絵やちぎり絵は女性に好まれる傾向があり、男性には退屈に感じられることがあります。
- 役割喪失感: 家庭や社会での役割を失い、デイサービスでの活動に意義を見いだせない場合があります。 以前の仕事や趣味の話をしても、共感してくれる人がいないと、孤独感を感じやすくなります。
- 身体的・精神的負担: 身体的な不調や認知機能の低下により、積極的に活動に参加することが難しく、結果として退屈を感じることがあります。
- コミュニケーション不足: 他の利用者やスタッフとのコミュニケーションが不足し、孤立感を感じている可能性があります。
- 目的意識の欠如: デイサービスでの活動に、明確な目的や目標を見いだせない場合、時間を持て余し、帰宅願望が強くなることがあります。
2. 男性利用者の心をつかむ！具体的な過ごし方の提案
これらの課題を踏まえ、男性利用者がデイサービスをより楽しめるようにするための具体的な提案をいくつかご紹介します。
2-1. 趣味や興味に合わせた活動の導入
男性の興味を引く活動を取り入れることが重要です。以下に具体的な例を挙げます。
- 昔の遊び: 囲碁、将棋、麻雀、オセロなど、昔から親しまれているゲームは、男性にとって馴染み深く、脳トレにもなります。
- 工作・DIY: 木工、プラモデル、簡単な修理など、手を動かす活動は達成感を得やすく、集中力を高めます。
- 園芸: 庭の手入れやプランターでの野菜作りなど、自然に触れる活動は、心身のリフレッシュになります。
- 回想法: 昔の写真や映像を見ながら、思い出を語り合うことで、過去の経験を共有し、自己肯定感を高めます。
- 音楽鑑賞・合唱: 懐かしい歌をみんなで歌ったり、楽器演奏をしたりすることで、一体感を味わえます。
- 映画鑑賞: 昔の映画や時代劇など、男性が興味を持ちやすいジャンルの映画を鑑賞します。
- スポーツ観戦: 野球やサッカーなど、好きなスポーツの試合をみんなで観戦し、応援することで、一体感を高めます。
2-2. コミュニケーションを促進する工夫
コミュニケーションを活発にすることで、孤独感を軽減し、デイサービスへの満足度を高めます。
- 会話のきっかけ作り: 共通の話題（出身地、仕事、趣味など）を見つけ、積極的に話しかけましょう。
- 傾聴: 利用者の話に耳を傾け、共感することで、信頼関係を築きます。
- グループワーク: 共通の趣味を持つ人同士でグループを作り、活動をすることで、仲間意識を育みます。
- イベントの企画: 誕生会、季節のイベントなどを企画し、交流の機会を増やします。
- 役割分担: 掃除や配膳など、できる範囲で役割を与え、責任感と達成感を持たせます。
2-3. 帰宅願望を減らすための工夫
帰宅願望が強い利用者に対しては、以下の点に注意しましょう。
- 個別の対応: 個々の利用者の状況を把握し、ニーズに合わせた対応を心がけましょう。
- 安心感を与える: 帰宅願望を否定せず、話を聞き、安心感を与えましょう。
- 目的意識を持たせる: 活動の目的や目標を明確にし、達成感を味わえるようにサポートしましょう。
- 成功体験を積み重ねる: 小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高め、自信を持たせます。
- 家族との連携: 家族と連携し、利用者の状況や希望を共有し、協力体制を築きましょう。
3. 具体的なタイムスケジュール例（男性向け）
上記の提案を踏まえ、具体的なタイムスケジュールの例を以下に示します。これはあくまで一例であり、利用者の状況に合わせて柔軟に調整してください。
9:15-9:30: 到着、バイタルチェック、水分補給
9:30-10:30: 入浴（個浴または2名での入浴）
10:30-11:30: 趣味活動（囲碁、将棋、麻雀、プラモデルなど。日替わりでローテーション）
11:30-12:00: 回想法（昔の写真や映像を見ながら、思い出を語り合う）
12:00-13:00: 昼食
13:00-14:00: 休憩（昼寝、読書など）
14:00-15:00: 集団体操、軽い運動（椅子に座ったままできる体操、ラジオ体操など）
15:00-15:30: おやつ、談話
15:30-16:30: レクリエーション（音楽鑑賞、映画鑑賞、ゲームなど。週替わりでローテーション）
16:30-16:45: 帰りの準備、送迎
4. 成功事例から学ぶ！他のデイサービスの工夫
他のデイサービスがどのように工夫しているのか、成功事例を参考にしてみましょう。
- 男性専用デイサービスの開設: 男性が興味を持つ活動に特化し、居心地の良い空間を提供しています。
- 地域との連携: 近隣の企業や団体と連携し、ボランティア活動や地域交流の機会を設けています。
- ICTの活用: VR技術を活用したレクリエーションや、オンラインでの交流会などを実施しています。
- スタッフの専門性向上: 介護技術だけでなく、レクリエーションやコミュニケーションに関する研修を積極的に行っています。
5. 努力は必ず報われる！あなたの成長を応援します
デイサービスでの仕事は、決して楽ではありません。しかし、あなたの努力と工夫次第で、利用者の笑顔を引き出し、充実した時間を過ごしてもらうことができます。 試行錯誤を重ね、改善を続けることで、必ず成長を実感できるはずです。 焦らず、一つずつ課題をクリアしていくことが大切です。
もし、あなたが今の職場でキャリアについて悩んでいたり、もっと自分に合った働き方を探しているなら、ぜひ専門家への相談も検討してみてください。 自分の強みや適性を理解し、キャリアプランを立てることで、より充実した介護職としてのキャリアを築くことができるでしょう。
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6. まとめ：男性利用者の「楽しい」を創出するために
この記事では、小規模～中規模のデイサービスで働く介護職員のあなたが、男性利用者の帰宅願望を減らし、より充実した時間を過ごしてもらうためのヒントを提案しました。 趣味や興味に合わせた活動の導入、コミュニケーションの促進、帰宅願望を減らすための工夫、成功事例の紹介を通じて、具体的な解決策を探求しました。 あなたの努力と工夫が、利用者の方々の笑顔につながることを願っています。
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