デイサービス職員との適切な距離感：利用者家族の立場から考える

デイサービス職員と利用者のプライベートな付き合いについて。義母がデイサービスに通っています。義母はまだ比較的若いうちに障がいを負ってしまい、あまり同年代の方がいないためか、デイサービスの職員さんと仲が良いようです。もちろん、仲良くするのは良いのですが、デイサービスの外でも個人的な付き合いがあり、それはどうなの？と思うことがあります。例えば、お出掛けのお誘い。義母は当然、一人で出掛けられません。しかしデイサービスの職員さんが『今日は◯◯行くんですか～？』というと、連れていって！と始まります。また、家に来てホームパーティーを開くこともありました。『お嫁さんも一緒にどうぞ～！』と言われたのですが、義母が苦手なので、とても参加する気にはならず、外に出掛けてしまいました。ある時は、デイサービスの中で食事を持ち寄る機会があり(そもそも、衛生的にアウトだと思うのですが)、義母からこれを作ってよと頼まれたこともあります。その他、職員さんと物のやりとりで、買い物に連れていけ～！と始まることも。確かに、ここは義母の家。(夫に介護のためにと頼まれて同居)そして職員と言えど、友人。友人を作ることも、家に来るのも、構わないと思うのです。でも、デイサービスの職員さんは、もう少し利用者家族の事を考えても良いのでは？と思います。少なくとも、我々家族の負担が増えて疲れます。出掛けるにしても、うちの車を使っても良いから、義母の友人として迎えに来て、遊びにつれていくまでしてくれないと、こちらが動かされて辛いです。夫に伝えても、夫は義母に何にも言えません。義母も、利用者の立場を利用して、甘えすぎている、介護の範囲を超える要求をしているな、と思うこともあります。ですから、デイサービスの職員さんだけが悪いとは言いません。でも、どこかで一線引いてもらいたいと思うのは、冷たいでしょうか。我々も、かなり義母を外に連れ出したり、毎日食事と会話をしています。でも、私はここまで！という線を引いています。そうしないと、自分が一杯になることがわかっているからです。デイサービスの方たちは、何でも好き勝手楽しんでいます。そのお陰で、『デイサービスの人は私の良さを分かっている。貴方はまだまだ、分かってないわね』とまで言われてしまう(怒)ただ、良くしてもらっているのに、止めてくださいと伝えてしまうと、関係が悪くなるかなあと悩んでいます。利用者と介護施設の職員の関係って、こんなものでしょうか？私が神経質になりすぎですか。

ケーススタディ：デイサービス職員との境界線

ご質問にある状況は、多くの介護家族が直面する悩みの典型例です。義母様とデイサービス職員の良好な関係は一見好ましいものの、それが家族の負担増加や、ご自身の精神的なストレスに繋がっている点が問題です。これは、プロとしての倫理観と利用者との適切な距離感の欠如が原因と考えられます。

まず、デイサービス職員の行動について分析してみましょう。職員の行為は、大きく分けて以下の３つの問題点があります。

プライベートな領域への介入：ホームパーティーへの参加要請や、私的な買い物への同行依頼など、デイサービスの業務範囲を超えたプライベートな領域への介入が見られます。これは、職員の個人的な交友関係と業務を混同している可能性を示唆しています。
家族への配慮不足：職員は、義母様との交流に夢中になりすぎて、家族の負担や感情を軽視している可能性があります。利用者だけでなく、家族も介護に関わる重要な存在であることを理解すべきです。
境界線の曖昧化：職員と利用者間の境界線が曖昧になっているため、利用者からの過剰な要求を受け入れやすくなっています。これは、職員側の適切な対応と、施設側の明確なガイドラインの不足が原因と考えられます。

このような状況を改善するためには、まず、ご自身とご家族の気持ちを明確に伝えることが重要です。義母様への愛情と、ご自身の限界を伝え、職員との適切な距離感を築くための具体的なステップを以下に示します。

具体的な対策とステップ

ステップ１：ご自身の気持ちを整理し、夫と共有する

まず、ご自身が感じているストレスや不安を具体的に書き出してみましょう。「義母の負担が増えている」「自分の時間が取れない」「職員の行動に不快感がある」など、具体的な例を挙げて整理することで、夫との話し合いがスムーズになります。夫が義母に直接言えないのであれば、ご自身が義母と職員への対応を主導していく必要があります。

ステップ２：デイサービス施設へ相談する

施設の責任者や担当者に、直接、ご自身の懸念を伝えましょう。その際、感情的になるのではなく、具体的な事例を挙げ、冷静に説明することが重要です。例えば、「職員の私的な誘いにより、家族の負担が増えている」「衛生面が不安な食事の持ち寄りがあった」など、具体的なエピソードを伝えましょう。そして、「職員と利用者の適切な距離感について、施設としてどのようなガイドラインを設けているのか？」を尋ね、施設側の対応を確認しましょう。

ステップ３：職員とのコミュニケーションを見直す

直接的な苦情ではなく、職員とのコミュニケーション方法を見直すことも有効です。例えば、「義母が職員さんと仲が良いのは嬉しいのですが、家族の負担にならない範囲で、お付き合いをしていただけると助かります」と、感謝の気持ちと要望を同時に伝えることで、職員の理解を得やすくなります。

ステップ４：義母様とのコミュニケーションを見直す

義母様にも、ご自身の負担を伝え、協力をお願いする必要があります。例えば、「職員さんにはいつも良くしていただいているけれど、私たち家族にも時間が必要なので、少しペースを落としてもらえないか」と優しく伝えましょう。義母様も、職員との関係に依存している部分があるかもしれません。そのため、代替案として、義母様の趣味の会や、ボランティア活動への参加を提案するのも良いでしょう。

ステップ５：必要に応じて外部機関に相談する

上記の方法で改善が見られない場合は、地域包括支援センターや介護相談窓口などに相談してみましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な解決策を見つけることができるでしょう。

成功事例と専門家の視点

私の経験上、多くのケースで、施設側と率直に話し合うことで、状況が改善しています。例えば、あるケースでは、家族が施設に具体的な事例を報告した結果、施設側が職員への指導を行い、利用者と職員間の適切な距離感が保たれるようになりました。また、施設によっては、利用者と職員間の交流に関するガイドラインを明確化し、職員教育に力を入れているところもあります。

まとめ

デイサービス職員と利用者の関係は、良好なコミュニケーションが不可欠ですが、その境界線を明確にすることが非常に重要です。ご自身の気持ちを整理し、施設や関係者と積極的にコミュニケーションをとることで、より良い関係を築き、ご自身の負担を軽減することができます。まずは、ご自身の気持ちを整理し、夫と話し合うことから始めましょう。そして、デイサービス施設に相談し、具体的な改善策を検討していくことが重要です。

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