医療ミスの問題：胃ろう手術後の合併症と、その後の人生への影響
医療ミスの問題：胃ろう手術後の合併症と、その後の人生への影響
この記事では、医療ミスが疑われる状況に直面し、今後の対応について悩んでいる方に向けて、具体的なアドバイスを提供します。特に、胃ろう手術後の合併症とその後の人生への影響、そして法的手段や今後の生活の確保について、専門的な視点から解説します。医療ミスというデリケートな問題に直面した際の、感情的なサポートと具体的な行動指針を提供し、読者の皆様がより良い未来を切り開けるよう支援します。
医師の方に質問です。
胃ろう手術をした際に、本来なら腹壁と胃をチューブでつなぐはずが、間に大腸を挟み込んだ状態で腹壁と大腸と胃をつないでしまった場合、これを医療ミスと言えますか？ この状態になったのは主人の母なのですが、たまたま奇跡的に腹膜炎など起こしていなかったので、今回チューブの入れ替えの為にレントゲンを撮って発覚しました。
現在入院している病院と胃ろう手術を行った病院は違うのですが、腹壁と大腸と胃の癒着がひどく、これを外してからでないと胃ろうの再造設が出来ないと診断されました。ただ義母はシャント手術を行っているので、癒着を外す手術をする為には全身麻酔が必要だと言うことで、リスクを考えると手術を受け入れてくれる医療機関が見つからないと言うことでした。
義母は63歳です。意識は残っているのですが動けず話せずの介護度5、身障者1級の状態です。
現在胃ろうチューブは外し点滴により栄養摂取しています。
このことが分かった時に、義母は特養への入所が決まっており、月に何度か家へ連れ帰るところまで来ていました。
それが今回の事が分かり、点滴での栄養摂取へと変ったことから、特養への入所と自宅への外泊、外出と将来的な在宅での介護の道が絶たれました。
現在入院中の医師より手術を行った病院へ話をされた方が良いと言われ話をしに行きました。
正直に言ってお金を要求する気は全くなく、ただ今後の義母の居場所の確保を考えてほしいとお話しました。
特養への入所と在宅での介護が出来ないと言うことは、老健もしくは病院での入院と言う事になります。まだ63歳の義母はよほどの事がない限り、これからまだ長い人生を家へ帰る事も叶わず、点々と居場所を変えながら生きて行かなくてはなりません。いつまでこの施設にいられるのか、この病院へ居られるのかと不安を抱えながら転院、転所しなくては行けなくなった時、家族は義母の行き場を探していかなくてはいけません。
もし賠償金を請求してもしもらえることが出来たとしても、医療の管理下でしか生活出来なくなった義母をそのお金でより良い施設へ入れる事も出来ず、家族はそれを望んでいません。
そして先日その手術を行った病院長と話をしました。最初の言葉は「そんな事あるんですか！？」でした。「何をもって義母の手術を成功だとしたのですか？」と質問しました。「腹膜炎を起こして居なかったので成功として送り出させて頂きました」とおっしゃいました。続けて「医療とは結果論なので今回たまたま結果としてそう言う事が分かりましたが、腹膜炎などトラブルがなかったのでこちらに落ち度はなかったと思います」とおっしゃいました。
医療ではミスがあっても仕方ないのでしょうか？ 確かに何かある度に家族から何か言われ訴訟を起こされてはたまらないというのも分かります。
でも世の中、何かミスをして相手に損失や損害を与えた場合は、それに対して謝罪し、出来る限りの出来る事を行って相手に理解してもらうのが筋だと思います。
命がなくなったわけではないからと言われた事もありましたが、実際に義母の今後の人生は大きく変りました。
寝たきりで話せず動けず、今は認知の老人に囲まれた生活をしています。そこから救い出してあげたいのです。
話し合いは平行線でした。謝罪ももちろんありませんでした。
医療ミスだと証明出来るのなら、訴訟を起こしてでも謝罪してもらいたいと思っています。
一度弁護士さんへ相談しました。かかった費用が賠償金と相殺になるくらいしか金銭的には利益はありませんが、その裁判の中で今後の移転先を探すなどの責任をそのミスを起こしてしまった病院へ仲介役として行うように話して行くことは出来るかも知れませんと言って頂きました。
もしそう出来るのでしたら、訴訟を起こすのも義母を守る為の一つの方法なのかも知れないと思っています。
長々となりましたが、どうぞ回答よろしくお願い致します。みなさまのご意見を参考にさせて頂いてまた家族で話したいと思います。
1. 医療ミスの定義と法的側面
医療ミスとは、医療従事者の過失によって患者に損害が生じることです。今回のケースでは、胃ろう手術において大腸を誤って挟み込んだことは、明らかに手術の技術的な問題、つまり医療行為の過失にあたる可能性があります。しかし、医療ミスの判断は非常に専門的であり、法的にも複雑です。弁護士に相談されたことは、非常に有効な第一歩と言えるでしょう。
医療ミスが成立するためには、以下の3つの要素が重要です。
- 過失の存在: 医療従事者に注意義務違反があったこと。
- 損害の発生: 患者に身体的、精神的、経済的な損害が生じたこと。
- 因果関係: 医療従事者の過失と損害との間に因果関係があること。
今回のケースでは、大腸を挟み込んだことが過失にあたり、その結果として義母様の生活環境が大きく変化したことが損害として考えられます。しかし、因果関係を証明するためには、専門的な医学的知見と証拠が必要です。
2. 医療ミスと謝罪、そして今後の対応
医療ミスが発生した場合、謝罪は非常に重要な要素です。今回のケースでは、病院側の対応に疑問を感じる部分があるようです。謝罪がないことは、患者や家族にとって精神的な負担を増大させ、不信感を抱かせる原因となります。
今後の対応としては、以下のステップを検討しましょう。
- 記録の収集: 手術記録、レントゲン写真、医師の診断書など、関連するすべての医療記録を収集し、保管してください。
- セカンドオピニオン: 現在の状況について、別の医師の意見（セカンドオピニオン）を求めることをお勧めします。専門的な視点から、今回の医療行為の問題点や今後の治療方針についてアドバイスが得られます。
- 弁護士との連携: 弁護士と密接に連携し、法的手段の可能性を検討しましょう。訴訟を起こすだけでなく、示談交渉や医療機関との話し合いを進めることも可能です。
- 医療機関との対話: 弁護士の助言を受けながら、医療機関との対話を試みましょう。謝罪を求め、今後の義母様のケアについて具体的な提案を求めることができます。
3. 訴訟のメリットとデメリット
訴訟を起こすことは、最終的な手段の一つです。訴訟には、メリットとデメリットの両方があります。メリットとしては、
- 謝罪の獲得: 裁判を通じて、病院側からの謝罪を引き出すことができる可能性があります。
- 賠償金の獲得: 損害賠償を請求し、経済的な補償を得ることができます。
- 再発防止: 医療機関に改善を促し、再発防止に貢献することができます。
- 今後のケアの確保: 裁判を通じて、今後の義母様のケアに関する責任を医療機関に負わせることができる可能性があります。
一方、デメリットとしては、
- 時間と費用の負担: 訴訟には時間と費用がかかります。
- 精神的な負担: 裁判は精神的な負担を伴います。
- 結果の不確実性: 裁判の結果は必ずしも有利になるとは限りません。
弁護士との相談を通じて、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、ご自身の状況に最適な選択をしてください。
4. 義母様の今後のケアプラン
義母様の今後のケアプランを考える上で、以下の点を考慮しましょう。
- 医療機関との連携: 現在入院中の医療機関と連携し、義母様の状況を共有し、今後の治療方針について相談しましょう。
- 専門家の意見: 医療ソーシャルワーカーやケアマネージャーなど、専門家の意見を聞き、適切なケアプランを立てましょう。
- 施設の選定: 義母様の状態に合った施設（特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、療養型病院など）を探し、見学や情報収集を行いましょう。
- 家族のサポート: 家族で協力し、義母様のケアを支え合いましょう。
特に、義母様の年齢や現在の状態を考慮すると、長期的な視点でのケアプランが重要です。医療機関や専門家と連携し、義母様のQOL（Quality of Life：生活の質）を最大限に高めることを目指しましょう。
5. 精神的なサポートと心のケア
今回の件で、ご家族は大きな精神的負担を抱えていることと思います。医療ミスという問題に直面し、今後の生活への不安や怒り、悲しみなど、様々な感情が入り混じることでしょう。ご自身の心のケアも大切にしてください。
以下のような方法で、心のケアを行いましょう。
- 信頼できる人に話す: 友人、家族、カウンセラーなど、信頼できる人に話を聞いてもらい、気持ちを共有しましょう。
- 専門家のサポート: 精神科医やカウンセラーに相談し、専門的なサポートを受けましょう。
- 休息とリフレッシュ: 十分な休息を取り、気分転換になるような活動（趣味、散歩など）を行いましょう。
- 情報収集: 同じような経験をした人たちの体験談を参考にしたり、医療ミスに関する情報を収集し、知識を深めましょう。
ご自身の心の健康を保ちながら、義母様のケアに臨むことが大切です。
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6. まとめ：未来への希望を胸に
今回の問題は、非常に複雑で感情的な問題を孕んでいます。医療ミスという事実は、ご家族に大きな衝撃と苦しみを与えたことでしょう。しかし、絶望することなく、前向きに進んでいくことが重要です。
まずは、事実を正確に把握し、専門家のアドバイスを受けながら、適切な対応策を検討しましょう。そして、義母様の今後のケアプランを立て、より良い生活環境を確保することを目指しましょう。その過程で、ご自身の心のケアも忘れずに行ってください。
今回の経験を通して、ご家族の絆がさらに深まること、そして義母様のQOLが向上することを心から願っています。困難な状況ではありますが、未来への希望を胸に、一歩ずつ前進していきましょう。
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