73歳、母の介護と転職活動の両立：知っておくべきことと、今できること
73歳、母の介護と転職活動の両立：知っておくべきことと、今できること
この記事では、73歳のお母様の介護と、今後のキャリアについて悩まれているあなたに向けて、具体的なアドバイスを提供します。特に、介護保険制度の仕組みや、利用できるサービス、そして、ご自身のキャリアプランをどのように両立させていくかについて、具体的なステップと、役立つ情報をお伝えします。介護と仕事の両立は容易ではありませんが、適切な知識とサポートを得ることで、より良い選択をすることができます。この記事が、あなたの不安を解消し、前向きな一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
まず、ご相談内容について、以下に引用します。
（再）７３歳、母の介護（心臓ペースメーカー、腎不全）についての質問です。
母の腎不全について、昨夜も質問をさせて頂きました。
これまでの経過などは、そちらに詳しく書かせて頂きました。
６月３日に病院に連れて行き、そのまま入院。現在も入院中です。
腎臓が悪くなっていることは担当医から聞かされていましたが（毎月慈恵会に通っている）、深刻な状況だとは言われておりませんでしたので、多少食事に気遣う程度でした。
入院してからはわかりませんが、特に腎臓の治療は受けておらず、透析もしておりません。
出来れば透析はなるべく遅らせたいですが、昨夜の質問に以下の回答がございました。
「腎不全があるにもかかわらず、顔にムクミが出たと言う事は人工透析は導入していないようですね。人工透析は導入すると1級身体障害者(内部障害)の認定を受けられます。これで健康保険の手続きをすると医療費は国費負担になります。」
と、いうものです。
ここで改めて７つの質問をさせてください。
１・心臓ペースメーカー埋め込みで、障害者１級を受けましたが、それと上記で書かれている「1級身体障害者」とは別のものなのでしょうか？
２・車椅子や移動便座などが必要になるそうです。そういった介護の用品を安く（助成を得て）購入することは可能ですか？
３・今後も極力家族でサポートして行くつもりでおりますが、母を病院に連れて行って貰うとか、日常のサポート（部屋に閉じこもっていますので、会話だけでも良いのですが・・・。） を受けるには介護認定を受ければ良いのでしょうか？
４・介護認定を受ける場合、先ず何処でどんな手続きをしたら良いのでしょうか？ 当方は東京の葛飾区ですが、区役所で宜しいのでしょうか？
５・介護認定とは、そもそもどういったものなのでしょうか？
６・「介護保険の申請」と「要介護認定の申請」は違うのですか？ また「介護報酬？」とはなんでしょうか？老人施設やケアマネさんが得られるものとは思いますが。
７・全くの無知ですので、知っておくべきことなどは、他にございますか？
どうぞご回答を宜しくお願い致します。
1. 心臓ペースメーカーと身体障害者1級について
まず、心臓ペースメーカー埋め込みによる障害者1級と、腎不全による身体障害者1級は、別のものとして扱われます。心臓ペースメーカーは、心臓機能の障害に対するものであり、身体障害者手帳の交付対象となります。一方、腎不全による身体障害者1級は、腎臓機能の障害に対するもので、人工透析が必要な場合に認定されることが多いです。それぞれの障害に対する制度や支援が異なるため、それぞれの状況に応じた手続きが必要となります。
2. 介護用品の購入と助成について
介護用品の購入については、介護保険制度を利用することで、費用を抑えることが可能です。具体的には、要介護認定を受けた方が、福祉用具の購入費やレンタル費について、一定の割合（原則1割～3割）を負担することで、サービスを利用できます。車椅子や移動便座などの福祉用具は、レンタルも可能です。購入する場合には、自治体によっては、特定福祉用具購入費の支給制度があり、上限額内で購入費の助成を受けることができます。詳細については、お住まいの市区町村の介護保険窓口にお問い合わせください。
3. 介護認定とサポートについて
お母様の日常的なサポートや病院への付き添いなど、介護サービスを利用するためには、介護認定を受けることが必要です。介護認定を受けることで、訪問介護やデイサービス、ショートステイなどの介護保険サービスを利用できるようになります。これにより、ご家族の負担を軽減し、お母様の生活の質を向上させることが期待できます。
4. 介護認定の手続きについて
介護認定の手続きは、お住まいの市区町村の窓口（葛飾区の場合は葛飾区役所）で行います。手続きの流れは以下の通りです。
- 申請： 窓口で申請書を受け取り、必要事項を記入して提出します。
- 調査： 認定調査員が自宅を訪問し、心身の状態や生活状況について聞き取り調査を行います。
- 審査： 調査結果をもとに、介護認定審査会が要介護度を判定します。
- 通知： 認定結果が通知されます。
- サービス利用開始： ケアプランを作成し、サービスを利用開始します。
手続きに必要な書類や、具体的な流れについては、葛飾区役所の介護保険課にお問い合わせください。また、地域包括支援センターでも、手続きの相談や支援を受けることができます。
5. 介護認定とは
介護認定とは、介護保険サービスを利用するために、どの程度の介護が必要かを判断する制度です。要介護度に応じて、利用できるサービスの範囲や、自己負担額が異なります。介護認定を受けることで、専門的な介護サービスを利用し、ご本人とご家族の負担を軽減することができます。
6. 介護保険の申請と要介護認定の申請、介護報酬について
「介護保険の申請」と「要介護認定の申請」は、同じ意味合いで使われます。介護保険サービスを利用するためには、まず要介護認定の申請を行い、認定を受ける必要があります。
「介護報酬」とは、介護サービスを提供する事業者が、介護保険から受け取る報酬のことです。介護報酬は、サービスの質を維持し、介護従事者の給与を確保するために重要な役割を果たしています。介護報酬は、サービスの種類や内容、利用者の要介護度などによって異なります。
7. 知っておくべきこと
介護に関する知識は、多岐にわたりますが、特に重要なポイントをいくつかご紹介します。
- 情報収集： 介護保険制度や、利用できるサービスについて、積極的に情報収集を行いましょう。市区町村の窓口や、地域包括支援センター、インターネットなどを活用して、最新の情報を入手することが大切です。
- 相談： 介護に関する悩みや不安は、一人で抱え込まずに、専門家や相談窓口に相談しましょう。ケアマネージャーや、社会福祉士、保健師などが、あなたの状況に合わせたアドバイスをしてくれます。
- 連携： 医療機関や、介護サービス事業者との連携を密にしましょう。情報共有をすることで、より適切なサポートを受けることができます。
- 休息： 介護は、心身ともに負担の大きいものです。ご自身の休息時間を確保し、心身の健康を保つことが大切です。
- 権利： 介護を受ける側、行う側、それぞれの権利を理解し、尊重しましょう。
これらの情報を踏まえ、具体的な行動計画を立てることが重要です。以下に、ステップごとの行動計画を提案します。
具体的な行動計画
- 情報収集： まずは、葛飾区の介護保険制度に関する情報を収集します。区役所の介護保険課のウェブサイトや、パンフレットなどを参考に、制度の概要や、利用できるサービスについて理解を深めます。
- 相談： 葛飾区の地域包括支援センターに相談し、介護認定の手続きや、利用できるサービスについて相談します。専門家のアドバイスを受けながら、今後の方向性を検討します。
- 申請： 介護認定の申請を行います。必要書類を準備し、区役所の窓口に提出します。
- 調査： 認定調査員による訪問調査に協力し、お母様の心身の状態や生活状況について正確に伝えます。
- ケアプラン作成： 介護認定の結果が出たら、ケアマネージャーと相談し、ケアプランを作成します。ケアプランに基づいて、必要な介護サービスを利用開始します。
- サービス利用： 訪問介護やデイサービス、ショートステイなどのサービスを利用し、ご家族の負担を軽減します。
- 定期的な見直し： ケアプランは、定期的に見直しを行い、お母様の状況に合わせて、サービス内容を調整します。
この行動計画を実行することで、お母様の介護をスムーズに進めることができます。また、ご自身のキャリアについても、並行して検討を進めていくことが重要です。介護と仕事を両立させるためには、柔軟な働き方や、周囲のサポートが不可欠です。以下に、キャリアプランを考える上でのポイントをいくつかご紹介します。
キャリアプランを考える上でのポイント
- 自己分析： 自分の強みや、興味のある分野を明確にします。これまでの経験やスキルを棚卸しし、今後のキャリアプランを検討する上で役立てます。
- 情報収集： 介護と両立できる働き方や、求人情報を収集します。在宅勤務や、時短勤務、パートタイムなど、柔軟な働き方を選択肢に入れることも重要です。
- 相談： キャリアコンサルタントや、転職エージェントに相談し、キャリアプランに関するアドバイスを受けます。
- スキルアップ： キャリアアップのために、必要なスキルを習得します。オンライン講座や、資格取得などを検討し、自己投資を行います。
- ネットワーキング： 同じような状況の仲間と交流し、情報交換や、悩み相談を行います。
これらのポイントを踏まえ、具体的なキャリアプランを立てることが重要です。以下に、キャリアプランの例をいくつかご紹介します。
キャリアプランの例
- 在宅勤務： これまでの経験を活かして、在宅でできる仕事を探します。Webライティングや、データ入力、プログラミングなど、様々な職種があります。
- 時短勤務： 現在の会社で、時短勤務制度を利用し、介護と仕事を両立します。上司や同僚に相談し、理解と協力を得ることが大切です。
- パートタイム： 自分のペースで働けるパートタイムの仕事を探します。介護の状況に合わせて、勤務時間や、勤務日数を調整することができます。
- 転職： 介護と両立しやすい企業へ転職します。介護休暇や、育児・介護支援制度が充実している企業を選ぶことが重要です。
- 起業： 自分のスキルや経験を活かして、起業します。介護に関するサービスを提供するなど、社会貢献できる事業を検討することも可能です。
これらのキャリアプランを参考に、自分に合った働き方を見つけましょう。そして、介護と仕事を両立させるために、周囲のサポートを積極的に活用することが重要です。家族や親族、友人、地域包括支援センターなど、様々なサポートを得ながら、無理なく、自分らしい働き方を見つけていきましょう。
介護と仕事の両立は、決して簡単なことではありません。しかし、適切な知識とサポートを得ることで、必ず乗り越えることができます。諦めずに、前向きな気持ちで、一歩ずつ進んでいきましょう。あなたの努力が、必ず報われる日が来ます。
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最後に、介護と仕事の両立に関する重要なポイントをまとめます。
介護と仕事の両立：成功へのヒント
- 情報収集と計画： 介護保険制度や、利用できるサービスについて、積極的に情報収集を行い、長期的な計画を立てましょう。
- 周囲との連携： 家族や親族、友人、地域包括支援センターなど、周囲との連携を密にし、サポート体制を構築しましょう。
- 柔軟な働き方： 在宅勤務や、時短勤務、パートタイムなど、柔軟な働き方を選択肢に入れ、仕事と介護の両立を図りましょう。
- 自己投資： キャリアアップのために、必要なスキルを習得し、自己投資を行いましょう。
- 休息とストレス管理： 休息時間を確保し、ストレスを適切に管理しましょう。
- 専門家への相談： ケアマネージャーや、キャリアコンサルタントなど、専門家への相談を積極的に行いましょう。
- 心のケア： 介護は、精神的な負担が大きいものです。心のケアを忘れず、必要に応じて、カウンセリングなどを受けましょう。
これらのヒントを参考に、あなたらしい介護と仕事の両立を実現してください。あなたの努力が、実を結ぶことを心から応援しています。
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