医療現場で見た「おかしい」をどうすれば?看護師のキャリアと倫理観を守る道
医療現場で見た「おかしい」をどうすれば?看護師のキャリアと倫理観を守る道
この記事では、医療現場で「おかしい」と感じた状況に直面した看護師の方々が、どのように対応し、自身のキャリアと倫理観を守っていくのかをテーマに掘り下げていきます。特に、多様な働き方(応援看護師、派遣看護師など)の中で、倫理的なジレンマに陥った場合の具体的な解決策や、転職活動を通じてより良い環境を見つけるためのアドバイスを提供します。
医者が儲けるために必要のない医療が提供されている可能性があります。そんなとき、どうしますか?
看護師です。コロナで看護師の出勤が不可になってしまった特別養護老人ホームに、1か月だけ応援に行きました。
そこの入居者様の3割が在宅酸素療法(HOT)を受けていました。
特養では看護師が毎日フルバイタルを測ってはいないとのことで、利用者様のSpo2の値の把握をしていませんでした。
そんな中、ひとりの利用者様のHOTの機械が壊れてしまい、すぐに業者に連絡しましたが、台風中の土曜日で週明けか台風が去るまでは行けないと言われ、すぐにその入居者様のSpo2を確認。98%。まだ、大丈夫。いつ下がってきてしまうだろう?
カルテを確認。既往は認知症と大腿骨頚部骨折のみ。ん?COPDなど肺疾患がない?なぜ在宅酸素療法を行っているのか記載なく。
30分後、98%。まだ平気そう。チアノーゼなく、顔色良好。活動状態も変わりなし。
昼食・Spo2を確認しながら食事を摂っていただくが、98%をキープ。
その後、集団機能訓練があり、1か月に1度しかないので、参加されたいとのことで、フルバイタルを取るも良好。10分おきにSpo2測定に行きましたが98%キープ。
ケアマネ(元看護師)に連絡が取れたので提携病院で酸素管理してもらったほうがよいか聞くと「たぶん、その必要はないかと…実は…そこの病院からうちの施設に入居になった人は、全員、在宅酸素療法の指示をもらって入居してくるんですよね。恐らく点数の関係です。なので本当に酸素投与が必要な人は誰かこちらでは分かりません。でもずっと98%なら大丈夫だとは思うんですけどね。土曜日で提携病院がもうやってないので、何かあれば救急車呼んでください」と言われ、在宅酸素療法を受けている利用者様達のカルテを確認すると、本当に提携病院からの紹介で入居になった方達だけでした。
その後も98%。看護師は夜勤がなくオンコール対応なので、在宅酸素療法の業者が来てくれるまで本当にハラハラしましたが、夜勤の介護士さんに巡回のたびにSpo2を測って95%を切ったらすぐにオンコールしてほしいとお願いしましたが、結局、98%をキープされていました。
業者が新しい機械を持ってきて、在宅酸素療法再開後は98〜100%でした。
医療業界にいると多少きな臭い話は聞きますがね…
お金のために患者様を酸素中毒の危険にさらしてるなんて…
こちらに渡されている情報提供書にはなぜ酸素療法を受けているのか記載がありませんが、病院側は管理費として、なんらかの診断名をつけているのでしょう。
昨日で応援が終わったので、もうそこの施設に行くことはないのですが、モヤモヤしています。
友達が以前いた特養では日常的に高齢者虐待が行われていて、何度も盗撮して密告しようとしたり、虐待をしている職員を止めようと思ったそうですが、施設長が黙認してる中では、勇気が出なかったそうです。通報義務があることも分かっていたけど、結局、辞めて逃げてしまったと自責の念にかられていました。
仕事上でよくないことを見てしまった方はいますか?そして、見てしまった方は、どうしましたか?
この質問は、医療現場で働く看護師が直面する倫理的な問題と、それに対する葛藤を浮き彫りにしています。具体的には、不必要な医療行為が行われている可能性、情報不足、そして組織内の対応の難しさなどが挙げられます。このような状況に直面したとき、看護師は自身の倫理観と、患者さんの安全を守るという使命の間で板挟みになりがちです。この記事では、このような状況にどう対応し、自身のキャリアを守りながら、より良い環境で働くためのヒントを提供します。
1. 現状の分析:何が問題なのか?
今回のケースで問題となっているのは、以下の点です。
- 不必要な医療行為の可能性: 在宅酸素療法が必要ない患者に、何らかの理由(金銭的なものを含む)で酸素投与が行われている可能性がある。
- 情報不足: 患者の病状や治療の根拠となる情報が不足しており、適切な判断ができない。
- 組織の対応: 施設側の対応が曖昧で、問題解決に向けた動きが見られない。
これらの問題は、看護師の倫理的ジレンマを引き起こし、精神的な負担を増大させます。また、患者さんの健康を脅かすだけでなく、看護師自身のキャリアにも影響を与える可能性があります。
2. 倫理的ジレンマへの対処法
このような状況に直面した際、看護師は以下のステップで対応を検討できます。
2-1. 情報収集と事実確認
まずは、可能な範囲で情報収集を行い、事実確認に努めましょう。
- カルテの精査: 患者さんの病歴、検査結果、治療内容などを詳細に確認します。
- 関係者への聞き取り: 医師、同僚の看護師、ケアマネージャーなど、関係者に話を聞き、情報を共有します。
- 専門家への相談: 医療倫理に詳しい専門家や、看護協会などに相談し、アドバイスを求めます。
2-2. 組織内での問題提起
事実確認に基づき、組織内で問題を提起します。
- 上司への報告: 師長や看護部長など、上司に状況を報告し、対応を求めます。
- 記録の作成: 問題点、対応内容、上司からの指示などを詳細に記録しておきます。
- 組織内での解決策の模索: 医療安全委員会や倫理委員会など、組織内の専門部署に相談し、解決策を模索します。
2-3. 組織外への相談と通報
組織内での対応が進まない場合、外部の機関に相談することも検討しましょう。
- 看護協会への相談: 看護協会は、看護師の倫理的な問題やキャリアに関する相談に対応しています。
- 医療安全支援センターへの相談: 医療安全支援センターは、医療事故や医療に関する問題について、相談を受け付けています。
- 行政への通報: 医療機関の不正行為が疑われる場合は、保健所や厚生労働省などに通報することもできます。
3. キャリア形成と多様な働き方
今回のケースのように、倫理的な問題に直面した場合、現在の職場環境での解決が難しいこともあります。そのような場合、キャリアチェンジを検討することも一つの選択肢です。
3-1. 転職活動の準備
転職を考える際には、以下の点を意識して準備を進めましょう。
- 自己分析: 自分の強みや弱み、キャリアプランを明確にします。
- 情報収集: 転職先の病院や施設について、事前に情報を収集し、職場環境や理念などを確認します。
- スキルアップ: 専門知識や技術を向上させるための研修や資格取得を検討します。
3-2. 転職先の選択肢
看護師の働き方は多様化しており、様々な選択肢があります。
- 病院: 一般病院、専門病院、大学病院など、様々な規模や診療科の病院があります。
- クリニック: 診療科や規模も様々で、地域に密着した医療を提供しています。
- 介護施設: 特養、老健、訪問看護ステーションなど、高齢者のケアに特化した施設です。
- 訪問看護: 利用者の自宅に訪問し、看護ケアを提供します。
- 治験関連: 製薬会社やCRO(医薬品開発受託機関)などで、治験コーディネーター(CRC)として活躍できます。
- 産業看護師: 企業で従業員の健康管理を行います。
- フリーランス: 経験やスキルを活かして、非常勤や業務委託として働くことができます。
3-3. 転職活動のポイント
転職活動では、以下の点を意識しましょう。
- 自己PR: 自分の強みや経験を具体的にアピールします。
- 志望動機: なぜその病院や施設で働きたいのか、熱意を伝えます。
- 面接対策: 面接官の質問に対して、的確に答えられるように練習します。
- 情報収集: 転職エージェントや転職サイトを活用し、求人情報を収集します。
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4. 成功事例から学ぶ
倫理的な問題に直面し、転職を通じてキャリアを成功させた看護師の事例を紹介します。
4-1. 事例1:Aさんの場合
Aさんは、ある病院で不必要な医療行為が行われていることに疑問を感じ、上司に相談しましたが、改善が見られませんでした。そこで、Aさんは看護協会に相談し、アドバイスを受けながら、他の病院への転職を決意しました。転職活動では、倫理観を重視する病院を選び、面接で自分の考えをしっかりと伝えました。その結果、Aさんは、患者さんの権利を尊重する病院に転職し、安心して働くことができるようになりました。
4-2. 事例2:Bさんの場合
Bさんは、介護施設で働く中で、高齢者虐待の疑いがある状況に遭遇しました。Bさんは、施設長に相談しましたが、改善が見られなかったため、外部機関に通報することを決意しました。通報後、Bさんは、その施設での勤務を続けることが難しくなり、転職を余儀なくされました。Bさんは、倫理観を重視する施設を探し、面接で自分の経験を正直に話しました。その結果、Bさんは、虐待防止に積極的に取り組む施設に転職し、やりがいを持って働くことができるようになりました。
5. 専門家の視点
キャリアコンサルタントや医療倫理の専門家は、以下のようにアドバイスしています。
- キャリアコンサルタント: 「倫理的な問題に直面した場合、一人で抱え込まず、専門家や信頼できる人に相談することが重要です。また、自分のキャリアプランを明確にし、転職も視野に入れることで、より良い環境で働くことができます。」
- 医療倫理の専門家: 「医療現場では、倫理的な問題が常に存在します。看護師は、患者さんの権利を守るために、勇気を持って問題提起し、行動することが求められます。また、組織全体で倫理的な問題を共有し、解決策を模索する体制を整えることが重要です。」
6. まとめ:あなたのキャリアと倫理観を守るために
医療現場で「おかしい」と感じた状況に直面した際は、まず事実確認を行い、組織内で問題を提起することが重要です。しかし、状況が改善しない場合は、外部の機関に相談したり、転職を検討することも選択肢の一つです。自分の倫理観を大切にし、患者さんの権利を守るために、積極的に行動しましょう。そして、自分自身のキャリアを守り、より良い環境で働くために、情報収集やスキルアップを怠らないようにしましょう。
今回のケースでは、応援看護師として短期的に関わった施設で、倫理的な問題を目の当たりにした看護師の葛藤と、その後の対応について考察しました。不必要な医療行為の可能性、情報不足、組織の対応の曖昧さなど、様々な問題が複雑に絡み合い、看護師の倫理観を揺るがす状況です。しかし、このような状況でも、看護師は自身の倫理観を守り、患者さんの安全を守るために、様々な選択肢を検討することができます。情報収集、組織内での問題提起、外部への相談、そしてキャリアチェンジなど、様々な方法を組み合わせることで、より良い環境で働くことが可能になります。あなたのキャリアと倫理観を守るために、積極的に行動し、より良い未来を切り開いていきましょう。
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