介護職の辛い現実と向き合う方法：認知症の利用者との関わり方

介護士として認知症の利用者の方との関わり方についての質問です。私はこの4月から福祉企業に入社し、配属先が訪問介護で、訪問介護をしています。何度も辞めたいと思いながらコロナも関係なく日々働き、今日に至ります。最近ようやくこの仕事の楽しさのようなものがわかってきて、やりがいのようなものも生まれるようになりました。しかし、私1人で担当しているわけではないのですが、双極性障害と前頭側頭型認知症の利用者の方がいらっしゃいます。その方にどうしても激しく怒鳴りながら当たられています。「お前が来てから食べ物がなくなるようになった」「やることなすこと気に食わない」「体調が悪くてもあなたには伝えない」「2度と来るな」等とても私には厳しい言葉を浴びせられています。先日管理者に担当から外してほしい旨伝えましたが、汲んでもらえず、未だにサービスに入っていて正直精神的に限界が来ています。それでも職場では「成長のチャンス」「認知症だから仕方ない」「季節と体調に左右されるから仕方ない」と言われています。しかし私に言った言葉を忘れていることはなく、毎回辛くなってしまいます。厳しい言葉を浴びたとき「病気だから仕方ない」「体調が悪いから仕方がない」と思うようにしていますがどうしても折り合いがつけられず傷ついてしまいます。この仕事を楽しいかもしれないとようやく思えてきたのに、その利用者の方のインパクトが強すぎてとても憂鬱になることがとても不愉快です。そういう言動をする理由を汲むのも介護職の仕事だとわかっていますし、辛いことも仕事として割り切って働かなければならないのは承知しているのですが、辛過ぎます。現に仕事のことを考えると毎晩微熱を出したり、激しい胃の痛みや頭痛や吐き気、嘔吐など体調不良として現れています。しかし人員が少なく人手が回らないのもあり、頭痛や吐き気嘔吐程度では出勤指示が出ますし、その利用者の方にまた明日も会わなければなりません。介護職として働かれてる方にお聞きしたいのですが、どうやって苦手な利用者の方に対してどのような心構えで接せられているかお聞きしたいです。他にも認知症の方を担当していますが、その利用者の方だけどうしても相性と言いますか馬が合いません。

訪問介護で働く介護士の方、特に認知症の利用者様との関わりで悩まれている方、本当に大変ですよね。「成長のチャンス」という言葉は、時に重荷になりかねません。このお気持ち、よく分かります。私も長年、転職コンサルタントとして多くの介護職の方々と接してきましたが、この様なご相談は非常に多く、決してあなただけではありません。

まずは、ご自身の心身の健康を最優先してください。毎晩の微熱、胃痛、頭痛、吐き気…これらは、心身が悲鳴を上げているサインです。無理を続けることは、かえって仕事の質を落とすことにも繋がります。会社に相談し、休暇を取ることを検討しましょう。医師の診断書があれば、休む正当性も高まります。

ケーススタディ：同じ悩みを持つ介護士Aさんの経験

Aさんは、経験豊富なベテラン介護士でしたが、ある利用者様との関係で苦悩していました。その利用者様は、激しい言葉でAさんを責め立てることが多く、Aさんは精神的に追い詰められていました。「認知症だから仕方がない」と自分に言い聞かせながらも、心の傷は癒えず、仕事に行くのが苦痛になっていました。

Aさんは、まず信頼できる同僚に相談しました。そして、上司にも現状を伝え、一時的に担当を交代してもらうことを提案しました。同時に、産業医に相談し、心のケアを受けました。そして、利用者様の状態をより深く理解するために、認知症に関する研修に参加し、専門的な知識を習得しました。その結果、利用者様との接し方が変わり、関係性が改善していきました。

Aさんのケースから学ぶべきことは、一人で抱え込まず、周囲の力を借りること、そして専門的な知識を深めることの重要性です。介護の仕事は、一人で抱えきれないほどの重圧がかかることもあります。頼れる人がいることを忘れないでください。

具体的な対処法：苦手な利用者様への接し方

相手の言葉の裏にある感情を読み解く努力をする：怒鳴り声や暴言の裏には、不安、恐怖、孤独といった感情が隠れている可能性があります。言葉ではなく、表情や仕草に注目し、何が原因でそのような言動になっているのかを探りましょう。
非言語コミュニケーションを活用する：言葉が通じなくても、笑顔、優しい声かけ、穏やかな動作は、相手に安心感を与えます。手を握ったり、肩を優しくさすったりするのも効果的です。時には、沈黙も有効なコミュニケーション手段です。
専門家のアドバイスを求める：ケアマネージャーや医師、精神科医などに相談し、利用者様の状態や適切な対応方法についてアドバイスを求めましょう。専門家の視点を取り入れることで、より効果的なケアを提供できるようになります。
記録を丁寧に作成する：利用者様の言動や、それに対する自分の対応などを記録に残しておくことは、今後のケアプランの見直しや、チーム全体での対応策を検討する上で非常に重要です。客観的な記録は、あなたの負担軽減にも繋がります。
自分の感情をコントロールする：感情的にならないよう、深呼吸をする、瞑想をする、音楽を聴くなど、自分なりのストレス解消方法を見つけることが大切です。感情のコントロールは、プロの介護士として必須のスキルです。
自己肯定感を高める：毎日、自分の頑張りを褒めてあげましょう。小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高め、辛い状況にも立ち向かえるようになります。「今日は笑顔で接することができた」「利用者様が少し笑顔になってくれた」など、小さな成功体験を記録に残すのもおすすめです。

認知症ケアにおける専門家の視点

前頭側頭型認知症は、感情のコントロールが難しくなる特徴があります。そのため、利用者様の言葉や行動に一喜一憂せず、冷静に対処することが重要です。専門機関や、経験豊富な先輩介護士からのアドバイスを積極的に取り入れることで、より効果的な対応が可能になります。また、双極性障害も併発されているとのことですので、その点も考慮したケアが必要です。

職場環境の見直し：あなたを守るために

職場環境についても、見直す必要があるかもしれません。人員不足は、介護士の負担を増大させ、精神的なストレスを招きます。上司や管理職に、現状の課題を伝え、改善を求めることも重要です。労働条件の改善、人員配置の見直し、研修機会の提供など、職場環境の改善は、あなたの健康と仕事の質を向上させるために不可欠です。もし改善が見られない場合は、転職も視野に入れても良いかもしれません。

まとめ

介護の仕事は、やりがいのある反面、精神的に負担の大きい仕事です。辛い時は、一人で抱え込まず、周囲の力を借り、専門家のアドバイスを求めましょう。そして、自分の心と体を大切にすることを忘れないでください。あなたが笑顔で仕事に取り組めるよう、心から応援しています。

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