認知症の祖母と介護認定：ケアマネジャー対応への対処法と適切な支援策

介護認定についての質問です。現在92歳の祖母ですが、認知症です。2年前から家族の事が分からない、つい今した事も分からない、排泄の失敗、お金を自分で隠しては分からなくなり、母を泥棒扱いする等の症状が出て、支援1になり、デイサービスを週2回利用しています。その後何故か支援1が取り消しになり、現在症状はかなり進行し、家に居ながら家に帰りたいと出歩く様になりました。家に重度の認知症の父がおり週5で祖母とは別のデイサービスを利用してます。母が父と祖母の世話をしていますが、祖母が外に出歩く様になった為、目を離せなくなり、外出もままならず、月1度くらい親戚に頼み、短時間で自分の病院や買い物を済ませている状況で私は他県住まいで、コロナの状況により私が行くとデイサービスが2週間利用停止になる為全く帰れない状況です。認知症で通う病院の先生には祖母は介護1でもおかしくないと言われ、母がケアマネジャーに相談しましたが、ケアマネジャーはコンピューターで診断したら、支援もつかないの一点張りで全く動いてくれない状況が続いてます。今は医者より、市役所の判断が優先で、この位の認知症なら通らないと言うのです。認知症度合いは高いと思うので、病院の看護師さんも母を気遣って介護付かないなんて…と驚き励ましてくれたそうです。そのケアマネジャーの所属する施設がショートステイが無いからではないかなと邪推してしまいます。以前介護用品（入浴補助用具）の相談をした時も、要介護4以上じゃないと買えないと言われたこともあり、あまり信用も出来ない方の印象もあります。また父がショートステイを使いたい為、前はそのケアマネジャーさんの施設だったのを変えたからかなとも思います。こういった場合、どのようにしたら良いのでしょうか。ケアマネジャーが介護支援を受けれないような事をする権利はあるのでしょうか。

ケーススタディ：92歳認知症祖母への適切な介護支援獲得までの道のり

この記事では、92歳で認知症を患う祖母への介護支援獲得に苦戦されているご家族のケースを通して、介護認定、ケアマネジャーとの連携、そして適切な介護サービスの選択方法を解説します。高齢者の介護、特に認知症介護は、ご家族にとって大きな負担となるため、専門家のサポートを得ながら、最適な解決策を見つけることが重要です。

まず、ご家族の状況を整理しましょう。92歳の祖母は重度の認知症で、徘徊などの症状も出ており、ご家族であるお母様は、重度の認知症の父親と祖母両方の介護を一人で担っている状況です。ケアマネジャーは、コンピューターによる判定を理由に介護支援を拒否しており、ご家族は大きなストレスを抱えていることが分かります。

このケースは、残念ながらケアマネジャーとの信頼関係が崩れていることが大きな問題です。ケアマネジャーは、介護保険制度に基づき、利用者のニーズに合ったサービス計画を作成し、提供する役割を担っています。しかし、今回のケースでは、ケアマネジャーがその役割を十分に果たせていないように見えます。コンピューターによる判定のみを根拠に支援を拒否する姿勢は、専門家として適切とは言えません。介護認定は、単なるコンピューター判定だけでなく、医師の意見や、ケアマネジャーによるアセスメント（総合的な評価）を総合的に判断して決定されるべきです。

ケアマネジャー変更と、適切な介護サービスの選択

現状打破のためには、まずケアマネジャーの変更を検討すべきです。ケアマネジャーは、利用者と自由に選択できます。信頼できるケアマネジャーを見つけることが、介護サービスを受ける上で非常に重要です。新しいケアマネジャーを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

経験と専門性：認知症介護に豊富な経験を持つケアマネジャーを選ぶことが重要です。
コミュニケーション能力：ご家族の話を丁寧に聞き、共感してくれるケアマネジャーを選びましょう。
対応力：迅速かつ的確に対応してくれるケアマネジャーを選びましょう。
所属施設：ショートステイなどのサービスを提供している施設に所属しているケアマネジャーを選ぶと、介護サービスの選択肢が広がります。

ケアマネジャーを変更する際には、市役所などの介護保険担当窓口に相談し、手続き方法を確認しましょう。また、地域包括支援センターなどの相談窓口も利用できます。介護支援専門員（ケアマネジャー）の変更手続きは、比較的容易に行えます。

介護認定の見直しと、医師との連携

次に、介護認定の見直しを申請しましょう。祖母の状態は明らかに悪化しており、医師の意見書を添えて再申請することで、介護認定の変更が認められる可能性があります。医師には、祖母の具体的な症状や、日常生活における困難さを詳細に説明し、介護認定の必要性を訴えましょう。医師の意見書は、介護認定審査会において重要な判断材料となります。

医師との連携を強化することで、より正確なアセスメントを行い、適切な介護サービス計画を立てることができます。定期的な受診を通じて、祖母の健康状態を継続的に把握し、必要に応じて介護サービス内容の見直しを行うことも重要です。医師の協力を得ながら、介護認定の再申請を行いましょう。

具体的なアドバイス：介護サービスの活用とご家族の負担軽減

介護サービスの活用は、ご家族の負担軽減に繋がります。デイサービスだけでなく、ショートステイや訪問介護などを検討しましょう。ショートステイは、一時的に施設に入所して介護サービスを受けることができるサービスです。ご家族が休息を取る時間や、緊急時の対応として有効です。訪問介護は、自宅に介護職員が訪問して、身体介護や生活援助を行うサービスです。

また、地域包括支援センターや介護相談窓口などの利用も検討しましょう。これらの機関では、介護に関する様々な相談に対応し、適切なサービスの利用を支援してくれます。介護に関する不安や悩みを一人で抱え込まず、専門機関に相談することで、解決策を見つけることができるでしょう。

さらに、成年後見制度の利用も検討しましょう。認知症が進行すると、本人が自分の意思決定ができなくなる可能性があります。成年後見制度を利用することで、信頼できる人に財産管理や身上監護を委任することができ、安心して介護を進めることができます。成年後見制度は、ご本人の権利を守るための制度でもあります。

成功事例：適切なケアマネジャーとの出会いによる生活改善

私の経験上、多くのケースでケアマネジャーとの良好な関係構築が、介護サービスの質を大きく左右します。以前、あるご家族が、以前のケアマネジャーとの連携に苦労し、当事務所に相談にいらっしゃいました。新しいケアマネジャーを紹介したところ、ご家族の状況を丁寧に聞き取り、祖母の個性や生活スタイルを考慮したきめ細やかなケアプランを作成し、ご家族の負担は大幅に軽減されました。祖母の生活の質も向上し、ご家族は笑顔を取り戻されました。この事例は、適切なケアマネジャーとの出会いが、いかに介護生活の質を向上させるかを示す好例です。

まとめ

介護認定やケアマネジャーとの連携に困難を感じているご家族は多くいらっしゃいます。しかし、諦めずに、適切な情報収集と行動を起こすことで、必ず解決策は見つかります。今回のケースのように、ケアマネジャーとの信頼関係が崩れている場合は、躊躇なく変更を検討し、医師や地域包括支援センターなどの専門機関と連携することで、最適な介護サービスを受けられるようになりましょう。ご家族の負担軽減と、祖母の生活の質向上を目指して、積極的に行動を起こしてください。

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