義母の物忘れ…もしかして認知症?初期症状と見分け方、介護のプロが教える対応策
義母の物忘れ…もしかして認知症?初期症状と見分け方、介護のプロが教える対応策
この記事では、ご家族の認知機能に関する心配事を抱えているあなたに向けて、具体的なアドバイスを提供します。特に、身近な方の物忘れや言動の変化に気づき、それが認知症の初期症状ではないかと不安に感じている方々へ、専門的な視点から情報をお届けします。認知症の可能性を見極めるためのチェックリストや、具体的な対応策、相談先などを分かりやすく解説し、あなたの不安を和らげ、適切な行動を促すことを目指します。
痴呆や何か病気が考えられますか?
もうすぐ64歳になる義母のことです。
同居はしていませんが隣に住んでいるので毎日顔を合わせます。
最近、義母のことで気になっているので質問させてください。
たとえば・・
昨日、義母から「キレイなお花を見つけたから見て」とスマホの写真を見せてもらいました。とても嬉しそうで、確かにキレイなお花でした。
そして今日、「ねぇねぇ昨日ね、キレイなお花を見つけたんだよ!とっても可愛いから見てー!」とまったく同じ写真を見せてきました。
「あ、これ昨日見せてくれたやつですよね!本当キレイですよね!」と言ったらしばらく黙って「え?そうだっけ?」と言っていました。
数日前には突然「昨日の猫どうなったかな?心配ね」と言われて、まったく身に覚えがなかったので「昨日の猫・・?」と聞くと「ほら!散歩のときの!一緒に見たでしょ」と言われました。「お義母さん、昨日はお義父さんと2人で散歩行ってましたよね?」と言うと、「え?そうだったかな」と言っていました。
義父に聞いたら散歩中に野良猫を見つけたそうで、その猫がとても人懐っこい猫だったらしいんです。
最近、こういうことが多々あって、突然聞いたこともない話しを「昨日の話しの続きなんだけどさ」と話し始めたり、私はその場にいなかったのに「いた」と思っていたり。
ただの勘違い、物忘れならいいんですが頻繁なので心配です。
よく痴呆は否定したりしてはいけないと聞きますがこういう場合、痴呆になるのでしょうか?それとも違う病気の可能性はありますか?
認知症の初期症状:見逃してはいけないサイン
ご家族の認知機能に関する変化に気づき、不安を感じるのは当然のことです。特に、物忘れの頻度が増えたり、言動に変化が見られる場合、それが認知症の初期症状である可能性を考慮する必要があります。しかし、物忘れにも様々な種類があり、加齢によるものや、一時的なものなど、必ずしも全てが認知症に繋がるわけではありません。ここでは、認知症の初期症状として現れやすい具体的なサインをいくつかご紹介します。
- 記憶障害:直近の出来事に関する記憶が曖昧になる、同じ話を繰り返す、約束を忘れる、物を置いた場所を忘れるなど。
- 見当識障害:時間や場所、人物の認識が曖昧になる。日付が分からなくなる、道に迷う、親しい人の名前を思い出せないなど。
- 理解力・判断力の低下:複雑な指示が理解できなくなる、金銭管理ができなくなる、以前はできていた家事ができなくなるなど。
- 言語障害:言葉が出てこない、話の内容が理解できない、話の途中で言葉が途切れるなど。
- 実行機能障害:計画を立てて実行することが難しくなる、複数のことを同時にこなせなくなる、集中力が続かないなど。
- 性格・行動の変化:怒りやすくなる、疑い深くなる、意欲がなくなる、徘徊する、同じ行動を繰り返すなど。
これらの症状は、認知症の種類や進行度によって現れ方が異なります。例えば、アルツハイマー型認知症では、初期には記憶障害が顕著に現れることが多いですが、レビー小体型認知症では、記憶障害に加えて、幻視やパーキンソン症状(手足の震えなど)が現れることもあります。また、脳血管性認知症では、まだら認知症といって、症状の波があるのが特徴です。
認知症と物忘れの違い:見極めのポイント
「物忘れ」と一口に言っても、その原因や程度は様々です。加齢による物忘れは、誰にでも起こりうる生理的な現象であり、日常生活に大きな支障をきたすことはありません。一方、認知症による物忘れは、記憶障害に加えて、他の認知機能の低下を伴い、日常生活に支障をきたすようになります。ここでは、加齢による物忘れと認知症による物忘れの違いを見極めるためのポイントをいくつかご紹介します。
- 物忘れの内容:加齢による物忘れは、体験の一部を忘れることが多いのに対し、認知症による物忘れは、体験の全てを忘れてしまうことが多いです。例えば、「夕食で何を食べたか」を忘れるのが加齢による物忘れ、「夕食を食べたこと自体」を忘れるのが認知症による物忘れの可能性があります。
- 物忘れの頻度:加齢による物忘れは、たまに起こる程度ですが、認知症による物忘れは、頻繁に起こり、進行するにつれて頻度が増していきます。
- 物忘れによる影響:加齢による物忘れは、日常生活に大きな影響を与えることはありませんが、認知症による物忘れは、日常生活に支障をきたし、仕事や趣味、人間関係に影響を与えることがあります。
- 自覚の有無:加齢による物忘れの場合、本人は物忘れを自覚し、思い出そうと努力することが多いですが、認知症の場合、本人は物忘れを自覚していなかったり、物忘れを否定したりすることがあります。
これらのポイントを参考に、ご家族の物忘れの状況を注意深く観察し、必要に応じて専門家への相談を検討しましょう。
専門家への相談:早期発見と適切な対応のために
ご家族の認知機能について少しでも気になることがあれば、専門家への相談を検討することが重要です。早期に適切な診断と対応を行うことで、症状の進行を遅らせたり、生活の質を維持したりすることが可能になります。相談できる専門家としては、以下のような機関や専門医が挙げられます。
- かかりつけ医:まずは、かかりつけ医に相談してみましょう。かかりつけ医は、ご家族の健康状態をよく知っており、必要に応じて専門医への紹介をしてくれます。
- 認知症専門医:認知症専門医は、認知症に関する専門的な知識と経験を持っており、正確な診断と適切な治療を提供してくれます。
- 精神科医:精神科医は、認知症に伴う精神症状(不安、抑うつ、幻覚など)の治療を行います。
- 神経内科医:神経内科医は、脳神経系の病気に関する専門家であり、認知症の原因を特定するための検査を行います。
- 地域包括支援センター:地域包括支援センターは、高齢者の介護や福祉に関する相談窓口であり、認知症に関する相談や情報提供、介護サービスの紹介などを行っています。
- 物忘れ外来:物忘れ外来は、認知症の早期発見と治療を目的とした専門外来であり、認知機能検査や脳画像検査などを行います。
専門家への相談は、ご家族の状況を客観的に評価し、適切なアドバイスを受けるために不可欠です。一人で悩まず、積極的に相談してみましょう。
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認知症の検査:どのような検査が行われるのか
専門医を受診すると、認知症の診断のために様々な検査が行われます。これらの検査は、認知症の種類を特定し、症状の進行度を評価するために重要です。主な検査には、以下のようなものがあります。
- 問診:医師が、ご本人やご家族から、症状や生活状況について詳しく聞き取りを行います。いつから症状が現れたのか、どのような時に症状が悪化するのか、既往歴や服用中の薬などについても質問されます。
- 認知機能検査:記憶力、言語能力、注意機能、実行機能など、様々な認知機能を評価するための検査です。代表的なものとしては、MMSE(Mini-Mental State Examination)や、HDS-R(長谷川式簡易知能評価スケール)などがあります。
- 画像検査:脳の構造や機能を評価するための検査です。CT検査やMRI検査、SPECT検査などが行われます。これらの検査により、脳の萎縮や、脳血管の状態などを確認することができます。
- 血液検査:甲状腺機能異常やビタミン不足など、認知症の原因となりうる他の病気を調べるための検査です。
- 心理検査:不安や抑うつなどの精神症状を評価するための検査です。
これらの検査結果を総合的に判断し、医師は認知症の診断を行います。検査結果によっては、さらに詳しい検査が必要となる場合もあります。
認知症の治療:薬物療法と非薬物療法
認知症の治療は、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することを目的としています。治療法は、認知症の種類や症状の程度によって異なりますが、一般的には、薬物療法と非薬物療法が組み合わせて行われます。
- 薬物療法:認知症の進行を遅らせる薬や、精神症状を改善する薬などを使用します。アルツハイマー型認知症に対しては、認知機能を改善する薬(コリンエステラーゼ阻害薬やNMDA受容体拮抗薬)が使用されます。また、周辺症状(不安、抑うつ、不眠など)に対しては、抗うつ薬や抗精神病薬などが使用されることがあります。
- 非薬物療法:薬を使わずに、認知症の症状を改善するための様々な方法です。回想法、音楽療法、アロマセラピー、認知リハビリテーションなどがあります。これらの療法は、認知機能の維持や、精神的な安定、生活の質の向上に役立ちます。
治療の効果には個人差があり、症状の進行を完全に止めることはできませんが、適切な治療を行うことで、症状の進行を遅らせ、日常生活をより長く維持することが可能です。医師や専門家と相談しながら、最適な治療法を見つけていくことが重要です。
介護保険制度の活用:利用できるサービスと手続き
認知症の介護には、様々な費用や負担がかかります。介護保険制度は、介護が必要な高齢者の生活を支えるための重要な制度です。介護保険サービスを利用することで、介護者の負担を軽減し、ご本人の生活の質を向上させることができます。介護保険制度の活用について、以下に解説します。
- 介護保険の申請:介護保険サービスを利用するためには、まず、お住まいの市区町村の窓口に申請を行う必要があります。申請後、訪問調査や主治医の意見書などを基に、介護度が認定されます。
- 利用できるサービス:介護度に応じて、様々な介護保険サービスを利用することができます。
- 訪問介護:ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの身体介護や、掃除、洗濯、買い物などの生活援助を行います。
- 通所介護(デイサービス):日中に、デイサービスセンターに通い、食事や入浴、レクリエーション、機能訓練などを受けます。
- 短期入所生活介護(ショートステイ):短期間、介護老人福祉施設などに宿泊し、食事や入浴、排泄などの介護を受けます。
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム):認知症の高齢者が、少人数のユニットで共同生活を送ります。
- 訪問看護:看護師が自宅を訪問し、健康管理や医療処置を行います。
- 福祉用具の貸与・購入:車椅子やベッドなどの福祉用具を借りたり、購入したりすることができます。
- 費用の負担:介護保険サービスを利用する際には、原則として、費用の1割〜3割を自己負担します。所得に応じて、負担割合が異なります。
- 相談窓口:介護保険に関する相談は、お住まいの市区町村の窓口や、地域包括支援センターで行うことができます。
介護保険制度を積極的に活用し、専門家のサポートを受けながら、ご家族の介護を続けていくことが大切です。
家族のサポート:介護者の負担を軽減するために
認知症の介護は、介護者にとって心身ともに大きな負担となります。介護者の負担を軽減するためには、家族全体で協力し、適切なサポート体制を築くことが重要です。以下に、家族が協力するためのポイントをいくつかご紹介します。
- 情報共有:ご本人の状態や介護に関する情報を、家族間で共有し、共通認識を持つことが大切です。定期的に家族会議を開き、現状や課題について話し合いましょう。
- 役割分担:介護の内容や、家事、金銭管理などを、家族間で分担しましょう。それぞれの得意なことや、できる範囲に合わせて、役割を分担することで、負担を軽減できます。
- 休息時間の確保:介護者は、自分の時間を確保し、心身ともに休息をとることが重要です。他の家族に介護を代わってもらったり、介護サービスを利用したりして、休息時間を確保しましょう。
- 相談できる相手を持つ:介護に関する悩みや不安を、一人で抱え込まずに、家族や友人、専門家などに相談しましょう。相談できる相手がいるだけでも、心の負担は軽減されます。
- 介護保険サービスの活用:介護保険サービスを積極的に利用し、専門家のサポートを受けましょう。介護保険サービスを利用することで、介護者の負担を軽減し、ご本人の生活の質を向上させることができます。
- 地域資源の活用:地域の交流会や、認知症カフェなどに参加し、他の介護者との交流を図りましょう。
家族が協力し、支え合うことで、介護者の負担を軽減し、ご本人も安心して生活を送ることができます。
まとめ:早期発見と適切な対応が大切
この記事では、義母の物忘れに関するご相談をきっかけに、認知症の初期症状、見分け方、専門家への相談、検査、治療、介護保険制度の活用、家族のサポートなどについて解説しました。認知症は、早期に発見し、適切な対応を行うことで、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することが可能です。ご家族の認知機能に関する変化に気づいたら、一人で悩まず、専門家への相談を検討し、適切なサポート体制を築きましょう。そして、介護保険制度や地域資源を積極的に活用し、家族みんなで支え合いながら、穏やかな日々を送れるようにしましょう。
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