コロナ禍における認知症の親の介護:遠距離介護の悩みと対策
コロナ禍における認知症の親の介護:遠距離介護の悩みと対策
この記事では、コロナ禍において認知症の親御さんの介護をされている方々が抱える悩みと、その具体的な対策について、介護の専門家としての視点から解説します。特に、遠距離介護という状況下での困難に焦点を当て、具体的な解決策と心のケアについて掘り下げていきます。
2月に父が他界し、要支援1の母が地方(新幹線で片道3時間程)で一人暮らしをしています。私は結婚して都内に住んでおり、フルタイムで働きながら14才、8才、3才の子育てをしています。兄が一人おりますが海外在住の為あまり頼れない状況です。コロナ禍でなかなか会いに行ける状況になく、毎日電話で話してはいるものの心配が尽きません。認知症も少しずつ進んできているようです。
心配な点としては
- お金の管理ができない
- 通帳や印鑑、貴重品をすぐ無くす
- 空き巣に入られた!と被害妄想
- 自宅の鍵を交換し、その鍵も無くす
- 病院に行かず薬も飲んでいない
- 直近のことをすぐ忘れる …等です。
コロナさえなければ週末に帰省したり、都内の自宅へ来てもらったり対応策もあるかと思うのですがこのコロナ禍では母も私も身動きが取れず悩んでおります。
ちなみに、病院への付き添いやお世話になっているケアマネージャーさんに面会したい旨を相談したところ、通院している病院も地域包括支援センターも地方からの訪問については不可となっているそうです…これはコロナ禍の為仕方ありませんが。更に地域包括支援センターについては私が母に会いに帰省するとそこから2週間は緊急時以外は対応出来ませんとの事でした。
同じように地方で一人暮らしをされている認知症の親御さんがいらっしゃる方、このコロナ禍でどのように対応されてますか?介護関係者の方にもアドバイス等頂けたら大変ありがたいです。よろしくお願いいたします。
はじめに:遠距離介護の現状と課題
遠距離介護は、介護が必要な親御さんと、遠く離れた場所に住む家族が直面する特有の課題です。今回の相談者のように、コロナ禍においては、移動の制限や面会の中止など、状況がさらに複雑化しています。認知症の進行、金銭管理の問題、生活習慣の変化など、様々な問題に直面し、精神的な負担も大きくなりがちです。
この状況を乗り越えるためには、現状を正確に把握し、具体的な対策を講じることが重要です。ここでは、遠距離介護における具体的な課題と、それに対する効果的な対策を詳しく解説していきます。
1. 認知症の進行と対応
認知症は、記憶力や判断力の低下を引き起こし、日常生活に様々な影響を与えます。特に、一人暮らしの場合は、安全管理や健康管理が難しくなるため、早期の対応が不可欠です。
1-1. 症状の把握と記録
まずは、親御さんの認知症の症状を正確に把握し、記録することから始めましょう。具体的には、以下の点を記録します。
- 記憶障害:いつ、何を忘れるのか、頻度や程度
- 見当識障害:時間や場所が分からなくなる、誰だか分からなくなる
- 理解力・判断力の低下:簡単な指示が理解できない、金銭管理ができない
- 行動の変化:徘徊、物忘れによる不安、疑心暗鬼
記録することで、症状の進行具合を把握し、適切な対応策を立てることができます。また、医療機関やケアマネージャーに相談する際にも、具体的な情報を提供できます。
1-2. 医療機関との連携
認知症の診断と治療は、専門医の診察が必要です。定期的に医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。遠方からの受診が難しい場合は、以下の方法を検討しましょう。
- オンライン診療:ビデオ通話などを利用して、医師の診察を受ける
- 訪問診療:医師が自宅に訪問して診察を行う
- かかりつけ医との連携:地域の医療機関と連携し、定期的な健康チェックを行う
1-3. 服薬管理の工夫
認知症の治療薬は、症状の進行を遅らせる効果があります。服薬をきちんと行うことは、認知症のケアにおいて非常に重要です。服薬管理をサポートするために、以下の方法を試してみましょう。
- 服薬カレンダー:薬の種類、服用時間、服用量を記載したカレンダーを作成し、見える場所に貼る
- 服薬支援サービス:薬の準備や服薬をサポートするサービスを利用する
- 薬局との連携:薬局と連携し、服薬に関する相談やアドバイスを受ける
2. 金銭管理の問題と対策
認知症が進むと、金銭管理が難しくなることがあります。お金をなくしたり、詐欺被害に遭ったりするリスクも高まります。金銭管理に関する問題を解決するために、以下の対策を講じましょう。
2-1. 銀行口座の管理
親御さんの銀行口座を管理する方法として、以下の選択肢があります。
- キャッシュカードの管理:キャッシュカードを預かり、必要な時に必要な金額を引き出す
- 口座の変更:親御さんの口座から、あなた名義の口座にお金を振り込むように変更する
- 成年後見制度の利用:判断能力が低下した場合、成年後見制度を利用し、財産管理を専門家(弁護士や司法書士など)に委託する
2-2. 費用の支払い方法
公共料金や医療費などの支払いをスムーズに行うために、以下の方法を検討しましょう。
- 口座振替:公共料金や保険料などを口座振替にする
- クレジットカード払い:医療費や日用品の購入をクレジットカード払いにし、支払いを一元化する
- 代理支払い:あなたが親御さんの代わりに、必要な費用を支払う
2-3. 不正利用防止対策
詐欺や悪質な勧誘から親御さんを守るために、以下の対策を講じましょう。
- 電話の対策:迷惑電話対策として、ナンバーディスプレイや迷惑電話防止機能付きの電話機を設置する
- 訪問販売対策:訪問販売を断るステッカーを玄関に貼る
- 情報共有:詐欺の手口に関する情報を共有し、注意を促す
3. 生活環境の整備
安全で快適な生活環境を整えることは、認知症の親御さんが安心して暮らすために重要です。生活環境の整備には、以下の点が重要です。
3-1. 住環境の安全性
転倒や事故を防ぐために、住環境を安全に整えましょう。具体的には、以下の点をチェックします。
- 段差の解消:室内の段差をなくし、つまずきやすい場所にはスロープを設置する
- 手すりの設置:玄関、廊下、浴室、トイレなどに手すりを設置する
- 滑り止め対策:床の滑り止め対策として、滑りにくい素材の床材を使用する、または滑り止めマットを敷く
- 照明の明るさ:部屋全体を明るくし、夜間は足元灯を設置する
3-2. 見守りシステムの導入
遠方からでも、親御さんの様子を確認できる見守りシステムを導入することも有効です。見守りシステムには、以下のような種類があります。
- センサー:人の動きを感知するセンサーを設置し、異常を検知する
- カメラ:室内にカメラを設置し、リアルタイムで映像を確認する
- GPS:親御さんの位置情報を把握する
3-3. 訪問介護サービスの利用
訪問介護サービスを利用することで、専門的なケアを受けることができます。訪問介護サービスには、以下のようなものがあります。
- 生活援助:掃除、洗濯、買い物、調理など、日常生活のサポート
- 身体介護:入浴、排泄、食事、着替えなどの介助
- 通院介助:通院の付き添い
4. コミュニケーションと心のケア
遠距離介護では、親御さんとのコミュニケーションが不足しがちです。定期的なコミュニケーションを図り、心のケアを行うことが重要です。
4-1. 定期的な連絡
毎日、電話やビデオ通話で連絡を取り、親御さんの様子を確認しましょう。会話の中で、困っていることや不安に感じていることを聞き出すように心がけましょう。
4-2. 手紙や写真の活用
手紙や写真を送ることで、親御さんに安心感を与えることができます。手紙には、近況報告や感謝の気持ちを書きましょう。写真には、家族の笑顔や思い出の写真を添えましょう。
4-3. 家族間の連携
兄弟姉妹や親戚など、家族間で情報を共有し、協力体制を築きましょう。役割分担を決め、互いにサポートし合うことが重要です。
4-4. 自身の心のケア
遠距離介護は、精神的な負担が大きくなりがちです。自分の心身の健康を保つために、以下のことを心がけましょう。
- 休息:十分な睡眠を取り、心身を休ませる
- 気分転換:趣味や好きなことに時間を使い、ストレスを解消する
- 相談:家族や友人、専門機関に相談し、悩みを打ち明ける
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5. 専門家への相談とサポート
遠距離介護に関する悩みは、一人で抱え込まずに、専門家や公的機関に相談しましょう。専門家からのアドバイスやサポートを受けることで、問題解決の糸口が見つかることもあります。
5-1. ケアマネージャーへの相談
ケアマネージャーは、介護に関する専門的な知識を持っており、親御さんの状況に応じた適切なケアプランを作成してくれます。困ったことがあれば、気軽に相談しましょう。
5-2. 地域包括支援センターの活用
地域包括支援センターは、高齢者の介護や健康に関する相談窓口です。介護保険サービスの手続きや、地域の情報提供など、様々なサポートを受けることができます。
5-3. 介護保険サービスの利用
介護保険サービスを利用することで、親御さんの介護負担を軽減することができます。介護保険サービスには、訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、様々な種類があります。親御さんの状況に合わせて、適切なサービスを選びましょう。
5-4. 弁護士や司法書士への相談
金銭管理や財産管理に関する問題については、弁護士や司法書士に相談することも有効です。成年後見制度の利用や、遺産相続に関する相談など、専門的なアドバイスを受けることができます。
6. コロナ禍における特別な対応策
コロナ禍においては、移動制限や面会制限など、様々な制約があります。この状況下で、遠距離介護を行うための特別な対応策を検討しましょう。
6-1. オンライン面会の活用
ビデオ通話アプリなどを利用して、定期的にオンライン面会を行いましょう。親御さんの様子を確認し、コミュニケーションを図ることができます。また、オンラインでの健康相談や、オンラインでの体操教室なども活用できます。
6-2. 地域のサポート体制の活用
地域のボランティア団体や、民間のサポートサービスなどを活用しましょう。買い物代行や、薬の受け取りなど、様々なサポートを受けることができます。
6-3. 感染症対策の徹底
親御さんの感染症対策を徹底しましょう。手洗いの励行、マスクの着用、換気の徹底など、基本的な感染症対策を徹底することが重要です。また、ワクチンの接種も検討しましょう。
7. まとめ:遠距離介護を乗り越えるために
遠距離介護は、多くの困難を伴いますが、適切な対策を講じることで、乗り越えることができます。認知症の進行、金銭管理の問題、生活環境の整備、コミュニケーション、専門家への相談など、様々な側面から対策を講じることが重要です。コロナ禍という特殊な状況下では、オンライン面会の活用や、地域のサポート体制の活用など、特別な対応策も必要になります。
最も大切なのは、親御さんの状況を理解し、寄り添う気持ちを持つことです。そして、自分自身の心身の健康を保ちながら、無理のない範囲で介護を続けることです。一人で抱え込まず、周囲の協力を得ながら、前向きに取り組んでいきましょう。
この記事が、遠距離介護に悩むあなたの助けになることを願っています。
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