祖母との同居で心が折れそう…大学生が抱える介護と将来への不安を乗り越えるためのチェックリスト
祖母との同居で心が折れそう…大学生が抱える介護と将来への不安を乗り越えるためのチェックリスト
私は、キャリア支援を専門とする転職コンサルタントです。今回は、求人サイト「wovie」のWEBライターとして、介護と学業の両立に苦しむ大学生の方からのご相談にお答えします。
祖母と暮らすのがもう限界です。今月から祖母と一緒に暮らしはじめた大学生でほかに母親と弟とも一緒に暮らしています。
祖母は要介護が2で、要介護が高い施設にいたのですが、元気になったため退園させられてしまい、それでも1人で暮らすのは困難なために一緒に暮らすことになりました。
祖母は歩くのが困難でトイレからベッドを歩行器を使ってやっと歩ける感じです。
また少し認知症が入っています。
朝ごはんや夕食は母親が用意してくれてるのですが、昼間は母親も仕事のため春休みも私が面倒を見ています。
と言っても昼ごはんを用意し、薬を飲ませるだけなので介護自体はとっても楽です。
しかし、歩行器を使ってまだ整備しきれていないところを歩いたり、開けて欲しくない引き出しを開けて書類をあさったりされて止めても簡単にはやめてくれません。
認知症のため、同じ話を何回も繰り返すのもしょうがないと思っていますが聞いてあげないと怒るのでかなり気が滅入ります。
また、勘違い?妄想も激しく、勝手な思い込みで勝手に怒り狂うのを何回か繰り返します。もちろんこちら側の言い分なんて聞いてくれません。
他にも食の好みが激しく食べたいと言っていたものを差し出せば食べたくないと言い、ほかのご飯を用意すればこんなにいらないと言い、家族の目を盗んで菓子パンやスナック菓子などを勝手に漁って食べます。
またあちこちに電話をかけたり、勝手に通販や出前を頼もうとするので今は電話帳を隠していますが、その電話帳を探すためにもあちこち引っ掻き回しています。
まだ祖母がきて2週間しか経っていないのに毎日この生活でかなり苦しいです。
まだ施設に祖母がいた頃、母親しか面会に行かなかったのですが母親は毎回げっそりして帰ってきたので「気にしすぎじゃない?」と思っていたのですが、今なら母親がたった数分会っただけなのにあんなにげっそりして帰ってくる理由もわかります。
世の中にはもっと大変な人もいるのはわかってはいるのですが、この先いつまでこんな生活が続くのかと不安で仕方ありません。
施設も見つからず、今は週に2日リハビリ施設に行ってくれる日だけが唯一の救いです。
長くなりましたが何かアドバイスをいただけると幸いです。
ご相談ありがとうございます。大学生でありながら、介護という大きな課題に直面し、心身ともに疲弊されていることと思います。2週間という短い期間で、様々な問題に直面し、将来への不安も募る日々を送られていること、お察しいたします。介護は、精神的にも体力的にも負担が大きく、一人で抱え込むには限界があります。今回の記事では、あなたが抱える悩みを理解し、少しでも楽になるための具体的なアドバイスと、将来への希望を見出すためのヒントを提供します。
1. 現状の整理と問題点の明確化
まず、現状を客観的に整理し、問題点を具体的に把握することから始めましょう。これは、今後の対策を立てる上で非常に重要です。以下のチェックリストを活用して、現状を可視化し、問題点を明確にしましょう。
介護負担チェックリスト
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祖母の身体的状況(歩行困難、排泄、食事など) -
祖母の認知症による問題行動(徘徊、物忘れ、暴言など) -
介護時間の長さと内容(食事、入浴、排泄、見守りなど) -
家族の協力体制(母親、弟との分担、役割分担など) -
精神的な負担(ストレス、不安、孤独感など) -
経済的な負担(介護費用、生活費など) -
介護サービスの利用状況(デイサービス、訪問介護など) -
将来への不安(介護の継続、学業との両立、就職など)
このチェックリストは、あくまで現状を把握するための一つのツールです。チェックが多いほど、負担が大きいと認識し、具体的な対策を講じる必要があります。
2. 介護負担を軽減するための具体的な対策
現状の問題点を把握した上で、具体的な対策を講じていきましょう。介護負担を軽減するための方法は多岐にわたりますが、ここでは、すぐに実践できるものから、長期的な視点での対策まで、いくつかの方法を紹介します。
2-1. 介護サービスの積極的な利用
最も重要なのは、介護保険サービスを積極的に利用することです。あなたの祖母は要介護2ですので、様々なサービスを利用することができます。まずは、ケアマネジャーに相談し、適切なサービスを組み合わせて利用することをお勧めします。以下に、利用できる可能性のあるサービスをいくつか紹介します。
- デイサービス: 日中の時間を施設で過ごし、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けられます。祖母の社会参加の機会にもなり、あなた自身の負担軽減にも繋がります。
- 訪問介護(ホームヘルプサービス): ヘルパーが自宅を訪問し、食事の準備、入浴、排泄の介助などを行います。
- 訪問看護: 看護師が自宅を訪問し、健康管理や医療処置を行います。
- ショートステイ: 短期間、施設に入所し、介護サービスを受けられます。あなた自身の休息や、旅行などの際に利用できます。
- 福祉用具のレンタル: 歩行器、車椅子、ベッドなどの福祉用具をレンタルすることで、介護の負担を軽減できます。
これらのサービスを組み合わせることで、あなたの負担を大幅に軽減することができます。ケアマネジャーは、あなたと祖母の状況に合わせた最適なプランを提案してくれますので、積極的に相談しましょう。
2-2. 家族間の連携と役割分担
介護は、一人で抱え込むものではありません。家族間で協力し、役割分担を明確にすることが重要です。まずは、母親や弟と話し合い、それぞれの負担を軽減するための方法を検討しましょう。例えば、
- 役割分担の明確化: 誰がどの時間帯に介護をするのか、家事を分担するのかなど、具体的な役割を決めましょう。
- 情報共有: 祖母の体調や行動について、家族間で情報を共有し、連携を密にしましょう。連絡ノートや、家族用のグループチャットなどを活用するのも良いでしょう。
- 定期的な話し合い: 定期的に家族で集まり、介護に関する問題点や改善策について話し合う機会を設けましょう。
家族間の協力体制が整うことで、あなたの負担は軽減され、精神的な支えにもなります。
2-3. 認知症への理解と対応
祖母の認知症による問題行動は、あなたにとって大きなストレスになっていることと思います。認知症の症状は、人によって異なり、進行度合いも様々です。認知症について正しく理解し、適切な対応をすることで、あなたのストレスを軽減することができます。
- 認知症の知識を深める: 認知症に関する書籍やインターネットの情報、専門家による講演会などを通して、認知症について学びましょう。
- 本人の気持ちに寄り添う: 認知症の人は、自分の置かれている状況を理解できず、不安や混乱を感じています。本人の気持ちに寄り添い、優しく接するように心がけましょう。
- 環境を整える: 祖母が安全に過ごせるように、自宅の環境を整えましょう。例えば、転倒防止のために手すりを設置したり、危険なものを片付けたりするなどの工夫が必要です。
- 専門家への相談: 認知症に関する悩みや問題は、一人で抱え込まず、専門家(医師、ケアマネジャーなど)に相談しましょう。
認知症の症状は、一朝一夕に改善するものではありません。根気強く、そして愛情を持って接することが大切です。
2-4. 自分のための時間を作る
介護に追われる日々の中で、自分のための時間を確保することは非常に重要です。心身ともに疲労困憊している状態では、良い介護はできません。定期的に休息を取り、自分の好きなことをする時間を作りましょう。例えば、
- 趣味の時間: 読書、音楽鑑賞、映画鑑賞など、自分の好きなことに時間を使いましょう。
- 運動: ウォーキング、ヨガ、軽い筋トレなど、体を動かすことで気分転換になります。
- 友人との交流: 友人とおしゃべりしたり、食事に行ったりして、気分転換しましょう。
- 睡眠: 質の高い睡眠を確保するために、睡眠環境を整え、規則正しい生活を心がけましょう。
自分のための時間を確保することで、心身のバランスを保ち、介護に対するモチベーションを維持することができます。
3. 学業との両立と将来への展望
大学生として、学業と介護の両立は容易ではありません。しかし、適切な対策を講じることで、両立は可能です。以下に、学業と介護を両立させるためのヒントと、将来への展望について解説します。
3-1. 大学のサポート制度の活用
多くの大学には、介護をしている学生を支援するための制度があります。まずは、大学の学生支援課や、教務課に相談し、利用できる制度について確認しましょう。例えば、
- 授業の調整: 介護の状況に合わせて、授業の履修科目や時間割を調整してもらえる場合があります。
- 試験の配慮: 試験期間中に介護が必要な場合、試験時間の延長や、別室受験などの配慮を受けられる場合があります。
- 経済的な支援: 介護費用を支援するための奨学金制度や、授業料減免制度などがある場合があります。
- 相談窓口: 介護に関する悩みや、学業との両立に関する相談ができる窓口が設置されている場合があります。
大学のサポート制度を積極的に活用することで、学業と介護の両立がしやすくなります。
3-2. キャリアプランの検討
介護と学業の両立は大変ですが、将来のキャリアプランを考える良い機会でもあります。介護の経験を通して、得られるスキルや、将来の仕事に活かせる経験もたくさんあります。例えば、
- コミュニケーション能力: 認知症の祖母とのコミュニケーションを通して、相手の気持ちを理解し、円滑なコミュニケーションを図る能力が身につきます。
- 問題解決能力: 介護中に発生する様々な問題に対して、柔軟に対応し、解決策を見出す能力が身につきます。
- 忍耐力: 介護は、精神的にも体力的にも負担が大きく、忍耐力が必要とされます。
- 共感力: 介護を通して、他者の気持ちを理解し、共感する力が身につきます。
これらのスキルは、様々な職種で活かすことができます。介護の経験を活かせる仕事としては、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士などの福祉系の仕事や、医療系の仕事、カウンセラー、保育士などがあります。また、介護の経験は、企業の人事部や、人材育成部門などでも活かすことができます。
3-3. 就職活動への準備
就職活動に向けて、早めに準備を始めましょう。介護と学業を両立しながら、就職活動を進めることは大変ですが、計画的に準備することで、成功の可能性を高めることができます。例えば、
- 自己分析: 自分の強みや弱み、興味のあること、将来の目標などを明確にしましょう。
- 業界・企業研究: 興味のある業界や企業について、詳しく調べましょう。
- インターンシップへの参加: 興味のある業界や企業のインターンシップに参加し、仕事内容を体験しましょう。
- キャリアセンターの活用: 大学のキャリアセンターで、就職に関する相談や、情報収集を行いましょう。
- OB・OG訪問: 興味のある企業で働いているOB・OGに話を聞き、企業の情報を収集しましょう。
就職活動は、自分自身を見つめ直し、将来のキャリアについて考える良い機会です。積極的に行動し、自分に合った仕事を見つけましょう。
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4. 精神的なサポートと心のケア
介護は、精神的な負担が大きいため、心のケアも非常に重要です。一人で抱え込まず、積極的にサポートを求めましょう。以下に、心のケアのための方法を紹介します。
- 専門家への相談: 精神科医、カウンセラー、精神保健福祉士などの専門家に相談し、心のケアを受けましょう。
- 相談窓口の利用: 地域の相談窓口や、介護に関する相談窓口を利用し、専門家のアドバイスを受けましょう。
- 仲間との交流: 同じような境遇の人たちと交流し、悩みを共有し、励まし合いましょう。
- 趣味やリフレッシュ: 自分の好きなことや、リフレッシュできる時間を作り、ストレスを解消しましょう。
- 休息: 十分な睡眠を取り、心身ともに休息を取りましょう。
心のケアは、介護を続ける上で非常に重要です。積極的にサポートを求め、心身ともに健康な状態を保ちましょう。
5. まとめ:未来への一歩を踏み出すために
今回は、介護と学業の両立に苦しむ大学生の方からのご相談に対し、現状の整理、介護負担軽減のための対策、学業との両立と将来への展望、精神的なサポートと心のケアについて解説しました。
介護は、大変なことばかりではありません。祖母との時間を通して、かけがえのない経験をすることができます。また、介護を通して、人間的な成長を遂げ、将来のキャリアプランを考えるきっかけにもなります。困難な状況ではありますが、決して一人ではありません。様々なサポートを活用し、未来への一歩を踏み出してください。
あなたの将来が明るいものとなるよう、心から応援しています。
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