「もう無理かも…」パワハラ上司で心療内科を検討。4年目公務員が抱える苦悩と、明日からできる具体的な対策
「もう無理かも…」パワハラ上司で心療内科を検討。4年目公務員が抱える苦悩と、明日からできる具体的な対策
今回は、職場のパワハラ（パワーハラスメント）が原因で心療内科の受診を検討されている、ある女性からのご相談です。彼女の置かれた状況、そしてそこから抜け出すための具体的な方法を、一緒に考えていきましょう。
新卒から公務員になった社会人歴4年目の女です。今年度、部署異動があったのですが、新しい上司がパワハラ気質です。
・みんなの前で大声で叱責される
・好みで対応を変える（気に入らない部下には話さない、相談されても鼻で笑いながら返答。同じ書類を回しても、お気に入りだと黙って上司が修正するのに、気に入らない部下だとキレる）
・嫌いな部下には上司しか知り得ない業務の話すらしない→わかってないとキレる
こんな状況で
・上司がいる前で電話をかけたり人に話しかけるのが怖くてスムーズにできない
・上司に話しかける時は怖くてすぐに対応できず、何度も深呼吸・イメトレして、それでも手汗をかき心臓バクバクさせながら行く
という毎日で一番ひどい時は（数回ですが）職場の最寄駅に着くと動悸や息苦しさを感じることもありました。ここ数日は、朝目覚めると不安感と動悸がしたり、好きだった趣味もキャラクターグッツも以前ほど興味が湧かなくなりました。
人と出かけたりはできるのですが「上司を〇したい」ばかりが口をついて出て、死なないと、という考えがパッと出てくる時もあります。
一度、職場の福利厚生経由で心療内科に相談した際、医師から「その人のストレスのキャパシティはなかなか変わらないから、今の症状が悪化する可能性は否定できない。よく考えて、どのようにしたいか整理してほしい」と言われました（一般診療として受診していないので、診断するとしたら再受診が必要とのこと）
食欲はあり、嫌な夢はみるものの寝られている。でも、前述の上司と職務の不適正が原因で2度休職になった人が同じ課にいる。でも、上手くやっている人もいて、その人たちからは「〇〇さんは休職しちゃわないでね」と言われている。
考え過ぎて、どうすれば良いのかわからなくなってきました。これくらいのストレスをスルーできる人とできない人がいる。自分が後者であることがたまらなく悔しく、考えがまとまりません。
上司が今年度で異動する確率は50%、私が異動する確率は0%ですが、あと3ヶ月持つかすら、自分でもわかりません。私は何をすべきでしょうか。
ご相談ありがとうございます。4年目の公務員として、パワハラ気質の上司との関係に苦しみ、心療内科の受診を検討されているのですね。毎日、心身ともに辛い状況で、本当に大変だと思います。まずは、あなたの抱える苦しみ、辛さ、そして「どうすれば良いのか分からない」という混乱した気持ちに、深く共感します。
今回の記事では、あなたの置かれた状況を詳細に分析し、具体的な解決策を提示します。具体的には、以下の3つのステップで進めていきます。
- 現状の整理と問題の明確化: あなたの置かれている状況を客観的に分析し、問題の本質を理解します。
- 具体的な対策の提案: 今すぐにできること、そして長期的に取り組むべきことを提案します。
- 専門家への相談とサポートの活用: 専門家の意見を聞き、必要なサポートを受けるための方法を解説します。
1. 現状の整理と問題の明確化
まず、あなたの置かれている状況を整理し、問題の本質を明確にすることから始めましょう。現状を理解することで、具体的な対策を立てるための土台を築くことができます。
1.1. パワハラの実態と影響
あなたの抱える問題は、明らかに「パワハラ」です。上司の言動は、人格否定、精神的な攻撃にあたり、あなたの心身に深刻な影響を与えています。具体的には、以下のような症状が現れています。
- 精神的な症状: 不安感、動悸、息苦しさ、趣味への興味の喪失、希死念慮（死にたいという気持ち）
- 行動への影響: 上司の前で話すことへの恐怖、電話や人とのコミュニケーションの困難さ
- 身体的な症状: 手汗、心臓のバクバク、最寄駅での動悸
これらの症状は、あなたの心身が限界に達していることを示唆しています。特に、希死念慮は深刻なサインであり、早急な対応が必要です。
1.2. ストレスの要因分析
ストレスの要因は、大きく分けて以下の2つです。
- 上司の言動: 大声での叱責、不公平な対応、情報共有の拒否など、上司のパワハラ行為そのものが、直接的なストレスの原因となっています。
- 職務不適応への不安: 上司との関係性悪化により、業務遂行への不安や、将来へのキャリアパスへの不安も高まっていると考えられます。
これらの要因が複合的に作用し、あなたの心身に大きな負担を与えているのです。
1.3. 周囲の状況と葛藤
周囲の状況も、あなたの葛藤を深める要因となっています。
- 同僚の存在: 同じように上司の下で働きながらも、上手くやっている人もいるという事実は、「自分だけが弱いのではないか」という自己否定的な感情を抱かせる可能性があります。
- 休職者の存在: 過去に同じ上司が原因で休職した人がいるという事実は、あなた自身の将来への不安を増幅させます。
- 周囲からの言葉: 「休職しちゃわないでね」という言葉は、あなたの不安を理解しようとしない、無神経な言葉として聞こえる可能性があります。
これらの状況は、あなたの孤独感を深め、問題解決への意欲を削ぐ可能性もあります。
2. 具体的な対策の提案
次に、具体的な対策を提案します。ここでは、今すぐにできることと、長期的に取り組むべきことを分けて解説します。
2.1. 今すぐにできること
まずは、心身の健康を守るために、今すぐにできることに取り組みましょう。
- 心療内科の受診: 医師の診断を受け、適切な治療（薬物療法、カウンセリングなど）を受けることは非常に重要です。精神科医や心療内科医は、あなたの症状を客観的に評価し、適切なアドバイスをしてくれます。
- 休息と睡眠の確保: 質の高い睡眠を確保するために、寝る前のスマホやPCの使用を控え、リラックスできる環境を整えましょう。
- ストレス軽減のための活動: 趣味に時間を費やしたり、リラックスできる音楽を聴いたり、軽い運動をしたりするなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
- 信頼できる人への相談: 家族、友人、または職場の同僚など、信頼できる人に悩みを打ち明け、話を聞いてもらいましょう。
- 記録をつける: 自分の感情や体調の変化を記録することで、問題のパターンを把握し、対策を立てやすくなります。
2.2. 長期的に取り組むべきこと
次に、長期的に取り組むべき対策を考えていきましょう。
- 上司との関係改善:
- 証拠の収集: パワハラの証拠（言動の記録、メールの保存など）を収集し、万が一の際に備えましょう。
- 上司とのコミュニケーション: 可能であれば、上司とのコミュニケーションを試み、問題解決を図る努力をしましょう。ただし、無理強いはせず、自分の心身を守ることを最優先にしてください。
- 第三者への相談: 上司との関係改善が難しい場合は、人事部や上司の上司など、第三者に相談することも検討しましょう。
- 職場の環境改善:
- 人事部への相談: パワハラの実態を人事部に相談し、適切な対応を求めましょう。
- 異動の検討: 異動が可能であれば、部署異動を検討しましょう。
- 転職の検討: 状況が改善しない場合は、転職も視野に入れ、キャリアプランを見直しましょう。
- 自己肯定感を高める:
- 自分の強みを認識する: 自分の強みや長所を改めて認識し、自己肯定感を高めましょう。
- 目標設定: キャリア目標を設定し、それに向かって努力することで、自信を育みましょう。
- 専門家との連携: キャリアコンサルタントやカウンセラーなどの専門家と連携し、自己理解を深め、自己成長を促しましょう。
これらの対策を、状況に合わせて柔軟に組み合わせ、実行していくことが重要です。
3. 専門家への相談とサポートの活用
最後に、専門家への相談と、利用できるサポートについて解説します。
3.1. 専門家への相談
一人で抱え込まず、専門家に相談することは、問題解決への第一歩です。
- 心療内科医・精神科医: 症状の診断と治療、薬の処方、カウンセリングなど、専門的なサポートを受けることができます。
- 臨床心理士・カウンセラー: 心理的なサポート、カウンセリング、問題解決のためのアドバイスなどを受けることができます。
- キャリアコンサルタント: キャリアに関する悩み、転職に関する相談、自己分析、キャリアプランの作成など、キャリアに関する専門的なサポートを受けることができます。
- 弁護士: パワハラ問題が深刻な場合、法的手段を検討するために、弁護士に相談することも有効です。
専門家は、あなたの状況を客観的に分析し、適切なアドバイスをしてくれます。また、あなたの心の負担を軽減し、問題解決への道筋を示してくれます。
3.2. 利用できるサポート
利用できるサポートには、以下のようなものがあります。
- 職場の福利厚生: 職場の福利厚生として、カウンセリングサービスやメンタルヘルスに関する相談窓口が用意されている場合があります。
- 地域の相談窓口: 各自治体には、心の健康に関する相談窓口や、労働問題に関する相談窓口が設置されています。
- NPO法人・支援団体: パワハラ被害者や、メンタルヘルスに関する悩みを持つ人々を支援するNPO法人や支援団体があります。
これらのサポートを活用することで、あなたの負担を軽減し、問題解決をサポートすることができます。
今回のケースでは、まずは心療内科を受診し、専門家の診断と治療を受けることが最優先です。並行して、信頼できる人に相談し、ストレス軽減のための活動を行いましょう。そして、長期的な視点に立ち、上司との関係改善、職場の環境改善、自己肯定感の向上に取り組んでいくことが重要です。
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最後に、あなたの今後のキャリアについて、少しだけアドバイスさせてください。今回の経験は、あなたにとって大きな試練ですが、同時に、自己成長の機会でもあります。この経験を通して、自分の強みや弱みを理解し、キャリアプランを見直すことで、より自分らしい働き方を見つけることができるはずです。
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