「帰る！」の一点張り…脳梗塞で倒れたおばあ様の入院と介護、どうすれば？ 専門家が教える解決策
「帰る！」の一点張り…脳梗塞で倒れたおばあ様の入院と介護、どうすれば？ 専門家が教える解決策
この記事では、脳梗塞で倒れたおばあ様の入院と介護に関する、複雑な問題に直面しているあなたへ、具体的な解決策と心の支えとなる情報を提供します。 認知症を患い、入院を拒否するおばあ様、そしてその介護に苦労するご家族の状況を理解し、専門家の視点から、現実的なアドバイスと精神的なサポートをさせていただきます。
早急に教えていただきたいです！！
祖母が脳梗塞で倒れました。気づくのは早い方だったみたいで脳にできているもの自体は小さいらしいのですが場所が運動機能を指示するような部分の近くらしくて、後遺症として残る可能性があるのは右半身麻痺だといわれたそうなんです。今の段階で、立てない状態、手を上げるのも厳しい状態。
祖母は父と母と3人で暮らしているのですがここ最近、認知症が少しづつひどくなってきて、(昔のことはよく覚えていて、家族の名前や、家の場所などもわかっています)父が祖母を殴ったとか、年金のお金を取られたとか、思い込んだらその事ばかりを口にして今日も体が動かない状態でも口はまだ達者なので救急退院や病院の先生に鬼婿に殴られてアザになっている、私が入院したら鬼婿に家を乗っ取られるから入院はしない！とずっと言ってるそうなんです。実際、入院の手続きや面倒みてくれてお世話になってるのはその鬼婿(父)なのですが…昔から入院が大嫌いな祖母でどうしようもないんです。父も母も仕事していて、一日中、付き添いは無理だし、リハビリをすれば歩行も可能になるかもしれないと言われてますが、本人が断固として、私は帰る！！の一点張りらしく、病院としては、悪魔でも本人の意思(点滴を勝手に抜いたり、リハビリする意思がなかったりするような患者…)を無理矢理、入院させることは病院として出来ないといわれたそうで、本当に困っています。本当に口が達者で…これから、自分の思うように体が動かなくなると、本人も苛立ちでもっと酷くなるでしょうし、介護する側の父と母のことも心配です。とにかく、なんとかして、目処がたつまで入院させたいのですが、私は帰る！の一点張りのいわゆる、厄介な患者でも入院させてくれる病院はないでしょうか？今までカラオケのデイサービスには気よく行っていて、ケアマネージャーさんなどに、今の状況は伝えているのですが、これからの生活を考えて役立つご意見やお話あれば聞かせていただきたいです。長々と、申し訳ありません。
1. 現状の理解と問題点の整理
まず、現状を整理し、問題点を明確にしましょう。おばあ様の状況は、脳梗塞による身体機能の低下、認知症による言動の混乱、そして入院拒否という3つの大きな課題が複合的に絡み合っています。これらの問題を一つずつ紐解き、解決策を探る必要があります。
- 身体機能の低下: 右半身麻痺により、日常生活動作（ADL）が困難になっている。
- 認知症による言動の混乱: 妄想や被害妄想により、入院を拒否し、家族との関係が悪化している。
- 入院拒否: 本人の強い意思により、適切な医療・リハビリを受けられない可能性がある。
- 家族の負担: 介護と仕事の両立、精神的な負担の増大。
これらの問題点を踏まえ、具体的な解決策を検討していきます。
2. 入院を促すための具体的なアプローチ
おばあ様に入院してもらうためには、本人の不安を取り除き、入院の必要性を理解してもらうことが重要です。以下のステップでアプローチを試みましょう。
2-1. コミュニケーション戦略
おばあ様の不安や恐怖心に寄り添い、共感を示すことが大切です。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- 傾聴: おばあ様の言葉に耳を傾け、感情を理解しようと努める。
- 共感: 「辛いですね」「大変でしたね」など、共感の言葉を伝える。
- 安心感を与える: 家族が常にそばにいること、安全な環境を提供することを伝える。
- 否定しない: 妄想や思い込みを頭ごなしに否定せず、まずは受け止める。
例えば、「お父さんが怖い」という言葉に対しては、「お父さんはあなたのことを大切に思っているよ。でも、あなたがそう感じるなら、私たちも一緒に考えようね」といったように、寄り添う姿勢を見せることが重要です。
2-2. 専門家の協力を得る
医師、看護師、ソーシャルワーカー、ケアマネージャーなど、専門家の協力を得て、多角的に問題を解決しましょう。
- 医師との連携: 脳梗塞の状態、リハビリの必要性、入院のメリットを説明してもらい、本人に理解を促す。
- ソーシャルワーカーとの相談: 入院に関する手続き、介護保険の利用、施設の紹介など、具体的なサポートを受ける。
- ケアマネージャーとの連携: ケアプランの見直し、デイサービスの活用など、在宅介護のサポートを受ける。
専門家は、医療的な知識だけでなく、患者さんの心理状態や家族の状況を理解し、適切なアドバイスをしてくれます。
2-3. 入院のメリットを伝える
入院することで得られるメリットを具体的に伝え、入院への意欲を高めましょう。
- リハビリ: 専門的なリハビリを受け、身体機能の回復を目指せる。
- 医療ケア: 医師や看護師による適切な医療ケアを受けられる。
- 安全な環境: 転倒や事故のリスクが低い、安全な環境で過ごせる。
- 家族の負担軽減: 介護の負担が軽減され、家族が安心して生活できる。
例えば、「リハビリを頑張れば、また歩けるようになるかもしれないよ」「ここでは、24時間体制であなたを支えてくれる人がいるから安心だよ」といったように、具体的に伝えることが効果的です。
3. 入院先の選択肢
おばあ様の状況に合わせて、適切な入院先を選択することが重要です。以下の選択肢を検討しましょう。
3-1. 回復期リハビリテーション病棟
脳梗塞後のリハビリに特化した病棟です。集中的なリハビリプログラムを受けられ、身体機能の回復を目指せます。ただし、本人の意欲が低い場合、リハビリの効果が出にくい可能性があります。
3-2. 療養病棟
慢性的な疾患を持つ患者さんのための病棟です。医療ケアを受けながら、比較的穏やかな環境で過ごせます。認知症の症状が強い場合でも、安心して過ごせる可能性があります。
3-3. 精神科病棟
認知症に伴う精神症状（妄想、幻覚、興奮など）が強い場合、精神科病棟での治療が必要になることもあります。精神科医による薬物療法や、精神療法を受けることができます。
入院先の選択は、医師やソーシャルワーカーと相談し、おばあ様の心身の状態、家族の状況などを考慮して決定しましょう。
4. 介護保険サービスの活用
入院中、または退院後の在宅介護に向けて、介護保険サービスを積極的に活用しましょう。これにより、家族の負担を軽減し、おばあ様の生活の質を向上させることができます。
4-1. 介護保険サービスの申請
お住まいの市区町村に介護保険の申請を行い、要介護認定を受けましょう。要介護度に応じて、利用できる介護保険サービスが異なります。
4-2. 利用できる介護保険サービス
- 訪問介護（ホームヘルプサービス）: 身体介護（入浴、食事、排泄など）や生活援助（掃除、洗濯、調理など）を受けられます。
- 訪問看護: 看護師による医療ケア（健康管理、服薬管理、褥瘡ケアなど）を受けられます。
- 通所介護（デイサービス）: 日帰りで、食事、入浴、レクリエーション、機能訓練などを受けられます。
- 通所リハビリテーション（デイケア）: リハビリ専門職による機能訓練を受けられます。
- 短期入所生活介護（ショートステイ）: 短期間、施設に入所し、介護サービスを受けられます。
- 福祉用具のレンタル・購入: 車椅子、歩行器、ベッド、手すりなど、必要な福祉用具をレンタルまたは購入できます。
ケアマネージャーに相談し、おばあ様の状況に合わせたケアプランを作成してもらいましょう。
5. 家族の心のケア
介護は、心身ともに大きな負担を伴います。家族自身の心のケアも非常に重要です。以下の点を意識しましょう。
5-1. 家族間の連携
家族間で情報を共有し、協力体制を築きましょう。役割分担を明確にし、負担を分散することで、一人ひとりの負担を軽減できます。
5-2. 休息時間の確保
定期的に休息を取り、心身をリフレッシュさせましょう。睡眠不足や疲労が溜まると、心に余裕がなくなり、介護が辛く感じることがあります。
5-3. 相談できる相手を持つ
家族や友人、専門家など、相談できる相手を持ちましょう。悩みを一人で抱え込まず、誰かに話すことで、気持ちが楽になることがあります。
5-4. 専門家のサポートを受ける
カウンセリングや、介護に関する相談窓口などを利用し、専門家からのアドバイスを受けましょう。精神的な負担を軽減し、より良い介護ができるようになります。
6. 成功事例と専門家の視点
多くのご家族が、同様の問題に直面し、様々な工夫を凝らして解決しています。以下に、成功事例と専門家の視点をご紹介します。
6-1. 成功事例
- 事例1: 認知症のおばあ様が入院を拒否。家族は、おばあ様の好きな音楽を流し、昔の写真を見せながら、入院の必要性を説明。徐々に理解を得て、入院に同意。
- 事例2: 脳梗塞で倒れたおじい様。リハビリへの意欲が低かったが、理学療法士が、おじい様の趣味であるガーデニングをリハビリに取り入れ、意欲を高めた。
- 事例3: 家族だけで介護を抱え込んでいたが、ケアマネージャーの助言を受け、デイサービスやショートステイを積極的に利用。家族の負担が軽減され、穏やかな介護生活を送れるようになった。
6-2. 専門家の視点
介護福祉士のAさん:
「認知症の方の入院は、本人の不安を取り除くことが最優先です。家族は、本人の気持ちに寄り添い、安心感を与えることが大切です。また、専門家との連携を密にし、多角的に問題を解決していくことが重要です。」
精神科医のBさん:
「認知症の症状は、人によって異なります。妄想や被害妄想が強い場合は、薬物療法が必要になることもあります。精神科医に相談し、適切な治療を受けることが大切です。」
ケアマネージャーのCさん:
「介護保険サービスを積極的に活用し、家族の負担を軽減することが重要です。ケアマネージャーは、介護に関する様々な相談に対応し、最適なケアプランを提案します。遠慮なく相談してください。」
7. まとめと今後の行動
おばあ様の入院と介護は、多くの困難を伴いますが、適切な対応とサポートがあれば、必ず解決の道は開けます。今回の記事で得た情報を参考に、以下のステップで行動を開始しましょう。
- 家族で話し合い、現状の問題点を整理する。
- おばあ様の気持ちに寄り添い、入院の必要性を伝える。
- 医師、ソーシャルワーカー、ケアマネージャーなど、専門家と連携する。
- 適切な入院先を選択し、リハビリや医療ケアを受ける。
- 介護保険サービスを活用し、在宅介護のサポート体制を整える。
- 家族の心のケアを行い、無理のない介護を続ける。
困難な状況ではありますが、諦めずに、一つずつ問題を解決していくことが大切です。そして、決して一人で抱え込まず、周囲のサポートを頼ってください。あなたの努力が、おばあ様とご家族の幸せにつながることを心から願っています。
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