認知症の祖母と倒れた母…私ができることは?介護とキャリアの両立を考える
認知症の祖母と倒れた母…私ができることは?介護とキャリアの両立を考える
まずは、ご相談内容を拝見し、心よりお見舞い申し上げます。ご家族の状況、そしてご自身の出産を控えた状況でのご心痛、大変なものと推察いたします。今回の記事では、認知症の祖母の介護と、それを取り巻く家族の問題、そしてご自身のキャリアや今後の働き方について、一緒に考えていきたいと思います。
認知症、介護について詳しく教えてください。私の祖母は認知症です。祖母は叔母家族と同じ敷地内の離れで一人で生活してます。叔母夫婦は共働きで日中仕事の為、母自身義両親(私の父の両親)の世話もある中、片道2時間かけて週2、3日様子を見に通っていました。 祖母は昔からプライドが高く金遣いが酷いんです。今までは祖母のお金だからと自由にさせていたそうですが、どうやらとうとう底をついたらしく年金だけで生活するようになりました。散々豪遊していたクセはもちろん治る事はなく、年金が入るとすぐ使い切ってしまいます。そしてお金がなくなると母にすぐ要求してきます。母がお金を渡すとやはりすぐ使ってなくなる、その繰り返しです。こんな惨めな生活するくらいなら死にたいと言ってくるそうです。一緒に住んであげれないしいつも一人で可哀想だからと言ってついつい自分の生活費から祖母にお金を渡していたそうです。認知症は確実に進んでます。出かけて何処にいるのかわからなくなり警察に何度もお世話になっている、顔を見ても誰か思い出せない、日にち曜日がわからない、閉まった物をすぐ忘れてしまう、訳のわからない事を叫ぶ、同じ話を永遠とする、説明してもすぐ忘れるなど。だけど足腰は丈夫で身体は元気なので病人扱いするなと言って病院を嫌がるそうです。なので今現在認知症がどれ程進んでいるのかわかりません。
こんな状態が続いて母が倒れてしまいました。母は私に心配かけたくないからと、倒れるまでこの事を言わないよう父親にも口止めしていたそうです。叔母に祖母の事をお願いしたのですが「昔から世話はしている、口出しするな、気に入らないならお前が世話をしろ」と言われてしまいました。私は今臨月でもうすぐ子どもが産まれるので祖母の世話はしてあげれません。日中一人きりの祖母が心配だし、苦しんでる母の話を聞いて何もしてあげれなくて辛いです。寝れない日が続いてます。母を、祖母を助けるにはどうしていけばいいでしょうか?どこに相談すればいいですか?私はこんな状況になったらもう嫌がってでも祖母を施設に入れるべきだと思うのですがどうしたらいいでしょうか?子どもが産まれる前までにできるだけの事はしてあげたいです。無知ですみません。長文読んでいただきありがとうございました。
1. 現状の整理と問題の特定
まず、現状を整理し、問題点を具体的に把握することから始めましょう。今回のケースでは、以下の点が主な問題として挙げられます。
- 祖母の認知症の進行:徘徊、金銭管理能力の喪失、言動の異常など、認知症の症状が進行しています。
- 介護者の負担:母親が長期間にわたり介護を担い、心身ともに疲弊し、倒れてしまいました。
- 家族間の協力不足:他の家族(叔母)との間で介護に対する認識のずれがあり、協力が得られない状況です。
- 経済的な問題:祖母の金銭管理能力の喪失により、経済的な問題が発生しています。
- ご自身の状況:臨月であり、出産を控えているため、介護に直接関与することが難しい状況です。
これらの問題を一つずつ解決していくために、具体的な対策を検討していきましょう。
2. 介護に関する情報収集と専門家への相談
まずは、認知症に関する正しい知識を得て、適切なサポート体制を整えることが重要です。以下の情報源を活用し、情報収集を行いましょう。
- 市区町村の介護保険窓口:介護保険制度の利用方法、介護サービスの紹介、相談窓口の案内など、必要な情報が得られます。
- 地域包括支援センター:高齢者の総合的な相談窓口であり、介護に関する相談、ケアプランの作成支援、関係機関との連携など、様々なサポートを提供しています。
- 認知症疾患医療センター:認知症の専門医による診断、治療、相談、情報提供などを行っています。
- 介護保険サービス事業所:訪問介護(ホームヘルプサービス)、デイサービス、ショートステイなど、様々な介護サービスを提供しています。
- NPO法人やボランティア団体:認知症に関する情報提供、相談、交流会、家族会など、様々な活動を行っています。
情報収集と並行して、専門家への相談も行いましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応策を見つけることができます。
- 医師:祖母の認知症の進行度合いや健康状態を把握し、適切な治療やケアについてアドバイスを受けましょう。
- ケアマネジャー:介護保険サービスの利用に関する相談、ケアプランの作成、サービス事業所との連絡調整など、介護に関する様々なサポートを提供してくれます。
- 弁護士:成年後見制度の利用や、財産管理に関する相談など、法的な問題についてアドバイスを受けましょう。
- ファイナンシャルプランナー:介護費用や資産管理に関する相談など、経済的な問題についてアドバイスを受けましょう。
3. 介護保険サービスの利用を検討する
祖母の介護負担を軽減するためには、介護保険サービスの利用を検討しましょう。介護保険サービスには、以下のようなものがあります。
- 訪問介護(ホームヘルプサービス):ヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの身体介護や、掃除、洗濯などの生活援助を行います。
- デイサービス:日中に、食事、入浴、レクリエーションなどを行い、心身機能の維持・向上を図ります。
- ショートステイ:短期間、施設に入所し、入浴、食事、排泄などの介護を受けられます。
- グループホーム:認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る施設です。
- 特別養護老人ホーム:入所型の施設で、常時介護が必要な高齢者を受け入れています。
これらのサービスを組み合わせることで、祖母の生活を支え、母親の負担を軽減することができます。ケアマネジャーと相談し、祖母の状況に合ったケアプランを作成しましょう。
4. 家族間のコミュニケーションと協力体制の構築
家族間の協力体制を築くことは、介護を円滑に進めるために非常に重要です。以下の点を意識し、家族間で話し合いましょう。
- 現状の共有:祖母の状況、母親の負担、今後の課題などを、家族間で共有しましょう。
- 役割分担:それぞれの家族が、できる範囲で役割分担を決めましょう。金銭管理、通院の付き添い、買い物、家事など、様々な役割があります。
- 情報共有:介護に関する情報を、家族間で共有しましょう。連絡ノートを作成したり、定期的に家族会議を開いたりするのも良いでしょう。
- 理解と尊重:それぞれの家族の事情を理解し、尊重しましょう。
- 定期的な話し合い:定期的に話し合いの場を設け、状況の変化に合わせて、対応策を見直しましょう。
叔母との関係修復も重要です。まずは、母親の状況を伝え、協力を仰ぎましょう。感情的にならず、冷静に話し合うことが大切です。必要であれば、第三者(ケアマネジャーなど)に仲介を依頼することも検討しましょう。
5. 祖母の施設入所について
祖母の施設入所は、最終的な選択肢の一つとして検討する価値があります。施設入所には、以下のようなメリットがあります。
- 専門的なケア:24時間体制で、専門的なケアを受けることができます。
- 安全な環境:転倒や徘徊などのリスクを軽減し、安全な環境で生活できます。
- 家族の負担軽減:介護の負担が軽減され、家族の心身の健康を守ることができます。
- 社会的な交流:他の入居者との交流を通じて、社会的なつながりを維持することができます。
しかし、施設入所には、費用がかかる、環境が変わることで本人が不安を感じる可能性があるなどのデメリットもあります。施設入所を検討する際には、祖母の意思を尊重し、本人の状況に合った施設を選ぶことが重要です。また、事前に施設の見学を行い、施設の雰囲気やサービス内容を確認しましょう。
6. 母親のケア
母親の心身の健康を守ることも、非常に重要です。長期間にわたる介護は、心身に大きな負担を与えます。以下の点を意識し、母親をサポートしましょう。
- 休息:十分な休息を取り、疲労を回復させましょう。
- 気分転換:趣味や好きなことを楽しむ時間を作り、気分転換を図りましょう。
- 相談:悩みや不安を、家族や友人、専門家などに相談しましょう。
- 医療機関の受診:体調が優れない場合は、医療機関を受診しましょう。
- 介護保険サービスの利用:訪問介護やデイサービスなどを利用し、介護の負担を軽減しましょう。
7. 出産後の働き方とキャリアプラン
出産を控えているあなたにとって、今後の働き方やキャリアプランも重要な問題です。以下の点を参考に、今後の働き方を検討しましょう。
- 育児休業:出産後、育児休業を取得し、育児に専念することができます。
- 時短勤務:育児休業後、時短勤務を選択し、育児と仕事を両立することができます。
- 在宅勤務:在宅勤務可能な仕事を選択し、育児と仕事を両立することができます。
- 転職:育児と両立しやすい職場に転職することも検討できます。
- キャリアコンサルタントへの相談:キャリアコンサルタントに相談し、自身の状況に合った働き方やキャリアプランを検討しましょう。
介護と育児の両立は、大変なことですが、工夫次第で乗り越えることができます。無理のない範囲で、自分らしい働き方を見つけましょう。
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8. 経済的な問題への対策
祖母の金銭管理能力の喪失により、経済的な問題が発生している場合、以下の対策を検討しましょう。
- 成年後見制度の利用:成年後見制度を利用し、祖母の財産管理を専門家(成年後見人)に委託することができます。
- 預貯金の管理:祖母の預貯金を、家族が管理することもできます。ただし、トラブルを避けるために、他の家族の同意を得て、記録を残しておくことが重要です。
- 生活費の援助:祖母の生活費を、家族で分担して援助することもできます。
- 介護保険サービスの利用:介護保険サービスを利用することで、介護費用を軽減することができます。
- 医療費控除:医療費控除を利用することで、税金の負担を軽減することができます。
経済的な問題は、介護に関する大きな悩みの一つです。専門家(弁護士、ファイナンシャルプランナーなど)に相談し、適切な対策を講じましょう。
9. 法律的な問題への対応
今回のケースでは、成年後見制度の利用、財産管理、相続など、法律的な問題が発生する可能性があります。以下の点を参考に、対応を検討しましょう。
- 成年後見制度:認知症が進んでいる祖母の財産管理を、成年後見人に委託することができます。成年後見人は、家庭裁判所が選任し、祖母の財産管理や身上監護を行います。
- 財産管理:祖母の財産を適切に管理するために、弁護士や司法書士に相談し、必要な手続きを行いましょう。
- 相続:将来の相続について、家族間で話し合い、遺言書の作成や、生前贈与などの対策を検討しましょう。
- 弁護士への相談:法律的な問題について、弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
法律的な問題は、複雑で専門的な知識が必要です。専門家(弁護士など)に相談し、適切な対応を行いましょう。
10. 今後のキャリアと介護の両立に向けた具体的なステップ
出産を控え、介護の問題も抱えるあなたにとって、今後のキャリアと介護の両立は、大きな課題です。以下のステップで、具体的な対策を検討しましょう。
- 情報収集:介護保険制度、介護サービス、育児支援制度など、必要な情報を収集しましょう。
- 自己分析:自分のスキル、経験、価値観、キャリアプランなどを分析し、今後の働き方を検討しましょう。
- 家族との話し合い:介護と育児に関する、家族の協力体制を築きましょう。
- 専門家への相談:キャリアコンサルタント、ケアマネジャー、弁護士など、専門家に相談し、アドバイスを受けましょう。
- 情報発信:SNSやブログなどで、自分の経験や考えを発信し、同じような状況の人たちとつながりましょう。
- 柔軟な働き方の検討:在宅勤務、時短勤務、フリーランスなど、柔軟な働き方を検討しましょう。
- スキルアップ:キャリアアップや、新しいスキルを習得するための勉強を始めましょう。
- 目標設定:具体的な目標を設定し、計画的に行動しましょう。
- 周囲への感謝:周囲のサポートに感謝し、感謝の気持ちを伝えましょう。
- 自分を大切にする:心身の健康を保ち、自分を大切にしましょう。
これらのステップを踏むことで、キャリアと介護の両立に向けて、一歩ずつ進んでいくことができます。焦らず、自分のペースで、無理のない範囲で、取り組んでいきましょう。
11. まとめ
今回のケースでは、認知症の祖母の介護、母親の心身の負担、ご自身の出産を控えた状況など、様々な問題が複雑に絡み合っています。しかし、情報収集、専門家への相談、介護保険サービスの利用、家族間の協力体制の構築、そしてご自身のキャリアプランの検討など、様々な対策を講じることで、これらの問題を解決し、より良い未来を切り開くことができます。
まずは、焦らず、一つずつ問題を整理し、できることから取り組んでいきましょう。そして、周囲のサポートを頼りながら、自分自身の心身の健康を第一に考え、無理のない範囲で、自分らしい働き方を見つけていきましょう。
応援しています。
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