介護現場の看護師さん、下剤の指示ってどう決まってるの?疑問を解決!
介護現場の看護師さん、下剤の指示ってどう決まってるの?疑問を解決!
この記事では、介護現場で働く看護師や介護士の皆さんが抱える、下剤に関する疑問について、具体的な事例を交えながら解説していきます。下剤の投与間隔や滴数、そしてその判断基準について、一緒に考えていきましょう。
今回の相談内容は、以下のようなものです。
排便から次の排便から-3日目、-4日目、-5日目に下剤を投薬する根拠って何?どういう判断で-3日目、-4日目、-5日目に下剤しようと看護師は、判断しているのか?
毎日排便できたらいいってことではないのか。
定期服薬で常にセンノシド(センノサイド)など飲んでいる利用者はいますが。。。
なんでこんな質問するかというのは、派遣の看護師(女性)が-5日目で25滴というやり方で介護士に指示をくれていたのですが、こないだ25滴で夜間ばくはつしてたのでおおいのではないかと20滴に変更ということになった。 いろいろな仕事の不満もあったのか一昨日契約せずに辞めたと突然知ったわけです。
どうやら看護師長と考えが違いがあったためだろうと思います。
今日、看護師長(男性)は、思い出したのか突然夕食にきやがってトロミのお茶にある利用者に-4日目でラキソ25滴入れるねといいだしてなぜか介護士に頼まず自ら入れられましたが、謎です。-5日目でラキソ20滴に変更になったんとちゃうんですか?って聞いたのですが、○○看護師が5日目でいったほうがいいって言ってましたよって言ったらあの人が勝手に決めたこと-5日目ってどういう根拠で?っと言い返された。
たとえば -5日目で夕食後薬でラキソを25滴で次の今朝に排便がある方に
-4日目で夕食後薬でラキソを25滴も正解なのか?
しかし下剤後の排便がすごいことになっていることもなくはない
そういうこともことも言い返したらよかったのだが、手伝ってくれないのでそれどころでなかった
-5日目で25滴ではいべんばくはつ、はいべんが続くようなことがあったら
もちろん-4日目で20滴に変更ですよね?
こう考えると下剤をのまされるほうは、大変…
うちやったら、うんこせえへんかったら職員にでえへんか?といわれまくり下剤のまされるんじゃないかとビクビクするわ 何も薬飲まなくても自然と排便する方は、ラッキーやな
この相談内容から、介護現場における下剤の使用に関する様々な疑問が浮き彫りになります。特に、看護師間の指示の違いや、下剤の滴数、投与間隔の根拠、そして利用者の状態への配慮など、多くの課題が示唆されています。この記事では、これらの疑問を一つずつ紐解き、より良いケアを提供するためのヒントを提供します。
下剤使用の基本:なぜ、いつ、どのように?
下剤の使用は、便秘に悩む高齢者にとって、生活の質を大きく左右する重要なケアの一つです。しかし、その使用方法を誤ると、腹痛や下痢、脱水症状を引き起こす可能性もあります。ここでは、下剤を使用する際の基本的な考え方と、注意すべきポイントを解説します。
1. なぜ下剤が必要なのか?
高齢者の便秘は、加齢による消化機能の低下、水分摂取量の減少、運動不足、食事量の減少、薬の副作用など、様々な要因によって引き起こされます。便秘が続くと、食欲不振、腹部膨満感、吐き気、さらには大腸がんのリスク増加にもつながる可能性があります。そのため、便秘の解消は、高齢者の健康維持において非常に重要な課題となります。
2. 下剤の種類と特徴
下剤には、様々な種類があります。それぞれの特徴を理解し、利用者の状態に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。
- 刺激性下剤: 大腸の蠕動運動を促進し、排便を促します。即効性がありますが、連用すると効果が薄れることがあります。センノシド(センナ)やラキソベロン(ピコスルファートナトリウム)などが代表的です。
- 浸透圧性下剤: 便の水分量を増やし、便を柔らかくすることで排便を促します。マグネシウム製剤やポリエチレングリコールなどが含まれます。
- 膨張性下剤: 便の量を増やし、腸の蠕動運動を刺激します。食物繊維などが含まれます。
- 座薬: 肛門から挿入し、局所的に刺激を与えて排便を促します。
3. 下剤使用の際の注意点
下剤を使用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 医師の指示: 下剤の種類や量、使用頻度は、必ず医師の指示に従いましょう。
- 状態観察: 排便の回数、便の性状、腹痛の有無など、利用者の状態を観察し、記録しましょう。
- 水分補給: 下剤を使用する際は、十分な水分補給を心がけましょう。
- 生活習慣の改善: 食物繊維の摂取、適度な運動、規則正しい排便習慣など、生活習慣の改善も並行して行いましょう。
具体的な事例から学ぶ:滴数、間隔、判断基準
相談内容にあるように、下剤の滴数や投与間隔は、看護師によって異なる場合があります。これは、利用者の状態や、それぞれの看護師の経験、判断によって左右されるためです。ここでは、具体的な事例を基に、下剤の使用に関する判断基準を考察します。
事例1:-5日目に25滴、夜間爆発?
この事例では、-5日目にラキソベロン25滴を投与した結果、夜間に排便が爆発してしまったという問題が起きています。これは、下剤の量が多すぎたか、または利用者の体質に合わなかった可能性があります。
解決策:
- 滴数の調整: まずは、滴数を減らしてみることから始めましょう。20滴に変更したことは、良い試みです。
- 排便状況の観察: 排便の回数、便の性状、腹痛の有無などを詳細に観察し、記録しましょう。
- 医師への相談: 状況を医師に報告し、適切なアドバイスを受けましょう。
事例2:-4日目に25滴、本当に正しい?
看護師長が、-4日目にラキソベロン25滴を投与しようとした事例です。これは、-5日目に20滴に変更したという経緯がある中で、なぜ25滴に戻そうとしたのか、その根拠が不明確です。
解決策:
- 根拠の確認: なぜ-4日目に25滴なのか、その根拠を看護師長に確認しましょう。
- 情報共有: 他の看護師や介護士と情報を共有し、チーム全体で利用者の状態を把握しましょう。
- 記録の活用: 過去の排便記録や、下剤の使用記録を参考に、適切な判断を行いましょう。
事例3:下剤に対する不安と恐怖
相談者は、下剤を投与されることへの不安や恐怖を感じています。これは、下剤の効果が強すぎたり、排便コントロールがうまくいかないことなどが原因と考えられます。
解決策:
- コミュニケーション: 利用者とのコミュニケーションを密にし、不安や疑問を解消しましょう。
- 情報提供: 下剤の種類や効果、副作用について、丁寧に説明しましょう。
- 個別対応: 利用者の状態に合わせて、下剤の種類や量を調整しましょう。
看護師と介護士の連携:チームで取り組む排便ケア
下剤の使用は、看護師だけでなく、介護士との連携が不可欠です。介護士は、利用者の日々の状態を最もよく知っており、排便状況の変化にも気づきやすい立場にあります。ここでは、看護師と介護士が連携し、より良い排便ケアを提供するためのポイントを解説します。
1. 情報共有の徹底
看護師と介護士は、利用者の排便状況や下剤の使用状況について、常に情報を共有しましょう。具体的には、以下の点を共有することが重要です。
- 排便回数: 1日の排便回数
- 便の性状: 硬さ、色、量
- 腹痛の有無: 腹痛の訴えの有無
- 下剤の種類と量: 使用している下剤の種類と量
- 投与時間: 下剤の投与時間
- 効果: 下剤の効果(排便があった時間、便の性状など)
これらの情報を共有することで、利用者の状態を正確に把握し、適切なケアを提供することができます。
2. 記録の活用
排便記録や下剤の使用記録は、情報共有の基盤となります。記録を正確につけることで、利用者の状態を客観的に把握し、下剤の効果や副作用を評価することができます。記録には、以下の項目を含めましょう。
- 日付と時間: 排便があった日付と時間
- 排便回数: 1日の排便回数
- 便の性状: 硬さ、色、量
- 腹痛の有無: 腹痛の訴えの有無
- 下剤の種類と量: 使用している下剤の種類と量
- 投与時間: 下剤の投与時間
- 効果: 下剤の効果(排便があった時間、便の性状など)
これらの記録を定期的に見返すことで、下剤の効果を評価し、必要に応じて調整することができます。
3. 疑問点の共有と解決
下剤の使用に関する疑問や不安は、一人で抱え込まず、チームで共有しましょう。看護師は、介護士からの質問に答え、適切なアドバイスを提供しましょう。介護士は、利用者の状態を詳しく観察し、看護師に報告しましょう。チームで協力することで、より質の高い排便ケアを提供することができます。
4. 定期的なカンファレンスの開催
定期的にカンファレンスを開催し、利用者の排便ケアについて話し合いましょう。カンファレンスでは、以下の点について話し合うことが重要です。
- 利用者の状態: 各利用者の排便状況や、下剤の使用状況について報告し合う。
- 問題点の共有: 下剤の効果が弱い、副作用が出ているなどの問題点を共有する。
- 改善策の検討: 問題点に対する改善策を検討する。
- 情報共有: 最新の排便ケアに関する情報を共有する。
カンファレンスを通じて、チーム全体の知識とスキルを向上させ、より質の高い排便ケアを提供することができます。
排便ケアの質を向上させるために
排便ケアの質を向上させるためには、以下の点に積極的に取り組みましょう。
1. 最新情報の収集
排便ケアに関する最新の情報を収集し、知識をアップデートしましょう。学会や研修会に参加したり、専門書を読んだりすることで、最新の情報を得ることができます。
2. 専門家への相談
排便ケアに関する疑問や不安がある場合は、専門家(医師、薬剤師、看護師など)に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より適切なケアを提供することができます。
3. 継続的な学習
排便ケアに関する知識とスキルを継続的に学習しましょう。研修会に参加したり、eラーニングを利用したりすることで、継続的に学習することができます。
4. チームワークの強化
看護師と介護士の連携を強化し、チームワークを高めましょう。情報共有を徹底し、記録を積極的に活用することで、チームワークを向上させることができます。
5. 個別ケアの徹底
利用者の状態に合わせて、個別ケアを提供しましょう。排便記録や下剤の使用記録を参考に、下剤の種類や量を調整しましょう。利用者の訴えに耳を傾け、不安や疑問を解消しましょう。
これらの取り組みを通じて、排便ケアの質を向上させ、利用者のQOL(生活の質)を高めることができます。
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まとめ:より良い排便ケアのために
この記事では、介護現場における下剤の使用に関する疑問について、具体的な事例を交えながら解説しました。下剤の使用は、利用者のQOLを大きく左右する重要なケアであり、看護師と介護士の連携が不可欠です。下剤の種類や特徴を理解し、利用者の状態に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。また、滴数や投与間隔は、医師の指示に基づき、排便状況を観察しながら調整する必要があります。情報共有を徹底し、記録を積極的に活用することで、チーム全体でより質の高い排便ケアを提供することができます。そして、常に最新の情報を収集し、専門家への相談や継続的な学習を通じて、知識とスキルを向上させることが重要です。これらの取り組みを通じて、利用者の健康と快適な生活をサポートしましょう。
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