老人ホームでの母の異変…エビリファイの副作用と、その後のキャリアへの影響
老人ホームでの母の異変…エビリファイの副作用と、その後のキャリアへの影響
この記事では、有料老人ホームに入所したお母様の状況について、特に精神安定剤「エビリファイ」の副作用と、そこから派生する様々な問題について掘り下げていきます。高齢者の健康管理、介護施設との連携、そしてご家族としての心のケアについて、具体的なアドバイスを提供します。介護問題は、時にキャリア形成にも影響を与えることがあります。この記事を通じて、問題解決への糸口を見つけ、より良い未来を築くための一助となれば幸いです。
老人ホームに入所している母について、お尋ねします。
92歳。要介護１。健康状態には特に大きな問題はなく、アルツハイマーの診断は受けてますが、一人暮らしをしていました。自宅で転び、怪我はなく、今後の万一の事故等を回避するために、この機会にと有料老人ホームに入所させました。
入所当初、当然の事ながら帰宅願望が強く、長い間風呂に入ってなかったので、入浴させてもらったところ、暴れての拒否が酷かったので、精神安定剤としてエビリファイを投与されました。
おとなしくなったものの、食欲が全くなくなり、痩せてしまい、体の不調を訴えるようになりました。このままでは何の為に入所させたか、正直施設に対しての不信感も感じたくらいでした。
このままではいけないと、施設も思ってくれ、エビリファイの投与をやめて3日ほど経ちます。
口から食べたり飲んだりは出来るようになりましたが、まだ以前のような食欲には戻っていません。頭もまだボーッとしていて、母もこんなボヤッとした状態で、皆がいる食堂には行きたくない！と言います。
どれくらいでこのエビリファイの副作用が消滅するでしょうか？
完全に元に戻ったとしても、以前のように暴れたりはないだろうとは、施設の方も言って下さってます。
エビリファイの副作用とその影響
ご相談ありがとうございます。お母様の状況、大変ご心配ですね。エビリファイの副作用による食欲不振や精神状態の変化は、ご家族にとって非常に辛いものです。まずは、エビリファイの副作用について、詳しく見ていきましょう。
エビリファイ（一般名：アリピプラゾール）は、統合失調症や双極性障害などの治療に使われる非定型抗精神病薬です。高齢者の認知症に伴う行動・心理症状（BPSD）の改善にも用いられることがあります。しかし、副作用として、食欲不振、体重減少、傾眠（強い眠気）、落ち着きのなさ、吐き気などが現れることがあります。特に高齢者の場合、これらの副作用が出やすく、生活の質を著しく低下させる可能性があります。
お母様の場合、エビリファイの投与によって帰宅願望が落ち着いた一方で、食欲不振や精神的なボーッとした状態が続いています。これは、エビリファイの副作用が原因である可能性が高いです。薬の副作用は、個人差があり、年齢や体質、他の薬剤との相互作用などによっても影響を受けます。
エビリファイの離脱症状と回復期間
エビリファイの投与を中止して3日経過したとのことですが、まだ食欲が完全に戻らない、頭がボーッとするなどの症状が残っているとのこと。エビリファイの血中濃度が低下し、副作用が消えていくまでには、ある程度の時間が必要です。一般的には、薬の半減期（血中濃度が半分になるまでの時間）を考慮して、数日から数週間程度で副作用が軽減していくと考えられます。
しかし、高齢者の場合、代謝機能が低下しているため、薬の排出に時間がかかることがあります。また、長期間にわたって服用していた場合は、離脱症状が現れることもあります。離脱症状としては、不安感、不眠、イライラ感などが挙げられます。
お母様の場合、エビリファイの投与中止後も食欲不振が続いているため、栄養状態の悪化も心配です。脱水症状や、体力低下にもつながる可能性があります。施設側と連携し、食事の工夫や、必要に応じて栄養補助食品の検討も重要です。
施設との連携と情報共有の重要性
今回のケースでは、施設側がエビリファイの投与中止に踏み切ったことは、非常に良い対応と言えます。しかし、薬の変更や中止は、医師の指示のもとで行われるべきです。施設と連携し、医師の指示や経過について、しっかりと情報共有することが重要です。
- 定期的な面談： 施設長や担当の看護師と定期的に面談し、お母様の状況について詳しく話し合いましょう。
- 記録の確認： 毎日のお母様の様子を記録した「観察記録」を確認し、体調の変化や気になる点がないかチェックしましょう。
- 医師との連携： 医師との連携を密にし、薬の変更や副作用について相談しましょう。必要に応じて、専門医の意見を聞くことも検討しましょう。
施設との連携を密にすることで、お母様の状況を正確に把握し、適切なケアを提供することができます。また、ご自身の不安や疑問を共有し、一緒に解決策を探ることもできます。
ご家族としての心のケア
お母様の状況を心配するあまり、ご自身も精神的に疲れてしまうことがあります。ご家族の心のケアも非常に重要です。
- 感情を吐き出す： 辛い気持ちや不安な気持ちを、誰かに話すようにしましょう。家族、友人、専門家など、誰でも構いません。
- 休息を取る： 疲れているときは、無理せず休息を取りましょう。
- 気分転換をする： 趣味や好きなことをして、気分転換を図りましょう。
- 専門家のサポート： 必要に応じて、カウンセリングや精神科医のサポートを受けることも検討しましょう。
ご家族が心身ともに健康であることは、お母様のケアにとっても重要です。無理せず、自分を大切にしてください。
具体的な対応策とアドバイス
ここからは、具体的な対応策と、より詳細なアドバイスをさせていただきます。
1. 医療機関との連携強化
まず、主治医との連携を密にしましょう。エビリファイの副作用について、現在の状況を詳しく説明し、今後の対応について相談してください。必要であれば、他の専門医（精神科医、老年内科医など）の意見を聞くことも検討しましょう。
具体的なアクション：
- 主治医との定期的な診察を予約し、現在の症状や経過を詳しく伝える。
- 必要に応じて、セカンドオピニオンを求める。
- 薬の変更や減量について、医師と相談する。
2. 栄養管理の徹底
食欲不振が続いている場合、栄養管理が非常に重要です。施設と協力し、お母様の食欲を刺激するような工夫をしましょう。
具体的なアクション：
- 食事の工夫： 彩り豊かで、見た目にも美味しい食事を提供する。
- 少量多食： 一度にたくさん食べられない場合は、食事の回数を増やし、少量ずつ食べるようにする。
- 好きなものを出す： お母様の好きな食べ物や味付けを取り入れる。
- 栄養補助食品の活用： 栄養補助食品や、高カロリーの食品を検討する。
- 水分補給： 水分補給をこまめに行い、脱水を防ぐ。
3. 環境調整とコミュニケーション
精神的なボーッとした状態を改善するために、環境を整え、積極的にコミュニケーションを図ることが大切です。
具体的なアクション：
- 落ち着ける環境： 静かで落ち着ける環境を整える。
- 声かけ： 優しく話しかけ、安心感を与える。
- コミュニケーション： 昔話や思い出話をして、脳を活性化させる。
- レクリエーション： 軽い運動や、趣味活動を取り入れる。
4. 施設との協力体制の構築
施設との連携を強化し、お母様の状況を共有し、協力してケアにあたりましょう。
具体的なアクション：
- 情報共有： 毎日、お母様の様子を施設に伝え、施設の記録を確認する。
- 面談： 定期的に施設長や担当者と面談し、状況を詳しく話し合う。
- 要望： ケアプランについて、積極的に意見を出し、要望を伝える。
5. ご自身の心のケア
ご家族の心のケアも重要です。一人で抱え込まず、周囲に相談し、サポートを受けましょう。
具体的なアクション：
- 相談： 家族、友人、専門家などに相談する。
- 休息： 疲れているときは、無理せず休息を取る。
- 気分転換： 趣味や好きなことをして、気分転換を図る。
- カウンセリング： 必要に応じて、カウンセリングを受ける。
介護とキャリアの両立：働き方を見直す
介護は、ご自身のキャリアにも影響を与えることがあります。お母様の介護に時間や労力を割くことで、仕事との両立が難しくなることもあります。しかし、適切な対策を講じることで、介護とキャリアを両立することは可能です。
1. 勤務時間の調整
介護のために、勤務時間を調整する必要があるかもしれません。例えば、時短勤務、フレックスタイム制度、テレワークなどを利用することで、介護と仕事の両立を図ることができます。会社の制度を確認し、上司や人事担当者に相談してみましょう。
具体的なアクション：
- 会社の制度確認： 会社の介護に関する制度（時短勤務、テレワーク、介護休暇など）を確認する。
- 上司との相談： 上司に、介護の状況と、勤務時間の調整について相談する。
- 人事への相談： 人事担当者に、会社の制度や、利用できるサポートについて相談する。
2. 仕事内容の見直し
介護と仕事の両立のために、仕事内容を見直すことも必要かもしれません。例えば、責任の少ない業務への異動、残業の少ない部署への異動などを検討することができます。上司や人事担当者に相談し、キャリアプランについて話し合いましょう。
具体的なアクション：
- キャリアプランの検討： 今後のキャリアプランについて、じっくりと考える。
- 上司との相談： 上司に、仕事内容や部署異動について相談する。
- 人事への相談： 人事担当者に、キャリアプランや、利用できるサポートについて相談する。
3. 介護サービスの活用
介護サービスの活用も、介護と仕事の両立に役立ちます。例えば、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどを利用することで、介護の負担を軽減することができます。地域の介護サービスについて調べ、ケアマネージャーに相談しましょう。
具体的なアクション：
- 情報収集： 地域の介護サービスについて、情報を収集する。
- ケアマネージャーへの相談： ケアマネージャーに、介護サービスの利用について相談する。
- サービスの利用： 訪問介護、デイサービス、ショートステイなどのサービスを利用する。
4. 家族との協力
家族との協力も、介護と仕事の両立には不可欠です。家族で介護の分担を決め、協力して介護にあたりましょう。必要であれば、家族会議を開き、話し合いましょう。
具体的なアクション：
- 役割分担： 家族で介護の役割分担を決める。
- 情報共有： 介護の状況について、家族間で情報を共有する。
- 家族会議： 必要に応じて、家族会議を開き、話し合う。
介護とキャリアの両立は、簡単ではありません。しかし、適切な対策を講じることで、両立することは可能です。一人で抱え込まず、周囲に相談し、サポートを受けながら、自分らしい働き方を見つけていきましょう。
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まとめ
今回のケースでは、エビリファイの副作用によって、お母様の食欲不振や精神状態の悪化が見られました。しかし、施設側の迅速な対応と、ご家族の適切なケアによって、改善の兆しが見えています。エビリファイの副作用が完全に消えるまでの期間は、個人差がありますが、数日から数週間程度と考えられます。焦らず、医師や施設と連携し、お母様の状況をしっかりと見守りましょう。
介護とキャリアの両立は、多くの人が直面する課題です。今回の記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。ご自身の状況に合わせて、できることから始めてみましょう。そして、困ったときは、一人で抱え込まず、周囲に相談してください。
応援しています。
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