親の認知症と介護、そして将来のキャリアへの影響：私が直面した現実と、あなたへのアドバイス
親の認知症と介護、そして将来のキャリアへの影響：私が直面した現実と、あなたへのアドバイス
この記事では、認知症の親の介護と、それが自身のキャリアや将来に与える影響について悩んでいるあなたに向けて、具体的なアドバイスと解決策を提示します。介護と仕事の両立は非常に困難な問題ですが、適切な情報とサポートがあれば、乗り越えることができます。この記事が、あなたの心の支えとなり、前向きな一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
アルツハイマーなのか血管性のものなのか分かりません…73歳の父親のことです。
5年ほど前から物忘れが酷くなる、赤信号なのに平気で笑って道路を渡ろうとする、車を運転中、遮断機が下りているのに気付かず二度も線路に入りかかる、などの症状が見られ、性格も非常に攻撃的になりました。一昨年、高血圧でかかっている医院で脳のCTを撮ってもらったところ、アルツハイマーの薬であるアリセプトを処方されました。確かに、父の症状はアルツハイマーの症状そのものです。(明らかに異常な面はあるのは誰も目にも明らかであるのに、まだまともな部分は少なからずある、など)しかし、ちょうどおかしな言動が出てきた5年前から父の額にはくっきりと常に血管が浮かび上がるようになり、私は「アルツハイマーではなく血管性の認知症なのではないか？」と思うようになりました。
アリセプトを毎日欠かさず飲んでいるにも関わらず、一向に進行を食い止められていない、ということも大きいです。3年前に、父は隠れ脳梗塞だと診断されています。
事情があり私は両親から居候のような扱いを受けているため、去年父がMRIを撮りに病院に行くときに「家族なのだから私も詳しいことを先生に伺いたい」と一緒に行こうとしたのですが、母親から冷たく「あんたには関係ないから来なくていい。病院になんてぞろぞろ行くもんじゃない」と言われてしまったので、詳しいことを何も知らないのです。関係ない、ということはないと思うのですけどね…。既に長女である姉は結婚して家を出ていますし、家に居る次女の私に一番皺寄せがくるでしょう。しかし病院に問合わせたりすると、あとで間違いなく罵声を浴びせられるのでできません。
詳しい事情は書けませんが過去に虐待を受けていたため、両親にとっては私は未だにちっぽけな存在なのだろうと思います。
父親の特徴を挙げますと、
- 5年前からやや奇妙な言動が始まる。普段の生活には全く支障はなし。常に額にくっきりと血管が浮かび上がっている。
- 2年前から明らかに性格が攻撃的になり、物忘れが酷くなった。新しいことが一切覚えられず、記憶力の低下が凄まじい。娘である私の箸を自分の物だと思い込み三度も間違えて使う、私の部屋に入り込んで置いてあった未開封の500mlのペットボトルを勝手に開封して少し飲んでしまうなど、自分の物と他人の物が判別できなくなってきた様子。
- 現在は一週間前のことは完全に忘れ、こちらが同じ話を何度も繰り返ししなければならない。酷いときは昨日話したことも忘れていることがある。無気力で何にも興味を示さず、また体力もないが、ネットでエロ動画などを見ていたりするときもある。履歴を見ると「70歳 性生活」などと検索していた。一種の色呆けでは？と感じる。若い女性アナウンサーに性的な興味を感じたりもしているようであり、興味らしい興味は最早性的なことに限られる。幼児でも分かるような簡単なことが理解できないが、その一方で複雑な物を組み立てたりもする。
性格は一段と凶暴性を増し、なんでもないことにカッとなり大声で怒鳴り散らしてくるので迂闊にものを言えない。二ヶ月ほど前、私が二階の自室に行こうと階段を上ろうとしたところ、父親が掃除機をかけていたので…本当に軽く、穏やかに「どいて」と声をかけたところ、鬼のような形相で振り返り「何ぃ？どけだあ？お前誰に向かって口利いてんだ！！この野郎！！俺が掃除してるのがわかんねえのか！！」と怒り狂い、暴力を振るわれそうな勢いだったため急いで自室へ逃げた。怖くて何時間も部屋から出られなかった。
…父親はアルツハイマーなのでしょうか？それとも脳血管性の認知症でしょうか？それによって対応の仕方が違ってきますので、私にとっては非常に大きな問題です。
お詳しい方、どうか教えてください。補足地域包括支援センターに相談したところ、両親共にデイサービスを勧められましたが母親はやや呆け気味だはいえまだしっかりして大丈夫だと思いますが、父親の方は新しい取り組みなどが一切できなくなっているので難しいところです。
1. 認知症の種類と診断：まずは正確な情報収集から
ご相談ありがとうございます。お父様の認知症の症状について、大変ご心痛のことと思います。まず、認知症の種類について簡単に説明し、その上で、どのように情報を集め、対応していくかについて具体的にアドバイスします。
認知症には様々な種類がありますが、大きく分けて「アルツハイマー型認知症」と「血管性認知症」があります。
- アルツハイマー型認知症：脳にアミロイドβというタンパク質が蓄積し、神経細胞が破壊されることで発症します。初期には物忘れが多く、徐々に進行します。
- 血管性認知症：脳梗塞や脳出血など、脳血管の病気が原因で発症します。症状は、脳の損傷箇所や程度によって異なり、まだら認知症と呼ばれることもあります。
お父様の症状から判断すると、アルツハイマー型認知症と血管性認知症の両方の可能性が考えられます。額に血管が浮き出る、隠れ脳梗塞の既往歴がある、アリセプトの効果が見られないといった点は、血管性認知症を疑わせる要素です。しかし、物忘れや人格変化など、アルツハイマー型認知症に見られる症状も存在します。正確な診断には、専門医による詳細な検査が必要です。
ご両親との関係性から、病院での情報収集が難しい状況とのことですが、いくつか試せる方法があります。
- 主治医との連携：可能であれば、主治医に電話や手紙で相談し、状況を説明してみましょう。ご自身の状況を理解してもらい、情報提供やアドバイスを求めることができます。
- 専門機関の利用：地域包括支援センターや認知症疾患医療センターに相談し、専門的なアドバイスや情報提供を受けることができます。
- セカンドオピニオン：可能であれば、他の専門医に診察してもらい、セカンドオピニオンを求めることも検討しましょう。
これらの情報収集を通じて、お父様の病状を正確に把握し、適切な治療やケアに繋げることが重要です。
2. 介護と仕事の両立：現実的な問題と解決策
認知症の親の介護は、心身ともに大きな負担となります。特に、仕事との両立は多くの人が直面する課題です。ここでは、介護と仕事の両立を支援するための具体的な方法をいくつかご紹介します。
- 会社の制度利用：まずは、ご自身の会社の制度を確認しましょう。介護休業、介護休暇、時短勤務、在宅勤務など、利用できる制度がないか人事部に問い合わせてみましょう。
- 家族との協力：ご家族と協力して、介護の負担を分担しましょう。兄弟姉妹や親戚と話し合い、役割分担や情報共有の方法を検討しましょう。
- 外部サービスの活用：介護保険サービスや民間の介護サービスを利用しましょう。デイサービス、訪問介護、ショートステイなど、様々なサービスがあります。
- 情報収集と相談：地域包括支援センターや介護保険サービス事業者に相談し、適切なサービスを紹介してもらいましょう。
介護と仕事の両立は、一人で抱え込まず、周囲の協力を得ながら、無理のない範囲で進めていくことが大切です。
3. 精神的な負担への対処法：あなたの心を守るために
介護は、肉体的にも精神的にも大きな負担を伴います。特に、ご両親との関係性や、過去の虐待経験がある場合、精神的な負担はさらに大きくなる可能性があります。ここでは、精神的な負担を軽減するための具体的な方法をご紹介します。
- 専門家への相談：精神科医やカウンセラーに相談し、心のケアを受けましょう。専門家のサポートは、あなたの心の負担を軽減し、前向きな気持ちを取り戻すために役立ちます。
- 休息とリフレッシュ：定期的に休息を取り、心身をリフレッシュする時間を作りましょう。趣味に没頭したり、友人との時間を楽しんだり、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
- 感情の整理：自分の感情を認識し、受け入れることが大切です。辛い気持ちや怒り、悲しみなど、様々な感情を抱えることは自然なことです。
- 情報交換と共感：同じような境遇の人たちと情報交換したり、悩みや苦しみを分かち合うことで、孤独感を軽減することができます。
あなたの心を守るために、積極的に心のケアを行い、無理なく介護を続けるための環境を整えましょう。
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4. 将来のキャリアへの影響：介護と仕事のバランスを考える
親の介護は、キャリアにも大きな影響を与える可能性があります。介護に時間を割くことで、仕事に集中できなくなったり、キャリアアップの機会を逃したりすることもあるかもしれません。しかし、介護と仕事を両立しながら、キャリアを維持することも可能です。ここでは、将来のキャリアを見据えた上で、どのように対応していくかについてアドバイスします。
- キャリアプランの見直し：介護の状況に合わせて、キャリアプランを見直しましょう。現在の仕事の継続、転職、起業など、様々な選択肢を検討し、自分にとって最適な道を探しましょう。
- スキルの棚卸し：自分のスキルや経験を棚卸しし、強みと弱みを把握しましょう。介護と両立しやすい仕事や、将来的に役立つスキルを身につけることを検討しましょう。
- 情報収集：介護と仕事の両立に関する情報を積極的に収集しましょう。セミナーや相談会に参加したり、専門家のアドバイスを受けたりすることも有効です。
- 柔軟な働き方：在宅勤務、時短勤務、フレックスタイムなど、柔軟な働き方を選択できる企業を探しましょう。
介護と仕事の両立は、困難な道のりですが、諦めずに、自分らしいキャリアを築くために、積極的に行動しましょう。
5. 介護保険制度の活用：利用できるサービスを知る
介護保険制度は、介護が必要な高齢者を支えるための重要な制度です。利用できるサービスを理解し、積極的に活用することで、介護の負担を軽減することができます。ここでは、介護保険制度の基本的な仕組みと、利用できるサービスについて解説します。
- 介護保険の仕組み：40歳以上の方は、介護保険料を納める義務があります。介護が必要と認定された場合、介護保険サービスを利用することができます。
- 介護認定：介護保険サービスを利用するためには、市区町村に申請し、介護認定を受ける必要があります。
- 利用できるサービス：訪問介護、デイサービス、ショートステイ、福祉用具の貸与など、様々なサービスがあります。
- 費用：介護保険サービスは、原則として利用料の1割〜3割を自己負担します。
介護保険制度を積極的に活用し、専門家のサポートを受けながら、介護の負担を軽減しましょう。
6. 家族関係の再構築：良好な関係を築くために
親の介護は、家族関係に様々な影響を与える可能性があります。時には、対立や葛藤が生じることもあります。しかし、良好な家族関係を築くことは、介護を円滑に進めるために不可欠です。ここでは、家族関係を再構築するためのヒントをご紹介します。
- コミュニケーション：家族間で積極的にコミュニケーションを取り、情報共有や意見交換を行いましょう。
- 役割分担：介護の負担を分担し、それぞれの役割を明確にしましょう。
- 感謝の気持ち：互いに感謝の気持ちを伝え合い、支え合う関係を築きましょう。
- 専門家のサポート：家族関係に問題がある場合は、家族カウンセリングなどの専門家のサポートを受けることも検討しましょう。
良好な家族関係を築き、互いに支え合いながら、介護という困難な状況を乗り越えましょう。
7. 法律と権利：知っておくべきこと
介護に関する法律や権利について知っておくことは、あなた自身を守り、適切な介護を受けるために重要です。ここでは、知っておくべき法律と権利について解説します。
- 成年後見制度：判断能力が低下した方の財産管理や身上監護を支援する制度です。
- 遺産相続：相続に関する知識を身につけ、将来のトラブルを回避しましょう。
- 虐待防止：高齢者虐待に関する情報を知り、虐待のサインに気づいたら、適切な対応を取りましょう。
- 権利擁護：介護を受ける方の権利を守るために、権利擁護に関する情報を収集しましょう。
法律や権利に関する知識を身につけ、自分自身と家族を守りましょう。
8. 専門家との連携：頼れる存在を見つける
介護に関する悩みや問題は、一人で抱え込まず、専門家との連携を図ることが重要です。専門家は、あなたの状況に合わせて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。ここでは、頼れる専門家を見つけるためのヒントをご紹介します。
- 医師：お父様の主治医や、認知症専門医に相談し、病状や治療に関するアドバイスを受けましょう。
- ケアマネジャー：介護保険サービスの利用に関する相談や、ケアプランの作成を依頼しましょう。
- 社会福祉士：介護に関する制度や、社会資源に関する相談をしましょう。
- 弁護士：法律に関する相談や、権利擁護に関するアドバイスを受けましょう。
- カウンセラー：精神的な負担に関する相談や、心のケアを受けましょう。
様々な専門家と連携し、あなたの状況に最適なサポートを受けましょう。
9. 成功事例から学ぶ：介護とキャリアを両立した人々の声
介護とキャリアを両立することは、決して簡単なことではありません。しかし、多くの人が、様々な工夫を凝らし、困難を乗り越え、自分らしい生き方を実現しています。ここでは、介護とキャリアを両立した人々の成功事例をご紹介します。
- 事例1：IT企業で働くAさんは、在宅勤務制度を利用し、親の介護と仕事を両立しています。
- 事例2：看護師のBさんは、夜勤を減らし、日勤中心の勤務に切り替えることで、親の介護と仕事を両立しています。
- 事例3：フリーランスのCさんは、柔軟な働き方を活かし、親の介護と自分のキャリアを両立しています。
これらの成功事例から、介護と仕事の両立は、個々の状況に合わせて、様々な方法で実現可能であることがわかります。諦めずに、自分に合った方法を探し、実践してみましょう。
10. 未来への希望：前向きな一歩を踏み出すために
親の介護は、大変な経験ですが、同時に、あなた自身を成長させる機会でもあります。困難を乗り越えることで、あなたは強くなり、より人間的に成長することができます。未来への希望を持ち、前向きな一歩を踏み出しましょう。
- 自己肯定感を高める：自分の努力を認め、自己肯定感を高めましょう。
- 目標設定：介護と仕事の両立に関する目標を設定し、達成に向けて努力しましょう。
- 情報収集：介護に関する情報を収集し、知識を深めましょう。
- 休息：心身ともに休息を取り、リフレッシュしましょう。
- サポート：周囲の人々のサポートを受け、感謝の気持ちを伝えましょう。
困難な状況に立ち向かい、未来への希望を持ち、自分らしい人生を歩んでいきましょう。
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