介護職の夜勤における転倒リスクと対策：21名体制での安全確保と心のケア

介護職二年の24です。認知症フロアです。最近、悩みがあります。アドバイス下さい。夜勤は、1人で21人みています。平均要介護3.2です。私が夜勤のさい、いつも転倒するおばあちゃんが居ます。右傾きがあり、足を引きずって歩いてます。日中は、1人付き添わないと危ないです。夜1人でトイレに行き、ベッドまで体力が持たず転んでしまいます。一番奥の部屋です。本当は巡視は二時間おきですが、30分に一回は様子を見ています。ポータブルトイレも試みましたが、トイレという認識はありません。認知症なので、トイレの時には呼んで下さいと言っても伝わりません。拘束は病院ではないので出来ません。頭から転ぶので、怖くてたまりません。こないだは怖くて、リビングのソファーで寝てもらいました。ただ朝の着替え等もろもろ手伝う人が、10人は居るので、その人ばかりにもつきっきりにはなれません。私が夜勤の時に転ぶのは運が悪いだけでしょうが、いつ大事に至るもんかと夜勤は嫌になります。アドバイス下さい。

24歳で介護職二年目、認知症フロアで夜勤勤務中とのこと、大変な状況の中、ご苦労されていることと思います。1人で21名、平均要介護度3.2の利用者の方々を夜勤で担当されているとのこと、まずその状況を理解した上で、具体的なアドバイスをさせていただきます。

現状分析と課題の整理

現状を整理すると、以下の課題が見えてきます。

人員不足：夜勤体制が一人体制であること。これは、転倒事故リスクの増大に直結する大きな問題です。
利用者様の状態：特定の利用者様（おばあちゃん）の転倒リスクが高いこと。右傾き、足を引きずる、トイレへの移動困難など、複数の要因が重なっています。
コミュニケーションの課題：認知症のため、言葉による指示が伝わらないこと。ポータブルトイレの利用も困難です。
心理的負担：利用者様の転倒リスクへの恐怖心、そして、一人での対応による精神的な負担が大きくなっています。
時間管理の難しさ：2時間おきの巡視が、実際には30分おきになっていること。これは、他の利用者様へのケアに支障をきたす可能性があります。

具体的な対策とアドバイス

これらの課題を解決するために、以下の対策を段階的に検討してみましょう。

1. 職場への相談と体制改善の提案

まず、現状の困難さを上司や施設長に具体的に説明することが重要です。夜勤体制の改善を強く求める必要があります。1人で21名を見るのは、安全管理上、極めて危険です。人員配置の見直し、あるいは、夜勤体制の変更（複数体制への変更など）を提案しましょう。具体的なデータ（転倒事故の頻度、時間帯、状況など）を記録し、それを根拠に訴えることが効果的です。これは、あなた自身の安全を守るためにも不可欠です。

2. 利用者様への個別ケアプランの見直し

転倒リスクの高いおばあちゃんに対しては、個別ケアプランの見直しが必要です。日中の様子を詳細に記録し、転倒しやすい時間帯、状況などを分析します。そして、その分析結果に基づいて、以下の対策を検討します。

転倒防止グッズの活用：ベッドサイドレール、床ずれ防止マット、滑り止め付き靴下など、転倒防止に役立つグッズを検討します。ただし、拘束具は使用できないため、安全で快適なものを選択する必要があります。
環境整備：おばあちゃんの部屋の照明を明るくする、床に滑り止めマットを敷く、障害物を除去するなど、環境面からの改善も重要です。
トイレ誘導の工夫：夜間のトイレ誘導は、非常に難しい課題です。しかし、諦めるのではなく、様々な方法を試行錯誤する必要があります。例えば、定時巡回時にトイレに誘導する、誘導しやすいように部屋の配置を変える、視覚的なサイン（トイレの表示など）を活用するなどです。また、夜間用の誘導灯なども有効です。
非薬物療法の活用：認知症ケアに詳しい専門職（ケアマネージャー、看護師、医師など）と連携し、非薬物療法（音楽療法、アロマテラピーなど）の活用を検討します。落ち着きを取り戻すことで、転倒リスクを軽減できる可能性があります。

3. 自分の心と体のケア

夜勤の仕事は、心身ともに大きな負担がかかります。あなたは、すでに限界を超えている可能性があります。以下の点を意識して、自分のケアを最優先してください。

休日の確保：十分な休養をとることは、安全な介護を行う上で不可欠です。休日は、自分のための時間として、しっかりと休息してください。
同僚や上司とのコミュニケーション：悩みを一人で抱え込まず、同僚や上司に相談しましょう。相談することで、新たな視点や解決策が見つかる可能性があります。また、チームとして協力体制を築くことで、負担を軽減できます。
専門機関への相談：必要であれば、産業医やメンタルヘルス相談窓口などを利用しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、心の負担を軽減し、より良い状態で仕事に取り組むことができます。

4. 成功事例からの学び

他の施設での成功事例を参考に、独自の解決策を見つけることも重要です。例えば、夜勤体制の改善、個別ケアプランの作成、転倒防止対策の導入など、様々な事例があります。インターネット検索や専門書などを活用して、情報収集を行いましょう。また、介護関連のセミナーや研修に参加することで、最新の知識や技術を学ぶことができます。

まとめ

夜勤における転倒事故の予防は、利用者様の安全と、あなた自身の精神的な健康を守るために不可欠です。現状を改善するためには、職場への積極的な働きかけ、利用者様への個別ケアプランの見直し、そして、あなた自身の心と体のケアが重要です。一人で抱え込まず、周囲の協力を得ながら、一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう。まずは、職場に現状を伝え、人員配置の改善を訴えることから始めましょう。

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