介護職の職場環境：不安な新人介護士と先輩の対応、どう乗り越える？

職場の人間関係に質問です。私は介護士をして6年ほど経験がありますが、新たな施設で正社員として就職しました。就職して1週間になります。今まで色々な利用者様と関わっていたことはありますが、今この施設にいらっしゃる利用者様のADLの状態が殆ど分からず特にトイレ介助が不安です。（カルテでADL等把握したいのですが、ステーションに置いておらず事務所で鍵をつけて管理しているので、どなたか事務の方が居る時を見つけてカルテを見ることしか出来ないので、今はまだ見ることが出来ていません。）そこでトイレ介助をお願いされるのですが、経験あるといえども、今の施設の利用者様の介助は初めてのことでしたし、何も解らず介助を行うと危険だと思いました。ですから先輩介護士Aさんに「教えてください」とお願いするのですが、「教えることなんてない。ズボンとオムツ下ろして終わりだし」と言われました。ある上司が「Ａさん教えてくれる？」と言っても「えー？教えることないです笑」と。私は正直不安でした。物事を教えて頂くときは受動的にならず、自分から聞いて教えてもらえるようにしていますし、その先輩Ａさんばかりに聞くことはなく他の方にも教えて頂いてはいますが、どうしても職員数が少なく一緒に勤務している時間も多い為、聞かなければならない時があります。しかし、「自分は動くけど後は知らない、教えない」といったような態度を取られると辛いです。私も自分ができることを利用者様に不快な思いをさせないよう、頑張っています。しかし最初から利用者様の状態を何一つ知らないまま動くのは怖いです。自分から情報収集しコミュニケーションも取り利用者様のこと知る努力していますが、職員側の目線とはまた違うのかなとも思います。長くなり申し訳ありません。段々とこのまま動いてていいのかなととても不安がいっぱいですし、仕事に行くのも億劫になっています。また、先輩Ａの心理は皆様どう感じられましたか？嫌われているのか、面倒なのか…大変困っています。

6年間の介護経験を持つあなたが、新しい施設で直面する、先輩からの冷淡な対応と、利用者様のADL（日常生活動作）が分からず不安を抱えている状況、よく分かります。この状況は、多くの介護職の方が経験する、辛い現実の一つです。

この問題を解決するために、今回はケーススタディ形式で、あなたの状況を分析し、具体的な解決策を提案します。

ケーススタディ：新人介護士の葛藤

あなたは経験豊富な介護士ですが、新しい施設では、カルテへのアクセス制限や、先輩介護士Aさんの協力的でない態度に直面しています。この状況は、あなたのスキルや経験を十分に発揮できないだけでなく、精神的な負担も大きく、モチベーション低下にも繋がります。

問題点１：情報アクセス制限

カルテが事務所に保管され、アクセスが制限されているため、利用者様のADL情報が得られない。
この情報不足が、安全な介護実施の妨げとなり、不安を増幅させている。

問題点２：先輩介護士Aさんの非協力的態度

質問に対して、不親切で、必要な情報を提供してくれない。
この態度は、あなただけでなく、他のスタッフにも悪影響を与え、チームワークを阻害している可能性がある。
Aさんの行動の裏には、様々な要因が考えられるため、憶測で判断せず、冷静な分析が必要。

問題点３：心理的な負担

情報不足と非協力的な環境により、大きな精神的負担を抱えている。
仕事に行くのが億劫になり、モチベーションが低下している。

解決策：具体的なステップ

これらの問題を解決するために、以下のステップを踏むことをお勧めします。

ステップ１：情報収集ルートの確保

まず、カルテへのアクセス方法を改善する必要があります。事務担当者と話し合い、カルテ閲覧のスケジュールを調整したり、必要な情報だけを事前にコピーしてもらうなどの方法を検討しましょう。また、電子カルテシステムの導入状況も確認し、システム利用による効率的な情報取得の可能性を探るのも良いでしょう。

ステップ２：上司への相談

先輩Aさんからの協力を得られない状況を、上司に相談しましょう。具体的にどのような場面で、どのような対応に困っているのかを伝え、上司の助言や介入を求めます。 ハラスメント相談窓口の存在も確認し、必要であれば相談することも検討しましょう。上司への相談は、記録を残すことをお勧めします。日付、時間、相談内容、上司の反応などをメモしておきましょう。

ステップ３：他の先輩職員との連携強化

Aさん以外の先輩職員と積極的にコミュニケーションを取り、情報共有やスキルアップを目指しましょう。 チーム医療の観点からも、他職種との連携を強化することで、より質の高い介護を提供できるようになります。積極的に質問し、積極的に学び、信頼関係を築くことで、より良い職場環境を構築できます。

ステップ４：自己肯定感を高める

あなたは6年間の経験を持つベテラン介護士です。自信を持って、自分のスキルや経験を活かしましょう。 自己肯定感を高めるために、日々の業務を振り返り、自分の頑張りを褒めてあげましょう。また、メンタルヘルスにも気を配り、必要であれば、産業医や専門機関に相談することも検討しましょう。

ステップ５：先輩Aさんの心理分析（推測）

先輩Aさんの行動の理由は、憶測の域を出ませんが、いくつか考えられます。

多忙による余裕のなさ：多くの介護施設では人手不足が深刻な問題です。Aさんは、自分の業務に追われ、あなたに教える余裕がないのかもしれません。
教え方が下手：教えることに慣れていない、または教え方が下手なため、教えることを避けているのかもしれません。
あなたへの不信感：何かしらの理由で、あなたに対して不信感を持っている可能性も否定できません。
職場環境への不満：職場環境への不満から、協力的でない態度を取っている可能性もあります。

しかし、これらの推測はあくまでも可能性の一つです。Aさんの真意を知るためには、直接コミュニケーションを取ることが重要です。ただし、直接的な対決は避け、穏やかな態度で、困っていることを伝えることが大切です。

成功事例：他施設での対応

以前、私がコンサルティングを行った施設では、新人職員が同様の悩みを抱えていました。その施設では、新人研修制度の強化と、メンター制度の導入により、問題が解決しました。メンター制度では、経験豊富な職員が新人職員をサポートし、職場環境への適応を支援しました。この結果、新人職員の定着率が向上し、施設全体の士気も高まりました。

まとめ

新しい職場での不安は、誰しもが経験することです。しかし、その不安を乗り越えることで、あなたはさらに成長できるでしょう。積極的に情報収集を行い、上司や同僚とのコミュニケーションを図り、自分自身のスキルアップに努めることで、必ずこの状況を乗り越えることができます。そして、あなたの経験とスキルを活かし、利用者様にとってより良い介護を提供できるよう、頑張ってください。

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